果実・収量特性

青首のダイコン品種一覧 全191種類

青首ダイコン 青首ダイコンとは 青首ダイコンとは、根の上部(地上部に露出する部分)が緑色になるダイコンの総称です。地面から出ている肩の部分が緑色を帯びるのが最大の外見上の特徴で、名称もここに由来しています。根の下部は白く、上から下にかけてグ

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青首について

青首ダイコン

青首ダイコンとは

青首ダイコンとは、根の上部(地上部に露出する部分)が緑色になるダイコンの総称です。地面から出ている肩の部分が緑色を帯びるのが最大の外見上の特徴で、名称もここに由来しています。根の下部は白く、上から下にかけてグラデーションになる美しい外観が特徴的です。

現在、日本のスーパーマーケットや青果市場に流通するダイコンの大半は青首系の品種です。農林水産省の作物統計によると、ダイコンは国内野菜の作付面積・生産量のなかでも上位に位置する主要品目ですが、そのほとんどが青首系の「耐病総太り型」と呼ばれる品種群で占められています。

白首ダイコンと比較すると、青首系は日光に当たることで緑化が進む性質を持ちます。この緑化によって肩部分にクロロフィルが蓄積し、辛味成分のもとになるイソチオシアネートの分布が上部と下部で異なります。そのため、同じ一本のダイコンでも部位によって味わいが変わるという特性があります。

青首ダイコンの魅力

青首ダイコンの魅力は、幅広い用途に対応できる汎用性の高さにあります。生食(サラダ・なます)・加熱調理(おでん・煮物・ふろふき)・漬物・大根おろし・干しダイコンと、ほぼあらゆるダイコン料理に使えます。根の部位によって辛さや食感が異なるため、調理部位を使い分けることで料理の幅が広がります。

生産者にとっての魅力は、品種の安定性と市場での通年需要です。青首系の品種群は育種が成熟しており、耐病性・収量性・揃いの良さを高い水準でバランスさせた品種が多数揃っています。量販店向けの大量出荷から産直・直売まで対応できる品目で、産地を問わず栽培されています。

根部の形状が整いやすく、規格品率(秀品率)が高い品種が多いことも、生産者が青首系を選ぶ理由の一つです。機械収穫への対応が進んでいる品種も多く、大規模生産での省力化にも貢献しています。

消費者・市場ニーズ

国内のダイコン消費は、業務用・家庭用ともに青首系が圧倒的なシェアを持ちます。日本の食卓でダイコンといえば青首系を指すほど定着しており、消費者の認知度・購買習慣の安定性は他の作物の比ではありません。

外食・中食産業でも青首ダイコンは欠かせない食材です。おでんの具材としての業務用需要、定食屋・弁当チェーンでの大根おろし需要など、通年で安定した引き合いがあります。特に冬場の鍋料理シーズンや正月(なます)需要は集中出荷が求められるため、出荷時期の調整ができる品種が産地では重宝されています。

加工用途でも青首系の需要は高く、漬物・干しダイコン(切り干し大根)の原料として大量に使用されます。加工業者は均一なサイズと高い肉質を求めており、品種の揃い性が仕入れ判断の大きな要素になっています。

栽培のポイント

青首ダイコンの栽培で最初に押さえるべきポイントは、品種ごとの作型適性を守ることです。春まき・夏まき・秋まきと作型が多様なダイコンでは、品種の低温感応性(抽苔しやすさ)が重要です。「耐病総太り」(タキイ種苗株式会社)などの秋まき主力品種を早まきすると抽苔リスクが高まります。品種カタログに記載されている播種適期を厳守することが安定生産の基本です。

根部の品質を左右するのは土づくりです。ダイコンは深く根が伸びる作物で、耕深60cm以上が理想的とされています。土壌が固い場合や石が多い場合は、歧根(根が分かれること)・曲がりの発生につながります。深耕と残渣の十分な分解が整根率向上につながります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。青首系の品種は根の肩部分が地上に出ていることで緑化が起きます。出荷規格によっては、緑化の程度が外観品質に影響します。畝の整形や播種深度の管理によって、根の露出量を調整することが秀品率の向上につながります。

