果実・収量特性

多収性のカボチャ品種一覧 全76種類

多収性カボチャ 多収性カボチャとは 多収性カボチャとは、単位面積あたりの収穫量が多い特性を持つカボチャ品種群のことを指します。カボチャの収量は、株あたりの着果数、果実の大きさ、栽植密度、そして着果率の安定性など複数の要因で決まりますが、多収

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多収性について

多収性カボチャ

多収性カボチャとは

多収性カボチャとは、単位面積あたりの収穫量が多い特性を持つカボチャ品種群のことを指します。カボチャの収量は、株あたりの着果数、果実の大きさ、栽植密度、そして着果率の安定性など複数の要因で決まりますが、多収性品種はこれらのうち一つまたは複数に優れた特性を備えています。

カボチャは1株あたりの栽培面積が大きい作物であり、つる性のため広い圃場面積を必要とします。そのため、限られた面積からどれだけの収量を確保できるかは、経営効率に直結する重要な課題です。多収性品種を導入することで、同じ面積・同じ作業量で出荷量を増やすことが可能になります。

まず押さえておきたいのが、カボチャの「多収性」は着果数と果実サイズのバランスで決まるという点です。着果数が多すぎると1果あたりの重量が小さくなり、逆に着果数を制限すれば大玉にはなりますが総収量は伸びません。多収性品種として評価されるのは、商品規格に適した果実サイズを維持しながら、安定した着果数を確保できる品種です。

多収性を支える形質としては、雌花の着生頻度の高さ、着果率の安定性、草勢の維持力などが挙げられます。特に草勢が適度に維持される品種は、後半の着果でも果実の肥大が安定し、結果として総収量が高くなる傾向があります。

多収性カボチャの魅力

多収性カボチャの最大のメリットは、面積あたりの収益性の向上です。カボチャは栽培面積に対する労力が比較的少ない作物ですが、収量の差は直接的に売上に反映されます。多収性品種を導入することで、同じ圃場面積からより多くの出荷量を確保でき、経営効率が改善します。

生産者にとっての経営面の利点として、契約栽培や加工用出荷における安定供給があります。カボチャペーストやカット野菜の原料として加工業者と契約する場合、一定量の安定供給が取引条件になることが多く、多収性品種はその条件を満たしやすくなります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。多収性品種の収量ポテンシャルを活かすためには、つるの整枝管理が重要です。カボチャは放任栽培も可能な作物ですが、多収性品種では着果位置や着果数のコントロールが収量と品質のバランスに影響します。品種の特性に応じた整枝方法(親づる1本仕立て、子づる2本仕立て等)を採用し、適切な着果管理を行うことが、安定した多収を実現するポイントです。

市場出荷では、果実の大きさの揃いも重要です。多収性品種は着果数が多いぶん、果実サイズのばらつきが生じやすい傾向があります。着果位置の管理や摘果による調整で、商品規格に適したサイズの果実を揃えることが、出荷時の秀品率向上につながります。

消費者・市場ニーズ

カボチャに対する消費者ニーズは、食味(甘み・粉質感)と外観品質が中心ですが、産地や流通の視点からは安定した出荷量の確保が重要な要素です。

量販店のバイヤーにとって、カボチャは通年で売場に並ぶ定番商品であり、国産カボチャのシーズンには安定供給が求められます。多収性品種を導入している産地は、大口の取引にも対応しやすく、バイヤーとの信頼関係を構築しやすいという利点があります。

加工・業務用市場では、カボチャの需要は年々拡大傾向にあります。カット野菜、冷凍カボチャ、ペースト加工品など、カボチャを原料とする加工品は多岐にわたります。加工用途では果実の大きさの均一性と安定した原料調達量が求められるため、多収性品種への関心は高い状態にあります。

これ、実は直売所や産直市場でも重要なポイントです。カボチャは貯蔵がきく作物であるため、秋の収穫後に順次販売することで販売期間を延ばすことが可能です。多収性品種で十分な在庫量を確保できれば、長期にわたる安定販売が実現しやすくなります。

青果市場では、国産カボチャの出回り期(7月〜11月頃)に産地間の競合が激化します。安定した出荷量を維持できる産地が市場での存在感を保つうえで、多収性品種の導入は有効な手段の一つです。

