労務
農業研修の研修計画・研修日報テンプレート 無料|研修日誌の書き方と記入例 Excel・PDF
更新日 2026年9月26日|登録不要・無料
先進農家や農業法人で就農をめざす研修生を受け入れるときの、研修日報(研修日誌)と月別の研修実施計画、技術の習得状況の確認表のテンプレートです。就農準備資金の研修計画・研修状況報告で求められる項目を参考に、日々の記録から半年ごとの報告に書き写しやすい形にしました。Excel と PDF を登録不要でダウンロードできます。
この計画・日報でわかること
就農をめざす研修生が、いつ・何時間・どんな研修を受け、何ができるようになったかを記録する表です。3つのシートがあります。
- 研修日報: 1日ごとの研修時間と内容、学んだこと、次に学ぶこと。指導者が確認欄にサインします
- 研修実施計画(月別): 研修を始める前に立てる1年分の計画。月ごとに研修内容・習得する技術・研修時間の計画と実績を書きます
- 技術の習得状況の確認: 作物・機械・安全・経営の技術を、研修生と指導者が一緒に5段階で確かめます
就農準備資金を受ける研修生の研修日誌として、また資金を使わない先進農家研修でも、研修の中身を「見える化」するために使えます。
各欄の書き方
| 欄 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 研修の時間 | 開始・終了の時刻と休憩 | 8:00〜17:00(休憩60分) |
| 研修時間数 | 休憩を除いた時間 | 8.0 |
| 研修内容 | その日の作業・作物・場所、座学の内容 | トマト定植(第2ハウス) |
| 学んだこと・できるようになったこと | 身についたこと。できたことは具体的に | 1人で1列を定植できた |
| 疑問・次に学ぶこと | わからなかったこと、次に教わりたいこと | かん水量の決め方 |
| 指導者の確認 | 指導者の名前(サイン) | 山田 |
| 研修時間(計画/実績) | 月ごとの計画時間と、日報の合計 | 100/104 |
| 習得度(4〜0) | 4=1人で適切にできる … 0=まだ習っていない | 3 |
記入例は架空の研修先・研修生です。
法令・制度上の位置づけ
就農準備資金の研修計画と研修状況報告
就農準備資金は、都道府県が認めた研修機関等(先進農家・先進農業法人を含む)で研修を受ける就農希望者に、研修期間中の資金を交付する国の制度です(交付主体は都道府県・青年農業者等育成センターなど)。交付を受けるには、研修計画を作って承認を受ける必要があり、主な要件と書類は次のとおりです。
- 研修期間がおおむね1年かつおおむね年間1,200時間以上で、研修期間を通して就農に必要な技術や知識を研修すること
- 研修計画には、研修先の名称・研修期間・研修内容のほか、先進農家等で研修する場合は、月ごとの研修内容と研修時間、習得する技術がわかる研修実施計画を添付すること
- 交付を受けた人は、半年ごとに研修状況報告書を提出すること。先進農家等で研修する場合は、月ごとの研修時間と研修状況、学んだ内容・習得度・今後の課題を書き、日ごとの研修内容と研修時間を記録した研修日誌を添付すること
このテンプレートの研修日報・研修実施計画は、これらの項目を書き写しやすい並びにした独自様式です。交付主体が指定する様式がある場合は、そちらで提出してください。要件は年度ごとに見直されるため、申請前に必ず交付主体に相談してください。
出典: 農林水産省「就農準備資金・経営開始資金」 / 農林水産省「令和8年度 就農準備資金・経営開始資金要綱」 / 農林水産省「別紙様式第1号(研修計画)」
研修生と労働者の違い
研修生であっても、事業主との間に指揮命令関係があり、賃金の支払などがあれば労働者として扱われます。その場合は、労働条件の明示や最低賃金、労働保険などの決まりが適用されます。就農準備資金の研修では、研修先と研修生が研修期間・研修生の責務・研修先の責務(研修生を労働者として扱わないことを含む)・損害賠償・費用の負担を確認する確認書を交わす例が示されています。研修中のけがに備えて、研修生が傷害保険に加入することも求められます。
「研修」という名前で実際には作業員として働いてもらうことにならないよう、日報で研修の中身(何を教え、何を学んだか)を残しておくことが大切です。
出典: 農林水産省「農業者・農業法人 労務管理のポイント」 / 農林水産省「別紙様式第1号(研修計画)」別添4 農業研修に関する確認書(例)
研修生の受入れや雇用の扱いに迷うときは、交付主体や都道府県の農業経営・就農支援センター、労働基準監督署、社会保険労務士に確かめてください。
研修時間の合計をスマホの打刻で出す
ミノリスタイマーなら、研修生も名前だけで作業者に登録でき、作業の開始・終了と休憩をスマホや共用タブレットで打刻できます。月ごとのレポートで、人ごとの入った日数と合計時間、作業の種類ごとの内訳を確かめられ、CSV で取り出せます。研修日報の研修時間の合計を確かめるのに使えます。無料で使えます。
よくある間違い
- 研修時間を月末にまとめて思い出して書く: 研修時間の合計は要件の確認に使われます。その日のうちに開始・終了の時刻と休憩を書きます。
- 研修内容が「農作業」「手伝い」だけ: 何の作物の、どの作業を、どこまでできるようになったかを書かないと、研修状況の報告や習得度の確認に使えません。
- 計画を立てたまま見直さない: 半年ごとに計画と実績を見比べ、できていない技術を次の月の計画に入れます。
- 研修生に作業員と同じ働き方をさせる: 指揮命令のもとで働かせて賃金を払えば、労働者として扱われます。研修と雇用の区別をはっきりさせます。
よくある質問
研修日報は誰が書きますか?
研修生が書き、指導者が内容を確かめて確認欄にサインする使い方を想定しています。就農準備資金の研修状況報告書(先進農家等用)は研修先の代表者・研修責任者の名前を書く欄があるため、指導者が日々の記録を見ておくと報告がスムーズです。
習得度の4〜0は何を基準にすればよいですか?
このテンプレートでは、4=1人で適切にできる、3=1人でできるが品質や速さは劣る、2=指導を受けながらならできる、1=まだできない、0=まだ習っていない、としています。就農準備資金の研修状況確認のチェックリスト(参考例)も同じような段階で確かめる形になっています。研修先の作物や作業に合わせて、確かめる技術の項目を書き足してください。
就農後の計画はどこに書きますか?
研修を終えて独立・自営就農する場合は、経営の目標や作付けの計画を立てておきます。市町村の認定を受ける青年等就農計画の下書きには、青年等就農計画の記入例も使えます。
あわせて使うテンプレート
このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。