栽培環境・条件

周年栽培向きのネギ品種一覧 全10種類

周年栽培向きネギ 周年栽培向きネギとは 周年栽培向きネギとは、春・夏・秋・冬の各作型に幅広く対応し、年間を通じた栽培・出荷が可能な特性を持つネギ品種の総称です。ネギは本来、冷涼な気候を好む作物ですが、作型の工夫と品種の適性を組み合わせること

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周年栽培向きについて

周年栽培向きネギ

周年栽培向きネギとは

周年栽培向きネギとは、春・夏・秋・冬の各作型に幅広く対応し、年間を通じた栽培・出荷が可能な特性を持つネギ品種の総称です。ネギは本来、冷涼な気候を好む作物ですが、作型の工夫と品種の適性を組み合わせることで、ほぼ通年での生産が可能です。周年栽培向き品種は、この通年生産を実現するうえで重要な役割を果たします。

ネギの主な作型としては、春まき→秋冬どり、夏まき→翌春どり、秋まき→初夏どりなど、産地や地域の気象条件に応じた多様なパターンがあります。周年栽培向き品種は、これらの複数の作型に共通して使えるか、もしくは幅広い播種期・収穫期に対応できる柔軟性を持っている点が特徴です。

まず押さえておきたいのが、「周年栽培向き」とは一品種ですべての作型をまかなえるという意味ではないケースが多いという点です。実際には、周年栽培に適した特性(耐暑性・耐寒性・晩抽性など)をバランスよく備えた品種を指す場合と、年間の品種リレーの中核を担える汎用性の高い品種を指す場合があります。品種カタログの記載を確認する際は、具体的にどの作型に対応しているかを見極めることが大切です。

この特性の魅力(メリット)

周年栽培向きネギの最大の魅力は、年間を通じた安定出荷が可能になることです。ネギは日本の食卓に欠かせない野菜であり、業務用・家庭用ともに周年需要があります。市場への途切れない供給を実現することは、産地としての信頼確保に直結します。

経営面では、出荷時期の分散による収入の安定化が大きなメリットです。特定の季節に出荷が集中すると、市場価格の低下リスクを抱えることになりますが、周年出荷の体制を組むことで、端境期の高単価時期を含めた平準化された収益が期待できます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。周年栽培に対応できる品種は、労務管理の面でも利点があります。播種・定植・土寄せ・収穫といった作業を年間にわたって分散できるため、繁忙期の集中が緩和され、雇用労力の通年確保もしやすくなります。大規模経営や法人経営では、この労務の平準化が経営安定に大きく寄与します。

また、産地全体として周年供給が可能になることで、量販店や業務用卸との契約取引の獲得にも有利に働きます。安定供給の実績は取引先からの信頼を得る基盤となり、価格交渉力の向上にもつながります。

適した品種の特徴

周年栽培に向いたネギ品種には、季節をまたいで栽培するために必要な複数の特性がバランスよく備わっています。

耐暑性は、夏季の栽培で品質を維持するために欠かせない特性です。ネギは高温期に軟腐病の発生リスクが高まるほか、葉の伸びが悪くなり品質が低下しやすい傾向があります。耐暑性に優れた品種は、高温期でも葉の伸長が安定し、品質の維持が期待できます。

耐寒性も、冬季の露地栽培では重要な要素です。厳寒期に葉先が枯れ込みやすい品種は、秀品率の低下を招きます。耐寒性のある品種を選ぶことで、冬季出荷の品質を確保しやすくなります。

晩抽性(とう立ちしにくさ)も重要です。ネギは低温に遭遇した後に長日条件にさらされるととう立ちしますが、春どりや初夏どりの作型ではこの抽苔が品質低下の原因になります。周年栽培向き品種は、晩抽性が一定以上確保されていることが多いです。

