農薬・防除

農薬使用記録簿の無料テンプレート(Excel・PDF)|記入例と書き方つき

更新日 2026年9月27日|登録不要・無料

農薬を散布するたびに記入する農薬使用記録簿のテンプレートです。法令で記帳に努めるとされている5項目に、使用回数と収穫前日数を確かめる欄を加えました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。

無料でダウンロード

Excel には「記入用」と「記入例」のシートが入っています。

農薬使用記録簿の記入例
記入例(サンプルです。実在の商品名・人名ではありません)

この記録簿でわかること

農薬を「いつ・どこで・何に・何を・どれだけ」使ったかを1回ずつ残す記録簿です。次のような場面で使えます。

  • 出荷先や JA から栽培履歴・防除の記録の提出を求められたとき
  • 同じ農薬の使用回数が上限を超えていないか確かめたいとき
  • 収穫前日数(最終散布から収穫までの日数)を守れているか確かめたいとき

各欄の書き方

欄 書くこと 記入例
使用年月日 散布した日 2026/4/12
圃場(場所) 散布した圃場の名前や番号 東1号
農作物 散布した作物 ミニトマト
農薬の名称 ラベルに書かれた商品名 〇〇水和剤
対象病害虫・雑草 防ぎたい病気・害虫・雑草 灰色かび病
希釈倍数 水で薄めた倍率(粒剤などは空欄) 2,000倍
使用量(10aあたり L・kg) 10aあたりに散布した薬液の量(L)や薬剤の量(kg)。数字だけを書く 150
使用回数(自動) この作物に今回が何回目か。Excel では計算式が入っていて、同じ農作物・同じ農薬の名称の行を自動で数える 1
上限回数(ラベル) ラベルに書かれた使用回数の上限 3
収穫前日数の確認 ラベルの使用時期と、守れているか 前日まで・OK
散布者 散布した人 山田

「使用年月日」「圃場(場所)」「農作物」「農薬の名称」「希釈倍数」「使用量」の欄が、法令で記帳に努めるとされている5項目にあたります(次の節。5つ目は「使用量又は希釈倍数」です)。「対象病害虫・雑草」を含む残りの欄は、使いすぎや収穫前日数の見落としを防ぐために加えています。

法令上の位置づけ

農薬取締法にもとづく「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」では、農薬を使った人は次の事項を帳簿に記載するよう努めなければならないとされています(努力義務)。

  1. 農薬を使用した年月日
  2. 農薬を使用した場所
  3. 農薬を使用した農作物等
  4. 使用した農薬の種類又は名称
  5. 使用した農薬の単位面積当たりの使用量又は希釈倍数

出典: 農林水産省「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」(第9条。現行の条文は e-Gov 法令検索 で確認できます)

努力義務であっても、出荷先・JA・GAP などでは記録の提出や保管を求められることが多く、実際には欠かせない記録です。

使用回数の数え間違いをなくす

ミノリス日誌なら、散布したその場でスマホに記録でき、登録農薬のデータ(FAMIC)と照らして使用回数の上限・希釈倍率・収穫前日数を自動でチェックします。記録はあとから栽培履歴として CSV で取り出せます。無料で使えます。

よくある間違い

  • 使用回数を商品ごとにしか数えていない: ラベルには、その商品の使用回数に加えて「〇〇(有効成分)を含む農薬の総使用回数」の上限が書かれています。同じ成分を含む別の商品を使ったときは、合わせて数えます。Excel の「使用回数(自動)」が数えるのは同じ名称の農薬の回数だけなので、成分ごとの回数は別に確かめます。
  • 希釈倍数と使用量を混同する: 「2,000倍」は薄める倍率、「150L/10a」は散布した量です。両方を書いておくと、あとで確かめやすくなります。
  • 作物名をあいまいに書く: 登録は作物ごとに決まっています(例: 「トマト」と「ミニトマト」で登録が分かれることがあります)。ラベルの適用作物名に合わせて書きます。

よくある質問

どのくらいの期間保存すればよいですか?

省令には保存期間の定めはありません。提出先や GAP の取り組みで保存期間が決められている場合は、それに従ってください。

JA や部会の様式があります。これを使ってもよいですか?

提出先に指定の様式がある場合は、そちらを使ってください。このテンプレートは、指定様式への転記の下書きや、自分用の控えとしても使えます。

スマホで記録できますか?

Excel ファイルはスマホの表計算アプリでも開けますが、畑での入力には向きません。スマホで記録したい場合は、上のミノリス日誌を使うと、記録した内容を栽培履歴として CSV で取り出せます。

あわせて使うテンプレート

このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。