キャベツ

キャベツの品種一覧

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キャベツについて

キャベツとは

キャベツは、アブラナ科の二年草で、直径15〜25cm、重さ1〜3kg程度の球状の葉球を収穫する野菜です。甘味があり、シャキシャキとした食感が特徴で、世界中で最も消費量の多い野菜の一つとして知られています。生食、加熱調理、漬物など、幅広い用途で使われ、日本の食卓には欠かせない存在です。

市場では、通年流通していますが、春キャベツは3〜5月、夏キャベツは6〜8月、冬キャベツは11〜3月が旬です。特に春キャベツは、葉が柔らかく甘味が強いため、人気があります。最近では、ミニキャベツや紫キャベツなど、用途に応じた多様なタイプが登場しています。


キャベツの魅力

  • 甘味とシャキシャキとした食感
    キャベツ特有の甘味と、生食でも加熱調理でも楽しめるシャキシャキとした食感が魅力です。この食感は、食物繊維が豊富なためです。

  • 栄養価と健康効果
    ビタミンC、ビタミンK、食物繊維を豊富に含み、免疫力向上や美肌効果に効果的です。また、キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)には、胃腸の健康を保つ効果があると言われています。

  • 貯蔵性の高さ
    適切な条件下では、数週間から数ヶ月間保存できるため、安定供給が可能です。これが、世界中で愛される理由の一つです。

  • 栽培のしやすさ
    比較的病害虫に強く、寒さにも耐性があります。家庭菜園でも育てやすく、収穫時期も長いのが魅力です。

  • 多様な品種
    春キャベツ、夏キャベツ、冬キャベツなど、栽培時期に応じた品種があります。また、葉の色や形、食感も品種によって違います。


主な用途

  • 生食
    サラダやコールスロー、サンドイッチなど。特に春キャベツは、葉が柔らかく生食に適しています。

  • 加熱調理
    炒め物、煮物、スープ、ロールキャベツなど。加熱すると甘味が増し、また違った美味しさを楽しめます。

  • 漬物
    浅漬け、キムチ、ザワークラウトなど。キャベツの食感と甘味が漬物に深みを加えます。

  • 業務用
    飲食店では、サラダバーや料理の彩り、加工品などに多用されます。特に、見た目が良く、日持ちする品種が重宝されます。


栽培のポイント

キャベツの栽培は、露地栽培が主流です。

栽培時期は、地域によって異なりますが、一般的には春まき、夏まき、秋まきがあります。春まきは2〜3月に種まきして6〜7月に収穫、夏まきは6〜7月に種まきして10〜11月に収穫、秋まきは8〜9月に種まきして翌年3〜4月に収穫します。

土壌条件は、排水性が良く、有機質に富んだ土壌が適しています。酸性土壌を嫌うので、石灰を施用してpHを調整することが重要です。

病害虫対策は、キャベツ栽培の重要なポイントです。アブラムシ、コナガ、ヨトウムシ、べと病、軟腐病などが発生しやすいので、予防的な防除が大切です。耐病性のある品種を選ぶことで、農薬の使用量を減らせます。

収穫時期は、葉球がしっかりと巻いて、手で押しても硬いと感じる頃が適期です。収穫後は、風通しの良い場所で保存します。


品種選びのコツ

キャベツの品種選びは、栽培環境と用途を考慮して決めるのがベストです。

栽培時期では、春キャベツ、夏キャベツ、冬キャベツの3つのタイプがあります。春キャベツは葉が柔らかく甘味が強いですが、貯蔵性は低めです。冬キャベツは葉が硬く、貯蔵性が高いです。