意外と知られていないのですが、草姿の安定性も周年栽培では重要な特性です。季節によって草勢が大きく変動する品種は、作型ごとに管理方法を変える必要があり、作業の標準化が難しくなります。周年栽培向き品種には、年間を通じて草姿が安定し、管理の標準化がしやすい品種が多い傾向があります。

栽培のポイント

周年栽培向きネギを年間を通じて安定生産するためには、作型ごとに異なる管理が求められます。

春〜初夏どり作型では、抽苔対策が最も重要な管理項目です。前年秋に播種した苗が冬季の低温を経験した後、春の長日条件でとう立ちするリスクがあります。晩抽性品種の使用に加え、セル成型苗の育苗管理において苗の大きさをコントロールし、花芽分化を回避する技術が求められます。

夏どり作型では、高温期の軟腐病対策が最重要課題です。排水の徹底、土寄せ時の傷口からの感染防止、適切な栽植密度の確保が基本的な対策です。また、高温期は生育が早まるため、収穫適期の見極めと迅速な出荷体制が求められます。

秋冬どり作型は、ネギの最も基本的な作型であり、品種の適応性が最も発揮されやすい時期です。この時期は、土寄せの回数とタイミングが軟白部の品質に大きく影響します。計画的な土寄せスケジュールを組み、目標とする軟白長と太さを確保することが重要です。

年間を通じた共通の管理として、べと病・さび病・軟腐病の防除体系を作型ごとに設計しておくことが不可欠です。特に梅雨時期と秋雨時期はべと病・さび病の発生リスクが高まるため、予防的な防除を計画に組み込みます。

品種選びのコツ

周年栽培向きネギの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 対応作型の幅: カタログに記載されている適応作型を確認し、自分が組む作型にどれだけ対応しているかを見る
  • 耐暑性と耐寒性のバランス: 年間を通じた栽培では、両方の特性が一定以上必要。どちらかに偏った品種は特定作型での使用に限定されやすい
  • 晩抽性のレベル: 春どり作型を含む場合は必須の確認項目
  • 軟白部の品質: 市場出荷の場合、軟白部の太さ・長さ・白さの安定性が重要
  • 在圃性: 収穫適期の幅が広いほど出荷調整がしやすく、周年栽培の計画が組みやすい
  • 病害耐性: 特にべと病・さび病・軟腐病への耐性は、作型を問わず重要な選定基準

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、周年栽培においては品種リレーの設計が安定経営の鍵です。1品種ですべての作型を賄おうとするよりも、核となる汎用性の高い品種を軸に、厳寒期用や高温期用の専用品種を組み合わせる方が、年間を通じた品質の安定につながるケースが多いとされています。

試作時には、複数の作期にまたがって同一品種を栽培し、季節による生育の変動を確認することが効果的です。

市場動向とこれから

ネギの周年供給に対する市場からの要請は年々高まっています。量販店の棚に年間を通じて安定的にネギを供給できる産地は、取引先からの評価が高く、契約取引の拡大にもつながっています。

産地間のリレー出荷の仕組みが全国的に整備される中で、各産地がカバーする出荷時期をいかに広げられるかが競争力の源泉になっています。周年栽培向き品種の活用は、産地の出荷可能期間を延ばすための手段として位置づけられています。

品種開発の面では、耐暑性・耐寒性・晩抽性・病害耐性といった複数の特性を高い水準で兼ね備えた品種の開発が各種苗メーカーで進んでいます。従来は特定の作型に特化した品種が主流でしたが、近年は作型適応性の広い品種への需要が高まっており、育種の方向性もこれに対応しつつあります。

また、加工・業務用ネギの需要拡大に伴い、機械収穫に適した草姿(立性で軟白部の揃いが良い)と周年対応性を兼ね備えた品種への関心も高まっています。省力化と周年供給の両立は、今後のネギ経営の大きな課題であり、品種の果たす役割はますます大きくなると考えられます。

