果実・収量特性

激辛のトウガラシ品種一覧 全22種類

激辛トウガラシ 激辛トウガラシとは 激辛トウガラシとは、一般的なトウガラシよりも著しく高い辛味を持つ品種・系統の総称です。辛味の強さは「スコヴィル値(SHU: Scoville Heat Units)」という単位で測定されます。スコヴィル値

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激辛について

激辛トウガラシ

激辛トウガラシとは

激辛トウガラシとは、一般的なトウガラシよりも著しく高い辛味を持つ品種・系統の総称です。辛味の強さは「スコヴィル値(SHU: Scoville Heat Units)」という単位で測定されます。スコヴィル値は、カプサイシン(辛味成分)の希釈倍率を数値化したもので、ピーマンが0〜100 SHU程度、鷹の爪が40,000〜50,000 SHU程度とされるのに対し、激辛品種は100,000 SHU以上に達するものが多く、さらに1,000,000 SHUを超える極辛品種も存在します。

辛味成分はカプサイシンおよびジヒドロカプサイシンなどのカプサイシノイドで、果実の胎座(プラセンタ)周辺に多く含まれます。これらはトウガラシ属(Capsicum)に特有の成分であり、トウガラシと同属のピーマンは突然変異によって辛味遺伝子が機能を失った甘味型です。

栽培上の特徴として、激辛品種の多くはC. annuum(一年生トウガラシ)を中心としながらも、ハバネロ・ジョロキアのような極辛品種はC. chinense(チネンセ種)など他の種に属するものもあります。植物学的な種の違いが、花柄の数や果実の形状、生育特性にも影響します。

激辛トウガラシの魅力と用途

激辛トウガラシの生産面での魅力は、通常のトウガラシや一般野菜と比較して明確な差別化ができ、付加価値の高い販路を開拓しやすい点にあります。乾燥加工・粉末香辛料・調味料・漬物原料としての業務用需要に加え、近年は個性的な品目を求める直売所やファーマーズマーケットでの販売でも引き合いが増えています。

用途は大きく3つに分類されます。一つ目は香辛料・食品加工用途で、乾燥させてそのまま使うか、粉末や粗挽きにして唐辛子粉・七味唐辛子の原料として使われます。二つ目は調味料・ソース原料で、タバスコ型のペッパーソースやキムチ用の激辛ペーストなど、加工品への需要があります。三つ目は観賞用で、色鮮やかな果実を楽しむ用途もあり、家庭菜園市場向けの品種も存在します。

意外と知られていないのですが、激辛品種の中には辛味だけでなく独特のフルーティな香りを持つものがあります。ハバネロ(C. chinense)はマンゴーやアンズに似た芳香があり、辛さと香りの両立を求める料理人から評価されています。

スコヴィル値の目安と主な系統

品種選びで特に重要なのがスコヴィル値の目安を把握しておくことです。代表的な激辛系統の値は以下の通りです。

鷹の爪(C. annuum)は40,000〜50,000 SHU程度が一般的な目安です。日本で最も広く知られる辛口トウガラシであり、乾燥状態での取り扱いやすさから農家にとっても扱いやすい系統です。

ハバネロ(C. chinense)は100,000〜350,000 SHU程度に達します。熱帯系の種であるため、高温・多湿を好み、日本の夏場施設栽培との相性が良い反面、低温には弱い特性があります。

ジョロキア類(C. chinense × C. frutescens由来の交雑系統とされる)は1,000,000 SHU超と報告されており、世界的に「超辛」品種として知られます。栽培難易度も高く、着果まで時間を要します。

国内で流通する激辛トウガラシ品種には、ナント種苗株式会社の激辛番長、日本デルモンテ株式会社の激辛韓国とうがらし・ピリ辛韓国とうがらし、トキタ種苗株式会社のハバネロレッド・インドジン・ウソツカナイ、サントリーフラワーズ株式会社の本格激辛ハラペーニョ・鬼ツノ旨辛とうがらし、福井シード株式会社の閻魔トウガラシ・辛王トウガラシ、中原採種場株式会社の鷹の爪・八つ房とうがらしなどがあります。

栽培のポイント

栽培管理では、トウガラシ全般に共通する高温・乾燥ぎみ管理を基本としながら、品種の種(Capsicum species)による特性の違いを意識することが重要です。

発芽・育苗については、発芽適温が25〜30℃と高めで、低温下では発芽が著しく遅延します。特にC. chinense系の激辛品種はC. annuumよりも発芽に高温を要する傾向があり、加温育苗が前提となります。定植は遅霜のリスクがなくなってから行い、施設栽培の場合は4月上旬以降が目安です。

