トウガラシの品種一覧

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トウガラシについて

トウガラシとは

トウガラシは、ナス科の一年草で、長さ5〜20cm、直径1〜5cm程度の細長い果実を収穫する野菜です。独特の辛味と、シャキシャキとした食感が特徴で、世界中で最も消費量の多い香辛料の一つとして知られています。生食、加熱調理、加工品、香辛料など、幅広い用途で使われ、家庭菜園から大規模栽培まで幅広く栽培されています。

市場では、通年流通していますが、露地物は夏から秋が旬で、ハウス栽培物は周年出荷されています。特に夏のトウガラシは、辛味が強く色鮮やかなため、人気があります。最近では、温室栽培により通年出荷される品種も増えています。

トウガラシの魅力

  • 独特の辛味とシャキシャキとした食感
    トウガラシ特有の独特な辛味と、シャキシャキとした食感が魅力です。この辛味は、カプサイシンという成分によるもので、食欲増進効果があります。

  • 栄養価と健康効果
    ビタミンC、ビタミンA、食物繊維、カリウムを豊富に含み、免疫力向上や美肌効果に効果的です。また、トウガラシに含まれるカプサイシンという成分には、代謝促進効果があると言われています。

  • 栽培のしやすさ
    比較的病害虫に強く、暑さにも耐性があります。家庭菜園でも育てやすく、収穫時期も長いのが魅力です。

  • 収穫の楽しさ
    花が咲いてから約2〜3週間で収穫でき、成長を実感しやすいです。また、長期間収穫を楽しめます。

  • 多様な品種
    赤、黄、緑、紫など、色が多様な品種があります。辛味の強さや食感も品種によって違います。

主な用途

  • 生食
    サラダやスティック、薬味など。トウガラシの辛味と食感が料理に彩りを添えます。

  • 加熱調理
    炒め物、煮物、スープ、カレーなど。加熱すると辛味が和らぎ、また違った美味しさを楽しめます。

  • 和食
    トウガラシの天ぷら、トウガラシのおひたしなど。トウガラシの食感と味わいが和食に深みを加えます。

  • 洋食
    トウガラシのグラタン、トウガラシのサラダなど。トウガラシの食感と味わいが洋食に彩りを添えます。

  • 業務用
    飲食店では、サラダバーや料理の彩り、加工品などに多用されます。特に、見た目が良く、日持ちする品種が重宝されます。

栽培のポイント

トウガラシの栽培は、露地栽培と施設栽培で大きく異なります。

露地栽培は、4〜5月に種まきして7〜10月に収穫します。露地栽培のメリットは、自然の光と風を活かせること、コストが抑えられることです。ただし、天候に左右されやすく、病害虫の被害を受けやすいというデメリットもあります。

施設栽培は、ハウスや温室を使った栽培で、通年収穫が可能です。温度や湿度をコントロールできるため、品質が安定し、収量も増やせます。ただし、初期投資や光熱費がかかります。

病害虫対策は、トウガラシ栽培の重要なポイントです。アブラムシ、ハダニ、テントウムシダマシ、疫病、萎凋病などが発生しやすいので、予防的な防除が大切です。耐病性のある品種を選ぶことで、農薬の使用量を減らせます。

整枝・摘心も重要です。適切な整枝により、光の当たりを良くし、病害虫の発生を防ぎます。また、摘心により、側枝の発生を促し、収量を増やすことができます。

品種選びのコツ

トウガラシの品種選びは、栽培環境と用途を考慮して決めるのがベストです。

果形とサイズでは、長いもの、短いもの、太いもの、細いものなどがあります。長いものは炒め物や煮物に適し、短いものは生食に適しています。

味と食感では、辛味の強さ、食感の違いを確認します。生食重視なら辛味が少なく、食感の良い品種を。加熱調理用なら、辛味が強く、煮崩れしにくい品種を選びましょう。

耐病性は、地域で発生しやすい病気に強い品種を選ぶことが重要です。疫病や萎凋病に強い品種は、農薬の使用量を減らせて、環境にも優しい栽培ができます。

作型適応性も重要です。春作、夏作、秋作、抑制栽培など、栽培時期に合った品種を選ぶことで、安定した収穫が期待できます。

収量性と管理のしやすさも考慮しましょう。家庭菜園なら、手間がかからず長く収穫できる品種がおすすめです。大規模栽培なら、収量が高く、機械化に対応した品種を選びます。

市場とこれから

トウガラシの市場は、健康志向の高まりとともに安定した需要があります。特に、有機栽培や減農薬栽培のトウガラシは、消費者から高い評価を受けています。

差別化の傾向として、生食しやすい辛味の少ない品種、色や形が珍しい品種、有機栽培や減農薬栽培のトウガラシなどが注目されています。また、ミニトウガラシや色付きトウガラシも、直売所やオンライン販売で人気です。

