畜産・養蜂

牛の繁殖台帳の無料テンプレート(Excel・PDF)|授精・分娩の記録と個体台帳、書き方つき

更新日 2026年9月27日|登録不要・無料

繁殖牛の授精・妊娠鑑定・分娩を記録する繁殖台帳のテンプレートです。Excel では、同じ産次の授精回数、分娩から授精までの日数、分娩間隔を自動で計算します。牛トレーサビリティ法の届出に使う個体識別番号・生年月日・母牛などをまとめる個体台帳と、分娩・子牛の記録も付けました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。

無料でダウンロード

Excel には「記入用」と「記入例」のシートが入っています。

牛の繁殖台帳・個体台帳の記入例
記入例(サンプルです。実在の商品名・人名ではありません)

この台帳でわかること

繁殖牛ごとに、いつ授精して、受胎したか、いつ分娩したかを残す台帳です。

  • 何回目の授精で受胎したか、分娩から何日で授精できたかを見たいとき
  • 分娩間隔(前回の分娩から今回の分娩までの日数)を牛ごとに確かめたいとき
  • 出生・転入・転出・死亡の届出に使う情報(個体識別番号・生年月日・母牛など)を1か所にまとめたいとき

農林水産省の資料では、黒毛和種の分娩間隔は13.2か月(現在)で、令和12年度の目標は12.5か月とされていて、分娩間隔の短縮が課題とされています。記録を続けると、自分の牛群の数字と比べられます。

シートの構成

シート 使う場面
記入用(繁殖台帳) 授精のたびに1行。妊娠鑑定と分娩も同じ行に書く
個体台帳 牛1頭ごとの個体識別番号・生年月日・種別・母牛・導入と転出、届出日
分娩と子牛 分娩の様子、子牛の耳標番号・雌雄・体重、耳標の装着日と出生の届出日

各欄の書き方(繁殖台帳)

欄 書くこと 記入例
母牛の名号・呼び名、個体識別番号 耳標の10桁の番号 さくら・2345678901
前回の分娩日 前に分娩した日。未経産牛は「未経産」 2025/10/20
授精日 人工授精・種付けをした日 2026/2/1
この産次の授精回数(自動) 同じ母牛・同じ前回分娩日の行を数える 2
分娩後日数(授精時・自動) 前回の分娩から授精までの日数 104
種雄牛(精液の名号) 授精に使った精液の種雄牛 △△
授精した人・授精証明書 獣医師・家畜人工授精師と、証明書をもらったか 山田・証明書有
妊娠鑑定日・結果 鑑定した日と受胎・不受胎 3/15 受胎
分娩予定日 獣医師・家畜人工授精師に確かめた予定日 2026/11/13
分娩日 実際に分娩した日 2025/11/7
分娩間隔(日・自動) 前回の分娩日から今回の分娩日までの日数 367

受胎した行の「分娩後日数」が、その産次で分娩から受胎までにかかった日数(空胎日数)の目安になります。

法令・制度の根拠と出典

  • 耳標の装着と届出(義務): 牛トレーサビリティ法(牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法)で、牛の管理者は、両耳に個体識別番号の耳標を着け、出生・譲渡し(転出)・譲受け(転入)・死亡を遅滞なく届け出なければなりません。出生の届出には、生年月日、雌雄の別、母牛の個体識別番号、牛の種別などが必要です。届出をしない、又は虚偽の届出をした場合は罰則の対象になります。
  • 耳標のない牛の取引の禁止: 両耳に耳標が着いていない牛は、耳の病気など決められた事情がある場合を除き、譲り渡し・譲り受けができません。耳標が外れたら、家畜改良センターに再発行を請求して着け直します。
  • 授精の記録: 獣医師・家畜人工授精師は、家畜人工授精を行ったら家畜人工授精簿に記載して5年間保存しなければならず、飼養者から授精証明書を求められたら正当な理由なく拒めません(家畜改良増殖法第15条・第22条)。飼養者が繁殖台帳を作ることを義務づける規定は、確認できた範囲ではありません。この台帳は任意の記録です。

出典:

このテンプレートは、これらの資料を参考にミノリスが作った独自の様式です。国・家畜改良センターの公式様式ではありません。届出は、家畜改良センターの届出の仕組み(パソコン・スマートフォン・電話)で行ってください。

飼料畑の作業と気づきを残す

ミノリス日誌は畑の記録のアプリで、牛の個体や繁殖を管理する機能はありません。牧草や飼料作物を育てている圃場の作業・肥料の記録や、圃場を選んだメモと写真(最大10枚)を残せます。記録はカレンダーとタイムラインで日付順に見返せます。無料で使えます。

よくある間違い

  • 不受胎だった授精を書かない: 受胎した授精だけを書くと、何回で受胎したかがわからなくなります。授精のたびに1行書きます。
  • 前回の分娩日の書き方がばらばら: 授精回数は、同じ母牛・同じ前回分娩日の行を数えています。同じ産次の行は、前回の分娩日を同じ日付で書きます。
  • 届出日を残さない: 出生や転出の届出を忘れると、牛の取引や耳標の配付に支障が出ます。個体台帳に届け出た日を書いておくと、届け漏れに気づけます。

よくある質問

分娩予定日は自動で出せますか?

このテンプレートでは自動計算していません。授精した獣医師・家畜人工授精師に確かめた予定日を書いてください。

酪農(乳用牛)でも使えますか?

使えます。個体台帳の種別には、ホルスタイン種・ジャージー種・交雑種なども書けます。乳量など牛群検定の項目は入っていません。

豚や馬にも使えますか?

授精・分娩の記録としては使えますが、個体識別番号と届出の欄は牛トレーサビリティ法にあわせたものです。豚・馬の届出の仕組みとは違います。

あわせて使うテンプレート

このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。