灌水管理では、やや乾燥気味の管理がカプサイシン含量を高める方向に働くとされています。ただし過乾燥は着果不良・落果の原因になるため、土壌水分をこまめに確認しながら管理します。

収穫時期の判断も品質に直結します。乾燥用・加工用の場合は果実が完熟(赤や橙に変色)してから収穫します。果実がまだ青い未熟段階では辛味成分の蓄積が不完全で、品質が安定しません。

病害虫管理では、トウガラシのモザイクウイルス(PMMoV・CMV等)やアブラムシ・ハダニへの対策が基本です。激辛品種はC. chinense系の場合、生育期間が長くなる分、ウイルス媒介害虫の管理をより丁寧に続ける必要があります。

品種選びのコツ

激辛トウガラシの品種選定では、以下の点を総合的に確認することが重要です。

  • 辛味レベル(スコヴィル値の目安): 用途に応じて適切な辛さ帯の品種を選ぶ
  • 属(Species): C. annuumかC. chinenseかによって栽培適温・生育特性が異なる
  • 収穫形態: 生果での出荷か乾燥加工用かによって適品種が変わる
  • 果実サイズと形状: 香辛料用途なら小果・多収型、加工用ペーストなら大果型が有利
  • 観賞用途の有無: 鉢植え・家庭菜園向け品種は草丈や果実の彩りが重視される
  • 種子の入手安定性: 極辛品種は種子の供給が限られるケースがあり、安定調達できるかを確認する

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、乾燥加工を前提にする産地では着果数が多く乾燥効率の良い小果型の鷹の爪系が主流である一方、フレッシュ出荷でストーリー性を打ち出したい農家はハバネロ系などの個性的な品種を選ぶ傾向があります。試作では小面積で複数品種を比べ、自圃場の気候・土壌条件との相性を確認することが失敗リスクを下げる現実的な方法です。

市場動向とこれから

激辛調味料・スナック菓子・インスタント食品の市場はここ数年、国内でも拡大傾向にあります。外食産業でも「激辛ラーメン」「激辛カレー」など、辛さを売りにしたメニューが一定の人気を持続しています。こうした流れを受けて、加工食品メーカーや飲食店からの激辛トウガラシの原料ニーズは底堅い状況が続いています。

一方で、国内での作付けはまだ規模が限られており、輸入品(韓国・中国・インド等)との競合も存在します。国産品としての安心感と鮮度・品質の訴求が、価格競争に巻き込まれないためのポイントになります。

直売所・EC・農家レストランなど、生産者が消費者に直接語りかけられる場では、品種のストーリー(どれくらいの辛さか、どのような香りか)を伝えることが購買動機につながります。激辛トウガラシは品目の個性が強いだけに、情報発信と合わせて取り組むことで付加価値を最大化できる品目です。

まとめ

激辛トウガラシは、スコヴィル値で表される高い辛味を持つ品種群で、乾燥香辛料・加工原料・観賞用など多様な用途があります。品種によって属(Species)が異なり、栽培適温や生育特性に違いがあるため、C. annuumかC. chinenseかを確認したうえで栽培計画を立てることが重要です。灌水の抑制や完熟収穫など、辛味成分を引き出すための管理のポイントを押さえ、自圃場の条件と用途に合った品種を選ぶことが安定生産の鍵になります。

