果実・収量特性

春系のキャベツ品種一覧 全59種類

春系キャベツ 春系とは 春系キャベツは、球が丸みを帯びた形状(球形〜腰高球形)で、葉がやわらかく、甘みがあることを特徴とするキャベツの系統です。春先から初夏にかけて出回ることが多いことから「春キャベツ」とも呼ばれ、寒玉系とは明確に異なる食感

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春系について

春系キャベツ

春系とは

春系キャベツは、球が丸みを帯びた形状(球形〜腰高球形)で、葉がやわらかく、甘みがあることを特徴とするキャベツの系統です。春先から初夏にかけて出回ることが多いことから「春キャベツ」とも呼ばれ、寒玉系とは明確に異なる食感と風味を持ちます。

春系の主な特徴を整理します。

  • 球の形状: 球形〜腰高球形(縦横比がほぼ同等か縦が長め)
  • 球の重さ: 寒玉系と比べてやや軽い傾向があり、1〜1.5kg程度のものも多い
  • 葉の質感: やわらかく、薄め。巻きは寒玉系より緩い
  • 色: 明るい緑色〜黄緑色が多い(内葉は特に明るい黄緑色)
  • 糖分の蓄積: 低温にさらされることで甘みが増す特性がある
  • 貯蔵性: 葉がやわらかいため水分が蒸発しやすく、日持ちは寒玉系より短い傾向がある

寒玉系との対比でいうと、春系は「やわらかさ・甘み・みずみずしさ」が強みです。生食(サラダ・コールスロー・浅漬けなど)に向いており、加熱しても短時間でやわらかくなります。一方、貯蔵性や輸送中の耐久性は寒玉系に劣るため、産地から消費地が近いことが有利です。

春系の名前に「春」が入るのは、秋まき〜春収穫(3〜5月)の作型が伝統的な栽培方法だからです。この作型では冬季の低温を経て春に結球・収穫され、その過程で甘みが増すことが春キャベツの風味の源です。現在は育種の進化によって作型が拡大し、秋まき以外の作型でも春系品種が栽培されるようになっています。

春系の魅力

生産者にとって春系キャベツの魅力は、市場での差別化にあります。年間を通じて流通する寒玉系と異なり、春系は「春キャベツ」としての季節感・旬のイメージが消費者に浸透しており、旬の時期には単価が上昇しやすい傾向があります。

食感の訴求力も大きなメリットです。やわらかい葉は生で食べやすく、近年の健康志向・サラダ消費の拡大とマッチしています。消費者が「このキャベツはやわらかくておいしい」と感じるような春系の食感は、リピート購入のきっかけになりやすいです。

農場経営の観点からは、春どり作型での市場出荷が春系品種の本領発揮の場です。3〜5月の春野菜シーズンは消費者の購買意欲が高まる時期で、旬の食材として訴求しやすい期間です。直売所での販売でも、春キャベツとしての旬をアピールできる点が集客・販売促進に役立ちます。

消費者への訴求ポイントとしては、「やわらかい」「甘い」「生で食べられる」「みずみずしい」といったキーワードが有効です。これらは寒玉系との明確な違いであり、用途・料理との結びつきを示すことで購買動機になりやすい特性です。

消費者・市場ニーズ

春系キャベツへの消費者ニーズは、生食・サラダ需要の拡大とともに高まっています。かつてキャベツといえば加熱調理が主流でしたが、近年は手軽な食材としての生食需要が増加しており、やわらかく食べやすい春系がこのニーズに合致しています。

量販店では、春どりの時期に「春キャベツ」として特設コーナーを設けたり、ポップで旬を訴求したりする販売手法が定着しています。消費者の認知度が高い分、陳列・販促での活用がしやすい品種タイプです。

外食・中食産業での使用にも変化が見られます。サラダ専門店やヘルシー路線のメニューを強化する外食チェーンでは、やわらかいキャベツへの需要が高まっています。ただし、業務用では春系の日持ちの短さが課題になることもあり、調達量・頻度の設計が重要です。