施肥管理においては、窒素過多に注意が必要です。葉勝ち(地上部の生育が過多になること)が起きると、根の充実が遅れて空洞症(根の内部に空洞が生じること)が発生しやすくなります。

品種選びのコツ

青首ダイコンの品種を選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理します。

  • 作型適性: 春まき・秋まき・冬まきなど、作型ごとに適品種が異なる。抽苔耐性の高い品種は早まきや暖地での利用に向く
  • 根長・根径のサイズ感: 出荷先の規格に合う品種を選ぶ。一般的な青首系は根長35〜40cm、根径7〜8cmが標準的
  • ス入りの遅さ: ス入り(根の内部が海綿状になること)が遅い品種は収穫適期が長く、出荷調整の幅が広がる
  • 耐病性の種類: 萎黄病・ウイルス病(TuMV等)への耐性は主要品種の多くが持つが、耐性の程度は品種間で差がある
  • 草姿・草勢: 機械収穫を想定する場合は、倒伏しにくい直立気味の草姿の品種が作業効率が高い

意外と知られていないのですが、「YRくらま」(タキイ種苗株式会社)のように品種名に「YR」が付く品種は、ウイルス病(Yellow virus・Ring spot等)への耐性を持つことを示すメーカー独自の命名体系である場合があります。カタログを読む際は、品種名の接頭辞や略号の意味を確認する習慣が品種選びの精度を高めます。

試作の際は、収穫適期の幅(ス入り始まりまでの日数)と、収穫物の根形の揃い具合を必ず記録しておくと、次作の品種選定に役立ちます。

市場動向とこれから

青首ダイコンは国内野菜市場で成熟したカテゴリですが、産地・品種レベルでの競争は続いています。千葉・神奈川・青森などの大産地が通年で安定供給を担う一方、各地の直売所では地域特性を活かした品種が根強い支持を得ています。

近年の傾向として、機械収穫対応の品種や、夏場の高温期でも安定して生産できる耐暑性品種への需要が高まっています。農業従事者の高齢化と省力化ニーズの高まりが、品種選定の基準を「手間がかかるが高品質」から「手間が少なく安定生産できる」方向へシフトさせています。

健康志向の観点からは、ダイコンに含まれる消化酵素(アミラーゼ・プロテアーゼ等)や機能性成分(イソチオシアネート等)への関心も高まっています。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、機能性をアピールしたブランドダイコンの取り組みが一部産地で始まっています。

まとめ

青首ダイコンは、日本のダイコン市場を実質的に支える主流タイプです。根の上部が緑色を帯びる外観上の特徴に加え、幅広い調理用途・高い収量性・品種の豊富さという実用的な強みを持ちます。

品種選びにあたっては、作型適性・耐病性の種類・根長・ス入りの遅さを軸に、出荷先の規格と栽培環境を照らし合わせて判断することが重要です。耐病総太りやYRくらまのように実績のある品種を基準に試作し、自分の圃場条件に合った品種を見極めることが安定生産への近道です。

ダイコンの青首系品種一覧はこちら

191品種 表示中
晩抽つやこまち大根

晩抽つやこまち大根

中原採種場株式会社

光沢のある肌で尻部の肉付が早い総太大根!! ■特性 ・肌は白くなめらかで光沢(テリ・ツヤ)があり、肉質は緻密でス入りも遅く品質は優れる。 ・首部は鮮緑で、尻部の肉付きが早い総太り大根。 ・耐暑・耐寒性があり、ウイルス、萎黄病等にもかなり強い。 ・葉は鮮緑色でややコンパクト。半開帳性で適期栽培では播種後60日頃から収穫できる早生タイプ。 ・根長37~38cm、根径8cm程度、根重1.2Kg内外でスマートな根形となる。 ・「秋こまち」より、更に強い晩抽性を利用した春まき栽培もできるが、早まきは避け適期播種とする。 ・冷涼地の初夏まき栽培にも利用できる。

