果実・収量特性

栗カボチャのカボチャ品種一覧 全152種類

栗カボチャ 栗カボチャとは 栗カボチャとは、果肉が粉質でホクホクとした食感を持ち、甘みが強い西洋カボチャの品種群を指す通称です。「栗のようにホクホクして甘い」という食味特性が名前の由来であり、日本で最も広く流通しているカボチャのタイプです。

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栗カボチャについて

栗カボチャ

栗カボチャとは

栗カボチャとは、果肉が粉質でホクホクとした食感を持ち、甘みが強い西洋カボチャの品種群を指す通称です。「栗のようにホクホクして甘い」という食味特性が名前の由来であり、日本で最も広く流通しているカボチャのタイプです。

植物学的には西洋カボチャ(Cucurbita maxima)に分類される品種がほとんどで、果皮は濃緑色〜黒緑色、果肉は鮮やかな黄橙色が一般的です。果実重量は1.2kg〜2.5kg程度のものが主流ですが、品種によって幅があります。日本人が「カボチャ」と聞いてイメージする典型的な姿が、この栗カボチャです。

まず押さえておきたいのが、栗カボチャは「西洋カボチャの粉質系品種群」の市場通称であり、正式な分類名ではないという点です。同じ栗カボチャと呼ばれるものでも、粉質の程度・甘みの強さ・果肉の色の濃さは品種によって大きく異なります。

栗カボチャの魅力

栗カボチャの最大の魅力は、加熱するとホクホクとした食感に変わり、栗を思わせる濃厚な甘みを楽しめる点です。煮物、天ぷら、ポタージュスープ、コロッケ、お菓子(プリン、タルト、パウンドケーキ等)など、和洋を問わず多彩な料理に活用できる汎用性の高さが、消費者に支持される理由の一つです。

消費者にとっての「おいしいカボチャ」の基準は、多くの場合「ホクホク感」と「甘さ」であり、栗カボチャはこの2つの条件を高いレベルで満たしています。スーパーマーケットの青果売場でも、「栗かぼちゃ」「ホクホク」という表示がされた商品の訴求力は高く、消費者の購買意欲を喚起するキーワードとして機能しています。

生産者にとっての魅力は、安定した市場需要と比較的広い栽培適応性です。栗カボチャは全国各地の産地で栽培されており、北海道から九州まで気候条件に応じた作型が確立されています。貯蔵性に優れた品種が多く、収穫後にキュアリング(追熟)を行うことで糖度が上がり、長期保存が可能な点も経営面での大きなメリットです。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。栗カボチャの食味品質は、品種選びだけでなく、栽培管理と収穫後の追熟管理によって大きく左右されます。同じ品種でも、収穫時期や追熟日数によってホクホク感や甘みの出方が異なるため、「育てて終わり」ではなく「食べ頃に届ける」までが生産者の腕の見せどころです。

消費者・市場ニーズ

栗カボチャの市場ニーズは、家庭用・業務用ともに年間を通じて安定しています。

家庭用市場では、1/4カットや1/2カットでの販売が主流です。消費者はカット面の果肉色(鮮やかな黄橙色)の濃さと、肉厚さを見て品質を判断する傾向があります。果肉色の濃さはベータカロテン含量の目安にもなるため、健康志向の消費者にとっても重要な選択基準です。

業務用市場では、加工適性が重視されています。冷凍カボチャの原料、ペースト加工、総菜の煮物用として、果肉の粉質度が高く、加工時に煮崩れしにくい品種が好まれます。また、ポタージュスープやスイーツの原料としては、糖度が高く、なめらかなペーストが得られる品種への需要も根強くあります。

季節的には、夏から秋にかけての国産出荷期がピークですが、端境期にはニュージーランドやメキシコからの輸入品が流通しています。国産の栗カボチャは、輸入品に比べて鮮度と食味で優位に立てるため、旬の時期に高品質な商品を出荷することが産地の差別化戦略になります。

栽培のポイント

栗カボチャの栽培管理は、西洋カボチャの一般的な手法に準じますが、食味品質を高めるための固有の注意点があります。

整枝・仕立て方は、親づる1本仕立てまたは子づる2〜3本仕立てが一般的です。着果数を品種の推奨値にコントロールすることが、果実品質の安定に直結します。着果させすぎると、1果あたりの養分配分が減り、糖度や粉質度が低下する原因になります。

受粉管理は安定した着果の鍵です。ミツバチなどの訪花昆虫が少ない環境では、人工交配が必要です。受粉が不十分だと、変形果や着果不良の原因になります。開花の集中する早朝(午前6〜9時頃)に作業を行うのが基本です。