価格の動向については、春どりのピーク時(3〜4月)は春キャベツの出荷量が集中して価格が下がることもあります。一方で、端境期の5〜6月は出荷量が減少して価格が上昇するケースもあります。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、価格変動のパターンを把握した上での出荷計画が重要です。

栽培のポイント

春系キャベツの栽培では、作型設計が品質と収益の両方に大きく影響します。

秋まき春どりの標準作型では、8〜9月に播種し、10〜11月に定植、3〜5月に収穫するのが基本的なスケジュールです。育苗期の高温と定植後の寒波への対応が安定生産のポイントです。

冬越し中の管理では、不織布やトンネルによる被覆が凍害防止に有効です。春系品種は寒玉系と比べて葉がやわらかく、強い寒波への耐性は品種によって差があります。定植後の活着期に被覆管理を行い、その後は気温の推移を見ながら徐々に管理を緩めていきます。

春系の葉のやわらかさは収穫後の品質低下が速いことも意味します。収穫後は速やかにプレクーリング(予冷)を行い、低温での保管・流通を確保することが品質維持の基本です。収穫から出荷まで時間がかかる場合は、日持ちへの配慮が不可欠です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。春系品種は寒玉系に比べて球の巻きが緩いため、収穫の判断が難しい場合があります。球が十分に充実しているかを確認するには、手で軽く押して球内部の密度感を確認する方法が現場でよく使われます。経験を積むことが収穫適期の精度を上げます。

病害管理では、春どりシーズンは気温が上昇して病害虫が活発になる時期と重なります。軟腐病・萎黄病(YR耐性品種を選ぶことが基本)、アオムシ・コナガへの対応を計画的に行います。

品種選びのコツ

春系品種を選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理します。

  • 作型との適合: 秋まき春どりが基本ですが、品種によって適した播種時期の幅が異なります。カタログの作型表を確認し、農場のスケジュールと照合します
  • 萎黄病(YR)耐性: 連作圃場ではYR品種を選ぶことが前提です。春系でもYR品種の選択肢は豊富です
  • 葉のやわらかさの程度: 春系の中でも「特にやわらかい」品種から「やや硬め」の品種まで幅があります。出荷先(直売・量販・業務用)の要求に応じた選定が必要です
  • 日持ちの特性: 春系は全般的に日持ちが短いですが、品種によって差があります。輸送距離・販売チャネルを考慮した品種選定が重要です
  • 球の充実のしやすさ: 春どりは気温上昇とともに結球が進むため、充実度が十分かどうかを確認する基準を持つことが重要です
  • 試作での比較: 複数品種を並べて試作し、収穫時の球質・食味・日持ち・出荷率を比較することが長期的な品種選定の精度を高めます

代表的な春系品種として、YR春楽(しゅんらく)・藍春ゴールド(株式会社日本農林社)、YR春系305号・YR春系705号・春系481(株式会社増田採種場)、耐寒春エース(小林種苗株式会社)、YR春秋の彩(トキタ種苗株式会社)、初恋・春キャベツ 春よ恋・富士早生キャベツ(株式会社トーホク)、恋風(カネコ種苗株式会社)などが挙げられます。

市場動向とこれから

健康志向の高まりとサラダ食需要の拡大を背景に、やわらかく生食に向く春系キャベツへの需要は中長期的に高まると見られています。特に、コンビニ・中食の惣菜・サラダカップでの使用が増えており、この業態向けに安定供給できる生産体制への需要が継続しています。

一方で、春系は日持ちの短さがコールドチェーン管理の課題となります。生産者と流通・小売が連携して、収穫から販売までの温度管理を徹底する体制づくりが今後も重要になります。

種苗メーカーの品種開発では、春系の「やわらかさ・甘み」という本来の特性を維持しながら、日持ち性の改善・耐病性の向上・作型の拡大を進めた品種の登場が続いています。消費者ニーズと生産者ニーズの両方に応える品種の充実が、春系キャベツの市場拡大を後押しすると期待されます。

