果実・収量特性

大玉のスイカ品種一覧 全110種類

大玉スイカ 大玉スイカとは 大玉スイカとは、1果の重量が一般的に7〜9kg級になるスイカ品種の区分です。小玉スイカ(2〜3kg級)や中玉スイカと対比される分類で、市場流通の中核を担う主要なカテゴリです。 果実の形状は球形から楕円形まで品種に

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大玉について

大玉スイカ

大玉スイカとは

大玉スイカとは、1果の重量が一般的に7〜9kg級になるスイカ品種の区分です。小玉スイカ(2〜3kg級)や中玉スイカと対比される分類で、市場流通の中核を担う主要なカテゴリです。

果実の形状は球形から楕円形まで品種によって異なりますが、一般的なスイカのイメージとして親しまれているのはこの大玉タイプです。果皮は濃緑色の地に黒緑色の縞模様が入るものが多く、果肉は赤肉系が主流ですが、黄肉系の品種も存在します。

国内のスイカ作付面積は農林水産省の統計によれば約1万ha前後で推移しており、そのうち大玉品種が生産量の大半を占めます。贈答需要・量販店向け需要ともに大玉スイカが主役であり、市場の基本単位として長年位置づけられてきました。

大玉スイカの3大系統

大玉スイカには、主に3つの系統が存在します。品種選びの前に、この系統の違いを理解しておくことが重要です。

縞王系は大和農園が展開する代表的な系統で、縞王・縞王M【マックス】・縞王マックスK【キング】・縞王マックスKE・縞王マックスREなどのラインナップがあります。果皮が硬く輸送性に優れ、果肉は鮮やかな赤色でシャリ感が高いことが特徴です。全国各地で幅広く作付けされており、市場での知名度・流通量ともに高い系統です。

祭ばやし系は萩原農場が手がける系統で、祭ばやしUT・RG・777・8・11・ADなどのシリーズが展開されています。草勢が強く栽培しやすいことで産地からの評価が高く、着果安定性も優れています。春のだんらんRV・春のだんらん・夏のだんらん・夏のぜいたくなども同社の主力品種で、産地ニーズに合わせた幅広いラインナップが揃っています。

縞無双系は神田育種農場が展開する系統で、縞無双・縞無双H・縞無双HL・縞無双HGなどが代表的です。同社からは紅神楽・銀河・神農・巨峰L・巨峰・日の丸神武なども展開されており、産地の特性や作型に合わせた品種選びができます。

このほか、ナント種苗の「紅 大」、タキイ種苗の「夏武輝」「秀山」「紅しずく」「ピロマスタ2」「シュガームーン」「カメハメハ」、宝種苗の「大鳳西瓜」「ニュージャンボトロピカル西瓜」「ニュートロピカル西瓜」「007西瓜」、サカタのタネの「金山」「タヒチ」など、各社から多彩な品種が展開されています。

大玉スイカが選ばれる理由

大玉スイカが市場流通の主軸である背景には、複数の要因があります。

贈答需要の存在が大きな理由の一つです。お中元やお歳暮、夏の手土産として大玉スイカは根強い需要があります。1果の存在感と重量感は、贈り物としての格調を演出し、特に6〜8月の贈答シーズンには高値での取引が期待できます。

量販店での売場面積も大玉スイカを前提に設計されている場合が多く、1玉売り・半玉売り・1/4カット品など、さまざまな販売形態に対応できる素材としての汎用性があります。カット品として販売する場合、大玉ほど断面の赤さが鮮やかで売場での訴求力が高くなります。

産地としては、千葉県(富里)・熊本県(植木)・山形県(尾花沢)・新潟県・茨城県などが主要な産地として知られています。産地によって作型・品種・出荷時期が異なり、全国でリレー出荷が行われることで周年の供給体制が保たれています。

栽培のポイント

大玉スイカの栽培で重要なのは、果実サイズと品質を安定させるための管理体系を崩さないことです。ここからが実際の栽培で差がつくところです。

整枝と着果管理が品質の基本です。大玉スイカでは、親づる1本に子づるを2〜3本伸ばす整枝が一般的です。着果させる位置は、子づるの18〜22節程度が目安とされることが多く、着果が早すぎると果実が小さくなりすぎ、遅すぎると熟期が遅れます。1株あたりの着果数は品種によって異なりますが、大玉品種では1〜2果に制限して肥大を促すのが基本です。

接ぎ木栽培の採用も大玉スイカでは一般的です。スイカはつる割病(Fusarium oxysporum f. sp. niveum)による連作障害を起こしやすいため、ユウガオ台木またはカボチャ台木への接ぎ木が連作圃場では標準的な対策です。接ぎ木苗の使用により、連作障害リスクの低減と草勢の向上が期待できます。