栽培のポイント

多収性カボチャの収量ポテンシャルを最大限に引き出すための栽培管理では、整枝・着果管理と施肥管理が特に重要です。

整枝方法は品種の特性と栽培目的に合わせて選択します。一般的に、親づる1本仕立てや子づる2本仕立てが多収の基本ですが、品種によって最適な仕立て方は異なります。多収性品種の中には草勢が旺盛なものが多く、放任に近い管理では草勢が強すぎてつるぼけ(過繁茂)を起こし、着果不良になるケースがあります。

着果管理では、1つるあたりの着果数と着果位置を品種の推奨に従って設定します。多収性品種は着果力が強いため、自然着果に任せると着果過多になり、果実の肥大不足や糖度の低下を招くことがあります。適切な摘果を行い、商品性の高い果実を確実に肥大させることが、実質的な出荷量を最大化するポイントです。

施肥管理では、カボチャは窒素に対する感受性が高く、窒素過多でつるぼけを起こしやすい作物です。元肥は控えめに設定し、着果確認後に追肥で養分を補給する方法が一般的です。多収性品種は複数果を肥大させるため養分要求量が大きく、着果後の追肥のタイミングと量が果実の充実度を左右します。

受粉管理も安定した着果には欠かせません。カボチャは虫媒花であるため、ミツバチなどの訪花昆虫が十分にいる環境であれば自然受粉で対応できますが、施設栽培や訪花昆虫が少ない環境では人工授粉が必要です。着果率を安定させるために、開花期の天候や虫の活動に注意を払い、必要に応じて人工授粉を行います。

病害虫対策としては、うどんこ病やウイルス病(ZYMV等)への対策が基本です。多収性品種であっても耐病性は品種によって異なるため、品種カタログで確認のうえ、必要な防除を実施します。

品種選びのコツ

多収性カボチャの品種を選ぶ際は、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 収量の実績: 栽培試験や産地での収量実績を確認する。10aあたりの収量目安を比較の基準にする
  • 果実サイズと揃い: 出荷規格に適した果実サイズが安定して得られるかを確認する
  • 食味品質: 粉質感、甘み、ホクホク感など、販売先が求める食味品質を備えているかを確認する。多収と食味のバランスが重要
  • 貯蔵性: カボチャは収穫後の追熟と貯蔵が品質に影響する。多収性品種の中には貯蔵性に差があるため、出荷計画との整合性を確認する
  • 草勢と整枝の容易さ: 草勢が強すぎる品種はつるぼけのリスクがあり、管理に手間がかかる
  • 耐病性: うどんこ病やウイルス病への耐性を確認する
  • 栽培適期: 地域の気候条件と合った播種・定植・収穫時期の品種を選ぶ

意外と知られていないのですが、多収性品種は着果力が強いぶん、草勢の維持がうまくいかないと後半の果実の品質が低下することがあります。特に高温期に着果が集中すると、果実の肥大と草勢の維持のバランスが崩れやすくなります。試作段階では、着果数と果実品質のバランスを確認し、自分の栽培管理で無理なく多収が実現できるかを見極めることが大切です。

市場動向とこれから

多収性カボチャ品種は、国産カボチャの競争力を維持するうえで重要な位置づけにあります。国産カボチャは北海道が最大の産地であり、夏から秋にかけてのシーズンに全国各地からの出荷が集中します。

国産カボチャの市場環境としては、ニュージーランドやメキシコなどからの輸入カボチャとの競合があります。国産品は鮮度と食味の面で優位性がありますが、価格面では輸入品に対して高くなる傾向があります。多収性品種の導入による生産コストの低減は、この価格競争力の面でもプラスに働きます。

加工用カボチャの需要拡大も、多収性品種への追い風です。コンビニや外食産業向けのカボチャサラダ、スープ、煮物などの加工需要は堅調に推移しており、加工原料としてまとまった量の国産カボチャへの需要があります。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、多収性品種の導入は「量」の確保と「面積あたりの収益性」の向上を両立させる手段として、多くの産地で検討されています。ただし、食味品質が伴わなければ産地の評価は長続きしません。多収性と食味のバランスが取れた品種を選定することが、産地ブランドの維持・向上につながります。

今後の展望としては、省力化栽培体系との組み合わせが注目されています。多収性品種とマルチ栽培、機械化収穫などを組み合わせることで、労働生産性をさらに高める取り組みが各地で進められています。