まとめ

周年栽培向きネギは、年間を通じた安定出荷を可能にする品種群であり、収入の平準化、労務の分散、取引先からの信頼確保といった多面的なメリットがあります。耐暑性・耐寒性・晩抽性・草姿の安定性がバランスよく備わっていることが、この特性の要となる条件です。

品種選びにあたっては、自分の経営で組む作型に対応できるかを確認し、品種リレーの設計を含めた年間計画の中で品種を位置づけることが重要です。1品種に頼るのではなく、核となる品種と作型別の補完品種を組み合わせる柔軟な品種構成が、安定した周年ネギ経営の基盤となります。

10品種 掲載中
かおり芽ねぎ

かおり芽ねぎ

タキイ種苗株式会社

強健で良質! 彩りと香りがよい芽ネギ専用種! ■特長 ・強健で作りやすく、品質のよい芽ネギ専用種。 ・葉は細葉で、葉肉は厚く、葉の緑と葉鞘部の白さとのコントラストが美しい。 ・香りがよくやや辛みもあって食欲をそそり、吸い物、すしの具などに最適。 ・播種から収穫までの日数が短く、周年栽培ができる。 ■栽培の要点 ・芽ネギは地域によって5〜15cmと好まれる大きさが異なるため、収穫時の大きさを考えて播種量を決める。 ・一般的な播種量は、1坪(3.3m2)当たり1.8l(5cmで収穫)〜1dl(15cmで収穫)が目安。 ・播種は均一に行い、発芽をそろえて短期間に作り上げる。

ブラックアロー

ブラックアロー

カネコ種苗株式会社

葉色が濃く、耐暑性に優れる小ネギF₁品種! 特性 ●耐暑性に優れ、高温条件下でも旺盛に生育する小ネギF₁品種です。 ●葉折れが少なく作業性に優れる品種です。 ●葉色は濃緑色で、荷姿にも優れます。 ●そろいが良く、秀品率が高い品種です。 ●葉鞘部のしまりが良く、一本重が乗るので収量性にも優れます。 ●葉質が硬く、カットした際のリングもつぶれにくいので、加工用としても好適です。 栽培要点 ●周年栽培が可能ですが、2~9月播種が最も適しています。 ●葉色が濃いので、極端な水切り作業をしなくても色が乗ります。 ●生育が早いので収穫遅れにならないよう、適期収穫に努めます。 ●良品生産のためには薬剤の予防散布をおすすめします。 ●連作は秀品率を下げます。緑肥作物との組合せが有効です。

一光

一光

株式会社大和農園

葉先の枯れ、折れが少なく品質最高 ■基本情報 品目:ねぎ 品種名:F1 一光[いっこう] ■品種特徴 ・耐暑・耐寒性に優れ、周年出荷が可能な葉ネギ。 ・葉先枯れが気になる作型でも発生が少なく栽培し易い。 ・草姿は立性で葉色が濃くて光沢が強い。 ・肉厚で葉折れが少なく、品質・収量に優れる。 ■栽培方法 <施肥> 元肥は 10aあたり N:P:K=17kg:17kg:17kg(通常の葱施肥設計より1割程度多め)を推奨する。 根張りが大人しい品種のため、生育初期では、根の成長を促すために慣行より基肥の即効成分を 1割程度多めとする。また中ネギ規格で収穫する場合は肥効を収穫期まで継続させるために、追肥型または緩効性肥料を併用した施肥設計を推奨する。ただし、収穫時期に収穫適サイズを逃さないよう過度の追肥は控える。 <種まき・定植> 直播き・育苗どちらも可。低温伸長性に優れるため、とくに厳寒期収穫の作型では、栽植密度を調節して収穫幅を広げるような栽培計画が可能。9月下旬播きにて 1月収穫から 2月収穫(近畿標準露地)までの調整が可能。一例として、奈良県内では耕種概要 畝幅 50cm、株間 10cm、条間 30cm、1穴 6~8粒の直播または育苗にて栽培。 <収穫> 中ネギとしては葉長 50cm で株あたり重量目安は20~25g。分けつの発生は少なく、外葉除去などの作業性に優れる。また葉の折れ、葉先枯れも少ないため、葉先のカットなどの出荷調整の手間が省け歩留まりが良い。 ■栽培上の注意点 品種の特性上、葉先枯れの発生は少ないが、作型に応じて以下の点に注意する。梅雨明け後の収穫を狙った作型では、長雨の後の乾燥や高温により根痛みが発生しやすく溝きり・高畝など圃場の排水を心がける。一方春先の気温が上がる時期は急激な生育に伴い、求肥量が増加するため厳冬期から春先にかけては十分な肥効を得られるような施肥設計で栽培する。 また、盛夏期など中耕時の根傷みが原因で葉先枯れが懸念される圃場においては中耕の代わりにマルチ掛けなどで雑草の発生を防ぐ。 PDF版資料(0.75MB)

