果実・収量特性

グリーンボールのキャベツ品種一覧 全16種類

グリーンボールキャベツ グリーンボールキャベツとは グリーンボールキャベツとは、球形が丸くコンパクトで、葉色が濃緑色〜緑色に仕上がるキャベツ(Brassica oleracea var. capitata L.)の品種タイプです。通常の春系

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グリーンボールについて

グリーンボールキャベツ

グリーンボールキャベツとは

グリーンボールキャベツとは、球形が丸くコンパクトで、葉色が濃緑色〜緑色に仕上がるキャベツ(Brassica oleracea var. capitata L.)の品種タイプです。通常の春系・夏系・冬系のキャベツが扁球形〜楕円形に仕上がることが多いのに対し、グリーンボールタイプは球がほぼ真球に近く、葉が緻密に巻いていることで見た目の美しさと持ち重りのする充実感が特徴です。

「グリーンボール」という名称は品種そのものを指す場合と、このタイプ全体の総称として使われる場合があり、業界内での使い方は文脈によって異なります。葉質は肉厚で歯切れが良く、加熱しても形崩れしにくいことから、千切りサラダ・炒め物・ロールキャベツなど幅広い料理に対応できます。

重量は品種によって異なりますが、一般的に600g〜1.5kg程度のものが多く、通常サイズの平キャベツと比べると締まりが良くずっしりとした印象があります。外葉は濃い緑色で、内部は白〜淡黄緑色の葉が密に巻いています。

グリーンボールキャベツの魅力

グリーンボールキャベツの最大の魅力は、美しい球形と葉の緻密さがもたらす商品価値の高さです。均一な丸い形は陳列時の見栄えが良く、量販店・直売所いずれの売り場でも目を引く商品性があります。

葉の密度が高く締まっているため、切断面が白くきれいに出やすく、千切りサラダにしたときの食感が良いとされています。葉が厚く水分を保ちやすいため、サラダにしてから時間が経っても萎れにくく、外食・中食産業での「シャキシャキ感の維持」という要求に対応しやすい特性があります。

生産者にとっての魅力は、球が締まることで輸送中に形崩れしにくく、秀品率が安定しやすい点です。また、球が丸いため機械収穫・箱詰め作業時のハンドリングがしやすく、作業効率に優れる面もあります。

消費者・市場ニーズ

グリーンボールキャベツは、カット野菜・サラダ用途での業務用需要を中心に評価が高い品種タイプです。

カット野菜産業では、千切りキャベツとして加工される場合、葉の厚みと締まりが歩留まりの良さと食感品質に直結します。葉が薄くふわっとした品種と比べ、グリーンボールタイプは葉の密度が高く切りやすいため、カット加工の現場から評価を受けています。コンビニ・スーパーの惣菜コーナーやサラダ商品向けの原料として、安定した需要が形成されています。

量販店では、「ずっしりと重みがある丸いキャベツ」は消費者が「中身が詰まっている」と判断するサインであり、購買時のポジティブな印象につながります。一般消費者はキャベツ選びの際に「手に持ったときの重さ」を重要な選定基準とする傾向があり、グリーンボールタイプはその期待に応えやすい形状です。

外食産業では、ロールキャベツ・キャベツ炒め・お好み焼き・餃子の具材など加熱調理用途での需要があります。加熱しても形崩れしにくく甘みが出やすい特性は、こうした料理との親和性が高いとされています。

栽培のポイント

グリーンボールキャベツの栽培管理は、一般的なキャベツに準じますが、球形の美しさを維持するための管理ポイントがあります。

定植から結球まで、肥培管理と水分管理のバランスが球形と葉の充実に影響します。窒素過多になると葉が大きく外張りして球形が崩れたり、葉質が柔らかくなりすぎたりする傾向があります。ゆっくりとした安定した生育が、緻密な結球につながります。

収穫適期の判断は、球が品種の標準的な大きさに達し、外側から押したときにしっかりとした硬さを感じる段階を目安とします。過熟になると内部で葉が分裂し、品質が低下します。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。グリーンボールキャベツは球が締まっている分、雨の多い時期や過湿条件で裂球が発生しやすい傾向があります。結球が進む時期に急激な降雨や過剰灌水があると、内部の膨圧が急増して球が裂けることがあります。収穫期に向けて灌水を控えめにしながら、適切な収穫タイミングを逃さない管理が重要です。