まとめ

春系キャベツは、球形・やわらかい葉・甘みとみずみずしさを特徴とし、生食・サラダ向けとして高い評価を受ける品種タイプです。寒玉系の「硬さ・貯蔵性・加工適性」とは対照的に、「やわらかさ・甘み・旬のイメージ」が春系の強みであり、直売所・量販店での春のイチオシ商材として位置づけられます。

品種選定では作型適合・YR耐性の有無・葉の食感の程度・日持ち性を確認し、販売チャネルと農場の生産スケジュールに合わせた品種を選ぶことが重要です。収穫後の迅速なプレクーリングと低温流通の確保が、春系品種の品質を市場に届ける上での基本です。

ミノリスのキャベツ品種一覧では、春系と寒玉系の品種を比較しながら確認できます。作型・耐病性・食感の特性別に品種を絞り込んでみてください。

59品種 掲載中
TS-100

TS-100

トヨタネ株式会社

(春系) 尖り玉、甲高球の発生が少ない秋蒔き極早生種 品種特性 ■特長 ・萎黄病抵抗性品種(Aタイプ)。 ・栽培適応性が広く、尖り玉、甲高球の発生が少ない秋蒔き極早生種。 ・球色は鮮緑でアントシアン色素の発生も少ない。 ・晩抽性に優れ、球内の芯伸びが遅く収穫期の幅が広い。 ■栽培のポイント ・肥培管理は冬どり春系栽培に準じた管理を行うが、栽培期間の長い品種であるので肥切れに注意する。 ・良質性に優れるので、菌核病を予防するために、発病前からの薬剤散布を適宜心掛ける。 ・10月上旬まき以降の栽培では秋蒔き極早生栽培に準じた肥培管理とする。

YR やわらぎ

YR やわらぎ

ヴィルモランみかど株式会社

アントシアン少なく、柔らかい萎黄病耐病性品種 ■特徴 タイプ サワー系 耐病性 IR : 萎黄病 ■品種の特性 1. 外葉は濃緑色の中葉で、株張りは中位、草姿は半開帳性。草勢は中程度。 2. 結球は甲高扁円球となり、平箱の8玉中心に揃う。 3. 球色は濃緑色でブルームは少ない。春系特有の葉質でやわらかく多汁で甘みが強い。食味と品質は極良。 4. 内部は鮮やかなクリーム色で、周囲のグリーンに良く映える。芯は細く短めで、玉が良く締まり重量感がある。 5. 耐寒性は春系の中では強く、アントシアンも発生しにくい。低温肥大性がある。 6. 萎黄病耐病性で、黒腐病・軟腐病等の病害にも強い。 ■栽培のポイント 痩せ地での栽培では、小玉傾向となることがあるので外葉を作る栽培を心がける。

YRうめ吉

YRうめ吉

株式会社日本農林社

菌核病に強く早植えできる萎黄病抵抗性の「うめ吉」 ■特性 主に暖地の産地で好評いただいている「うめ吉」に、萎黄病抵抗性(YR)の実装を育種目標につくられた品種です。 ・萎黄病抵抗性をもった中晩生の春系(サワー系)タイプ。  耐寒性と低温伸張性にすぐれており、産地適応性が広い。 ・萎黄病抵抗性品種のため「うめ吉」に比べ早期定植、早期収穫の作型が可能になった。 ・「うめ吉」に比べ、草勢はおとなしく、球高はやや低くなる。 ・「うめ吉」と同様に、菌核病にも強く、収穫率が高い。

YRはま吉

YRはま吉

株式会社日本農林社

萎黄病抵抗性をもった年内収穫向けの早生春系 ■特性 ・イオウ病抵抗性をもった、夏蒔き年内収穫向け春系品種(定植後、約70日)。 ・草勢が強く、大きくてボリュームのある玉を収穫する事ができる。また、湿害にも強く、つくり易い。 ・11月下旬~12月に当品種を出荷し、1~2月に「うめ吉」、「YRまつ吉」を出荷する事によりリレー出荷が可能。 ■栽培の要点 ・春系(サワー)品種ですが、年内に結球させて出荷するタイプです。遅蒔きすると十分な結球を得られない場合がありますので、定植遅れにご注意下さい。 ・セルトレイ育苗の作型です。地床育苗は適宜調整して下さい。

