甘トウガラシ
対象作物 • 4品種で使用中
甘トウガラシについて
甘トウガラシとは
甘トウガラシは、トウガラシの仲間でありながら辛味をほとんど持たない品種群の総称です。ピーマンやシシトウも広義には甘トウガラシに含まれますが、一般的に「甘トウガラシ」と呼ばれるのは、それらとは異なる独自の形状や食味を持つ品種のことを指します。細長いものや肉厚なもの、色のカラフルなものまで、品種によって見た目はさまざまです。
果実の大きさは品種によって幅がありますが、シシトウより一回り大きく、ピーマンより小ぶりなものが多いイメージです。肉質は薄めのものから肉厚なものまで揃っており、加熱すると甘味が増す品種が多いのが特徴のひとつ。辛味がないので子どもから年配の方まで幅広く食べられる野菜です。
近年は「カラーピーマン」や「パプリカ」への関心が高まる中で、甘トウガラシ全体への注目も増しています。直売所やファーマーズマーケットでは個性的な形や色が消費者の目を引きやすく、差別化しやすい品目として栽培者からの関心が高まっています。
甘トウガラシの魅力
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辛味がなく幅広い層に受け入れられる
辛いものが苦手な方でも安心して食べられるのが最大の強みです。子ども向け、高齢者向け、飲食店の幅広いメニューに対応できます。 -
加熱すると甘味が際立つ
炒めたり焼いたりすることで、素材本来の甘味がぐっと引き出されます。シンプルな調理でおいしくなるため、家庭でも飲食店でも重宝されます。 -
見た目の個性で差別化できる
赤・黄・オレンジ・茶色など、カラフルな品種が多く揃っています。形も細長いものや短いもの、捻れたものなど多彩で、並べるだけで目を引きます。 -
栄養価が高い
ビタミンCやビタミンEを豊富に含み、健康野菜としての訴求もしやすいです。カラー系の品種はカロテンも多く含みます。 -
収穫期間が長い
定植後は長期にわたって次々と着果するため、安定した出荷が続けられます。施設栽培では特に収穫期間を長く取れます。
主な用途
甘トウガラシは調理の幅が広く、さまざまなシーンで活躍します。
炒め物・焼き物が最もよく使われる調理法です。ごま油や醤油との相性が良く、シンプルな炒め物でも素材の甘味が際立ちます。網焼きにして丸ごと食べるスタイルも人気です。
天ぷらにすると衣との相性が抜群で、甘味と風味が引き立ちます。定食屋や日本料理店では定番の一品になっています。
生食・サラダにも使えます。肉厚で甘味の強い品種はスティック野菜として生でも食べられ、ディップと合わせると見栄えのいい一品になります。
業務用・加工用では、カラフルな色味を活かして惣菜や冷凍食品の具材として使われることも増えています。外食産業での需要も安定しており、大量出荷できる農家には魅力的な販路です。
栽培のポイント
甘トウガラシの栽培はピーマンやシシトウと基本的に同様ですが、品種によって特性が異なるため、品種ごとの特徴を把握した管理が大切です。
定植は地温が安定してからが基本です。低温に弱いため、霜のリスクがなくなってから定植します。施設栽培では早期からスタートでき、収穫期間を長く確保できます。
整枝・仕立て方は品種の草姿に合わせて行います。放任すると着果数が落ちたり、果実の肥大が不均一になったりします。2〜3本仕立てが一般的ですが、品種に合った方法を確認しておきましょう。
水分・養分管理は収量と品質を左右します。着果が続く中で肥料切れが起きると草勢が落ちて収量が激減します。追肥のタイミングを逃さず、草勢を維持することが長期収穫のカギです。
病害虫はアブラムシ、ハダニ、タバコガ、疫病などに注意が必要です。ウイルス病はアブラムシが媒介するため、早期防除が重要です。防虫ネットや粘着トラップの活用も効果的です。
品種選びのコツ
甘トウガラシは品種の幅が広く、何を基準に選ぶかによって候補が大きく変わります。
用途と販売先を最初に決めるのが品種選びの第一歩です。直売所向けなら見た目の個性や色、飲食店向けなら使いやすい形と大きさ、業務用なら収量性と揃いが優先順位の上位に来ます。
辛味の有無の確認は必須です。甘トウガラシとされる品種でも、環境条件によってまれに辛味が出ることがあります。辛味のブレが少ないことが明記されている品種を選ぶと、消費者からのクレームリスクを減らせます。
果色と熟期も重要な選択肢です。赤や黄に色づく品種は収穫適期の幅があり、緑果のまま出荷するか、完熟させてカラフルに仕上げるかによって戦略が変わります。
耐病性は栽培の安定性に直結します。ウイルス病や疫病に対する抵抗性を持つ品種は、特に長期栽培を狙う場合に選びたいポイントです。
地域適応性も見ておきましょう。高温多湿の地域では耐暑性の高い品種、寒冷地では低温着果性のある品種が向いています。
市場とこれから
甘トウガラシへの注目は年々高まっています。健康志向や食の多様化を背景に、「辛くないトウガラシ系野菜」への需要は確実に増えており、パプリカやカラーピーマンの延長線上で甘トウガラシも評価されるようになってきました。
直売所やマルシェでは、珍しい形や色の甘トウガラシが高単価で売れるケースが増えています。「地元農家が育てた個性的な野菜」としてブランド化しやすく、SNSでの発信とも相性が良い品目です。
飲食業界では、素材の個性を活かしたメニュー開発への関心が高まっており、甘トウガラシのような特徴ある食材への引き合いは今後も続くと見られます。イタリアンやスペイン料理など、欧米の料理との親和性も高く、外食トレンドの変化とともに需要が広がる可能性があります。
輸出の観点でも、甘トウガラシは東アジアや東南アジア市場での需要が期待されており、高品質な日本産として差別化できれば、新たな市場開拓につながるかもしれません。
まとめ
甘トウガラシは、辛味がなく幅広い層に受け入れられ、見た目の個性と栄養価の高さで差別化しやすい品目です。品種によって形・色・肉質・収量性が大きく異なるため、販売先や栽培スタイルに合わせた品種選びが成否を分けます。
ミノリスの甘トウガラシ品種一覧では、各品種の特性を詳しく比較できます。用途別・色別・耐病性別に絞り込みながら、自分の農場にぴったりの品種をぜひ探してみてください。
タグ情報
基本情報
- タグ名
- 甘トウガラシ
- 種別
- 対象作物
使用状況
- 関連品種数
- 4品種
- 関連作物数
- 2作物
- 関連メーカー数
- 3社
関連品種(4品種)
トウガラシ (3品種)
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