収穫のタイミングは、食味品質を左右する最も重要な管理ポイントの一つです。果梗(へた)部分のコルク化の進行を目安に判断するのが基本であり、品種ごとに受粉後の日数の目安が示されています。未熟果を収穫すると追熟しても十分な甘みが出ず、過熟果は貯蔵性が低下します。

収穫後のキュアリング(追熟)は、栗カボチャの食味を最大限に引き出す不可欠な工程です。風通しの良い日陰で10〜14日程度保管することで、でんぷんが糖に変換され、ホクホク感と甘みが増します。追熟が不十分なまま出荷すると、消費者の食味評価が低くなるリスクがあります。

品種選びのコツ

栗カボチャの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 粉質度の高さ: ホクホク感の強さは品種によって大きく異なる。消費者ニーズに合った粉質度を持つ品種を選ぶ
  • 糖度: 甘みの強さは品種の遺伝的特性に加え、栽培管理と追熟管理でも変動する
  • 果肉色の濃さ: 鮮やかな黄橙色の品種は、カット販売時の訴求力が高い
  • 果実重量: 1/4カット販売を想定する場合、カットしやすいサイズと形状の品種を選ぶ
  • 貯蔵性: 長期保存後も食味が維持される品種は、出荷期間の延長が可能
  • うどんこ病耐性: カボチャの主要病害であるうどんこ病への耐性は必ず確認する
  • つる割病耐性: 連作圃場では特に重要な選択基準

意外と知られていないのですが、栗カボチャの粉質度は貯蔵期間中に変化します。収穫直後〜追熟直後がもっとも粉質が高く、長期保存すると徐々に粘質に変化する品種が一般的です。出荷時期に合わせた品種選びと追熟管理が、消費者が食べるタイミングでの食味を左右します。

市場動向とこれから

栗カボチャは、日本のカボチャ市場の主力であり、その地位は今後も安定して続くと考えられます。

近年の動向としては、消費者の「おいしさ」へのこだわりが強まる中で、糖度や粉質度で差別化を図るブランド化の動きが各産地で広がっています。品種名やブランド名を前面に出した販売戦略が、消費者の認知度向上と単価アップに寄与するケースが増えています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、北海道を筆頭に、鹿児島、長崎、茨城など各産地が栗カボチャのブランド化に取り組んでおり、産地間の品質競争が活発化しています。糖度保証やホクホク食感の訴求が、産地間の差別化の焦点になっています。

今後の展望としては、カット野菜市場の拡大に伴い、カット適性に優れた品種の需要が高まる可能性があります。また、冷凍カボチャやスイーツ用ペーストなどの加工品市場も拡大傾向にあり、加工適性を備えた栗カボチャ品種への需要が増えていくと考えられます。

まとめ

栗カボチャは、粉質でホクホクとした食感と濃厚な甘みを特徴とする西洋カボチャの品種群であり、日本のカボチャ市場で最も広く流通しているタイプです。和洋を問わず多彩な料理に活用できる汎用性の高さが消費者に支持されています。

品種選びにあたっては、粉質度・糖度・果肉色・貯蔵性・耐病性を総合的に評価し、出荷先の要望と自分の栽培環境に合った品種を選ぶことが重要です。収穫適期の見極めと収穫後のキュアリング(追熟)管理が、栗カボチャの食味品質を最大限に引き出す鍵となります。

152品種 表示中
6特濃こふき5.6

6特濃こふき5.6

ナント種苗株式会社

濃い黒皮外観 特に濃い粉質性の肉質 ちょうど良い5・6玉サイズ中心 美味しい「こふき」をギュッと濃縮 ■特徴 ・肉質は極めて粉質性が高く、しっとり感も共存し、キメが細かい滑らかな食感。 ・外観は極めて濃い漆黒の黒皮で高級感・重厚感がある。貯蔵時の退色が遅い。 ・果肉色は濃く、食欲をそそる。 ・草勢はやや強めだが、着果性に優れる。 ・うどんこ病にも比較的強い(発病が遅い)。 ・果実肥大は5~6玉サイズ中心で良く揃う。 ・成熟日数は45~50日。 ・初期の節間(10節前後)が短くなるセミブッシュタイプ。定植後しばらくはツルの伸びがジックリ進み、ハウス・トンネル作でも管理しやすい。 ・抑制栽培では小玉傾向。「栗ざんまい」が肥大大推奨。 ■栽培のポイント ・「初代こふき」とは異なり、多肥栽培で積極的に草勢を作り、果実肥大を促すことを推奨。元肥・追肥は多めに早めに初期からしっかり効かせる。着果性に優れ、強草勢でもツルボケの心配は少ないので、追肥も早い段階(1番果交配前)から適時多めに施し、2番果の肥大とツル持ちを促す。 ・株元近くに(10節までに)着果した果実は摘果し、木と根の生育を優先させると終盤までの草勢維持がしやすくなり、収量と品質向上に繋がる。