病害については、キャベツ全般に共通する根こぶ病・べと病・軟腐病への対策が基本です。また、結球が密になることで内部の通気性が低下しやすく、内側の葉の腐敗(軟腐病)が発生しやすい条件では早期収穫を検討することも必要です。

播種時期・作型は品種の特性に合わせて設定します。グリーンボール系品種は春〜夏まき向け品種が多い傾向がありますが、品種によって適作型が異なるため、種苗メーカーのカタログで推奨作型を確認してから作付け計画を立ててください。

品種選びのコツ

グリーンボールキャベツの品種選びでは、以下のポイントを確認することが重要です。

  • 球形の揃い: 球が均一な球形に仕上がる品種かどうか。産地の圃場環境・作型での試作結果が最も信頼できる情報源
  • 結球の締まり: 葉の充実度と硬さ。業務用では特に重要な特性
  • 葉色の鮮やかさ: 外葉の緑色の鮮明さと、切断面の白さのバランス
  • 裂球しにくさ: 結球後の収穫期が伸びても裂球しにくい品種が安定生産につながる
  • 耐病性: 産地環境で問題となる病害(根こぶ病・べと病等)への対応を確認する
  • 適作型: 春まき・夏まき・秋まきなど、自地域の作型に合った品種を選ぶ

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、「グリーンボール」を名称に含む品種群は各種苗メーカーから複数リリースされており、作型ごとに適した品種が異なります。新品種導入時は少量の試作を1シーズン実施し、球形の揃い・収量・耐病性を確認してから本格導入することが安全です。

市場動向とこれから

グリーンボールキャベツを含むキャベツ全体の市場は、安定した需要を持つ主要野菜として位置づけられています。その中でグリーンボールタイプは、カット野菜産業の拡大と外食産業での千切りキャベツ需要の底堅さを背景に、特定用途での安定した引き合いが続いています。

カット野菜市場の成長に伴い、加工適性の高い品種への需要が生産側に求められるようになっています。葉の厚みと硬さが加工歩留まりと商品品質に直結するため、グリーンボールタイプのような締まりの良い品種が業務用原料として評価される構造は当面続くと考えられます。

一方で、消費者の調理離れ・家事の時短志向を背景に、キャベツ全体としてはカット済み商品での提供が増えています。このトレンドの中で、生産者としては加工業者・中食事業者との契約栽培を視野に入れた品種選びと生産体制の整備が、安定した収益確保の基盤となります。

まとめ

グリーンボールキャベツは、球形が丸くコンパクトで葉が緻密に結球するキャベツのタイプで、美しい外観と葉の充実感が特徴です。千切りサラダやカット野菜の原料として業務用需要が高く、量販店での消費者向け販売でも「締まりのある丸いキャベツ」として安定した支持があります。

品種選びでは球形の揃い・結球の締まり・裂球しにくさ・耐病性を確認し、自地域の作型に合った品種を試作で確認することが安定生産の基本です。グリーンボールキャベツのタグが付いた品種の一覧はミノリスのタグページからご確認いただけます。