京千緑

京千緑

タキイ種苗株式会社

濃緑・立性で葉先枯れの少ない多収葉ネギ! ■特長 ・生育が早く旺盛で、株の太りがよく収量性が高い。耐暑性や耐寒性も高く、秋から春どりの中ネギ栽培で最も能力を発揮するほか、小ネギの周年栽培にも適する。 ・葉は濃緑、立性で荷姿がよく市場性にすぐれ、葉折れや葉先枯れの発生が少なく、秀品率が高い。 ・そろい性にすぐれ、葉鞘基部のふくらみも少ないため、出荷・調製作業が容易。中ネギ栽培でも分けつの発生はほとんどない。 ■栽培の要点 ・生育が旺盛なため、特に生育後半の潅水量には十分注意し、軟弱徒長を防止する。特に秋や初夏の伸びやすい時期の栽培では、水分が多いと葉折れや倒伏の要因となるので注意する。 ・生育が早いため、収穫適期を守ることが重要。また、低温伸長性にすぐれるため、冬季の栽培ではパイプハウスやトンネルの換気を適度に行い、硬く充実した株に仕上げる。

剣舞

剣舞

株式会社サカタのタネ

生育旺盛、濃緑で、市場性の高い夏用小ネギ ■特性 1.耐暑性が強く、高温期の生育は旺盛で、周年栽培も可能ですが、とくに初夏~秋どりに向く小ネギ専用種です。 2.草姿は立性で葉折れがなく、濃緑で色つやが非常によいです。 3.葉鞘基部のふくらみはなく、収穫調整が容易です。 4.病害に強く、葉先の枯れは少なく市場性が高いです。 ■要点 小ネギ栽培は、いわゆる根深ネギの育苗に相当し、小ネギとして出荷しますので、土壌管理が特に大切です。 ■畑づくり(圃場準備) pH6.0以下になると、葉先の枯れや生育不良の原因になるので、pH6.5前後に矯正し、完熟堆肥を十分に施し(10a当たり4,000kg程度)地力の増進に努めます。 ■肥培管理 ネギは肥料焼けしやすいですので極端な多肥はさけます。元肥は10a当たり苦土石灰100kg、窒素15~20kg、リン酸25kg、カリ15kgを標準とします。火山灰土壌ではリン酸を2割程度増やし、根張りをよくし丈夫に育てます。窒素の多施用は生育が軟弱となり、倒伏や病気の発生が多くなりますので控えめにします。 ■播種 播種量は10a当たり3~5リットルですが、特に、夏の栽培は薄まきにして徒長を防ぎます。1回の播種面積は収穫調整労力に合わせて決まり、労力が2人の場合は、収穫可能面積は1日当たり15㎡程度ですから、10日間隔で播種すると、1回の播種面積は1.5aとなります。 播種床はあらかじめ十分に湿らせておき、ベッド幅120cmに4条のスジまきとし、5mm程度の覆土を行い軽く鎮圧します。播種機を使用すると、この作業が一度にでき省力化できます。播種後、十分灌水し、高温乾燥時にはもみ殻や寒冷紗などをかけて乾燥を防ぎ、低温時には保温を目的にビニール、ポリマルチなどで被覆し一斉に発芽させることが特に重要です。 ■病害虫防除 スリップス、ハモグリバエ、べと病、さび病などがあり、いずれも直接商品価値を落とすので予防に努めます。 ■収穫 通常、小ネギ栽培は、収穫予定の15日前ごろから水切りを行い、葉色を濃く仕上げますが、「剣舞」では特に水切りの作業を必要としません。 収穫までの日数は、3~9月まきで60~70日、10~2月まきで100~130日です。

