資材・機械
農機具台帳・点検整備記録の無料テンプレート(Excel・PDF)|始業点検表と記入例つき
更新日 2026年9月26日|登録不要・無料
トラクター・コンバイン・運搬車などの農業機械を1台1行で管理する農機具台帳のテンプレートです。安全装備・公道走行の区分・定期交換部品の欄を設け、点検整備の記録と、毎日の始業点検を○×で付ける点検表を付けました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。
この台帳でわかること
農場にある農業機械の一覧と、点検・整備の履歴を残す台帳です。次のような場面で使えます。
- シーズン前・格納前の点検を、どの機械にいつしたかを確かめたいとき
- 安全フレームやシートベルトなどの安全装備が付いているかを、機械ごとに把握したいとき
- GAP の取り組みで、機械の把握・使用前点検・整備の記録を求められたとき
- 機械の更新や売却を考えるときに、取得の時期や修理の費用を振り返りたいとき
各欄の書き方
農機具台帳(1枚目)
| 欄 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 管理番号 | 農場で決めた番号 | T-1 |
| 機械名・型式 | 機械の種類と型式 | トラクター ○○-25 |
| メーカー | 製造したメーカー | 〇〇農機 |
| 取得年月・新品/中古 | 手に入れた年月と、新品か中古か | 2019/3・新品 |
| 取得価格 | 買ったときの金額 | 3,200,000 |
| 安全装備 | 安全フレーム・安全キャブ・シートベルト・カバーなど | 安全キャブ・シートベルト |
| 公道走行 | 公道を走るか、ナンバーの有無や車両の区分 | 小型特殊・ナンバーあり |
| 保管場所 | 格納する場所 | 第1格納庫 |
| 定期交換部品・法定点検の目安 | 取扱説明書の交換時期や、法律で決まった点検 | シーズン前に販売店点検 |
| 備考 | 中古の評価書、売却・廃棄の日など | 査定士の評価書あり |
点検整備の記録(2枚目)と始業点検表(3枚目)
2枚目には、始業点検で見つけた異常、定期点検、格納点検、シーズン前点検、修理、法律で決まった点検を、日付・アワーメーター・内容・異常と処置・費用・実施者とあわせて書きます。3枚目は、機械を動かす前にオイル・冷却水・燃料・ブレーキ・灯火・安全装備などを○×で確かめる表です。項目は一例なので、機械ごとの取扱説明書に合わせて足したり削ったりしてください。
法令・制度上の位置づけ
国の指針は、運転日誌・点検整備日誌を作って管理するよう求めている
農林水産省の「農作業安全のための指針」は、機械の管理として運転日誌、点検・整備日誌等を作成し、記録に基づき適正な管理を行うこと、法律に基づく点検は必ず受け、法律の規定がなくとも年に1回は整備を行うことを挙げています。使用前後の点検、取扱説明書を決めた場所に保管すること、中古機械を買うときに安全装備の状態や取扱説明書の有無を確かめ、第三者の評価(中古農業機械査定士など)を参考にすることも示しています。
また、最高速度35km/時未満の乗用トラクター・コンバインなどは小型特殊自動車として車検・定期点検の義務が免除されていますが、1日1回の運行開始前の日常点検整備を必ず行うよう求めています。
出典: 農林水産省「農作業安全のための指針」(行政の指針)
人を雇ってフォークリフトを使う場合は、検査と記録の保存が義務
労働安全衛生規則では、事業者はフォークリフトについて1年以内ごとに特定自主検査を、1か月以内ごとに定期自主検査を行い、検査の年月日・方法・箇所・結果・実施者・補修の内容を記録して3年間保存しなければなりません(第151条の21〜第151条の24)。その日の作業を始める前の点検も求められています(第151条の25)。選果場などでフォークリフトを使う農場は、台帳の「法定点検の目安」に次回の検査日を書いておきます。
GAP・みどりチェックでも、機械の点検整備が取組の例になっている
国の「国際水準GAPガイドライン」には、器具・機械・運搬車両を把握し、安全装備の確認、使用前点検、使用後の整備を行う取組事項があります。補助事業の要件である「みどりチェック」の解説書(農業経営体編)でも、農業機械等の日常点検・定期点検・整備の実施に努めることが取組例に挙がっています。
使っている機器を台帳に登録しておく
ミノリス日誌では、農研機構(NARO)の安全性検査のデータから機器を検索して農場の台帳に登録でき、圃場への作業記録に使用機器として付けられます。見つからない機器は自作の機器として登録できます。点検整備の記録や次回点検のお知らせの機能はありません。無料で使えます。
よくある間違い
- 故障したときだけ書く: 始業点検や格納前の点検も記録に残すと、いつから異常が出ていたかを振り返れます。異常がなかった日は、始業点検表に○を付けるだけで十分です。
- アワーメーターを書かない: オイルや部品の交換時期は、使った時間で決まるものが多くあります。点検のたびにアワーメーターの値を書いておきます。
- 作業機を台帳に載せない: ロータリー・ハロー・作業機のような付属の機械も、点検や部品交換があるものは1行ずつ載せておくと管理しやすくなります。
- 売った機械を消してしまう: 行を消さずに備考に売却日・廃棄日を書いておくと、あとで減価償却や保険の確認に使えます。
よくある質問
点検の項目は何を見ればよいですか?
機械ごとの取扱説明書に書かれた日常点検・定期点検の項目が基本です。全国農業機械商業協同組合連合会の「点検整備のすすめ」では、運転前(オイル・冷却水・燃料・バッテリー・ボルトのゆるみ・ブレーキなど)、運転中(排気の色・異音・計器)、作業後(漏れ・給脂・清掃)と、シーズン前後の点検の目安が示されています。
減価償却の計算にも使えますか?
取得年月と取得価格を書いておくと、減価償却の計算の元資料になります。耐用年数や計算方法は、税理士や税務署に確かめてください。
機械を人に貸すときに気をつけることは?
国の指針は、機械を貸すときは適切に整備し、使い方と安全上の注意を十分に説明して、取扱説明書を読むよう伝えることを求めています。共同で使う機械は共同利用機械の利用簿・精算表で利用の記録を残すと、点検の漏れや費用の負担を確かめやすくなります。
あわせて使うテンプレート
このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。