育苗・種苗

苗の注文書の無料テンプレート(Excel・PDF)|育苗業者・JAへの発注用、記入例と書き方つき

更新日 2026年9月26日|登録不要・無料

農家が育苗業者・種苗店・JA に野菜などの苗を注文するときの注文書テンプレートです。接ぎ木の台木、トレイの穴数やポット径、納品希望日と定植予定日の欄を設け、注文前に締切や保証本数を確かめる取引条件の確認表と、届いた苗の受け取りの記録を付けました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。

無料でダウンロード

Excel には「記入用」と「記入例」のシートが入っています。

苗の注文書の記入例
記入例(サンプルです。実在の商品名・人名ではありません)

この注文書でわかること

育苗業者や JA に「どの品種の苗を・どの規格で・何本・いつまでに」ほしいかを、1枚で伝えるための注文書です。次のような場面で使えます。

  • 接ぎ木苗の穂木と台木の組み合わせ、セルトレイの穴数やポットの大きさを、間違いなく伝えたいとき
  • 定植予定日から逆算して、納品希望日を決めて伝えたいとき
  • 特別栽培や有機JAS のために、育苗中の農薬や培土の情報を注文の時点で頼んでおきたいとき
  • 注文した内容と届いた苗を見比べて、数や状態を記録しておきたいとき

各欄の書き方

欄 書くこと 記入例
注文日・注文先・注文者・届け先 注文した日、注文先、自分の連絡先、苗を届けてほしい場所 2026/2/20 □□育苗センター
作物・品種(穂木) 作物と品種名 トマト 〇〇
台木 接ぎ木苗のときの台木の品種 △△
規格 セルトレイの穴数や、ポットの径 72穴セル
数量 本数と、トレイの枚数 576本(8トレイ)
単価・金額 注文先の価格表の単価と、単価×本数 120/69,120
納品希望日 苗を受け取りたい日 2026/4/10
定植予定日 植える予定の日(苗の仕上がりの目安になる) 2026/4/15
備考 苗の大きさ、農薬の情報の依頼など 本葉3枚程度

注文の前に確かめること(2枚目)

苗は注文を受けてから種をまくことが多いため、注文先ごとに締切や決まりがあります。たとえばタキイ種苗は、生産者向けの苗について、播種の30日前までに注文すること、本数は保証本数の倍数で最小の生産単位以上にすること、播種後の変更や取り消しはできないことを案内しています。一方、1トレイから受け付ける代わりに欠株の補償をしない育苗業者もあります(チバナーセリー)。2枚目の確認表で、締切・最小単位・保証本数・キャンセル・送料・到着時の確認と連絡の期限・支払いを先に確かめます。

出典: タキイ種苗「苗のご注文からお届けまで(生産者向け)」、チバナーセリー「お取引にあたって(FAQ)」

受け取りの記録(3枚目)

届いたら、その場で数と状態(しおれ・徒長・根鉢・病害虫・傷み)を確かめ、苗に付いた表示(農薬の情報)があるかも見て書きます。不具合があれば、すぐに注文先へ連絡し、日時と内容を残します。

法令・制度上の位置づけ

苗の注文書の様式を定めた法令はありません。注文先に注文用紙がある場合はそちらを使ってください。苗の取引に関係する決まりには、次のものがあります。

  • 苗の表示: 野菜などの食用作物の苗は種苗法の「指定種苗」で、販売するときは品種・生産地・数量・使用した農薬の有効成分と使用回数などを表示することになっています。届いた苗の表示は、定植後の農薬の使用回数を数えるのに使います。
  • 特別栽培: 購入した苗に使われた農薬も栽培管理記録簿に書き、節減対象農薬は回数に数えます。購入したポット苗の培土の化学肥料は、わからない場合は数に入れませんが、わかる場合は数えます(ガイドライン Q&A Q10・Q12)。
  • 有機JAS: 有機の苗を買う場合は、育苗の方法(培土が基準に合っているか、育苗中に使用禁止資材を使っていないか)の説明をもらって確かめることが求められます。
  • 登録品種: 買った登録品種の苗を自分で増やすには、育成者権者の許諾が必要です(2022年4月から)。

出典: 農林水産省「指定種苗制度をご存知ですか?」、農林水産省「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン Q&A」、農林水産省「有機農産物 検査認証制度ハンドブック」(令和6年10月)、農林水産省「種苗法に関する一般的なご質問」

届いた苗を、作付けの記録につなげる

ミノリス日誌では、作付けごとに作物・品種と種苗区分(購入苗・自家育苗)を登録でき、定植後の農薬・肥料・収穫の記録と一緒に栽培履歴として CSV で取り出せます。苗を注文する機能はありません。無料で使えます。

よくある間違い

  • 台木を書き忘れる: 接ぎ木苗は、同じ品種でも台木で病気への強さが変わります。穂木と台木の組み合わせを注文先と確かめて書きます。
  • 定植の直前に注文する: 注文を受けてから種をまく場合、育苗の日数がかかります。注文先の締切(播種の何日前か)を確かめ、定植予定日から逆算して注文します。
  • 届いた苗を箱に入れたまま置いておく: 時間がたつと傷みの原因がわからなくなり、対応してもらえないことがあります。届いたらすぐに開けて確かめます。
  • 育苗中の農薬を聞いていない: 定植後の農薬の使用回数や、特別栽培の回数に数える必要があります。注文のときに情報をもらえるよう頼んでおきます。

よくある質問

単価がわからないときはどうしますか?

単価と金額の欄は空けたまま出し、注文先の見積もりや価格表で確かめてください。送料や保温の資材代が別にかかることもあります。

FAX でも使えますか?

手書き用の PDF を印刷して書けば、そのまま FAX で送れます。送ったあとは控えを残し、注文先から受注の確認(出荷日の案内など)が来たら、控えに書き添えておきます。

苗を売る側(育苗業者)でも使えますか?

お客さまに渡す注文用紙のひな形として使えます。受けた注文を管理したい場合は、ミノリス受注で取引先と品目を登録しておくと、受けた注文を登録して、出荷する数量の集計や納品書・請求書の発行ができます。

あわせて使うテンプレート

このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。