認証・制度

残留農薬の自主点検表 無料テンプレート(Excel・PDF)|出荷前チェックに

更新日 2026年9月27日|登録不要・無料

出荷の前に、最後に使った農薬の収穫前日数・使用回数、周辺からの飛散の可能性を確かめる自主点検表です。残留農薬の分析結果と、飛散(ドリフト)対策を残すシートも加えました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。

無料でダウンロード

Excel には「記入用」と「記入例」のシートが入っています。

残留農薬の自主点検表の記入例
記入例(サンプルです。実在の商品名・人名ではありません)

この点検表でわかること

出荷する前に、残留農薬の基準を超えるおそれがないかを自分で確かめるための表です。3つのシートに分かれています。

  • 出荷前の自主点検: 最後に使った農薬の最終散布日から、ラベルの使用時期(収穫前日数)を守れているか、使用回数が上限内か、周辺からの飛散の可能性はないか
  • 分析の記録: 分析機関に残留農薬の分析を頼んだときの結果
  • 飛散対策の記録: 自分が散布するときの対策や、周辺のほ場で散布があったときの状況

取引先から残留農薬の管理状況を聞かれたときに、確認した内容を示す記録にもなります。

各欄の書き方

欄 書くこと 記入例
点検日/収穫(出荷)予定日 点検した日と、出荷(収穫)する予定の日 2026/6/12/2026/6/13
作物・ほ場 出荷する作物と、収穫するほ場 ミニトマト・東1号
最後に使った農薬/最終散布日 そのほ場・作物に最後に使った農薬と日付。複数あればすべて 〇〇水和剤/2026/6/10
ラベルの収穫前日数(日) ラベルに書かれた使用時期を日数で(収穫前日まで=1、収穫7日前まで=7) 1
経過日数(日)・判定 最終散布日から収穫日までの日数と、守れているか。Excel では計算式が入っていて自動で出る(NG のときは収穫してよい最も早い日も出る) 3・OK
使用回数/上限 今作で使った回数とラベルの上限 2 / 3
周辺からの飛散の可能性 近くのほ場で散布があったか、その後どうしたか 隣の水稲で散布あり→分析を依頼
分析の記録 採取日・分析機関・成分・結果・残留基準値 不検出
飛散対策の記録 風向き・対策・事前の連絡 風の弱い時間に散布

法令・制度上の位置づけ

食品に残留する農薬等については、いわゆるポジティブリスト制度がとられています。食品衛生法第13条第3項により、残留する量の限度(残留基準)が定められていない農薬等が、人の健康を損なうおそれのない量として定められた量を超えて残留する食品は、販売などができません(食品衛生法(e-Gov法令検索))。この量は一律基準と呼ばれ、0.01ppm と設定されています(消費者庁「ポジティブリスト制度について(Q&A)」いわゆる一律基準についての質問(PDF))。

残留基準は食品ごとに設定されており、令和6年4月から消費者庁が基準の設定を担っています。基準値は消費者庁「食品中の残留農薬等」から案内されているデータベースで確認できます。

一方、農薬を使う側は、農薬取締法にもとづく省令で、ラベルに書かれた使用時期や総使用回数などを守ることが求められています(農林水産省「農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令」 第2条。現行の条文は e-Gov 法令検索)。周辺のほ場からの飛散(ドリフト)で、その作物に使う予定のない農薬が付くと、残留基準や一律基準を超えるおそれがあります。飛散を防ぐ対策は農林水産省「残留農薬のポジティブリスト制度と農薬のドリフト対策について」にまとめられています。

なお、ポジティブリスト制度は検査(分析)の実施を義務付けるものではないとされています(消費者庁 Q&A 事業者の自主管理等についての質問(PDF))。分析をするかどうか、どの成分を調べるかは、取引先の求めや飛散の状況に応じて決めます。

収穫前日数の見落としを防ぐ

ミノリス日誌なら、散布したその場で農薬を記録でき、登録農薬のデータ(FAMIC)と照らして使用回数の上限・希釈倍率・収穫前日数を自動でチェックします。記録は栽培履歴として CSV で取り出せ、出荷先への提出にも使えます。残留農薬の分析結果を管理する機能はありません。無料で使えます。

よくある間違い

  • ラベルの使用時期を「散布後の日数」と取り違える: 「収穫7日前まで」は、収穫する日の7日前までに使い終えるという意味です。最終散布日から収穫日までの日数で確かめます。
  • 同じ成分を含む別の農薬を数え忘れる: ラベルには、その商品の使用回数のほかに、有効成分ごとの総使用回数の上限も書かれています。
  • 隣のほ場の散布を記録していない: 周辺で散布があった日と作物を残しておくと、分析が必要かどうかを判断しやすくなります。

よくある質問

JA や出荷先の点検表があります。これを使ってもよいですか?

JA・出荷先に指定の様式がある場合は、そちらを使ってください。このテンプレートは、指定様式に書き写す前の確認用や、自分用の控えとしても使えます。

残留農薬の分析は毎回しないといけませんか?

ポジティブリスト制度は分析を義務付けてはいません。ただし、取引先から分析結果を求められることがあります。どの頻度で何を分析するかは、取引先と相談して決めてください。

周辺のほ場の農薬が自分の作物にかかったかもしれません。どうすればよいですか?

散布した日・相手・散布された農薬・自分の作物を記録し、出荷の見合わせや分析を検討します。散布する側と日頃から散布日を連絡し合っておくと、防ぎやすくなります。対応に迷うときは、都道府県の病害虫防除所や普及指導センター、JA に相談してください。

あわせて使うテンプレート

このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。