YRまつ吉

YRまつ吉

株式会社日本農林社

「うめ吉」とリレー栽培に!萎黄病抵抗性のある中晩生春系 ■特性 ・イオウ病抵抗性の中晩性春系キャベツ。 ・暖地のセルトレイ育苗では9月初旬~10月初旬定植で、1~3月末(定植後90~180日)まで収穫と幅広い作型が可能。 ・草勢は強く、葉数が多い。球色は従来に無い極濃緑色タイプ。アントシアンの発生も少ない。 ・球形はやや甲高。裂球が遅く晩抽性の為、在圃性が良い。 ・玉伸びが良いので、肥沃地では栽植密度、肥培管理を考慮、注意する。 ・11月下旬~12月に「YRはま吉」を出荷し、1~2月に「うめ吉」を出荷する事によりリレー出荷が可能。 栽培の要点 ・セルトレイ育苗の作型です。地床育苗は適宜調整して下さい。

YR彩づくし

YR彩づくし

株式会社増田採種場

土壌適応性が幅広く、厳寒期の寒暖差にも耐える春系 熟期:中晩生 定植後の日数:110日 株張り:中 球色:黄緑 球形:やや扁円 草姿:開張性 耐暑性:- 耐寒性:◎ 在圃性:◎

YR春いろ(はるいろ)

YR春いろ(はるいろ)

有限会社石井育種場

濃緑色 耐寒性が強い春系 中間地・暖地 YR/95日 ■特性 1. 萎黄病に強い夏まき春系(サワー系)品種で、暖地の1~3月中旬収穫、中間地の12~1月収穫に好適。 2. 葉色は従来の春系品種より濃緑色、球内部は淡黄色で鮮度感に富む。 3. 球形は甲高扁円で、芯の伸びは遅く在圃性に優れる。 4. 外葉は立性、株張りは中位で球の揃いがよい。 5. 耐寒性は春系品種の中では強く、腐敗が少ない。 ■栽培の要点・注意 1. 菌核病、黒腐病の防除に努める。 2. 育成期間が長いため、肥切れしないよう追肥で肥効を保つ。

YR春楽(しゅんらく)

YR春楽(しゅんらく)

株式会社日本農林社

割れが遅くつくりやすい濃緑の中早生春系 ■特性 ・定植後70日程度で収穫できる、萎黄病抵抗性の中早生の春系キャベツ ・弊社「はま吉」よりも球色は濃緑、形状は厚みのある平玉に仕上がる。 ・在圃性に優れ、割れが遅く、冬季もアントシアンの発生が少ない。 ■栽培の注意 ・肥大性に優れるため、肥沃地での多肥栽培は避けてください。 ・1月以降の収穫では、地域によって凍害が発生するので、注意して下さい。

YR春秋の彩

YR春秋の彩

トキタ種苗株式会社

葉は光沢があり、食味最高!高品質の春系品種 第48回全日本そ菜原種審査会1等賞入賞 ※販売終了 ■特性 葉は鮮緑色で光沢があり、軟らかく、多汁で歯切れが良い。甘みが強く食味良好。球重1.3から1.5Kgによく揃う。

YR春系305号

YR春系305号

株式会社増田採種場

耐寒性に強く、寒暖の差が厳しい冬にも凍霜害を受けにくい。夏まき年内~1・2月収穫に適する良質なサワーキャベツ 熟期:中早生 定植後の日数:65~70日 株張り:大 球色:濃緑 球形:やや扁円 草姿:開張性 耐暑性:◎ 耐寒性:◎ 在圃性:◎

YR春系705号

YR春系705号

株式会社増田採種場

収穫性が高く玉伸びのいい良質サワーキャベツ 熟期:中生 定植後の日数:75日 株張り:大 球色:黄緑 球形:やや扁円 草姿:開張性 耐暑性:○ 耐寒性:◎ 在圃性:◎