味と食感では、甘味の強さ、食感の違いを確認します。生食重視なら甘味が強く、葉が柔らかい品種を。加熱調理用なら、葉が厚く、煮崩れしにくい品種を選びましょう。

耐病性は、地域で発生しやすい病気に強い品種を選ぶことが重要です。べと病や軟腐病に強い品種は、農薬の使用量を減らせて、環境にも優しい栽培ができます。

葉球の形状も重要です。丸いもの、扁平なもの、尖ったものなど、用途に応じて選びます。

作型適応性も考慮します。地域の気候条件や栽培時期に合った品種を選ぶことで、安定した収穫が期待できます。


市場とこれから

キャベツの市場は、世界的に安定した需要があります。特に、加工食品や外食産業での需要が高く、価格も比較的安定しています。

差別化の傾向として、生食しやすい甘味の強い品種、ミニキャベツ、紫キャベツ、有機栽培や減農薬栽培のキャベツなどが注目されています。また、色や形が珍しい品種も、直売所やオンライン販売で人気です。

ブランド化では、地域ブランドや農園ブランドのキャベツが増えています。品質の良さと安心感をアピールすることで、高値での販売が可能になります。

輸出の可能性も見逃せません。特に、アジア諸国では日本のキャベツの品質が高く評価されており、輸出市場の拡大が期待されています。

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種苗会社

統計情報

397

登録品種数

総数

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栽培農場数

合計

397品種中 120件を表示

利用可能な品種

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【新】ロイド

株式会社日本農林社

極濃緑色で黒腐病にも強い!中生寒玉系 ■特性 ・定植後75日で収穫できる萎黄病抵抗性の寒玉品種。 ・黒腐病に強い。 ・草勢はややおとなしく、形状は平玉で安定する。 ・玉色は極濃緑色で、尻部の着色も良い...

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55ボール

トキタ種苗株式会社

病気に強く、食味良好なボールキャベツ ■特性 萎黄病抵抗性の極早生(定植後55日前後で球重1.2kg程度)になるボール形の品種です。 春どり、初夏~夏どりに最適です。 球色は濃緑で光沢があり、食味も良...

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AK秋蒔極早生

株式会社タカヤマシード

抽苔の安定した秋まき早春どりの極早生種で、外葉数が少なく濃緑、冬期間の生長がよい。結球はやや扁円で、球重1.2~1.5kg位でよく緊り早生種として形がよい。低温感応性が鈍く、大苗で年越しても抽苔の心配...

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BCR龍月

タキイ種苗株式会社

根こぶ病と黒腐病に複合耐病性! 形状が安定する寒玉系中早生種! ■特長 ・根こぶ病と黒腐病に対し、高度な耐病性を示すほか、萎黄病にも耐病性。 ・玉のそろいがよく、スムーズな収穫作業が可能で、扁円に形状...

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HO-10

ヴィルモランみかど株式会社

良質、早生のグリーンボール ■特徴 タイプ ボール系 耐病性 IR : 萎黄病 ■品種の特性 定植後55 ~ 60日程度で収穫できる、グリーンボールタイプの早生品種。 コンパクトな草姿で密植が可能。...

KE-739の画像

KE-739

カネコ種苗株式会社

在圃性に優れ、玉しまりの良い多収品種 特性 ●播種後110日程度で収穫可能な中生品種で裂球が遅く、在圃性に優れます。 ●玉は濃緑色で、良くしまった甲高球となり、1球あたり1.5kg程度に揃います。畝間...

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KV948甘藍

株式会社カイヤ採種場

病気に強く多収性、1~2月どりに最適な扁円中生種 ■特性 ・年内~2月どりに最適で、耐寒性がある扁円球の中生品種です。 ・結球の仕方は、内部がゆっくりと締まる結球充実型です。 ・球色は濃緑色で、市場性...

NC-76の画像

NC-76

株式会社日本農林社

低温伸張性に優れる冬どりの寒玉種 ■特性 ≪平坦地・暖地の冬期出荷に向く、寒玉タイプの品種です≫ ・萎黄病抵抗性をそなえた晩生寒玉品種。 ・草勢は強く肥大に優れており、加工に向く。 ・球色は濃緑で形状...

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TS-100

トヨタネ株式会社

(春系) 尖り玉、甲高球の発生が少ない秋蒔き極早生種 品種特性 ■特長 ・萎黄病抵抗性品種(Aタイプ)。 ・栽培適応性が広く、尖り玉、甲高球の発生が少ない秋蒔き極早生種。 ・球色は鮮緑でアントシアン色...