まとめ

多収性カボチャは、単位面積あたりの収穫量に優れた品種群であり、面積あたりの収益性向上や安定出荷に寄与する特性を持っています。加工用途や契約栽培など、まとまった量の供給が求められる場面で特に価値を発揮します。

栽培面では、整枝管理と着果数のコントロールが多収のポテンシャルを引き出す鍵です。品種選びにあたっては、収量性だけでなく食味品質・貯蔵性・耐病性・草勢のバランスを総合的に評価し、自分の栽培体制や販売先のニーズに合った品種を選定することが重要です。

76品種 掲載中
SB3004(品種 朱里)

SB3004(品種 朱里)

雪印種苗株式会社

色鮮やかな赤皮多収品種! スープ・ジュース等の加工にぴったり!! ■特性・特徴 ・着果が安定してつくりやすく多収。 ・開花後35~40日で収穫できる。 ・一果重は1.6~1.8kg程度。 ■使用時期 道東・道北:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地・マルチ:4月中旬~5月上旬 道央・道南:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地・マルチ:4月中旬~5月上旬 東北北部・寒高冷地:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地・マルチ:4月中旬~5月上旬 東北中部・南部:【播種期】トンネル:3月下旬~4月中旬、露地・マルチ:4月中旬~5月上旬 一般地:【播種期】早熟トンネル:2月上旬~2月下旬、露地:3月中旬 西南暖地:【播種期】早熟トンネル:2月上旬~2月下旬、露地:3月中旬

TC2A

TC2A

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「TC2A」は、短節間性を有した高粉質で良食味のF1品種であり、カボチャ栽培の省力・軽作業化を図ることができる。 ■主要特性 1. 主枝(親蔓)は、13節前後までは節間が短く短節間性の草型を示し、着果期以降から徐々に伸長して普通草型となる。整枝は主枝1本仕立てとし、摘心は不要である。また、側枝発生は「えびす」に比べて少なく、整枝・誘引作業も不要である。果実は株もと近くに着生するため、見つけやすく、「えびす」よりも収穫に要する時間は短い。 2. 果実は先端が凸となる心臓形で、果皮は濃緑である。果肉は橙黄色で、肉厚である。oBrixは「えびす」、「つるなしやっこ」よりも高い。また、乾物率は「えびす」、「つるなしやっこ」よりも高く、肉質は高粉質で食味に優れる。 3. 果実重量は「えびす」よりやや大きい1.8~2.0kg程度で、面積当たりの総収量は密植栽培が可能なため、「えびす」よりも多収である。また、規格内収量も「えびす」より多い。 ■栽培適地 北海道、東北の春播き露地移植地帯に適する。

うねび

うねび

ナント種苗株式会社

市場性の高い豊産種。 【特 徴】 ● 果実は1.8〜2.0kgの偏円の大玉となり、果皮は暗緑色の地に灰緑のちらし斑が入る。 ● 果肉は濃黄で甘味が強く、肉は厚く、同じ大きさの《錦えびす》と比較して15%程度重い。 ● 草勢が強く、低温でもツルの伸びが良く、変形果が少なく果形の揃いが良い。 【栽培のポイント】 ● 草勢が強いので元肥を少なめに施し、着果位置の雌花が見え始めた時に追肥を施す。 ● 栽培適期は他のカボチャと同じ。

えびす

えびす

タキイ種苗株式会社

ロングセラーの人気種! おいしいカボチャの代名詞! ■特長 ・着果と肥大性にすぐれる多収種。 ・果重1.7〜1.9kg程度によくそろい、果形は扁円球。果皮は濃緑色でちらし斑が入る。 ・果肉は濃黄色で厚く、肉質は粘質で食味良好。 ・環境適応幅が広く、安定した生産が可能。 ・交配後45〜50日で収穫期を迎える。 ■栽培の要点 ・子づる栽培では1番果の着果位置を10節前後とし、低節位の雌花は早めに除去する。 ・子づる2〜3本仕立て、もしくは放任栽培に適する。