YR青春二号

YR青春二号

株式会社渡辺採種場

おいしく、やわらかく、作りやすい! ■特性 ・萎黄病抵抗性の春系品種で、適期では定植後55日位で収穫できる極早生種です。 ・春系の中では耐暑性・高温結球性が強く、中間地や暖地では3季まき(春・夏・秋)が可能です。 ・球は鮮緑色、1.3kg位の手頃な大きさで、葉質はやわらかく、食味と品質は極良好です。 ■栽培ポイント・注意点 ・極早生種なので、若苗定植を基本としてください。

あおなみ

あおなみ

株式会社日本農林社

濃緑で耐寒性と晩抽性に優れるサワー系 ■特性 ・1~3月収穫の春系キャベツ ・球色は極濃緑色でテリがある。 ・晩抽性は「YRうめ吉」「うめ吉」と同等で3月上中旬まで在圃可能。

あまだま

あまだま

有限会社石井育種場

糖度が高く食味抜群 冷涼地・高冷地・中間地・暖地 YR/70日 ■特性 1. 平暖地の夏まき年内~冬どりに好適な準春系。中間地は晩秋~年内どり、冷涼地は秋どり。 2. 萎黄病に強く、草勢は旺盛。 3. 耐寒性は寒玉より劣るが春系より強い。 4. 球重は1.3~1.4kg。芯は短く裂球が遅い。 ■栽培の要点・注意 1. 寒期に入って糖度が高まるので早まき早どりをしない。また、如春、春汐のような晩夏まきの適性はないので、暖地でも8月中旬が播種期限界、関東は7月下旬が最適。 2. 一般種より外葉、株張りが大きいので窒素、カリは元肥1/2、追肥1/2の施肥配分とする。 3. 黒腐病には強くないので予防散布をする。

うめ吉

うめ吉

株式会社日本農林社

馬力と耐寒性があり菌核病にも強い中晩生春系 ■特性 ・耐寒性、根張りが非常に強く、産地適応性が広い栽培し易い中晩生種。 ・春系産地で近年問題となっている菌核病に強く、収穫率の高い春系(サワー系)タイプ。 ・暖地での栽培は8月上旬~下旬播種、9月初旬~下旬定植で、収穫は12月~3月まで可能。 ・外葉は青緑色でブルームが少し有るが、球色は照りのある淡いグリーン。 芯は短く、1.5kg程度の甲高球になる。 ・11月下旬~12月に「YRはま吉」を出荷し、1~3月に「YRまつ吉」を出荷する事によりリレー出荷が可能。 ■栽培の注意 ・草勢が強い為、元肥重視の施肥設計の場合、 初期生育は旺盛になりますが、生育中後期に肥料切れを起こし、 玉伸びが悪い場合がありますので、追肥型の肥培管理を推奨します。

