出荷・販売
産直の送付状(添え状)の無料テンプレート(Excel・PDF)|野菜・果物を発送するときの書き方
更新日 2026年9月26日|登録不要・無料
農家が野菜・果物・米を個人のお客様や贈答先に宅配で送るとき、箱に同封する送付状(添え状)のテンプレートです。品目ごとの名称・原産地・保存方法と食べごろ、傷みや数違いの連絡先を書く欄をそろえ、冷蔵便・到着日・受け取りの確認を控える発送前チェック表を付けました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。
この送付状でわかること
宅配便で送る箱に入れる、お届けの品の案内です。お客様が箱を開けたときに「何が・どこで採れて・どう保存すればいいか」がわかるようにします。
- 直売のお客様や、ホームページ・電話で注文を受けた人に野菜・果物・米を送るとき
- 贈答用に、依頼主とは別の人(送り先)に届けるとき
- 追熟する果物や、鮮度が落ちやすい品目を送るとき
2枚目の「発送前チェック表」は、1箱ずつ温度帯や到着日、送り状番号を控える表です。
各欄の書き方
| 欄 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| お届け先・ご依頼主 | 受け取る人と、注文した人 | 〇〇 様/ご依頼主 △△ 様 |
| 発送日・ご注文No. | 送った日と、控えと突き合わせる番号 | 7/21・101 |
| 名称 | 一般的な名称 | 桃 |
| 原産地 | 都道府県名、または市町村名など | 〇〇県〇〇市産 |
| 品種・規格 | 品種や等級 | 品種「〇〇」・秀 |
| 数量・内容量 | 重さや個数 | 2kg(6玉) |
| 保存方法・食べごろ | 届いてからの扱い方 | 箱から出し、涼しい場所で常温保存 |
| 傷み・数違いのご連絡先と期限 | 連絡先の電話と、何日以内に連絡してほしいか | 000-0000-0000・到着後3日以内 |
保存方法と食べごろを書く理由
桃のように収穫後に追熟する果物は、冷蔵庫に入れると追熟が止まって甘みが感じにくくなることがあり、基本は常温で保存するとされています。とうもろこしは鮮度が落ちやすく、すぐ食べないときは加熱してから冷凍するのがすすめられています。届いた人が知らないと、「すぐ傷んだ」「甘くなかった」という連絡につながるので、品目ごとに一言書いておきます。
出典: JAふくしま未来「桃の保存方法と日持ちは?」 / JAグループ「とれたて大百科 トウモロコシ」
発送前に確かめること
直売所の経営改善マニュアルは、直売所で買った農産物を宅配で送るお客様に、時期によって冷蔵便が要ること、届くまでの日数、到着予定日に送り先が家にいるかを必ず伝えておくよう勧めています。クレームを防ぐためです。発送前チェック表は、この3点を1箱ずつ控えられるようにしています。
出典: 都市農山漁村交流活性化機構「農産物直売所・経営改善マニュアル」第3部
法令・制度上の位置づけ
名称と原産地(食品表示)
消費者に販売する生鮮食品には、名称と原産地の表示が必要です。消費者庁のQ&Aは、生産農家でも消費者向けに「業として」販売する場合は表示が義務づけられるとし、表示の方法として、農産物そのもの、容器包装、送り状または納品書などに書けばよいとしています。注文書やカタログに原産地を書いていても、届ける商品か納品書に表示する必要があるとも説明しています。
この送付状は、名称と原産地を品目ごとに書ける欄にしています。箱や袋にすでに表示している場合は、そちらでもかまいません。
出典: 消費者庁「食品表示基準Q&A」第3章 生鮮食品(生鮮-3・5)
通信販売の返品の約束(特定商取引法)
ホームページやチラシなどの広告を見た人から、電話・メール・ネットで注文を受けて送る売り方は、特定商取引法の「通信販売」に当たることがあります。通信販売で広告をするときは、価格・送料・支払いの時期と方法・引渡しの時期・返品(申込みの撤回・解除)の決まりなどを広告に書く必要があります。
返品についての特約を広告に書いていない場合、購入者は商品を受け取った日から8日以内なら契約を解除できるとされています。「生ものなので返品は受けられません」「傷みは到着後〇日以内に連絡を」といった約束は、送付状に書くだけでなく、注文を受ける前の広告(ホームページ・チラシ)に書いておく必要があります。自分の売り方が当たるかは、消費生活センターや弁護士に確かめてください。
送り状の入力をCSVで済ませる
ミノリス受注なら、受けた注文から納品書を発行でき、出荷日ごとに佐川急便(e飛伝III)・ヤマト運輸(B2クラウド)に取り込む送り状CSVを書き出せます。取引先ごとに「納品書に金額を載せない」設定もできます。同封する添え状を作る機能はありません。無料で使えます。
よくある間違い
- 原産地を書かずに送る: 箱にも送付状にも書いていないと、表示がないことになります。どちらかに必ず書きます。
- 贈答品に金額入りの納品書を入れる: 贈答では、送り先に金額を知らせないのが一般的です。金額は依頼主への請求書や領収書で伝え、送付状には書きません。
- 傷みの連絡の期限を送付状にだけ書く: 返品や交換の約束は、注文を受ける前の案内に書いておきます。送付状の期限は、その案内と同じにします。
- 送り状番号を控えない: 「届かない」という問い合わせに答えられません。発送前チェック表に控えます。
よくある質問
送り状(宅配便の伝票)と送付状は違うものですか?
宅配便の伝票は運送会社に荷物を預けるための書類で、送付状(添え状)は箱の中に入れてお客様に宛てる案内です。このテンプレートは後者です。
米を送るときも使えますか?
使えますが、袋に入れて密封した玄米・精米は、容器包装に名称・原料玄米・内容量・調製(精米)時期・販売者などの表示が必要です。袋の表示はそちらの決まりに従ってください。
送り先の住所は名簿に残していいですか?
贈答の送り先の方からは直接聞いていないので、発送のためだけに使うのがおすすめです。お客様の情報の扱いは、顧客名簿・予約受付表のページで説明しています。
あわせて使うテンプレート
このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。