経営・会計

農作業受託の料金表の無料テンプレート(Excel・PDF)|10a単価・燃料や資材の扱いと記入例

更新日 2026年9月27日|登録不要・無料

耕起・田植え・稲刈り・防除などの農作業を受託するときの料金表のテンプレートです。市町村の農業委員会が公表する農作業標準料金の項目を参考に、単位・料金に含むもの・依頼者の負担・割増の条件を1行ずつ書けるようにし、作業ごとの料金を自動で計算するシートを付けました。Excel と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。

無料でダウンロード

Excel には「記入用」と「記入例」のシートが入っています。

農作業受託の料金表の記入例
記入例(サンプルです。実在の商品名・人名ではありません)

この料金表でわかること

農作業を受託するときの料金を、作業ごとに「単位・料金・含むもの・含まないもの・割増の条件」で一覧にする表です。次のような場面で使えます。

  • 田植えや稲刈りを頼まれたときに、料金を説明するとき
  • 燃料代や苗の運搬が料金に含まれるかで、依頼者ともめないようにしたいとき
  • シーズンの終わりに、作業ごとの料金を計算して請求書を作る前の下書きにするとき

「料金の計算」のシートには、作業日・圃場・作業・数量・単価・割増を書くと、金額と合計が自動で出ます。

各欄の書き方

欄 書くこと 記入例
作業 作業名。田・畑、植付けのみか一貫作業かも分ける 田植え(植付けのみ)
使う機械 機械の種類と規格 田植機(6条)
単位 10a・60kg・1時間・1日(8時間)・1mなど 10a
料金 単位あたりの料金。税込か税抜かは表の上に書く 8,000円
料金に含むもの 燃料・オペレーター・機械など 燃料・オペレーター
含まないもの 依頼者が用意・負担するもの 苗、箱施用剤、側条施肥の肥料
割増・割引の条件 小さい区画・未整備田・倒伏・同時作業など 側条施肥は1,000円増
備考 作業の範囲や計算のしかた 荒代から植代まで

記入例の料金は架空のものです。

料金の決め方と、標準料金の調べ方

市町村の「農作業標準料金」が目安になる

多くの市町村で、農業委員会などが毎年「農作業標準料金」(標準受委託料・標準賃金)を公表しています。どれも「目安」であり、実際の料金は、圃場の条件や作業の内容を考えて当事者の話し合いで決めるものとされています。いくつかの市町村の表を読み比べると、次のような項目が共通しています。

  • 作業ごとの単位: 耕起・代かき・田植え・稲刈りは10aあたり、乾燥・籾すりは60kgあたり、畦塗りは1mあたり、草刈りやオペレーターは1時間・1日(8時間)あたり
  • 料金に含むもの・含まないもの: 燃料(油代)を含むか、肥料・農薬・苗・箱施用剤・袋代は別か、苗や籾の運搬を含むか
  • 割増の条件: 小さい区画(5a未満・30a未満など)、未整備田、倒伏、側条施肥や除草剤の同時処理、乾燥前の水分
  • 税の表示: 税込か税抜か(両方を載せている表もあります)
  • 見直し: 物価や燃料価格の変動に応じて、当事者の話し合いで加減できる旨

出典: 登米市「令和8年度農作業標準料金・賃金表」、鳥取市「令和8年度農作業標準受委託料」、横手市「令和8年度 農作業標準料金を定めました」、茅野市「令和8年度農作業標準労賃・機械作業標準料金と農地の賃借料情報」

同じ作業でも、市町村ごとに料金は大きく違います。自分の地域の農業委員会・市町村のページで、最新の年度の表を確かめてください。

燃料・資材の扱いを先に決める

もめごとになりやすいのは、「料金に何が含まれるか」です。今回読んだ表では、燃料(油代)を料金に含むとしているものが多い一方、肥料・農薬・苗・箱施用剤・袋代は料金に含まない(別に負担する)としているものが目立ちました。燃料価格が大きく動いた年には、物価の高騰分を当事者の話し合いで決めるよう案内している市町村もあります。料金表の「含むもの・含まないもの」と、見直しのしかたを、受委託の契約書と同じ内容にしておきます。

標準料金と農地法の関係

農業委員会は、農地の利用関係の調整に役立てるため、借賃の動向など農地に関する情報を集めて提供することとされています(農地法第52条)。農地中間管理機構の農作業受委託では、対価を見直すときに、農業委員会が提供する標準作業料金などの動向を考慮する例もあります。

出典: e-Gov法令検索「農地法」第52条、福島県農業振興公社「農作業受委託 様式編」

料金表を作ることは法令の義務ではありません。消費税の扱いや請求書の書き方に迷うときは、税理士や税務署に確かめてください。

受託した作業の日付と圃場をスマホで残す

ミノリス日誌では、圃場ごとに作業の種類・作業者・作業時間を記録でき、圃場への記録には使用機器も付けられます。請求の前に、いつ・どの圃場で・何の作業をしたかを見返せます。作業料金の計算や請求書の発行の機能はありません。無料で使えます。

よくある間違い

  • 税込か税抜かを書いていない: 同じ「7,500円」でも、税込と税抜では請求額が変わります。表の上の欄に必ず書きます。
  • 単位を取り違える: 面積が a(アール)のとき、10aあたりの料金は「面積 ÷ 10」を掛けます。60kgあたりの乾燥・籾すりは、重量を60で割ります。
  • 標準料金をそのまま使う: 標準料金は目安です。圃場の条件や作業の範囲に合わせて、依頼者と話し合って決めます。
  • 割増の条件を後から言う: 小さい区画や倒伏の割増は、作業の前に伝えておきます。

よくある質問

料金表は毎年作り直すべきですか?

市町村の標準料金は毎年見直されていることが多く、燃料や資材の価格も変わります。シーズン前に見直して、適用する期間を表の上に書いておくと、依頼者にも説明しやすくなります。

契約書と料金表はどう使い分けますか?

料金表は「作業ごとの単価と条件」、契約書は「どの圃場で、どの作業を、いつ、どんな責任で行うか」を決めるものです。農作業受委託契約書の別表に、この料金表の単価を写して使えます。

請求書はどう作ればよいですか?

「料金の計算」シートで作業ごとの金額を出してから、請求書に写します。請求書の様式は請求書(農家・野菜)が使えます。

あわせて使うテンプレート

このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。