ブランド化では、地域ブランドや農園ブランドのトウガラシが増えています。品質の良さと安心感をアピールすることで、高値での販売が可能になります。

輸出の可能性も見逃せません。特に、アジア諸国では日本のトウガラシの品質が高く評価されており、輸出市場の拡大が期待されています。

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種苗会社

統計情報

14

登録品種数

総数

0

栽培農場数

合計

14品種中 114件を表示

利用可能な品種

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ししとう

タキイ種苗株式会社

やわらかくて良食味! 長期にわたって極多収! ■特長 ・小果で、尻のへこみに特徴のある長円筒形の青トウ。 ・果色は鮮緑色でテリがあり、そろいがよい。 ・草勢は旺盛。草姿は開張性で着果数が非常に多い。...

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つばきグリーン

株式会社武蔵野種苗園

揃い抜群で、2〜3割増収となる優良種 特性 ●草勢は強く、分枝が旺盛で長期栽培に向く。 ●果実はやや細身で、肩はなで肩、揃いは抜群で、しし率高く2〜3割増量となる。 ●低温伸長性、着果肥大性に優れ、石...

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やなぎコショウ

福井シード株式会社

マイルドな辛味の細長い(20cmくらい)とうがらし。 長さ20cm程度の細長いトウガラシ。辛味はマイルドで、美味しい品種です。

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スーパーししとう

日本デルモンテ株式会社

素揚げ、煮浸しに最適 ■特長 着果がとてもよく初めての方でも育てやすい品種です。 果肉がやわらかく、煮ても揚げてもおいしく食べられます。 素揚げや煮浸しにどうぞ。 キュウリモザイクウイルス(CMV)の...

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スーパーししとうジャンボ

日本デルモンテ株式会社

肉詰め、炒めものに最適 ■特長 果実は、10cm程度のジャンボししとうです。 樹の生育は旺盛で、たくさんの収穫を期待できます。 果実は味が濃く、うまみがあり、とても食味のよい品種です。 肉詰めや炒め物...

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ピリ辛韓国とうがらし

日本デルモンテ株式会社

ピリリと辛い! ■特長 韓国のとうがらしシリーズのひとつで、辛さは一番穏やか。 程よい辛さです。 緑色のうちに収穫して、生のまま食べることができます。 また直火で焼くとうまみが増して、焼き肉の付け合わ...

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伏見甘長(長形種)

タキイ種苗株式会社

辛みが少なく良食味! 分枝性にすぐれる多収の青トウ! ■特長 ・果長は10〜12cm程度の長形で、早生の多収種。 ・果実にテリがあり、曲がりが少なく、そろいがよい。 ・草勢旺盛で作りやすい。 ・小葉で...

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激辛韓国とうがらし

日本デルモンテ株式会社

本場韓国のしびれる辛さ! ■特長 韓国のとうがらしシリーズのひとつで最も辛い。 口から火がでるほどの劇的な辛さ。 そんな激辛の中にもうまみがあります。 炒め物やキムチ等の料理用スパイスとしてご利用くだ...

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甘とう美人

タキイ種苗株式会社

食味のよい甘長トウガラシ! 秀品率が高く多収! ■特長 ・そろいがよく、栽培容易なF1甘長トウガラシ。 ・果実は大きく、曲がり果の発生が少なくて秀品率が高い。 ・肉質がやわらかく、食味と風味にすぐれる...

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福耳®ジロー

株式会社サカタのタネ

サイズも、おいしさもパワーアップ!うま辛ジャンボトウガラシ ■特性 1.果実サイズは果長25cm前後となる大型のトウガラシ。 2.未熟果の果色は「福耳」より濃緑となり、果肉はやや薄めで首部のしわが深く...

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翠臣

株式会社サカタのタネ

秀品率高く、スタミナのある早生多収品種 ■特性 ・草姿は杯状形。小葉で節間が詰まり、よく分枝する。草勢が強く、促成〜半促成、露地早熟栽培など幅広い作型に適する。 ・早生、多収で特に中〜後期の収量は多い...

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辛王トウガラシ

福井シード株式会社

とにかく辛い!! 上向きで豊産種。 長さ7cm程度で、上向きの激辛トウガラシ。収量は多い品種です。

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閻魔トウガラシ

福井シード株式会社

激辛の中に美味さがある下向きトウガラシ 辛さの中に美味しさのある激辛トウガラシです。栽培しやすく、収量は多いです。

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鷹の爪とうがらし

タキイ種苗株式会社

薄肉で乾燥容易なとっても辛い香辛料! ■特長 ・わが国のトウガラシ品種の中では最も辛いものとして有名。 ・果の長さ3〜5cmの細小型で、熟果はテリのある深紅色。 ・細枝で分枝は多く、小葉で草丈は低い。...