水分管理は果肉品質に直結します。肥大期の適度な灌水は果実の充実を促しますが、収穫直前の過剰な灌水は糖度低下や裂果の原因になります。収穫10日前を目安に灌水を絞っていくのが一般的な管理方法です。

着果確認と熟期判定も重要なスキルです。開花後の積算温度や果梗(へた)の乾き具合・叩音などを参考にしますが、品種ごとの熟期特性を把握することが確実な収穫適期の判断につながります。

品種選びのコツ

大玉スイカの品種選びでは、作型・産地・販売先の3軸から考えることが重要です。

作型との適合性は品種選定の出発点です。促成栽培(トンネル・ハウス)向けか、露地栽培向けかによって、低温伸長性・草勢の安定性・着果特性が異なります。カタログの「作型適応性」の欄を必ず確認するようにしましょう。

病害耐性の確認も欠かせません。うどんこ病耐性・つる枯病耐性の有無をカタログで確認し、圃場の病害発生歴に合わせて選定します。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、過去に特定の病害が問題になった圃場では、該当病害への耐性を持つ品種を優先するのが現実的な判断です。

果皮硬度と輸送性は、出荷先が遠方の場合や日数がかかる流通ルートでは特に重要です。果皮が硬く輸送性に優れた品種は、輸送中の品質低下リスクを抑えられます。

品種選定時に確認しておきたい項目として、以下を参考にしてください。

  • 栽培地域と品種の適応地域が合っているか
  • 熟期(早生・中生・晩生)が作型・出荷計画と合っているか
  • 糖度の目安(中心糖度・縁糖度の差)
  • 空洞果の発生しやすさ
  • 主要病害への耐性レベル

市場動向とこれから

大玉スイカの市場は、一定の安定感を保ちながらも変化の局面を迎えています。

消費者の少人数世帯化に伴い、1玉丸ごとの購入が難しい家庭が増えていることは、大玉スイカ市場にとって逆風の一つです。量販店でのカット販売の拡大はこの課題への対応策ですが、カット品は劣化が早く店頭での管理が課題になります。

一方で、贈答市場では依然として大玉スイカの存在感は大きく、産地ブランドとして高付加価値化に取り組む産地では、大玉スイカへの特化戦略が機能しているケースも見られます。尾花沢スイカ(山形)・富里スイカ(千葉)など、産地ブランドの確立が価格形成に有利に働く側面もあります。

今後は、食べやすい中サイズ大玉(6kg前後)の需要増加や、糖度保証の高付加価値路線との組み合わせが、大玉スイカの市場を維持・拡大する方向性の一つとして注目されています。

まとめ

大玉スイカは、7〜9kg級の果実重量を持つスイカ市場の主流カテゴリです。縞王系・祭ばやし系・縞無双系を中心に各社から多様な品種が展開されており、作型・産地・販売先に応じた品種選択の幅が広がっています。

栽培面では、整枝・着果管理・接ぎ木栽培・水分管理の4点が品質安定の核心です。品種選びにあたっては、作型適合性・病害耐性・輸送性を軸に、カタログ情報と産地の栽培実績を組み合わせて判断することが重要です。贈答需要と市場流通の両方を支える大玉スイカの品種情報については、スイカの品種一覧もあわせてご確認ください。

110品種 表示中
NW-711

NW-711

ナント種苗株式会社

■特徴 ・果実は6kg 程度の中~大玉品種。 ・タネのサイズが一般品種の5分の1から6分の1程度の、「ピノ・ガール」よりもさらにタネが小さいスーパーマイクロシード種。タネの数も少ないため、タネをほとんど感じることなくそのまま食べられる。 ・糖度は高く、13~14度。果肉が緻密で硬くドリップが少ないため、ブロックカットにも最適。 ・草勢は強めではあるが、着果性に優れる。炭そ病耐病性を持つ。 ■栽培のポイント ・蒔くタネも小さく、胚軸が非常に細いため、通常より 5日ほど早く播種して、胚軸が少し太った段階で接木することが望ましい。 ・一般的な大玉品種より肥大性が劣り、低温期では玉サイズが小さくなる。 ・無理に果実を肥大させすぎると空洞果が発生しやすくなるため、時期にもよるが 6kg 程度の L 玉をたくさん取る栽培スタイルを推奨。(例えば、一般の大玉品種で「チッソ 3本1果採り」のところを「2 本 1 果採り」や「3 本 2 果採り」にする等、ツル数に対する玉数の割合や株間の設定で調整し、玉数で収量を稼ぐ)。 ・成熟日数は一般的な大玉品種と同程度。在圃性に優れ、収穫適期幅が広い。