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TS-C910

トヨタネ株式会社

(冬系) 耐寒性があり、暖冬でも品質が落ちにくい 品種特性 ■特長 ・8月10日~8月20日は種で1月中旬~2月中旬収穫の品種。 ・球は甲高扁円球で、よく締まり揃いが良い。 ・外葉は濃青緑色で生育旺盛...

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YCRきよまさ

株式会社日本農林社

根こぶ病に強く年明け収穫に向く寒玉種 ■特性 ・萎黄病・根こぶ病複合抵抗性をそなえた寒玉系品種。 ・草勢は強く肥大性も優れており、玉色は濃緑、形状は平玉で安定する。 ・「YCRこんごう」「YCRふゆい...

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YCRげっこう(月光)

株式会社日本農林社

初夏と年内収穫に向く根こぶ病抵抗性の定番中生寒玉系 ■特性 ≪根こぶ病抵抗性品種として好評を得ているYCR多恵から、さらに玉伸びと高品質化を目標に育種された品種です。≫ ・根こぶ病、萎黄病複合抵抗性を...

YCRこんごう(金剛)の画像

YCRこんごう(金剛)

株式会社日本農林社

根こぶ病に強い12~1月収穫に向く中生寒玉系 ■特性 ・根こぶ病、萎黄病抵抗性を持った寒玉品種。 ・定植後80~85日程度で収穫できる中生種。 ・草勢が強く、栽培し易い。重量は1.5~2.0kgで、し...

YCRふゆいろの画像

YCRふゆいろ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「YCRふゆいろ」は最高レベルの根こぶ病抵抗性を有するキャベツF1品種です。球の肥大性は良好で、球形は平玉となり、家庭消費用、加工・業務用ともに利用できます。 ■主要特性 ・「YCRふゆいろ」は、3座...

YCRふゆいろの画像

YCRふゆいろ

株式会社日本農林社

根こぶ病に非常に強く年内~1月収穫に向く寒玉系 ■特性 品種登録番号 第30599号 海外持出禁止(公示(農水省HP)参照 ≪DNAマーカー選抜の利用により、複数の種類の根こぶ病に抵抗性を示す、市販品...

YCR多恵の画像

YCR多恵

株式会社日本農林社

ノウリン根こぶ病抵抗性キャベツの元祖の中生寒玉系 ■特性 ・イオウ病、ネコブ病複合抵抗性品種の為、 従来の品種より薬剤の投与を抑え、激発区の栽培が可能となっている。 ・定植後70~75日で収穫期に達す...

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YR やわらぎ

ヴィルモランみかど株式会社

アントシアン少なく、柔らかい萎黄病耐病性品種 ■特徴 タイプ サワー系 耐病性 IR : 萎黄病 ■品種の特性 外葉は濃緑色の中葉で、株張りは中位、草姿は半開帳性。草勢は中程度。 結球は甲高扁円球とな...

YRうめ吉の画像

YRうめ吉

株式会社日本農林社

菌核病に強く早植えできる萎黄病抵抗性の「うめ吉」 ■特性 主に暖地の産地で好評いただいている「うめ吉」に、萎黄病抵抗性(YR)の実装を育種目標につくられた品種です。 ・萎黄病抵抗性をもった中晩生の春系...

YRしぶきの画像

YRしぶき

有限会社石井育種場

高温肥大性に優れた豊産種 2号より早どりに好適 冷涼地・高冷地・中間地・暖地 YR/70日 ■特性 平暖地の夏まき、秋どり、晩秋〜早春まき、6~7月どり、高冷地の晩春~初夏まき、夏秋どりに適する。 萎...

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YRしぶき2号

有限会社石井育種場

高冷地、冷涼地・中間地・暖地にも好適 YR/70日~75日 ■特性 平暖地の秋~年内どり、初夏どり、冷涼地の夏秋どりに適し、作型の幅が広い。 萎黄病抵抗性で黒腐病にも比較的強い。 株張りは中位、草姿は...

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