果実・収量特性

黒皮のスイカ品種一覧 全48種類

黒皮スイカ 黒皮スイカとは 黒皮スイカとは、果皮の色が濃緑色〜黒色を呈するスイカ品種の総称です。一般的なスイカは明るい緑色の縞模様が特徴ですが、黒皮品種では縞模様がほとんど目立たず、果皮全体が均一な濃色になります。この独特の外観が高級感を演

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黒皮について

黒皮スイカ

黒皮スイカとは

黒皮スイカとは、果皮の色が濃緑色〜黒色を呈するスイカ品種の総称です。一般的なスイカは明るい緑色の縞模様が特徴ですが、黒皮品種では縞模様がほとんど目立たず、果皮全体が均一な濃色になります。この独特の外観が高級感を演出し、贈答品・特産品として差別化しやすい品目です。

スイカ(Citrullus lanatus)はウリ科スイカ属の一年生植物で、日本では接ぎ木栽培(ユウガオ台木またはカボチャ台木)が標準的です。黒皮スイカは果皮の色以外は通常の赤肉スイカと変わらない品種が多く、果肉は赤色・糖度も他の大玉品種と同等水準のものが主流です。

黒皮スイカの中で最も知られているのは北海道当麻町の「でんすけすいか」ですが、「でんすけすいか」は地域ブランド名であり特定の品種名ではありません。地域ブランドとして厳格な生産基準が設けられており、ブランドスイカとして市場での高評価を確立しています。ただし、一般流通している黒皮品種は「でんすけすいか」とは別物として区別する必要があります。

黒皮スイカの魅力

黒皮スイカの最大の魅力は、高級感と希少性による差別化効果です。漆黒または深緑の果皮は見た目のインパクトが強く、売り場での存在感が際立ちます。贈答品市場では「珍しい・特別感がある」という点で消費者の購買意欲を高める効果があり、通常の縞模様スイカと比較して高単価での販売が実現しやすい傾向があります。

生産者にとっては、産地ブランドの確立につなげやすい品目という側面もあります。黒皮スイカを地域の特産品として位置づけ、産直販売や贈答ルートで安定した収益を確保している産地の事例が各地にあります。

外観の特異性から「スイカらしくない」と感じる消費者もいますが、試食販売や食べ方提案によって食味の良さを伝えることで購入につながりやすくなります。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、直売所や道の駅では試食との組み合わせが売り上げ向上に効果的という声が多く聞かれます。

消費者・市場ニーズ

黒皮スイカの市場での位置づけは、贈答品・高級フルーツとしての需要が中心です。百貨店・高級スーパーのギフトコーナーでは、「見た目の特別感」を重視する消費者に向けた売り場展開が行われています。特に夏の贈答シーズン(7〜8月)には、高額ギフト商品として選ばれる機会が増えます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。黒皮スイカを贈答品として流通させるためには、外観の均一性と品質の安定性が求められます。果皮に傷・くすみがあると商品価値が著しく低下するため、収穫・出荷時の丁寧な取り扱いが不可欠です。

カットフルーツ市場では、黒い果皮を切断したときの赤い果肉とのコントラストが視覚的な魅力として評価されています。SNS映えを重視する飲食店や食品系インフルエンサーの間でも紹介されることがあり、需要の裾野が徐々に広がっています。

栽培のポイント

黒皮スイカの栽培管理は、基本的に赤肉品種と同様です。着果管理・灌水コントロール・収穫適期の判断が品質を左右するポイントとなります。

果皮の黒色は品質上の特徴であると同時に、栽培上の注意点でもあります。黒色の果皮は太陽光を吸収しやすく、果実内部の温度が上がりやすい傾向があります。高温期の栽培では直射日光が果実に長時間当たることによる温度障害(日焼け果)に注意が必要です。敷わら・遮光対策を適切に行いましょう。

収穫適期の判断については、黒皮品種では外見から成熟度を読み取りにくい場合があります。縞模様品種では縞の変化や果皮の光沢感から判断できますが、黒皮品種では色の変化がわかりにくいことがあります。開花後の日数(積算温度)と巻きひげの枯れ具合を確認する方法が実用的です。品種ごとの収穫目安日数をカタログで事前に確認し、試し割りによる確認を組み合わせることが品質安定につながります。

接ぎ木栽培において台木の選択も重要です。つる割れ病(Fusarium)対策としてユウガオ台木またはカボチャ台木が使用されますが、台木の種類によって草勢・果実品質に影響が出る場合があります。品種カタログで推奨台木を確認した上で選択してください。

