果実・収量特性

黒豆のエダマメ品種一覧 全24種類

黒豆エダマメ 黒豆エダマメとは 黒豆エダマメとは、黒大豆(黒豆)を若莢の段階で収穫して食用にするエダマメの品種群を指します。成熟すると種皮が黒色になる黒大豆を、莢が緑色の未熟な段階で収穫するため、外観は通常のエダマメに近いものの、莢の中の薄

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黒豆について

黒豆エダマメ

黒豆エダマメとは

黒豆エダマメとは、黒大豆(黒豆)を若莢の段階で収穫して食用にするエダマメの品種群を指します。成熟すると種皮が黒色になる黒大豆を、莢が緑色の未熟な段階で収穫するため、外観は通常のエダマメに近いものの、莢の中の薄皮がやや紫〜黒みがかっているのが特徴です。

黒豆エダマメの代表的な存在として、兵庫県丹波地方の「丹波黒大豆枝豆」が広く知られています。丹波黒は大粒で食味に優れた黒大豆として有名ですが、その若莢を枝豆として出荷したものが「黒豆枝豆」として高い評価を得ています。丹波黒以外にも、各地の黒大豆品種を枝豆として活用した品種や、黒豆の食味特性を活かした専用の枝豆品種が開発されています。

まず押さえておきたいのが、黒豆エダマメは通常のエダマメ(白毛エダマメ等)とは食味が明確に異なる「別ジャンル」のエダマメであり、独自の市場ポジションを持っているという点です。

黒豆エダマメの魅力

黒豆エダマメの最大の魅力は、通常のエダマメとは一線を画す濃厚な味わいとコクです。大粒でふっくらとした粒は、食べごたえがあり、噛むほどに甘みとうまみが広がります。茶豆風味品種が芳香で差別化するのに対し、黒豆エダマメは粒の大きさと味の濃さで差別化する品目です。

消費者にとっての魅力は、「黒豆」のブランドイメージとの結びつきです。丹波黒に代表される黒豆は、正月のおせち料理の定番として高級食材のイメージが定着しています。その黒豆を若莢で味わえるという希少性と贅沢感が、黒豆エダマメの訴求力の源泉です。

生産者にとっての魅力は、高単価での販売が期待できることです。黒豆エダマメは通常のエダマメの1.5〜3倍程度の価格で取引されるケースがあり、プレミアム商材としてのポジションが確立されています。出荷期間が限定的であることも、希少性による単価維持に寄与しています。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。黒豆エダマメは、一般的なエダマメ品種に比べて生育期間が長く、晩生の傾向があります。栽培期間中の管理労力が大きく、収穫適期の幅が狭いことが、安定生産の課題です。収穫のタイミングを数日逃すだけで、粒が硬くなったり、莢が黄変したりして商品価値が大きく低下します。

消費者・市場ニーズ

黒豆エダマメの市場ニーズは、「高級枝豆」を求める消費者層を中心に拡大傾向にあります。

直売所やマルシェでは、「黒豆枝豆」というネーミングが消費者の購買意欲を強く刺激する商材です。通常のエダマメとの価格差を納得して購入する消費者が多く、リピート率も高い傾向にあります。枝付きのまま販売する形態は、鮮度感の演出と保存性の面で効果的です。

量販店でも、秋口の限定商材として黒豆エダマメの取り扱いが増えています。特に10月前後、丹波黒系の枝豆が出回る時期には、通常のエダマメとは別の棚に「黒豆枝豆」として陳列され、高価格帯での販売が行われています。

飲食店では、「黒豆枝豆」をメニューに加えることで、通常のエダマメとの差別化と客単価の向上を図るケースが見られます。居酒屋やダイニングバーでは、秋の限定メニューとして高い人気を集めています。

贈答需要も黒豆エダマメの重要な販路です。秋の味覚の贈り物として、産地直送の黒豆枝豆を送る文化が一部で定着しています。

栽培のポイント

黒豆エダマメの栽培は、通常のエダマメとは異なる管理が多く求められます。

播種時期の設定は、品種の感光性と目標収穫期から逆算して決定します。黒大豆系の品種は感光性が強いものが多く、播種時期によって生育パターンが大きく変わります。早まきすると草丈が伸びすぎて倒伏のリスクが高まり、遅まきすると莢の充実不良になることがあります。品種ごとの推奨播種時期を守ることが基本です。

栽植密度の設定は、大粒の黒豆品種では特に重要です。一般的なエダマメより株間をやや広めに取り、草勢を確保することで、大粒の充実した莢を得やすくなります。密植は小粒化や着莢数の減少の原因になります。

倒伏対策は、草丈が高くなりやすい黒大豆系品種では不可欠です。支柱立てやネットの設置、土寄せによる株元の安定化が有効な対策です。倒伏すると莢が土に接して汚れるほか、光合成効率の低下により粒の充実不良を招きます。