あかつき

あかつき

株式会社大和農園

作り手を選ばない! 栽培性の高さと青果品質の高さが魅力 ■基本情報 品目 スイカ タイプ 大玉・縞皮・赤肉 糖度 12~13度 果形 正球型 果重 6〜8kg 最適作型 ハウス〜トンネル栽培向き 草勢 初期[中]交配期[中]収穫期[中] 積算温度 1,000℃ 低温適性 ◎ 高温適性 △ 低温着果性 ◎ 担果力 ○ 肉質 やや硬 糖度上がり 早 発色 早 日持ち 中 ■品種特徴 ○草勢は中位で、雌花着生に優れ、低温日照下においても、花粉の発生が安定するため、着果能力に優れる。 ○着果後の側枝の発生が少なく、空洞になりにくいため秀品率が特に安定する。 ○豊円型で果重は6~8㎏。 ○肉色は鮮やかな鮮紅色で、皮際まで均一に発色する。 ○糖度は12~13度と高く安定し、スイカらしい強い旨味があるため、食味に優れる。 ○緻密な肉質で日持ち性に優れる。ブロックカット販売にも向く。 ○糖度のりが早いため若獲り出荷が可能。

あっぱれ☆(スター)

あっぱれ☆(スター)

株式会社萩原農場

ブロックカットに最適な品種なら・・・ ・糖度が高くて食味の良いまくら型の品種です。 ・重さは8kg前後になり、空洞果になりにくいです。 ・果肉がしっかりしている為、ブロックカットに最適です。 ■収穫日数の目安 ・6~7月収穫:交配後 40~45日 ■特性 ・草勢は比較的強く、葉にしまりがあるため、高温期の栽培に適している。 ・果実は楕円形で8kg前後になり、肩部が張って形状良く、空洞果の発生が少ない。 ・果皮は比較的濃く、力強い縞柄である。 ・果肉は濃い鮮紅色である。 ・果肉質はやや硬めでしまり良く、シャリ感が強く、日持ちが良い。 ・食味に深みがあり、高糖度と相まって、濃厚な旨味がある。

くろあま

くろあま

株式会社大和農園

果重7~8kg! 縞の見えない黒皮スイカ 肥大力に自信あり ■基本情報 品目 スイカ 品種名 F1 くろあま タイプ 大玉・黒皮・赤肉 糖度 11〜12度 果形 正球型 果重 7〜8kg 最適作型 トンネル栽培向き 草勢 初期[中]交配期[強]収穫期[中] 積算温度 1,100℃ 低温適性 ○ 高温適性 ◎ 低温着果性 ○ 担果力 ○ 肉質 やや硬 糖度上がり 遅 発色 中 日持ち 長 ■品種特徴 ○糖度は11〜12度前後。 ○果重は4本2果どり栽培で7〜8kg。

こがね

こがね

ナント種苗株式会社

クリーム西瓜の代名詞 ■特徴 ・草勢は特に旺盛で、分岐数は少なくツル葉は大型。果実は8~12kgの腰高形。大玉果の縞皮種で変形空洞が少ない。果肉は鮮やかな濃黄色。糖度は11~12度程度。肉質はしまり繊維少なく、黄肉独特の上品な食味。成熟日数は45~48日の中生種。 ■栽培のポイント ・大果系の品種のため、株間及びツル間を広くして10アール500果内外の収量を目標にする。草勢が大人しいと糖度が上がりにくく、より大果の方が糖度が上がる。収穫前には換気を大きくして温度を下げること。

こがねスペシャル

こがねスペシャル

ナント種苗株式会社

「初代こがね」の欠点を改良! 作 りやすく、果 肉 硬く、果 皮 色も濃い! 半世紀の時を経て、改良スペシャルが登場! ■特徴 ・果肉が柔らかく特にタネ周りの軟化が早いという「初代こがね」の課題を改良し、肉質を硬く、収穫適期幅を広く、食感を改善した改良系。 ・中強程度の草勢が栽培初期から終盤まで維持しやすく、素直に生育。そのため「こがね」に比べ幅広い作型での栽培が可能に。 ・変形果・空洞果の発生も少ない。 ・果実は8~11kgの腰高形で、果皮色は濃く外観も美しい。 ・糖度11.5~12度平均。肉質軟化が遅く、糖度をしっかりと乗せられる。 ・肉質はシッカリ硬く、カット販売でも果肉崩れによるロス少ない。 ■栽培のポイント ・「初代こがね」と比べ草勢が安定しているので、窒素成分を2割ほど増やして増収を図る。一般的な赤肉大玉種の栽培基準で良い。 ・成熟期は中生。6~7月どりのトンネル栽培で開花後45日程で収穫。