品種選びのコツ

黒皮スイカの品種を選ぶ際に確認しておきたいポイントを以下に示します。

果皮色の濃さは品種によって差があります。「黒皮」と呼ばれる品種でも、実際には濃い緑色〜黒色までバリエーションがあります。収穫後の果皮色の変化(追熟による明るさの変化)についてもカタログや試作で事前に確認しておくと安心です。

果実サイズの選択も重要です。ナント種苗の3X BLACK JACK(ブラックジャック)は種なしタイプの黒皮品種です。タキイ種苗のブラックボール2、株式会社タカヤマシードのブラックボス黒皮大玉、丸種の姫甘泉ブラック・夏まくらブラックなど、メーカー各社から黒皮品種が展開されています。宝種苗にはブラトロ西瓜・くろぼー赤西瓜といった黒皮系品種があります。

用途に合わせてサイズを選ぶことも大切です。贈答用には見栄えの良い大玉、直売所での個人購入向けにはカットしやすい中玉・小玉が適しています。種なし(3倍体)品種は食べやすさの面で消費者へのアピールポイントになります。

耐病性については、つる割れ病耐性の有無を必ず確認してください。黒皮品種でも耐病性レベルは品種間で異なります。連作圃場では耐病性品種・台木の組み合わせ選択が前提です。

市場動向とこれから

黒皮スイカは贈答市場での需要を中心に、一定の市場規模を維持しています。特に産地ブランドとして確立されている地域では、プレミアム価格での流通が定着しており、生産者の収益貢献度の高い品目となっています。

近年の健康志向・こだわり消費のトレンドの中で、「ストーリーのある食材」として特産品スイカへの関心が高まっています。産地の生産背景や品種の特徴をパッケージや産直サイトで発信することで、消費者との関係構築につながります。

種苗メーカー側では、種なしタイプの黒皮品種の充実が進んでいます。食べやすさと外観の特別感を兼ね備えた品種の開発が今後も続くと見られ、直売所・産直EC向けの品種選択肢がさらに広がることが期待されます。

まとめ

黒皮スイカは、濃緑〜黒色の果皮が高級感と希少性を演出する差別化品目です。贈答品・産直販売での高単価流通に適しており、直売所や産直EC市場での展開力があります。

栽培上は、果皮色による日焼けリスクと収穫適期の見極めに注意が必要です。品種選びでは果皮色の濃さ・果実サイズ・耐病性・種なし対応を確認し、販売チャネルと作型に合った選択を行うことが重要です。

ミノリスの黒皮スイカタグには、黒皮系品種の一覧が掲載されています。品種ごとの特性を比較しながら、栽培計画に合った品種選びにお役立てください。

48品種 表示中
3X BLACK JACK ブラックジャック

3X BLACK JACK ブラックジャック

ナント種苗株式会社

種有り品種と大差ない栽培性 低温着果性・揃いが良い ■特徴 ・草勢は3倍体品種としては大人しい(通常のタネあり品種よりは強い)。 ・果皮色は漆黒色で縞の無い重厚感ある外観。 ・空洞果や変形果が3倍体品種としては非常に少なく、抜群の秀品性。炭疽病にも強い。 ・果重 8~10kg。果形は玉張りの良い球形。 ・シイナ(未熟種子)が少なく、カットした場合の見栄えも良好。 ・糖度は 12.5度前後でコク深い。果肉は濃緑紅色でやや硬めの肉質。 ・従来の 3倍体品種特有の繊維質が口の中で残らず、食感・口どけが極良。 ・果皮が硬いため輸送性に優れ(荷傷みしにくい)、カット販売もしやすい。 ■栽培のポイント ・ハウスでは 4月下旬収穫から、大型トンネルでは 6 月上旬収穫からの作型に好適(加温ハウスであれば 4 月上旬収穫から)。ハウスでは株間 50~60cm の3本仕立て1果どり、トンネルでは70 ~80cm の4本果どりが良い。 ・タネあり品種と比較して草勢強いため、施肥量は 2~ 3割減が良い。台木品種には草勢が暴れにくい「FRベースメイカー」をお薦めします。(特に早い作型にて) ・成熟期は中生タイプ。6~7月収穫のトンネル栽培で開花後 47~48日程度で収穫。 ・通常のタネあり品種よりも草勢が強いため、多めの脇芽取り作業を適宜行う。 ・果皮色が非常に濃いため、玉キズがあると目立ちやすくなるので特に幼果期には傷つけないように注意。また、高温期作型では日焼けする場合があるので、日焼け対策と草勢の維持に努める。また果実を新聞紙を被せることも有効です。