グリーンボールキャベツタグが付いた品種の一覧はこちらからご確認いただけます。

16品種 表示中
アーリータイム

アーリータイム

株式会社サカタのタネ

とがり玉になりにくく、栽培容易な極早生ボール形品種 ■特性 ● 「アーリーボール」より3〜5日程度早い極早生ボール形品種。 ● 小葉だが玉の肥大がよく球重1.0〜1.2kgでよくそろう。球色は濃く光沢があり、裂球が遅く在圃性が高い。 ● 春まき、夏まきに適するが、春のトンネル早出し栽培にも適する。 ■適応性 高冷地・冷涼地 トンネル栽培では2~3月まき、5月下旬~6月どり、露地栽培では3~7月上旬まき、7~10月どりに適しますが、30℃以上の高温乾燥が続くと小玉になりやすいので、高温となる準高冷地では8月の盛夏どりは避けます。 一般地・暖地 トンネル栽培では、1月中旬まき5月中旬どり、露地栽培では、3月上旬まき、5月下旬~6月どり栽培に適します。また7月まき10~11月どりにも適しますが、低温結球性や耐寒性に弱いので、極端な遅まきは避け、12月初めまでには収穫を終わらせるようにします。 ■畑づくり(圃場準備) 幅広い土壌に適応しますが平玉品種より湿害にやや弱く、極端な多湿では結球不ぞろいとなる恐れがあります。また乾燥が続くと小玉になりやすいので保水、排水性のよい土づくりをします。堆肥は10aあたり1,000~2,000kgを目安に施すとよいでしょう。 ■肥培管理 初期から肥効を高めた栽培で株張りをよくしておくことが大切なので、元肥中心に施します。生育期間が短いので追肥は遅れないようにしてください。 ■播種と育苗 根張りのよい健苗を育てることが良品多収のポイントとなります。温床育苗では、気温を8℃以上に保ち、日中は十分換気を行い、徒長を防ぎます。夏まきでは軟弱苗となりやすいので、がっちりした苗作りに努めます。 ■定植および定植後の管理 極早生品種のため、本葉4枚ぐらいの若苗で丁寧に定植し、活着を促進させます。セル苗では定植後の乾燥に特に注意してください。 ■病害虫防除 萎黄病抵抗性ではないので注意してください。肉質がやわらかく、結球部位が低いので多雨期に過熟になると尻腐れが出やすくなるので、高畝にしたり株間を広げたりして、排水や風通しをよくします。根こぶ病には、pH矯正、サブソイラなどによる排水対策が必要です。 ■収穫 ボール型品種としては、在圃性は高いのですが、新鮮な球色と品質がポイントなので、適期収穫を心がけてください。

ニューボール

ニューボール

株式会社日本農林社

割れにくく在圃性の高いボール系 ■特性 ・外葉は濃緑色の丸葉で大きさは中程度。 イオウ病抵抗性で黒腐病に強い。 ・湿害による根腐れにも強く、在圃期間の長い、栽培容易なボール系品種である。 ・玉の形状は丸型で、1.2~1.5kg程度の良くしまった重量感のある玉が収穫できる。 裂球も遅く販売中心規格8玉に良く揃う。 熟期は夏蒔きで定植後60日前後である。

爽月

爽月

カネコ種苗株式会社

玉伸びの良い、ボール型キャベツ 特性 ●ボール型の極早生種で、播種後約85日で収穫できます。 ●玉は鮮緑色で、従来のボール型品種よりも大玉にそろいます。 ●中肋は細く、葉質は肉厚で食味性に優れ、高い市場性があります。

アーリーボール

アーリーボール

株式会社サカタのタネ

締まりがよく品質が極めてよい、生食に適する早生、ボール形、萎黄病抵抗性品種 ■特性 ● 早生で肥大力の高い多収ボール形品種。葉肉はやわらかく生食用に適する。萎黄病に抵抗性がある。 ● 定植後60日前後で収穫期となり、球重1.2kg程度。玉は正円球で非常に硬く締まり、品質、食味が極めてよい。 ● 葉色はやや濃い緑色、比較的小葉で密植できる。 ■適応性 高冷地・冷涼地 早生性を生かした早春まき早どり栽培に適します。2~3月まき、6~7月どりのトンネル栽培、3~7月上旬まき、7月~10月どり露地栽培に適します。乾燥すると小球になりやすいので、8月の最高気温で30℃以上が続く準高冷地では、盛夏どりを避け、6~7月、9~10月どりとします。 一般地・暖地 初夏どりとして1月下旬まき5月上旬どりのトンネル栽培から3月上旬まき、7月どり栽培に適します。 また、7月下旬まき、10~11月どり栽培にも適しますが、極早生品種とはいえ、低温結球性、耐寒性は劣るので、むやみな遅まきは避け、一般地では11月下旬まで、暖地では12月上中旬までに収穫することが大切です。 抽だいするので秋まきでは栽培できません。 ■畑づくり(圃場準備) 平球品種より弱く、生育が劣り、その結果結球が不ぞろいになります。また乾燥すると小玉になりやすいので、排水、保水のよい肥沃な畑が一番適します。 ■肥培管理 初期から肥効を高めた栽培で、結球までに株張りをよくしておくことが大切なため、元肥主体に施します。生育期間は短いので、追肥は生育を見ながら遅れずに施すようにしてください。 ■播種と育苗 健苗を育てることが良品多収の第一のポイントです。温床育苗では最低気温を10℃以上に保つようにし、日中は十分換気を行い、徒長しないように注意します。夏まきでは苗の生育はスムーズで葉が開いているので、込み合っていると軟弱な苗になりがちです。風通りをよくしてがっちりした苗をつくってください。 ■定植および定植後の管理 極早生品種なので本葉4枚程度の若苗で、根の周りの土を落とさないように丁寧に定植し、活着を促進してください。密植向きの品種で、一般には5,000~5,500株程度/10aがよいでしょう。 ■病害虫防除 育苗期はべと病に注意し、適宜薬散をします。また肉質がやわらかく結球部位が低いことから、多雨期の栽培では過熟で尻腐れが出やすくなります。高畝にして排水、通風をよくすることが大切です。 ■収穫 結球の進みが早く、従って老化も早まります。またボール形キャベツは緑の濃い新鮮さと食味のよさがポイントなので、早めに収穫することが大切です。収穫期の幅はあまり広くないので、労力に見合った作付計画も大切です。