YR夏美人

YR夏美人

小林種苗株式会社

暑さに強く作りやすい。美しい大根です! ・耐暑性がとりわけ高く、黒芯、赤芯などの生理障害の発症の少ない総太り種になります。 ・根長は38cm、根径7.5cm。尻詰まりが極めて良好で、そろいも抜群。首部の青色はやや薄く、その名前のとおり、肌のキメ、ツヤともに美しく、横シマの発生は少ない。 ・高温や干ばつによる短根化、多雨による細根の発生が少ない。ウイルス病、萎黄病、軟腐病、黒腐病に強く、安定栽培が期待できます。 栽培のポイント ・晩抽性は低いので、冷涼地での極端な早蒔きは抽台の原因となるので注意を必要とする。 ・栽植密度は、畝幅120cm、株間22cm~25cm、2条蒔きで一穴に3~4粒播種。本葉5~6枚までに生育不良株を間引きし、一本立ちにする。 ・なるべく前作には大根を栽培していない圃場を選定するようにしてください。 ・過度な施肥は行わないようにし、リン酸、ケイ酸を中心とした圃場作りをしてください。ただし、窒素肥料は収穫時期まで切らさないようにしてください。窒素切れは肌の老化を早め、虫害を受けやすいのと、中肉の変色、ス入りの原因にもなります。 ・畦は幅のある高畦栽培とします。土中の酸素の供給が良くなり、長雨、多雨などでも生育がスムーズに行われます。 ・過度な密植は行わないでください。収穫遅れの原因と不揃い、そして軟腐病やその他の病気の発生を助長します。

若宮二号

若宮二号

株式会社渡辺採種場

極晩抽!低温期のトンネル、ハウス栽培にピッタリ! ■特性 ・極晩抽で低温肥大性があり、低温期のトンネル・ハウス栽培、早まきに適します。 ・葉は濃緑色で、草姿は立性です。根長は38~40㎝程度です。 ・首色が濃く、肌はなめらかで光沢があります。 ・ス入りが遅く、食味も良く、生・煮・浅漬けに好適です。 ■栽培ポイント・注意点 ・生育の状況を見ながら中耕と同時に追肥を行ってください。

蔵の宮

蔵の宮

株式会社渡辺採種場

ス入りが極めて遅い!肌の美しい貯蔵用大根 ■特性 ・根長は36~38㎝程度、根径7.5㎝程度で尻詰まりの良い円筒形です。 ・首色が淡い緑色で、皮色・肉色とも純白で美しい大根です。 ・肉質が優れ、生食、煮食、浅漬け、いずれにも向きます。 ・ス入りが極めて遅く、貯蔵用、囲い用に好適です。 ・品質が良い為、漬物等の加工向けとしても好評です。 ■栽培ポイント・注意点 ・萎黄病には耐病性がないので、汚染地では栽培を控えてください。

飛水

飛水

松永種苗株式会社

幅広い栽培適応性を備えており、作りやすい秋ダイコン安定したYR! ■主な特徴 1. 根径8〜9cm・根長37〜40cm・根重1〜1.2kgで尻つまりの良い総太り型。 2. 首の色は鮮緑で、肌は光沢があり美しく食味良好。 3. 適期蒔きの場合、播種後55〜60日で収穫可能。抽根性でス入り遅く、秀品率高い。 4. 一般地の秋蒔きに適するが、高冷地・冷涼地の6〜8月蒔きにも適する。 ■栽培のポイント 1. イオウ病には耐病性を持ちますが、抵抗性ではないので激発地での栽培は避ける。 2. 一般地では早蒔きよりも8〜9月蒔で初期より生育を良好にすると秀品豊産となる。

春本番

春本番

アカヲ種苗株式会社

■特性 ・超晩抽性で低温肥大性に優れ、ス入り遅く冬のハウス栽培から春の露地栽培に適した、揃いの良い青首の総太り大根です。 ・葉は濃緑色で葉数少なく、半立性で根長35cm、根径7〜8cm、根重1.2kg内外で、肌美しく肉質ち密で食味の良い春蒔大根です。

