出荷・販売

直売所の値札・POPの無料テンプレート(Excel・PDF)|書き方と表示のルール・NG表現チェック

更新日 2026年9月27日|登録不要・無料

農産物直売所に出す野菜・果物の値札やPOPの原稿を作るテンプレートです。食品表示で必要な名称・原産地の欄と、品種・食べ方・保存方法を書く欄をそろえ、「無農薬」「日本一甘い」など使えない・注意が要る表現のチェック表を付けました。消費者庁のQ&Aや県の出荷者向け冊子をもとに解説します。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。

無料でダウンロード

Excel には「記入用」と「記入例」のシートが入っています。

直売所の値札・POPの記入例
記入例(サンプルです。実在の商品名・人名ではありません)

この原稿表でわかること

直売所に並べる農産物の値札・POPに「何を書くか」を、品目ごとに決めておく表です。書いた原稿を、直売所の値札やカード、手書きのPOPに写して使います。

  • 直売所に初めて出荷するとき、表示のルールを確かめながら値札を作りたいとき
  • 珍しい品目や品種を、食べ方と一緒に売り込みたいとき
  • 「無農薬」「有機」など、書いてよいか迷う言葉があるとき

直売所の経営改善マニュアルは、直売所では同じ品目でも品種や作り方がさまざまなので、その特長や食べ方はPOPに書いて初めてお客様に伝わる、としています。珍しい品目は、品名と食べ方がないと売れにくいとも指摘しています。

出典: 都市農山漁村交流活性化機構「農産物直売所・経営改善マニュアル」第3部

各欄の書き方

欄 書くこと 記入例
名称 一般的な名称 トマト
原産地 都道府県名、または市町村名など一般に知られている地名 〇〇県産
内容量 個数・本数・重さ 4個入り
価格(税込) 直売所のルールに合わせて 300円
品種・特徴 品種名や、他と違うところを短く 完熟で収穫。酸味ひかえめ
食べ方・保存 おすすめの料理、保存のしかた サラダに。冷やしすぎず常温で
栽培について書くこと 事実だけ。表現チェック表で確かめる ハウス栽培
表示チェック 表現チェック表で確かめたか 済

マニュアルは、POPに書く内容として、価格・用途・料理方法・食べ方・保存のしかたなどの基本情報と、「今が旬」などの付加価値情報を挙げています。書くときは、短く具体的に、誰にでもわかる言葉で、「美味しい」のような主観的で抽象的な言葉は避けるよう勧めています。

法令・制度上の位置づけ

名称と原産地は表示が必要

消費者に販売する生鮮食品には、食品表示基準で名称と原産地の表示が義務づけられています。ばら売りでも、容器包装に書くか、商品に近接した見やすい場所に立札(POP)などで書けばよいとされています。名称は容器包装、原産地は立て札、のように分けても、消費者にわかりやすければかまいません。

  • 国産の農産物は、都道府県名か、市町村名・郡名・旧国名(「信州」など)など一般に知られている地名で書きます。岡山県の出荷者向け冊子は「国産・日本産等では不十分」としています
  • 「JA〇〇」はJA名が原産地と違うことがあるので、JA名とは別に「〇〇産」と書く必要があります
  • 生産者が生産した生鮮食品を自らその場で消費者に売る場合は、表示の対象外とされています。一方、消費者庁のQ&Aは、生産農家でも消費者向けに「業として」販売する場合は表示が義務づけられるとしています。直売所に並べるものは表示してください

出典: 消費者庁「食品表示基準Q&A」第3章 生鮮食品(生鮮-1・3・14・46) / 岡山県「農産物直売所出荷者のための食品表示のポイント」(令和6年3月)

栽培方法・効果の表現には決まりがある

表現 決まり
「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」 特別栽培農産物の表示ガイドラインで、表示しないこととされています。ガイドラインに沿って表示する場合は「農薬:栽培期間中不使用」などの決まった書き方をします
「有機」「オーガニック」 有機JASマークを付けたものだけ。マークがないものに紛らわしい表示もできません
「日本一」「どこよりも」など 景品表示法は、実際より著しく優良だと誤認させる表示を禁じています。岡山県の冊子は、POPやチラシも対象になると注意しています
病気や体への効果(「血圧が高めの方に」など) 健康増進法(虚偽誇大な健康保持増進効果の表示の禁止)や景品表示法の規制に当たるおそれがあります。機能性をうたえるのは、届出をした機能性表示食品などに限られます
「ビタミンたっぷり」など栄養の強調 食品表示基準の栄養強調表示の決まりを満たす必要があります

2枚目の「表現チェック表」に、これらの言い換えの例をまとめています。

出典: 農林水産省「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」 / 消費者庁「食品表示基準Q&A」生鮮-45・49 / 岡山県「農産物直売所出荷者のための食品表示のポイント」

POPに書いたことの裏付けを残す

ミノリス日誌なら、農薬や肥料を使ったその場でスマホに記録でき、あとから栽培履歴として CSV で取り出せます。お客様に「農薬はどれくらい使っているの?」と聞かれたときに、記録で答えられます。POPを作る機能はありません。無料で使えます。

よくある間違い

  • 原産地を「国産」とだけ書く: 国産の農産物は都道府県名などで書きます。
  • 気持ちを込めて「無農薬」と書く: 実際に農薬を使っていなくても、「無農薬」は表示しないこととされている言葉です。
  • 「甘い」「おいしい」とだけ書く: お客様には伝わりにくい言葉です。品種名、糖度を測った結果、食べ方など、具体的なことを書きます。
  • POPの大きさや置き場所がばらばら: マニュアルは、値札とメッセージPOPの大きさや付ける位置をそろえるよう勧めています。直売所の決まりがあれば従います。

よくある質問

米や加工品(漬物・もち・ジャム)の値札にも使えますか?

玄米・精米や加工食品は、野菜・果物とは表示の決まりが違います。この原稿表は野菜・果物向けです。玄米・精米の表示は生鮮食品の表示ラベルのテンプレートで扱っています。漬物・ジャムなどの加工食品の表示(一括表示)はこのサイトのテンプレートでは扱っていないので、県の出荷者向け冊子などを参照してください。

特別栽培農産物として表示したいときは?

ガイドラインでは、栽培責任者・確認責任者を決め、一括表示の枠で表示するなどの決まりがあります。特別栽培 農薬の成分回数カウント表で使用回数を確かめ、都道府県の担当窓口に相談してください。

表示で迷ったら、どこに相談すればいいですか?

出荷している直売所のほか、都道府県の食品表示の相談窓口があります。岡山県の冊子のように、出荷者向けの手引きを出している県もあるので、自分の県のものを探してみてください。

あわせて使うテンプレート

このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。