激辛トウガラシが紐づく品種の一覧は、ミノリスの品種ページからご確認いただけます。

22品種 表示中
サルサ・デ・ウマイ

サルサ・デ・ウマイ

トキタ種苗株式会社

サルサや酢漬けに。たくさん採れるハラペーニョ。 ■特性 サルサの他に酢漬けにしても美味しいトウガラシ。辛いだけでなく味があるとメキシコの人はいう。秘密はタネの周りは辛いが果肉は甘い。輪切りにしてタネごと料理するのがメキシコ流。歯切れよく多汁。ハラペーニョタイプ ■栽培上の注意 枝が分かれるたびに花が付くので内向きの枝を中心に取り除き、込み合わないようにします。支柱に誘引するのが栽培しやすい ■播き時期 定植時期の目安は、遅霜の心配がなく最低気温10度以上、最低地温15℃以上になった頃だと露地栽培が容易です。多少遅くなっても、未熟果を収穫する作物なので十分収穫を楽しめます。 ■播種方法 葉は緑色でつやがあり厚みがある。茎は太く節間が短くガッチリしている。病害虫に侵されていない。苗を選ぶとよいでしょう。 ■植え付け 株間50〜60cmの1条植えが基本です。プランターには1株定植。 ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避けましょう。 ■肥料 着果が始まったら、2週間に一度追肥を与えます。 ■収穫 収穫目安のサイズになったら収穫を始められます。樹になったまましばらくしてから収穫すると、辛さののった果実が収穫できます。ハサミで切り取ります。辛さレベルの高い品種に触れた後、手を洗わずに目鼻口を触ると辛さの刺激を受けることがあります。トマトやキュウリ、葉物とは別の容器に収穫するとよいでしょう。 ■料理 サルサにすると香りが違います。瓶詰のサルサはもう、食べられません。

げきから

げきから

株式会社渡辺採種場

とにかく辛い、激辛とうがらし! ■特性 ・着果数の多い豊産種で、果は下向きです。 ・長さ12cm位の細長の激辛のとうがらしで、辛味は青とうがらしのうちからあります。 ・草勢、草丈ともに中位の早生種です。

インドジン・ウソツカナイ

インドジン・ウソツカナイ

トキタ種苗株式会社

インド人も納得の辛さ ■特性 生のまま箸休め的にかじって食べる。カレーの味付けにインドで一番多く使われている種類の品種。インド人も納得の辛さ。ワタ部を除くと辛みはやや和らぐが、果肉もやや辛い. ■栽培上の注意 枝が分かれるたびに花が付くので内向きの枝を中心に取り除き、込み合わないようにします。支柱に誘引するのが栽培しやすい ■播き時期 定植時期の目安は、遅霜の心配がなく最低気温10度以上、最低地温15℃以上になった頃だと露地栽培が容易です。多少遅くなっても、未熟果を収穫する作物なので十分収穫を楽しめます。 ■播種方法 葉は緑色でつやがあり厚みがある。茎は太く節間が短くガッチリしている。病害虫に侵されていない。苗を選ぶとよいでしょう。 ■植え付け 株間50〜60cmの1条植えが基本です。プランターには1株定植。 ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避けましょう。 ■肥料 着果が始まったら、2週間に一度追肥を与えます。 ■収穫 収穫目安のサイズになったら収穫を始められます。樹になったまましばらくしてから収穫すると、辛さののった果実が収穫できます。ハサミで切り取ります。辛さレベルの高い品種に触れた後、手を洗わずに目鼻口を触ると辛さの刺激を受けることがあります。トマトやキュウリ、葉物とは別の容器に収穫するとよいでしょう。 ■料理 香りと辛さを楽しむ品種です。酢や塩で濃いめの味付けの刻みソースもおいしい

ハバネロレッド

ハバネロレッド

トキタ種苗株式会社

激辛で有名な赤トウガラシ ■特性 栽培適性、食味を主体に育成した品種。強烈な辛さの後に残るさわやかな風味を本場メキシコさながらに楽しむことができる。 ■栽培上の注意 栽培適温は、20〜26℃。花粉の発芽や果実の肥大も比較的高温を好みます。確実な受粉の為、買い舵に絵筆等を使い受粉を補助すると良いでしょう。高温すぎると花粉が出にくくなる場合もあるようです。 ■播き時期 4〜5月が目安です。 ■播種方法 発芽適温は、約25〜28℃ ■植え付け 草丈は市中誘引で120cm程度、植つけは直径30cm以上のコンテナを使用する。 ■土壌条件 日当たり、水はけの良い、肥沃な土が良い。 ■肥料 畑には完熟堆肥を施し低度化成肥料を1?あたり70g前後を元肥として与え、3週間を目安に追肥します。定植後90日程度で収穫開始となります。 ■収穫 果長は3cm、収量目標はひと月でおおよそ40個程度。 収穫時には手袋をし、手を洗わずに目鼻に触ることの無いように注意します。完熟させ辛味を十分に引き出してから収穫すると良いでしょう。 ■料理 生のままサルサに加えて、辛さと風味を楽しむ。乾燥させてニンニク、塩を加えすりつぶし、ペースト状にしても激辛風味を堪能できる。調理時には、ゴム手袋をしておくと良いでしょう。