里の宮

里の宮

株式会社渡辺採種場

萎黄病等の病害に強い総太り大根 ■特性 ・根長は37㎝程度、根径7㎝程度で尻詰まりの良い総太り大根です。 ・萎黄病、ウイルス病などの病害、ス入り・空洞症などの生理障害に強いです。 ・地上部はやや小型、葉の色は濃い緑色です。 ・首色は淡い緑色で、肌は滑らかで光沢があります。 ・肉質が優れ、生食、煮食、浅漬け、いずれの料理にも向きます。

市の宮

市の宮

株式会社渡辺採種場

業務用のプロにおすすめ ■特性 ・根長は37㎝程度、根径7㎝程度で、根の先端まで肉付きの良い総太り大根です。 ・草勢は中程度、草姿は半立性で、葉色は緑色です。 ・首色は淡い緑色で、肌は滑らかで光沢があります。 ・食味に優れ、生食・煮食等あらゆる調理法に向きます。 ・萎黄病・ウイルス病等の病害、ス入り・空洞症等の生理障害に強く、業務用に好適です。

RA-231(品種 来夏)

RA-231(品種 来夏)

雪印種苗株式会社

生理障害の発生が少なく 肌の照りがきれいな晩抽性総太青首品種 ■特性・特徴 ・抽苔性は『品種 喜太一』に近い晩抽性で晩春~夏播きが可能。 ・草勢は旺盛で、葉色は緑色。 ・太り、尻づまり早く、根長37cm前後でよく揃う。 ・首色は緑色で、毛穴小さく肌が美しく、照りがある。 ・生理障害が少なく、赤芯・黒芯の発生がほとんどなく、ス入りは遅い。 ■使用時期 道東・道北:【播種期】べたがけマルチ~マルチ:6月上旬~7月上旬、シルバーマルチ:6月中下旬~7月中下旬、露地:7月上旬~8月上旬 道央・道南:【播種期】べたがけマルチ~マルチ:5月下旬~6月下旬、シルバーマルチ:6月上旬~7月下旬、露地:7月上中旬~8月中旬 東北北部・寒高冷地:【播種期】<東北・高冷地>べたがけマルチ~マルチ:5月中旬~6月上旬、露地:5月下旬~6月中旬・8月上旬~8月下旬、<関東以西高冷地>べたがけマルチ~マルチ:4月上旬~5月上旬・8月中旬~8月下旬 東北中部・南部:【播種期】べたがけマルチ~マルチ:5月中旬~6月上旬、露地:5月下旬~6月中旬・8月上旬~8月下旬 一般地:【播種期】トンネル:3月上旬~3月中下旬、べたがけマルチ~マルチ:3月中下旬~4月中旬、露地・マルチ:9月上旬~9月下旬 西南暖地:【播種期】トンネル:3月上旬~3月中下旬、べたがけマルチ~マルチ:3月中下旬~4月中旬、露地・マルチ:9月上旬~9月下旬、露地(暖地):9月中旬~9月下旬

YRくらま

YRくらま

タキイ種苗株式会社

ウイルス病や萎黄病に強い肉質極上の青首! ■特長 ・ウイルス病、萎黄病に強い青首総太り型ダイコン。 ・葉の茂りはやや旺盛。 ・肌は滑らかでつやがあり、肉質は極めてすぐれる。 ・適期栽培では根長36cm、根径8cm程度になり、ス入りも安定して遅い。 ■栽培の要点 ・適期播種に努め、本種の早太り性を生かす。 ・本種は少肥向きの品種なので、高温期の栽培(中間・暖地の早まきや冷涼地の6〜7月まき)や、火山灰土などの肥沃地では、多肥や追肥の遅れが葉勝ちや生育後半の急激な肥大につながり、空洞症や裂根の原因となる。

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