資材・機械
共同利用機械の利用簿・精算表の無料テンプレート(Excel・PDF)|利用料の決め方と記入例つき
更新日 2026年9月26日|登録不要・無料
集落営農や機械利用組合で共同利用する農業機械の利用簿のテンプレートです。利用面積・アワーメーター・給油量・返却時の状態を1回ずつ残し、経費を積み上げて10aあたりの利用料を決めるシートと、利用者ごとの精算表を付けました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。
この利用簿でわかること
共同で持っている機械を「誰が・いつ・どの圃場で・どれだけ使ったか」を1回ずつ残し、利用料や燃料代を公平に精算するための帳票です。次のような場面で使えます。
- 集落営農・機械利用組合・仲間どうしで持つ田植機やコンバインの利用料を、面積や時間で割り振りたいとき
- 燃料を誰が入れたか、返したときに異常や傷がなかったかを残したいとき
- 年度末に利用者ごとの負担額をまとめ、組合員に説明したいとき
- 機械の更新に向けて、毎年の利用面積と修理費を振り返りたいとき
各欄の書き方
利用簿(1枚目)
| 欄 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 利用日 | 使った日 | 2026/5/11 |
| 利用者 | 使った組合員 | 佐藤 |
| 作業内容 | 田植え・稲刈りなど | 田植え |
| 圃場・利用面積(a) | 作業した圃場と面積 | 南3号・45a |
| アワーメーター(開始→終了) | 使い始めと返したときの値 | 212.5→216.0 |
| 利用時間 | 終了−開始 | 3.5h |
| 給油量(L) | 利用者が入れた燃料の量 | 8 |
| 返却時の状態 | 清掃したか、異常や傷があったか | 植付爪1本曲がり |
| 確認者 | 返却を確かめた管理担当者 | 鈴木 |
利用料の決め方(2枚目)
1年分の経費を「更新のための積立(減価償却費)」「修理費」「保険料・税金」「格納庫」のような面積に比例しない費用と、「燃料」「オペレーターの手当」のように使うほど増える費用に分けて積み上げ、利用見込み面積で割って10aあたりの利用料を出します。新潟県の「農業機械の適正導入に係る指針」も、機械利用経費を固定費と面積当たりの変動費に分けて計算する方法を示しています。
精算表(3枚目)
利用簿を利用者ごとに合計し、利用料(面積割)・燃料の実費・修理や部品の負担を足して、合計と受領日を書きます。
法令・制度上の位置づけ
共同利用機械の利用簿や精算表の様式を定めた法令はありません。組合の規約や申し合わせで、利用料の決め方・燃料の扱い・壊したときの負担を決めておき、この帳票で実績を残します。
- 新潟県の指針は、共同利用を行う農家集団では、機械の保守管理と共同利用に係る経理の責任体制を明確にし、構成員の負担と受益が総合的に見て公平であることが必要だとしています。
- 自治体の農機具の貸付けの要綱には、燃料費・運搬費は借りる人の負担、事故は直ちに報告、故意や過失で壊したときは弁償、といった決まりの例があります(東海村)。
- JA の農機レンタルでも、燃料は満タンで貸して満タンで返す、受け取りと返却のときにお互いに傷を確かめる、といった取り決めが示されています(JAおおいた)。
- 農林水産省の「農作業安全のための指針」は、機械を貸すときは適切に整備し、使い方と安全上の注意を十分に説明するよう求めています。
出典: 新潟県「農業機械の適正導入に係る指針」(令和5年11月)、東海村「農機具の貸付けに関する要綱」、JAおおいた「農業機械レンタルガイド Q&A」、農林水産省「農作業安全のための指針」
利用料の受け取りや経費の扱い、組合の会計・税金については、税理士や農協・普及指導センターの相談窓口に確かめてください。
自分の圃場での作業は、機器と時間つきでスマホに残す
ミノリス日誌では、圃場ごとに作業の種類・作業者・作業時間を記録でき、圃場への記録には使用機器も付けられます。共同利用の機械で作業した日と時間を、自分の記録として残せます。組合としての利用の予約や精算の機能はありません。無料で使えます。
よくある間違い
- 返すときの状態を書かない: 次の人が異常に気づいても、いつ誰のときに起きたかわからなくなります。返却時に管理担当者と一緒に確かめて書きます。
- 燃料の扱いを決めていない: 満タンで返すのか、給油量を書いて実費で精算するのかを決めておかないと、燃料代の負担が偏ります。
- 修理費を誰の負担にするか決めていない: ふつうの使用で傷んだ部品は組合の経費、不注意で壊した場合は本人の負担、など例外の扱いを先に決めて記録しておきます。
- 利用料を毎年見直さない: 利用面積が減ると、同じ経費でも10aあたりの負担は上がります。精算表の実績をもとに、次の年の利用料を見直します。
よくある質問
利用料は面積割と時間割のどちらがよいですか?
どちらかに決まりはありません。田植機・コンバインのように面積で作業量が決まる機械は面積割、運搬車やフォークリフトのように面積と結びつかない機械は時間割にすると、使った量と負担を結びつけやすくなります。組合員が納得できる決め方を話し合って決めてください。
免税軽油を共同の機械に使えますか?
免税軽油は、使用者証の交付を受けた人が、使用者証に載っている機械に使うものです。共同利用の機械の扱いは、県税事務所に確かめてください。記録の付け方は免税軽油の使用記録を参考にしてください。
機械の点検整備の記録はどこに書けばよいですか?
利用簿には返却時の状態だけを書き、定期点検や修理は農機具台帳・点検整備記録にまとめると、機械ごとの履歴を追いやすくなります。
あわせて使うテンプレート
このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。