メヒカーナ

メヒカーナ

トキタ種苗株式会社

メキシコのおふくろの味 ■特性 ハラペーニョより辛く、サルサのアクセントに。いり卵と一緒に刻んで炒めるとメキシコのお袋の味。香りが良く、多汁。タネのついているワタ部を除くと辛みは和らぐ。セラノタイプ。 ■栽培上の注意 一番花から下の脇芽、一番花は取り除き樹の生育を優先させます。生長しながら実をつけるので、適宜追肥を与え、順調に生育させるようにします。 ■播き時期 定植時期の目安は、遅霜の心配がなく最低気温10度以上、最低地温15℃以上になった頃だと露地栽培が容易です。多少遅くなっても、未熟果を収穫する作物なので十分収穫を楽しめます。 ■播種方法 葉は緑色でつやがあり厚みがある。茎は太く節間が短くガッチリしている。病害虫に侵されていない。苗を選ぶとよいでしょう。 ■植え付け 一番花が開花する直前の苗を株間50〜60cm、プランターには1株定植します。 ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避けましょう。 ■肥料 着果が始まったら、2週間に一度追肥を与えます。 ■収穫 収穫目安のサイズになったら収穫を始められます。樹になったまましばらくしてから収穫すると、辛さののった果実が収穫できます。ハサミで切り取ります。辛さレベルの高い品種に触れた後、手を洗わずに目鼻口を触ると辛さの刺激を受けることがあります。トマトやキュウリ、葉物とは別の容器に収穫するとよいでしょう。 ■料理 メヒカーナとトマト・玉ねぎ入りの卵焼き。ウェボスアラメキシカーナはメキシコのおふくろの味。おいしい料理です。

南部大長南蛮

南部大長南蛮

株式会社佐藤政行種苗

果長10~12㎝位で揃いの良い豊産種。岩手を代表する激辛ナンバン。 ■特性 ・果長10~12㎝位で揃いの良い豊産種。青果のうちから辛味がある。岩手を代表する激辛ナンバンです。 ・焼きとうがらしや天ぷら、油いため等に。熟すれば深紅色となり辛みが増し、乾燥して調味用に。 ■栽培法 ・苗床に8㎝位の間隔で条播きにします。 ・育苗中はビニール等で保温します。 ・本葉2枚の頃にポット等に植え替えます。 ・本葉5~6枚の頃畦巾1m、株間50㎝に定植します。 ・一番果が着果し始めた頃より10~14日の間隔で化成肥料を一握り株元へ追肥します。

大長とうがらし

大長とうがらし

中原採種場株式会社

青・赤熟果ともに激辛の大長トウガラシ!! ■特性 ・草勢は旺盛で、きわめてよく繁茂して分枝も多く、作りやすい。 ・中小葉で草姿は開張性で草丈70〜80cmとなる。 ・果は11〜12cmの細長のテリのある鮮紅色で、下向きに数多く着果する豊産種。 ・青・赤熟果ともに辛味が強く、漬物などの香辛料に利用できる。

姫とうがらし

姫とうがらし

中原採種場株式会社

激辛の食用・観賞兼用種!! ■特性 ・南アメリカ原産の小型トウガラシで果実の着果が良好で密につく観賞及び食用兼用の優良種。 ・辛味は激辛で、東洋種に比較して数倍の辛さで、利用法によっては重宝がられている。 ・観賞用としては鉢作りで矮性となり、長期間に渡って楽しめる。

本格激辛ハラペーニョ

本格激辛ハラペーニョ

サントリーフラワーズ株式会社

本場メキシコの辛さ ■特長 ・独特の香りと強い辛味の肉厚のグリーンチリ。 ・鮮烈でキレのある辛さが特徴。 ・青い果実を刻んで定番サルサソースや、スライスしてサラダなどのスパイスに。 ・【収穫適期果長】7~9cm程度 ・カプサイシン16㎎ (生果実可食部100gあたり)自社調べ。含有値は栽培条件、収穫時期により変動します。 ■栽培の要点 ・若い緑果実を収穫します。指で押さえて弾力がある頃が適期。激辛種のため、調理時は少量ずつお試しください。

激辛番長

激辛番長

ナント種苗株式会社

HOT!ほっと!ホォ~ット! 緑で激辛!赤で激うま辛! 【特 徴】 ● パプリカ風味と、とうがらしの辛味を併せ持った肉厚のとうがらしです。 ● 果長は14~20cm位、果径は2~2.5cm位です。 ● 青果でとれば辛味少ない。20cm程度で収穫する。 【おことわり】 辛味成分は環境や肥料等により変わることがあります。 また辛味を感じる強さは個人差がございます。

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