NW-562

NW-562

ナント種苗株式会社

高温期栽培可能な硬肉の黒皮黄肉小玉が登場 ■特徴 ・草勢は中程度。従来の黄肉種に比べて果肉が硬く、高温期においてもシャリ感が残る肉質。果実は2.0~2.5kg、張りのある球形。高温期でも縞が見えない真黒の外観でブルーム発生。肉色は鮮やかな黄色。糖度12.5度前後まで上がり、黄肉種が最も苦手とする高温期でも食味良好となる。 ■栽培のポイント ・草勢が強くはないので特に高温期は低節位着果を避ける。茎葉が硬いため、子蔓の発生時にはやや蒸し気味の管理を行う。着果後はつる先の強整枝は避け、放任気味に管理して生長点を確保(収穫までしっかりとした葉を持たせる)。玉返しまたはマット敷きを必ず行う。縞皮小玉よりも3~5日晩生。

あんみつ姫

あんみつ姫

東洋農事株式会社

黒皮の小玉すいか日持ち抜群、小さいけれど食味最高。 ■特徴 果皮の小玉種、日持ち抜群に良し、食味最高。 ハウス後半からトンネル栽培に向く。 後半までつる持ち良く、多収性に優れる。 果皮硬く、割れにくい。 カット売りにも向く。 濃桃紅色の固めの肉質でハギレ良くシャリ感が強い。 糖度高く食味非常に良い。

くろあま

くろあま

株式会社大和農園

果重7~8kg! 縞の見えない黒皮スイカ 肥大力に自信あり ■基本情報 品目 スイカ 品種名 F1 くろあま タイプ 大玉・黒皮・赤肉 糖度 11〜12度 果形 正球型 果重 7〜8kg 最適作型 トンネル栽培向き 草勢 初期[中]交配期[強]収穫期[中] 積算温度 1,100℃ 低温適性 ○ 高温適性 ◎ 低温着果性 ○ 担果力 ○ 肉質 やや硬 糖度上がり 遅 発色 中 日持ち 長 ■品種特徴 ○糖度は11〜12度前後。 ○果重は4本2果どり栽培で7〜8kg。

たべほうだい赤王

たべほうだい赤王

株式会社大和農園

シャリ感・甘みも強いタネなしスイカ‼ サイコロカットにおすすめ ■基本情報 品目 スイカ タイプ 大玉・縞皮・赤肉・3X種 糖度 12~13度 果形 正球型 果重 7〜8kg 最適作型 トンネル〜露地栽培向き 草勢 初期[強]交配期[強]収穫期[強] 積算温度 1,000℃ 低温適性 △ 高温適性 ◎ 低温着果性 △ 担果力 〇 肉質 硬 糖度上がり 早 発色 中 日持ち 長 ■品種特徴 ○美味しいタネなしスイカの決定版。 ○シャリ感に富み、糖度13度前後。 ○果重は4本2果どり栽培で7~8㎏前後。 ○着果や玉肥大も安定。 ■栽培方法 ○三倍体スイカですので、発芽のための床土温度は普通種よりもやや高めに設定します。良好な発芽を促すには設定温度を30~32℃とすることで発芽が安定します。 ○着果には花粉用(普通、二倍体)品種が必要です。虫媒交配では本品種を2に対して花粉用に普通品種を1の割合で混植します。花粉用には、外観で三倍体品種との区別が可能な品種が適します。※黒皮品種の「くろあま」などが区別しやすくお勧めです。 ○3本1果収穫、あるいは4本2果収穫の栽培に適します。着果位置は子づるの第18~20 節(3番花)を目標とします。 ■栽培上の注意点 ○草勢が強く、側枝の発生が旺盛な品種です。子づるから発生した側枝は着果節までは全て摘除し、その後は草勢をみながら放任あるいは摘除とします。 ○生育期間を通して草勢をややおとなしめに管理することで、着果不良や変形果の発生が抑えられます。着果後は順調な玉肥大を促すため、急激な草勢変動のもととなる、過潅水や極端な潅水制限は避けてください。 ○熟期は7月収穫で48~50日が目安ですが、気候や栽培条件により前後しますので、熟期判定には必ず試し切りを行ってください。 ○果実成熟の緩慢な作型では、着色シイナ(茶色のタネ)が発生する率が高くなるため、作型の選定には注意が必要です。種無しとしての品質を重視される場合、7月以降の収穫を推奨します。

たべほうだい黒王

たべほうだい黒王

株式会社大和農園

高級感のある黒皮のタネなし大玉スイカ ■基本情報 品目 スイカ タイプ 大玉・黒皮・赤肉・3X種 果形 正球型 果重 6kg前後 最適作型 ハウス〜トンネル栽培向き 草勢 初期[強]交配期[強]収穫期[強] 積算温度 1,000℃ 低温適性 △ 高温適性 ◎ 低温着果性 △ 担果力 ○ 肉質 硬 糖度上がり 早 発色 中 日持ち 長 ■品種特徴 たべほうだい赤王より肉質はやや硬め。 果重は6kg前後。