千秀葱

千秀葱

山陽種苗株式会社

曲がり少なく収量性抜群の周年栽培可能な葉葱 水耕でも利用可能です。 曲がり少なく高温期での栽培にも適しています。 周年栽培可能な葉葱専用種。 ■特性 耐暑性・耐病性に優れ、高温期でも曲がりが少なく、荷姿が美しい。 葉は極立性の極濃緑。風などによる倒伏が少なく、株元が肥大しにくいので収穫作業が容易である。 歯切れ良く、食味・香りとも抜群である。 ■栽培のポイント 高温期は病害虫(スリップス等)の発生が多いので早めの防除を心掛ける。 夏場の乾燥・過湿・肥料切れなどは、葉の先枯れの原因となるので注意する。

小春

小春

タキイ種苗株式会社

<html>品質のよいF<sub>1</sub>葉ネギ! 小ネギから中ネギ用! ■特長 ・冬場の寒さに強く、葉伸びが旺盛で、秋〜春どりのほか、周年栽培に適する。 ・葉は立性で細く、色は濃緑。葉質がやわらかくて香りにすぐれる。 ・根張りがよく、葉先枯れが出にくい。 ■栽培の要点 ・夏どりは乾燥に注意し、適度な潅水でスムーズな生育を心掛ける。 ・秋〜冬どりでは、やや多肥栽培で生育を促進し、増収につなげる。 ・寒さには強いが、低温期の栽培ではハウスやトンネルなどを用いて保温に努める。 </html>

浅黄系九条

浅黄系九条

タキイ種苗株式会社

細身で鮮緑色の上質葉ネギ! 周年出荷が可能! ■特長 ・葉色は鮮緑色で特に分けつ性にすぐれた多収種。 ・葉身・葉鞘ともに細く、柔軟で品質がよい。 ・耐暑性が強く夏ネギに適しているが、中間・暖地での秋・冬・春出しなど、周年出荷が可能。 ■栽培の要点 ・堆肥などの有機質を利用し、地力のある畑づくりを行う。 ・定植は1株4本程度で植えるとそろいがよくなる。 ・活着後は追肥と軽い土寄せで生育を促す。大ネギ栽培では肥料切れしないよう、適宜追肥を行う。 ・急激な過乾湿は品質を落とすので注意。