収穫適期の見極めは、黒豆エダマメでは最も神経を使う管理です。莢が十分に膨らみ、粒が弾力を持つ段階が適期ですが、適期の幅は3〜5日程度と非常に狭い品種が多いです。圃場の見回り頻度を高め、適期を逃さないようにすることが品質維持の鍵です。

品種選びのコツ

黒豆エダマメの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 粒の大きさ: 大粒であるほど食べごたえがあり、消費者の満足度が高い
  • 食味(甘み・コク): 黒豆エダマメの最大の訴求ポイント。試食評価は不可欠
  • 莢色と外観: 莢の緑色の濃さ、粒の膨らみ方など、見た目の商品性を確認する
  • 熟期: 早生〜晩生まで幅がある。出荷計画に合った熟期の品種を選ぶ
  • 着莢数と収量性: 大粒品種は着莢数が少ない傾向がある。面積あたりの収益性とのバランスを見る
  • 倒伏耐性: 草丈が高くなる品種は倒伏リスクが高い。耐倒伏性に優れた品種を選ぶ
  • 収穫適期の幅: 適期が広い品種は、収穫の労力配分がしやすい

意外と知られていないのですが、黒豆エダマメの食味は収穫後の時間経過で急速に変化します。通常のエダマメ以上に鮮度低下が早いとされており、収穫から消費までの時間を最短にすることが食味品質の維持につながります。即日出荷・即日消費が理想的であり、販売チャネルの選定にも影響する要素です。

市場動向とこれから

黒豆エダマメの市場は、「秋の味覚の代表格」としてのポジションを確立しつつあります。

丹波地方を筆頭に、関西圏での黒豆枝豆の知名度は非常に高く、秋のシーズンには市場やスーパーマーケットで一大コーナーが設けられるほどです。この知名度が全国的にも広がりつつあり、関東圏や東北圏の直売所・量販店でも黒豆枝豆の取り扱いが増えています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、丹波黒系以外の黒大豆品種を活用した黒豆枝豆の産地化も各地で進んでいます。地域の在来黒大豆を枝豆として活用し、地域ブランドとして育てる取り組みが、新たな産地の形成につながっています。

今後の展望としては、黒豆エダマメの旬の期間を前後に延ばす品種開発(早生化)が進めば、出荷期間の延長による市場拡大が期待されます。また、冷凍技術の向上により、旬の食味を維持した冷凍黒豆枝豆の商品化が進む可能性もあります。

まとめ

黒豆エダマメは、黒大豆を若莢の段階で収穫したプレミアムエダマメであり、大粒で濃厚な味わいが消費者に高い評価を受けています。「黒豆」のブランドイメージと結びついた高い訴求力を持ち、通常のエダマメの数倍の単価で取引される差別化商材です。

品種選びにあたっては、粒の大きさ・食味・熟期・倒伏耐性・収穫適期の幅を総合的に評価し、自分の栽培環境と販売戦略に合った品種を見極めることが重要です。収穫適期の見極めと収穫後の鮮度保持が、黒豆エダマメの品質を最大限に引き出す鍵となります。

24品種 表示中
おるいさん

おるいさん

吉谷農芸株式会社

■特徴 ●黒豆特有の甘みと風味があり食味抜群! ●白花白毛の早生種で、播種後78~80日で収穫できる! ●草姿は立性で小葉。枝付きで結束した際の荷姿はとても美しい! ●栽培容易で家庭菜園にも最適! ■栽培要点 ●育苗する場合は、播種後本葉が出始めてから1.5枚までに本圃定植を行う。遅れると根いたみするので注意が必要。 ●根は浅根性のため乾燥には注意する。特に開花期から着蕾時期は潅水を行い適温・適湿を心掛ける。 ●開花後、30日程度で蕾がふくらみ指で押さえると中の豆が飛び出すようになったころが収穫の目安。

中早生たんくろう

中早生たんくろう

丸種株式会社

9~10月出荷専用の大粒種。秋までとれるたんくろう。 1. 黒豆特有の芳香と甘味があり、食味最高のエダマメです。 2. 収穫までの日数は、適期播種で85~ 90日位の中早生種です。特に8月下旬以降9~10月に収穫する作型に能力を発揮します。 3. 鮮緑色の茶毛・大莢で大粒となり、3粒莢率の高い品種です。 4. 草丈は65cm程度で、分枝数の多い多収品種です。

丹波の香枝豆

丹波の香枝豆

株式会社タカヤマシード

コクと甘みのある黒枝豆 ■特性 1.本種は枝豆用の早生系黒大豆。 2.草丈はやや高性、葉色は濃い。分枝はやや多く花は紫色で、着莢状況はやや疎である。 3.莢は淡褐色の毛茸をもち、2粒莢が多い。コクと甘味があり、食味はたいへんよい。 4.収穫適期は莢内の子実が色付き始める前後か、やや早めに収穫する。 ■ポイント 1.連作は収量、品質を低下させるので避ける。 2.圃場は排水のよい肥沃地がよい。 3.早まきし過ぎると栄養生長が盛んで、過繁茂になるので注意する。 4.栽植密度は畦巾90cm、株間40cmの1条植で、1ヶ所2本立てとする。