なつここあ

なつここあ

ナント種苗株式会社

黒皮赤肉小玉スイカ BRIX値プラス2度の体感糖度と、 シャリッシャリの食感をお届けします。とにかくウルミに強いんです! 割れない!空洞が出ない! 過肥大しにくい!そして、ウマい! ■特徴 ・草勢は中程度。 ・ハウス夏穫りなど従来のブルームレス小玉系の品種では栽培できなかった高温期においても裂果やうるみ果の発生が少なく秀品率が極めて高い。 ・低温や着果数不足の場合でも空洞果の発生が従来品種に比べて少ない。 ・果重2.0~2.5kgほど。高温下においても過肥大しにくい。 ・黒緑色の地に不鮮明な太縞が薄く見える外観。果形は張りの良いやや腰高形。 ・果肉色は濃桃紅色で硬く、高温期においても軟化しにくく、シャリ感の強い小玉スイカが収穫できる。 ■栽培のポイント ・果皮の特性として果皮の発色は光線量や温度によって左右されます。低温傾向ほど、果皮の黒色が強くなる。逆に葉影や高温傾向の場合は果皮が暗緑色になりやすい。 ・果皮系は色ムラが目立ちやすいので、玉返しまたはマット敷きを必ず行うこと。 ・果実が硬いので、着果前後に温度の確保しにくい作型には不向き。 ・高温期収穫では株間50cm前後の3本仕立てで2果収穫が標準。強勢品種ではないので、高温期であることを考慮し、最低でも3番花以降の着果とする。草勢弱い場合は、1花遅らせて様子をみる。 ・着果後に はつる先の強整枝は避け、生長点を確保する(収穫までしっかりと した葉を持たせる)こと。 ・成熟日数は、一般的な縞皮小玉種よりも3~5日程度晩生。外観から判別するのは無理なので、かならず試し切りを行ってから収穫日を決定すること。

ほお晴れ(R)BJ

ほお晴れ(R)BJ

丸種株式会社

ほお晴れの黒皮タイプ、手頃な中玉サイズで食味最高! 1.思いっきり頬張れる! 三倍体(シードレススイカ)のなかでもシイナが特に小さく、非常に食べやすいスイカ。 2.ユニークな外観! 縞がほとんど透けない黒緑色の果皮で差別化しやすいユニークな外観です。果形は正球形で、 3~4kgの中玉スイカ。 3.糖度が高く、良食味! シャリ感に富み、肉質のよくシマった大変おいしいスイカです。糖度は12度以上で安定します。 4.作りやすい! 三倍体スイカとしては草勢が大人しいため、着果が良く形状が乱れにくい。また、多づるで栽培した場合でも、大小なくよく揃います。 ※三倍体スイカ自身の花粉では着果しないため、着果には普通スイカの花粉が必要です。目安はシードレススイカ3株に対し1~2株の普通スイカを植えることが必要になります。 ※本種は三倍体利用のシードレス品種のため、まれに異数体(交配しても着果・肥大しない株)が見られることがありますので、ご了承ください。

アジアン

アジアン

株式会社大和農園

黄肉なのに肉質しっかり! 美味しい黄肉西瓜 ■基本情報 品目 スイカ タイプ 中玉・黒皮・黄肉 糖度 12〜13度前後 果形 楕円型 果重 5〜6kg 最適作型 ハウス〜トンネル栽培向き 草勢 初期[中]交配期[強]収穫期[強] 積算温度 1,000℃ 低温適性 ○ 高温適性 ◎ 低温着果性 ○ 担果力 ○ 肉質 硬 糖度上がり 早 発色 早 日持ち 長 ■品種特徴 ○珍しい、黒皮楕円黄肉品種。 ○果肉は締まっており、歯触りが優れる。 ○玉伸び良く、裂果しにくい。 ○果重は5〜6kg前後の中玉品種。 ○糖度は12〜13度前後。

アジアン小町

アジアン小町

株式会社大和農園

肉質しっかり高糖度 直売所出荷にオススメ ■基本情報 品目 スイカ タイプ 小玉・黒皮・黄肉 糖度 12〜13度前後 果形 楕円型 果重 2〜3kg前後 最適作型 ハウス〜露地栽培向き 草勢 初期[中]交配期[強]収穫期[強] 積算温度 900℃ 低温適性 ○ 高温適性 ◎ 低温着果性 ○ 担果力 ◎ 肉質 硬 糖度上がり 早 発色 早 日持ち 長 ■品種特徴 ○高温期にも栽培可能で甘味も強い。 ○果重は2〜3kg前後の小玉品種。 ○珍しいため直売所でのアピールには最適。 ○糖度は12〜13度前後。

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