菊千代

菊千代

株式会社サカタのタネ

濃緑で収量性に優れる周年用小ネギ ■特性 1.低温伸長性があり、低温期でも葉太りしにくく長さが確保できる。 2.葉肉が厚く、重量が乗るため箱数が出る。 3.草姿は立性で、葉色は濃緑。 4.葉がむきやすく、出荷調整作業がしやすい。 5.香りがよく、食味良好。 ■適応性 ハウス栽培(冬期)、露地栽培(周年)、刈り戻し栽培(周年)まで幅広い作型に適合します。ただし、伸長性が強い品種のため、高温期のハウス栽培ではなびきやすいので不向きです。露地栽培において排水性の悪い土壌では高温期に湿害が発生する可能性があるため、排水性のよい土壌を選定します。 ■播種と育苗 露地では移植栽培、ハウスでは直播栽培が一般的です。ネギの最適発芽温度は18~20℃です。移植栽培においては発芽適温を考慮し、温度管理に注意してください。露地栽培での育苗では1穴あたりの播種粒数が10粒前後になり、かなりの密植になります。灌水が多いと軟弱になり倒伏し、立枯病の発生を助長するので、水を絞ってガッチリした苗作りを心がけます。また15cmくらいを目安に適宜刈り戻しを行い、倒伏させないように注意します。刈り払った葉が株元に落ちたままだと、立枯れが発生するため、しっかりと刈り払います。定植1~2週間前にはハウス外に出し順化させておきます。 直播栽培では発芽・初期生育のそろいが非常に重要です。高温期においては播種後に強い日差しに当たると土壌の高温多湿・水ムラによって発芽がそろいません。遮光資材などを用いて、発芽~本葉1枚目までは丁寧に管理しましょう。低温期は発芽に時間がかかるため、ネギの発芽適温を目安にハウス内温度を管理し発芽を促しましょう。 ■病害虫防除 小ネギでの食害痕は著しく商品価値を低下させます。予防的な薬剤防除、周辺の除草、トラップを用いた予察などを徹底して、害虫防除に努めます。また病害に関しても予防的な防除を心がけます。 ■収穫 露地栽培では草丈70~80cm、ハウス栽培では50~60cmが収穫の目安です。「菊千代」は低温伸長性が特徴ですが、低温期以外ではやや伸び過ぎる場合があるので収穫遅れにならないよう適期収穫を心がけます。

長悦

長悦

ヴィルモランみかど株式会社

周年栽培も可能! 画期的な極晩抽性種 ■特徴 特性-1 は種期(適作型):6-7月、9-10月 収穫期(適作型):3-4月、5-6月 特性-2 葉色:緑 草勢:強 肥大性:良 葉鞘部のしまり:中 耐病性:良 おすすめポイント 収量性高く、周年栽培も可能な合黒系極晩抽性品種。 ■品種の特性 1. 晩春~初夏に抽だいしにくい極晩抽性一本ネギ 2. 耐暑性、耐寒性強く、周年での出荷も可能。 3. 葉色は濃く、草姿立性で葉折れが少なく、収量性が高い。 ■栽培のポイント 1. 播種は寒冷紗、トンネル等を使用することにより周年にわたり播くことができるが、本種の特性を生かした7~8月播きは高温期でもあり、発芽率を考慮して播種量をやや多目とする。また播種床は、春・秋播きに比べ広めにとり、条播きにより蒸れを防ぐ。 2. 育苗期間は60日程度とし、老化苗の定植は極力避け、若苗定植に努める。仮植は行わず、苗床より直接本圃に定植する。この場合、苗の大きさを揃え、間引定植をすると栽培管理が楽となり、また天候や肥料不足等で早期抽台がみられるような場合の応用動作が楽になる。 3. ネギの花芽分化は発生葉数11~12枚以上で5~13℃の低温、短日で分化すると言われているが、育苗日数(栽培日数)、肥料、圃場条件等によって異なる。栽培に当っては、適宜追肥を行うことで栄養生長を盛んにし、管理作業時の断根、過湿による根の障害を極力抑え、順調な生育となるよう努める。 4. 4~6月の端境期の出荷は生育の盛期が冬期の低温期から春先となる。この時期の肥切れは、早期抽台を防ぐ事と合わせ、収量を上げる上で特に気をつける。また、この時期の肥切れは4~6月頃サビ病発生の主因となる。追肥と合わせ、サビ防除のため薬剤散布を十分行う。 5. 秋播き夏だし栽培の場合、黒昇系品種より生育が早い特徴があり、早めの管理作業が大切。 6. 4~6月に出荷できるとはいえ、本種は不抽台品種ではなく播種期を誤ると抽台する。また、地域・土質・肥料・天候等により適期播きでも抽台することがある。

ネギの関連タグ

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