丹波の黒大豆

丹波の黒大豆

株式会社トーホク

お正月のおせち料理には欠かせない高級黒大豆。エダマメとしても美味しく、驚くほどの大粒で独特のこくと甘みがあり、さらにほっくりとした食感は他にない絶品の味わいです。

黒っこ姫枝豆

黒っこ姫枝豆

山陽種苗株式会社

9月中〜下旬どりの美味しい黒枝豆 【PVP】農林水産省品種登録第16456 号 兵庫県育成 「早生ダダチャ」と「丹波黒」を交配して育成した枝豆専用種で、従来収穫できなかった9月中〜下旬に収穫できるニュータイプの黒枝豆です。 ■特性 ・丹波黒同様に食味良く美味しい黒枝豆。 ・草丈は90cm前後で分枝数は7本前後。 ・莢は鮮緑色で2粒莢が多いが、一般の枝豆より粒が大きい。 ・6月中~下旬播きの9月中~下旬収穫に適する。 「黒っこ姫」を栽培する方は必ず次の事を守ってください。 (1)本品種を枝豆以外の目的で使用すると種苗法の罰則が適用されます。種子は必ず毎回購入してください。 (2)生産物の枝豆は「黒っこ姫」の名称で出荷・販売してください。 (3)本品種は丹波黒大豆とは異なる品種です。 黒の中生枝豆 丹波黒大豆の甘味と風味を受け継ぎ、より早く収穫できる中生枝豆 甘味が特徴の大人気の黒枝豆!!

黒五葉

黒五葉

株式会社渡辺採種場

枝豆としても濃厚な味わい 黒豆の中晩生種! ■特性 ・黒豆の茶毛、中晩生種です。 ・枝豆としても品質が大変良く、風味・芳香が豊かで、食味は極めて良好です。 ・種実は扁円形黒色の中粒種で、完熟種子は正月用煮豆としても適します。

黒五葉枝豆

黒五葉枝豆

株式会社佐藤政行種苗

東北での黒豆の代表品種。枝豆にもなるがお正月の煮豆などに最適。 ■特性 1. 本種は風味、芳香とも豊かな茶毛の中晩生種です。 2. 枝豆、正月用煮豆として最適な品種で、黒豆の大様と言われる丹波黒の栽培が困難な東北地方では、丹波黒に匹敵 する品種として扱われており、葉が5枚ある事から黒五葉とよばれております。 ■栽培法 ・早播きは蔓化の原因となりやすいので極力さけてください。 ・畦巾75~100cm、株間45cm位と日光が良く当たるように広くします。 ・土寄せは増収効果が高く、本葉4~5枚と7~8枚頃。2度に分けて行ってください。倒伏防止としても非常に有効です。

黒真珠

黒真珠

トキタ種苗株式会社

黒豆の風味で甘くおいしいエダマメ品種 ■特性 ●播種後80〜85日で収穫●草丈50〜60cm●莢は密につき3粒莢の割合が多い●毛茸は薄茶褐色●食味は甘く黒豆特有の風味がある●家庭菜園にも好適 ■栽培上の注意 育苗栽培(移植栽培)は若苗を定植をします。 元肥の窒素の多用は避けます。 開花、着莢時期の乾燥に注意します。

おいしい枝豆

おいしい枝豆

株式会社トーホク

エダマメに適するコクのある甘味が特長の黒豆。90日位で収穫でき、黒豆の中でも早くとれる中生種です。草勢強く作りやすく、黒豆ならではのエダマメが楽しめます。

さとっこ姫

さとっこ姫

小林種苗株式会社

■兵庫県育成 エダマメ さとっこ姫 PVP 品種登録 第23420号 9月上中旬に収穫できる食味良好の黒エダマメ品種! ・5月下旬~6月上旬まき、9月上旬から中旬に収穫できます。 ・甘味・香りともに抜群で、食味良好です。 ・着莢数は多く、莢密度が高く、2粒莢率は60%以上です。 ※「さとっこ姫」は種苗法の登録商品です。栽培される方は必ず次の事を守って下さい。 1.本品種を枝豆以外の目的で使用すると種苗法の罰則が適用されます。種子は必ず毎回購入して下さい。 2.生産物の枝豆は「さとっこ姫」の名称で出荷・販売して下さい。 3.丹波黒大豆との交雑防止のため、丹波黒大豆の栽培圃場から離して栽培して下さい。 4.本品種の海外への持ち出しは禁止されています。

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