せみしぐれ

せみしぐれ

株式会社大和農園

卵形の大玉すいか ■基本情報 品目 スイカ タイプ 大玉・縞皮・赤肉 糖度 13度前後 果形 卵型 果重 7〜9kg 最適作型 トンネル〜露地栽培向き 草勢 初期[中]交配期[強]収穫期[強] 積算温度 1,200℃ 低温適性 △ 高温適性 ◎ 低温着果性 △ 担果力 ◎ 肉質 硬 糖度上がり 早 発色 中 日持ち 長 ■品種特徴 ○卵形をした秀品率の高い品種。 ○糖度は13度前後で濃厚な甘みが特徴。 ○果重は7〜9kg前後で良く揃う。

たべほうだい赤王

たべほうだい赤王

株式会社大和農園

シャリ感・甘みも強いタネなしスイカ‼ サイコロカットにおすすめ ■基本情報 品目 スイカ タイプ 大玉・縞皮・赤肉・3X種 糖度 12~13度 果形 正球型 果重 7〜8kg 最適作型 トンネル〜露地栽培向き 草勢 初期[強]交配期[強]収穫期[強] 積算温度 1,000℃ 低温適性 △ 高温適性 ◎ 低温着果性 △ 担果力 〇 肉質 硬 糖度上がり 早 発色 中 日持ち 長 ■品種特徴 ○美味しいタネなしスイカの決定版。 ○シャリ感に富み、糖度13度前後。 ○果重は4本2果どり栽培で7~8㎏前後。 ○着果や玉肥大も安定。 ■栽培方法 ○三倍体スイカですので、発芽のための床土温度は普通種よりもやや高めに設定します。良好な発芽を促すには設定温度を30~32℃とすることで発芽が安定します。 ○着果には花粉用(普通、二倍体)品種が必要です。虫媒交配では本品種を2に対して花粉用に普通品種を1の割合で混植します。花粉用には、外観で三倍体品種との区別が可能な品種が適します。※黒皮品種の「くろあま」などが区別しやすくお勧めです。 ○3本1果収穫、あるいは4本2果収穫の栽培に適します。着果位置は子づるの第18~20 節(3番花)を目標とします。 ■栽培上の注意点 ○草勢が強く、側枝の発生が旺盛な品種です。子づるから発生した側枝は着果節までは全て摘除し、その後は草勢をみながら放任あるいは摘除とします。 ○生育期間を通して草勢をややおとなしめに管理することで、着果不良や変形果の発生が抑えられます。着果後は順調な玉肥大を促すため、急激な草勢変動のもととなる、過潅水や極端な潅水制限は避けてください。 ○熟期は7月収穫で48~50日が目安ですが、気候や栽培条件により前後しますので、熟期判定には必ず試し切りを行ってください。 ○果実成熟の緩慢な作型では、着色シイナ(茶色のタネ)が発生する率が高くなるため、作型の選定には注意が必要です。種無しとしての品質を重視される場合、7月以降の収穫を推奨します。

たべほうだい黒王

たべほうだい黒王

株式会社大和農園

高級感のある黒皮のタネなし大玉スイカ ■基本情報 品目 スイカ タイプ 大玉・黒皮・赤肉・3X種 果形 正球型 果重 6kg前後 最適作型 ハウス〜トンネル栽培向き 草勢 初期[強]交配期[強]収穫期[強] 積算温度 1,000℃ 低温適性 △ 高温適性 ◎ 低温着果性 △ 担果力 ○ 肉質 硬 糖度上がり 早 発色 中 日持ち 長 ■品種特徴 たべほうだい赤王より肉質はやや硬め。 果重は6kg前後。

ほお晴れ(R)プレミアム

ほお晴れ(R)プレミアム

丸種株式会社

種が少なく食べやすい、濃緑の外観で食味のよいシードレススイカ! 1.思いっきり頬張れる! 三倍体(シードレス)スイカの中でもシイナが特に小さく、非常に食べやすいスイカです。 2.見栄えのする外観! 濃緑の果皮に太い縞を持つ、ボリューム感のある豊円形で果重は7~8kgになります。 3.糖度が高く、良食味! シャリ感に富み、肉質のよくシマった大変おいしいスイカです。糖度は非常に高く、13~14度に安定します。 4.変形果・空洞果が少ない! 草勢がごく強いものの、変形果の発生が少ない品種です。また、三倍体スイカとしては外皮が薄く空洞果が少ないので、カット売り向きの品種としても有利に販売できます。

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