HO-10

HO-10

ヴィルモランみかど株式会社

良質、早生のグリーンボール ■特徴 タイプ ボール系 耐病性 IR : 萎黄病 ■品種の特性 1. 定植後55 ~ 60日程度で収穫できる、グリーンボールタイプの早生品種。 2. コンパクトな草姿で密植が可能。 3. 結球葉は尻部まで鮮やかな緑色で、柔らかく食味がよい。 4. 球しまりよく、球重は 1.2~1.5kg 程度となる。 5. 萎黄病耐病性で、細菌病等への耐病性もある。 6. 低温期の春まき栽培でも生育は安定し、アントシアンが発生しにくい。

YRスーパーボール甘藍

YRスーパーボール甘藍

宝種苗株式会社

グリーンボール系の極早生大玉 甘味強く、食味良い! ●グリーンボール系の丸玉・大玉キャベツ。 ●早生種で、定植後58日くらいで1.2kgくらいになる。 ●特に萎黄病抵抗性に優れ、黒腐病にも耐病性をもつ。栽培しやすいボールキャベツ。 ●球色はツヤのある鮮緑で、食味も良く甘みがある。 ●結球は玉がしまりながらも、葉が過熟になりにくいため裂球が遅い。

エックスボール

エックスボール

住化農業資材株式会社

食味の良い濃緑色のグリーンボール ■品種特性 ・極濃緑の早生ボール系品種 ・早生種としては裂球しにくいため、在圃性に優れる ・低温期栽培においても尖り球の発生が比較的少ない

グリーンキッド

グリーンキッド

有限会社石井育種場

栽培容易な丸玉系早生種 冷涼地・高冷地・中間地・暖地 YR/55日 ■特性 1. ボール系丸玉種に春系を一部組入れた極早生種。暖地の冬まき4、5月どりに最適のほか、早春まき6月どり、夏~初秋まき秋冬どり、冷涼地の夏秋どりにも適する。 2. 萎黄病抵抗性で、湿害、乾燥に強く栽培が容易。 3. 1.1~1.2kg程度に太り結球の揃いがよい。 4. 芯は短く緊密にしまり、とがり玉にならない。葉色は鮮緑で球底部まで青い。葉質は柔らかく品質、食味がよい。 5. 一般のボール系に比べ春まき、夏早まきでは球頭がやや平たく、夏遅まき、冬まきをすると丸玉になる。 ■栽培の要点・注意 1. 若苗定植、元肥主体で初期生育を促す。 2. 極早生で裂球は早いのでやや若どりをする。

サマーボール甘藍

サマーボール甘藍

宝種苗株式会社

極早生のグリーンボール 裂球遅く収穫幅が広い! ●定植後約50~55日で収穫できる極早生グリーンボール。 ●春の早蒔きでも、晩抽性あり。 ●とがり玉になりにくく、球芯が短いので商品価値が高い。揃いは抜群。 ●球は濃緑色で豊円の丸玉。球内色は新鮮味がある鮮やかな黄色。 ●グリーンボールの葉質で柔らかく、食味も最高。 ●極早生品種の丸玉だが裂球は従来品種よりも遅く、収穫の幅が広い。

サラダキャベツ

サラダキャベツ

丸種株式会社

サラダに最適の極早生ミニボールキャベツ 1. 定植後40~45日で収穫できる超極早生種で、球重500~800g前後となるミニボールタイプのキャベツです。 2. 抽苔は比較的遅く、秋まき栽培の他春まき栽培にも適します。 3. 濃緑色の丸玉でよく緊まり、葉質は柔らかく甘味に富み大変美味しくサラダ用途に最適です。

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