いかずち 早生カボチャ

いかずち 早生カボチャ

ナント種苗株式会社

交配~収穫まで40日成熟の早生。 粉質度が高く、美味しい。 【特 徴】 ● 40日で完熟する早生カボチャ。 ● 果実は偏円1.7~1.8kgで濃緑色の地に濃暗灰緑色のちらし斑が入る。 ● 果肉は高粉質で肉厚。色は濃い橙黄色。 ● 雌花つきは良く、促成栽培で3~4節毎に着生。 ● 草勢は中程度。葉は中葉の濃灰緑色で白いかすりが生じる。葉柄・節間ともにやや小型。 【栽培のポイント】 ● 着果性良いので、草勢をやや強めにして着果数を確保することがポイント。 ●うどんこ病の耐病性は中程度。 ● 施肥の割合は、元肥:追肥を5:5に。追肥は開花初期に施肥。 ● 早生種のため、適期収穫を心掛ける。

いっちゃん南瓜

いっちゃん南瓜

有限会社萩澤育種研究場

半つるタイプのミニ南瓜! (日持ち110日位) 高温時の「葉枯れ」が少ない 特性 ・草勢強く、葉の大きさ中位、定植後の摘芯ほぼ不要 ・果皮は青緑と鮮やか ・1果重500~700g位 ・果肉はオレンジ黄で、甘くてホクホク ・着果後40~45日で収穫 ・収穫後90日位迄は糖化がない

おいとけ栗たん

おいとけ栗たん

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「おいとけ栗たん」は、果実の肥大性、収量性に優れ、貯蔵後の糖度・粉質性が高く、ペースト加工にも適する短節間性F1品種である。 ■主要特性 生育初期において主枝(つる)は節間が詰まり、短節間性を示す。生育中期以降は徐々に節間が伸長して普通草姿となる。「えびす」と比べて葉は大きく、葉柄は長く、茎は太い。側枝数は1本程度と少ない。草勢は「えびす」、「雪化粧」よりも強い。 雄花の開花日は「えびす」と同じであるが、雌花の開花日は「えびす」よりも遅い。株元の着果率は高い。 果実重量は約2kgで「えびす」より大きく、「雪化粧」と同程度である。密植栽培による1株当たりの着果数は1果程度で、総収量は「えびす」、「雪化粧」より多収である。 果実は扁円形で、果皮の地色は灰緑で、果実表面には極浅い溝があり、灰色のすじと斑点模様がある。果肉は厚く、収穫直後の果肉色は黄~橙黄である。oBrixは「えびす」、「雪化粧」と同程度である。果肉の乾物率は「えびす」よりも高く、「雪化粧」と同程度で粉質性が高い。 10°Cで貯蔵3か月の腐敗率は「えびす」、「雪化粧」よりも低い傾向にある。貯蔵後の果皮は色褪せた灰緑で、果肉は橙黄~橙である。oBrix、乾物率は「えびす」より高く、「雪化粧」と同等以上で、粉質性が強い。 ペースト加工の歩留まりは高い。ペーストの状態は良好で、色調は黄色で明るく、甘味も強く、ペースト加工適性は高い。

きみまろ

きみまろ

株式会社大和農園

濃緑色で外観美しく肉厚で食味に優れる ■品種特徴 ○果重は2kg前後の大玉種。肥大性に優れ、整枝栽培では3㎏程度まで狙える。 ○草勢強く、草姿はセミブッシュタイプで、葉が枯れあがりにくいため、日焼けしにくい。 ○交配後約50日が完熟収穫の目安。 ○果皮は濃い黒緑色で縦縞、チラシ斑が入る。 ○程よい粉質で、可食部が厚く、甘みが強い。 ■栽培方法 <植え付け> 本葉4枚程度の苗を定植。果実がこぶし大の頃に化成肥料30gをツル先へ追肥する。 <整枝> 親ヅル摘芯後は放任でも良い。1株2~3果どりを目安にする。 <キュアリング> 収穫後、1~2週間風通しが良く、直射日光の当たらない涼しい場所に置いておくと甘みが増す。 ■よくあるご質問 Q カボチャの摘芯はした方がいいですか? A 抑制の親1本仕立てでない限り、基本は摘芯を行なってください。 Q カボチャは株元に着果させてもいいのでしょうか? A 品種によりますが、3番花以降の方が肥大しやすく、収量が上がります。 Q カボチャの収穫のタイミングはいつですか? A 積算温度で算出します。開花日が把握できない場合、果梗部のコルク化の割合が5〜8割以上、果皮の光沢が無くなりくすむ、果皮に爪を立てても傷がつかない、などを目安に収穫しましょう。 Q カボチャが追熟中に腐敗してしまいました。何に気をつければ良いでしょうか? A キュアリングの条件は、直射日光のあたらない、風通しのよい所です。カボチャをあまり積み上げすぎると、風通りが悪くなります。平置きなら3段、ピラミッド状置きでも5段が限度です。 また、収穫の際、果梗部の切り口から雑菌が入りやすい条件(雨天時の収穫、切り口に土が付いた、果梗部を短く切る)であると、中から腐敗しやすくなります。

