資材・機械

肥料・資材の購入台帳の無料テンプレート(Excel・PDF)|記入例と書き方つき

更新日 2026年9月26日|登録不要・無料

肥料・土壌改良資材・培土・堆肥などを買ったときに1行ずつ書く購入台帳のテンプレートです。納品書などの伝票の保管欄と、化学肥料を含むか・認証で使える資材かを書く確認メモ欄を設け、年1回の在庫と使用量のまとめシートを付けました。Excel(入力用)と手書き用PDFを登録不要でダウンロードできます。

無料でダウンロード

Excel には「記入用」と「記入例」のシートが入っています。

肥料・資材の購入台帳の記入例
記入例(サンプルです。実在の商品名・人名ではありません)

この台帳でわかること

肥料や資材を「いつ・どこで・何を・どれだけ・いくらで」買ったかを、伝票と結びつけて残す台帳です。次のような場面で使えます。

  • 施肥記録に書いた肥料が本当に買ったものか、伝票で裏付けたいとき(有機JAS の実地検査、特別栽培の確認など)
  • 特別栽培で、化学肥料の窒素成分を数えるために、どの資材に化学肥料が含まれるかを整理したいとき
  • 年に1回、買った量と使った量と残りの量を突き合わせて、施肥記録の書き漏れを見つけたいとき
  • 次の年の資材の注文量や費用の見通しを立てたいとき

使った量は施肥計画・施肥記録に書きます。この台帳は「買った記録」なので、2つを並べると、買った量と使った量の差から在庫がわかります。

各欄の書き方

欄 書くこと 記入例
購入日 納品された日、または買った日 2026/2/20
区分 肥料・土壌改良資材・培土・堆肥など、自分で決めた分け方 培土
商品名・銘柄 袋や伝票に書かれた名前 □□育苗培土
成分・表示の要点 保証票や表示票の成分など、あとで使う情報 N-P-K 5-5-5
数量 1袋の量×袋数、または重さ 20kg×10袋
金額(税込) 支払った金額 28,600
購入先 買った店・業者 〇〇農協 資材店
伝票・書類の保管 納品書の番号や、レシート・表示票の写しがあるか 納品書 No.1234
使う予定の作付け どの作物・圃場に使う予定か 春キャベツ(西2号)
確認メモ 化学肥料を含むか、認証の基準で使えるか、確かめたこと 化学肥料由来の窒素量をメーカーに確認

在庫と使用量のまとめ(年1回)

2枚目は、商品ごとに「前年からの繰り越し+購入量−使用量」で計算した残りと、実物の残りを並べる表です。大きく違うときは、施肥記録の書き漏れか、別の圃場で使った分がないかを確かめます。あわせて、保管の状態(雨や直射日光が当たらないか、土の上に直に置いていないか、袋が破れていないか)も確かめます。

法令・制度上の位置づけ

購入の記録そのものは、農家には法律上の義務ではない

肥料の品質の確保等に関する法律で帳簿の備え付けが義務づけられているのは、肥料の生産業者・輸入業者・販売業者です(第27条)。農家が買った肥料の台帳は法律上の義務ではありません。

出典: e-Gov 法令検索「肥料の品質の確保等に関する法律」

有機JAS では、記録の裏付けとして伝票を保持する

農林水産省の「有機農産物 検査認証制度ハンドブック」は、生産行程管理責任者の業務として、生産行程管理記録とその裏付けの書類(伝票など)を定められた期間保持することを挙げています。外から買う資材は、購入先・購入伝票・ラベル・説明書などで、使ってよい資材であることを確かめる方法を内部規程に決めておくとしています。

出典: 農林水産省「有機農産物 検査認証制度ハンドブック」(令和6年10月)

特別栽培では、育苗培土の化学肥料も数える

特別栽培農産物に係る表示ガイドラインの Q&A では、栽培管理記録に使用資材名・使用量を書くこと、育苗培土に施用された化学肥料(窒素成分)も原則として使用量に数えることが示されています(Q10、Q27)。どの資材に化学肥料が含まれるかを、購入の時点で確かめておくと集計が楽になります。

出典: 農林水産省「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン Q&A」

みどりチェック・GAP では、肥料の保管と記録が取組の例になっている

国の補助事業の要件になっている「みどりチェック」の解説書(農業経営体編)では、肥料を直射日光や雨の当たらない場所に保管する、土の上に直置きしない、袋の破損を確かめる、使用状況を記録・保存するよう努める、といった取組が例に挙がっています。国際水準GAPガイドラインにも、肥料の保管・在庫管理と使用記録の作成・保存の取組事項があります。

出典: 農林水産省「みどりチェック チェックシート解説書 農業経営体編」、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」

使った肥料は、作付けごとにスマホで記録する

ミノリス日誌では、使う肥料を FAMIC の肥料登録データから選んで台帳に登録し、施肥したその場で投入量と施用方法を作付けごとに記録できます。記録は栽培履歴として CSV で取り出せます。購入の金額や購入先を記録する機能はないため、購入の記録はこの台帳で残してください。無料で使えます。

よくある間違い

  • 伝票を捨ててしまう: 台帳だけでは、検査や確認のときに裏付けになりません。納品書・レシート・表示票の写しは台帳と一緒に保管します。
  • 培土や苗に入っている肥料を見落とす: 肥料入りの育苗培土も、特別栽培では化学肥料の窒素成分として数えます。培土も台帳に載せ、成分を書いておきます。
  • 有機配合肥料なら化学肥料ゼロだと思い込む: 「有機配合」と呼ばれる肥料にも化学肥料を含むものがあります。保証票の中身やメーカーの説明で確かめます。
  • 堆肥の中身を聞いていない: 堆肥は原料や作り方で成分や安全性が変わります。購入先から原料や発酵のさせ方を聞き、メモを残します。

よくある質問

確定申告の帳簿の代わりになりますか?

この台帳は、資材の出どころと中身を確かめるための記録で、会計の帳簿ではありません。肥料代などを経費として記帳するときの元の資料としては使えます。記帳の方法は、税理士や税務署、農協の相談窓口に確かめてください。

保存期間はどのくらいですか?

この台帳そのものに法令の保存期間はありません。有機JAS の認証を受けている場合は認証機関の定める期間、特別栽培の確認責任者に記録を出す場合はその求めに合わせてください(ガイドラインでは、確認責任者は栽培管理記録などを受け取ってから3年間保管するとされています)。

農薬の購入も同じ台帳に書いてよいですか?

書いてもかまいませんが、農薬は保管の決まりがあるため、在庫の出し入れを追える農薬の在庫・受け払い簿を別に使うと管理しやすくなります。

あわせて使うテンプレート

このテンプレートは自由に使い、書き換えてかまいません。提出先(JA・部会・取引先・認証機関など)に指定の様式がある場合は、そちらを優先してください。 掲載している制度・法令の説明は更新日時点のものです。