かおるだま

かおるだま

株式会社サカタのタネ

形状安定性、在圃性が優れる春から初夏どり中早生キャベツ ■特性 ● 萎黄病抵抗性で、3季まきが可能であるが、特に一般地、暖地の秋まき春どりおよび春まき初夏どりに適する。 ● 春どりおよび初夏どりで特に問題となるとがりが少なく、甲高の偏円球で形状が安定する。 ● 草勢はやや強く、肥大性が優れ、水田裏作などの重い土壌でも安心して栽培できる。 ● 裂球や腐れが少なく在圃性が優れ、秋まきできる品種としては非常に収量が上がる。 ■適応性 春に抽だいしにくくしっかりと結球し、とがりや形状の乱れが少ないので秋まきに適します。また、年内に定植すると特に能力を発揮します。越冬時の低温・乾燥に耐えるように、スムーズに活着させてがっちりした株をつくるのがコツです。抽だいを起こす場合があるので、トンネル被覆などで厳寒期の生育を早めることは避けます。 草勢がやや強く旺盛に成育し、土質を選ばず安定した肥大性を発揮します。水田裏作などの重い土壌でも安心です。 ■肥培管理 土質や気候によって異なりますが、10aあたり成分量(元肥+追肥)で窒素20~30kg、リン酸10 ~25kg、カリ20~30kgが目安です。秋まき春どり栽培では、追肥は2回に分け、1回目は活着後の生育を促すため年内に施し、2回目は厳寒期が終わり結球し始める直前に施します。 ■播種 地域に適した播種期を守ってください。不抽だい性の安定した品種ですが、播種が早すぎると芯伸びを起こし、軟結球となる場合があります。4月どりを目指す春キャベツや中早生キャベツと同時期に播種することをおすすめします。これらの収穫を終えたあとに「かおるだま」を収穫でき、収穫作業の分散化や出荷数量の安定が見込めます。 ■定植および定植後の管理 秋まき春どり栽培では、苗を本圃にしっかりと活着させた状態で越冬することがポイントです。そのために、植え遅れや苗の老化を避け、なるべく11月中に定植を終えるようにします。また、必要に応じて灌水・中耕を行い、スムーズな活着を促します ■病害虫防除 秋まき春どり栽培では、温度上昇に伴い菌核病が発生する場合があるので、薬剤散布による予防を徹底します。また、株の老化に伴い黒腐病が発生することがあるので、結球期に薬剤散布による防除を行うとよいでしょう。 ■収穫 結球初期からよくしまるので、青果用のLサイズでしっかりと重さの乗った球を収穫できます。また、畑に置いて2L以上の大玉サイズを収穫することも可能です。しかし、畑に置きすぎると球表面が裂皮して品質が低下しますので、その前に収穫を終えるようにします。

きよな

きよな

トヨタネ株式会社

(春系) 鮮緑色・球まとまりが良い春系中早生品種 品種特性 ■特長 ・萎黄病抵抗性品種(Aタイプ)。 ・低温期の玉肥大が良い、12月~1月どりに向く中早生品種。 ・鮮濃緑色で、低温期にも球面のアントシアン着色が少ない。 ・形状は甲高扁円球で球まとまりに優れる。 ・結球後の裂球は遅いため、収穫期幅は広い。 ・低温肥大性があるので、12月~1月穫りに適応性を持つ中早生種。 ■栽培のポイント ・菌核病の防除を的確に行う。

グリーンキッド

グリーンキッド

有限会社石井育種場

栽培容易な丸玉系早生種 冷涼地・高冷地・中間地・暖地 YR/55日 ■特性 1. ボール系丸玉種に春系を一部組入れた極早生種。暖地の冬まき4、5月どりに最適のほか、早春まき6月どり、夏~初秋まき秋冬どり、冷涼地の夏秋どりにも適する。 2. 萎黄病抵抗性で、湿害、乾燥に強く栽培が容易。 3. 1.1~1.2kg程度に太り結球の揃いがよい。 4. 芯は短く緊密にしまり、とがり玉にならない。葉色は鮮緑で球底部まで青い。葉質は柔らかく品質、食味がよい。 5. 一般のボール系に比べ春まき、夏早まきでは球頭がやや平たく、夏遅まき、冬まきをすると丸玉になる。 ■栽培の要点・注意 1. 若苗定植、元肥主体で初期生育を促す。 2. 極早生で裂球は早いのでやや若どりをする。

ゴールド2011

ゴールド2011

株式会社増田採種場

台風の被害が出にくい10月以降定植で、2月後半から収穫できる良質な春系品種 熟期:早生 定植後の日数:10月定植120日、11月定植150日 株張り:やや大 球色:濃緑 球形:扁円 草姿:開張性 耐暑性:- 耐寒性:○ 在圃性:○

さざなみ

さざなみ

カネコ種苗株式会社

生育が旺盛で、玉が大きくなりやすい春系品種 特性 ●12~1月収穫に向く春系品種です。 ●玉は1.3㎏程度の甲高球で、表面のしわが強く残ります。球色も明るい緑色で光沢が強く、春系品種らしいおいしそうな外観となります。 ●黒腐病に比較的強く、安心して栽培が可能です。萎黄病にはAタイプの抵抗性を有します。

1〜20品種 / 全59品種中

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