くりこし三号

くりこし三号

株式会社渡辺採種場

栽培容易で、日持ちが良い黒皮系品種 ■特性 ・粉質が強く、ホクホクで食味良好です。 ・果皮色は濃緑色で、果重1.6~1.8kg、果形は腰高扁円です。 ・開花後40~45日位で収穫期に達します。 ・北海道の貯蔵・遅出しにも好適です。

くりなのか南瓜

くりなのか南瓜

有限会社萩澤育種研究場

まさに「栗」? 甘味が強く冬至越え重量級品種(日持ち140日位) 高温時の「葉枯れ」が少ない 特性 ・草勢強く、葉の大きさ大、うどんこ病抵抗性(強) ・果皮は濃黒緑色で縞が薄く入る ・偏円形の腰高で1果重1.8~2.0㎏前後と重量感がある ・果肉は濃黄オレンジで厚く、甘くてホクホク ・着果後45日前後で可食期になる ・特に貯蔵に優れた冬至超え品種で、年を超えての出荷が可能(9月収穫で翌年1月出荷可能)

くりまさる

くりまさる

ナント種苗株式会社

見くびるなかれ!あなどるなかれ! 見た目は二流も、食味は絶品、超一流! しかも短節間で省スペース! 【特 徴】 ● 果実は1.5〜1.8kgの扁円形。果皮は濃緑色で緑のちらし斑が入る。果肉は濃橙黄色で厚い。 ● 高粉質で甘味も強く煮た時の色が鮮やかで美しい。 ● 初期の節間が短いので管理しやすい。 ● 開花後の成熟日数は45~50日程度。 【栽培のポイント】 ● 節間の伸び始めた頃に追肥し肥料切れしないように。 ● 初期は草丈が高くなるので、風対策を行うこと。 ● 抑制作では初期の短節間性は低くなるので注

くり大将

くり大将

トキタ種苗株式会社

早生、大型果、多収。後熟不要で収穫直後からあまくてホクホク ■特性 ●着果後45日程度で収穫可能な早生●従来の早生種に比べ、果重2kg程まで肥大●雌花着果多く多収●収穫直後から糖度が高く、果肉は粉質で食味が非常に良い●果肉色は橙黄色●早生品種の中でも最も長期間、粉質な肉質を維持する ■栽培上の注意 ●子蔓2本仕立て、親蔓1本仕立て栽培に好適。早熟性を活かせる春作が特に好適。 ●収穫直後から糖度が高く、後熟の必要が無い。長期貯蔵性は、「くり将軍」がより優れる。用途に応じ使い分けて欲しい。 ■播き時期 一般地2-3月まき(ハウス、トンネル育苗) ■播種方法 育苗後定植。春先の早い作型ではトンネル内に定植する ■植え付け 子蔓2本仕立てや親蔓1本仕立て。早熟性を生かした春作が好適。 ■土壌条件 肥沃な土壌が良い。追肥を適切に与える。 ■肥料 元肥は圃場条件、前作により異なりますが窒素、リン酸、加里それぞれ全量で10〜15cm施すのが基本 ■収穫 収穫直後から糖度がのり、後熟不要。長期の貯蔵には向かない為、出荷は収穫後50日位までを目安 ■料理 天ぷら、蒸し物、煮もの

くり太郎南瓜

くり太郎南瓜

中原採種場株式会社

強粉質で甘み強く、食味抜群の黒皮種!! ■特性 ・草勢は強く、低温伸長性があり、着果性よくつくりやすい。 ・果実は腰高の扁円形で、果の大きさは1.8〜2kg、果皮色は、黒緑色で淡緑のチラシ斑が入る。 ・果肉は厚く、肉色は鮮やかな濃黄色、肉質は強粉質で甘みは強く食味は非常によい。 ・成熟日数は開花後約40〜45日、果梗部がコルク化し、緑色がなくなってきたころが目安。 ・ハウスからトンネル、露地、抑制栽培まで幅広く適する。

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