オーラムEX

オーラムEX

タキイ種苗株式会社

多収で果形がよく、ウイルス病、うどんこ病に耐病性をもつ黄皮ズッキーニ! ■特長 ・果実は濃黄色で円筒形。作期を通じて果皮色が安定。 ・節間が短く倒伏に強いため栽培が容易。 ・濃緑色果皮の「ダイナーEX」の姉妹品種で、雌花の着生がよく連続して収穫できる。 ・交配後4〜6日、果径4cm、長さは20cm前後が収穫適期。 ・うどんこ病、ウイルス病(ZYMV)に耐病性をもつ。 ■栽培の要点 ・栽植株数は10a当たり1,200株が目安。 ・本葉4枚までの苗を定植し、植え傷みを防いで、初期の生育を順調に促す。 ・収量性にすぐれるため、収穫量に合わせた追肥、潅水を行う。 ・長期収穫を目指す場合は、収穫始めより2〜3回の追肥を行って果実の肥大を促進し、後半まで草勢を維持する。 ・果実肥大が安定しているため、適期収穫を心掛ける。

おいしい南瓜 あずまえびす

おいしい南瓜 あずまえびす

株式会社トーホク

重量感ある大玉で高い収量性のある安定した栽培特性。開花後45~50日で1.5~2kgの果実が収穫できます。果実は肉質緻密で煮崩れしにくく、適度な粉質です。

おいとけ栗たん

おいとけ栗たん

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「おいとけ栗たん」は、果実の肥大性、収量性に優れ、貯蔵後の糖度・粉質性が高く、ペースト加工にも適する短節間性F1品種である。 ■主要特性 生育初期において主枝(つる)は節間が詰まり、短節間性を示す。生育中期以降は徐々に節間が伸長して普通草姿となる。「えびす」と比べて葉は大きく、葉柄は長く、茎は太い。側枝数は1本程度と少ない。草勢は「えびす」、「雪化粧」よりも強い。 雄花の開花日は「えびす」と同じであるが、雌花の開花日は「えびす」よりも遅い。株元の着果率は高い。 果実重量は約2kgで「えびす」より大きく、「雪化粧」と同程度である。密植栽培による1株当たりの着果数は1果程度で、総収量は「えびす」、「雪化粧」より多収である。 果実は扁円形で、果皮の地色は灰緑で、果実表面には極浅い溝があり、灰色のすじと斑点模様がある。果肉は厚く、収穫直後の果肉色は黄~橙黄である。oBrixは「えびす」、「雪化粧」と同程度である。果肉の乾物率は「えびす」よりも高く、「雪化粧」と同程度で粉質性が高い。 10°Cで貯蔵3か月の腐敗率は「えびす」、「雪化粧」よりも低い傾向にある。貯蔵後の果皮は色褪せた灰緑で、果肉は橙黄~橙である。oBrix、乾物率は「えびす」より高く、「雪化粧」と同等以上で、粉質性が強い。 ペースト加工の歩留まりは高い。ペーストの状態は良好で、色調は黄色で明るく、甘味も強く、ペースト加工適性は高い。

おいとけ栗たん

おいとけ栗たん

株式会社渡辺採種場

貯蔵しておいしい 大玉の青皮系品種! ■特性 ・株元10節位まで短節間性で、側枝も伸びにくいので無整枝栽培が可能です。 ・果実はうぐいす色(灰緑色)の扁円形で、1果重2.0kg位の大玉です。 ・開花後50日位で収穫期に達します。 ・粉質強く、秋~冬期は3ヶ月程度(夏期は2ヶ月程度)貯蔵が可能で、貯蔵後は甘味が強く食感も優れます。 ・加工用に最適で特にペースト加工の歩留まり高く、色調は鮮やかな黄色で見栄え良く、甘味もあります。 ■栽培ポイント・注意点 ・本品種は密植放任栽培することで、より収量・品質を高め、省力性も発揮します。 ・本品種の種苗は「海外持出禁止(農林水産大臣公示有)」 ・本品種の種苗の自家用栽培向け増殖は制限されています。 ■特記事項 農林水産省品種登録 登録番号:第29020号              農研機構 北海道農業研究センターと(株)渡辺採種場との共同育成品種

おふく

おふく

丸種株式会社

味が自慢の豊産種 1. 果形はやや扁平型の中玉種で、果重1~1.2kgとなります。果色は濃緑地に淡緑色の斑点と縦縞が入り美しい外観です。 2. 果肉は厚くよくしまり、濃黃橙色で甘味が強く食味は良好です。 3. 雌花の着果節位は低く、連続着果することもあり、果形のくずれもほとんどありません。 4. 草勢は中位で葉は中型の黒葉、定植後の活着もよくつるの伸びも安定しています。収穫までの日数は開花後45~50日です。

グラッセ

グラッセ

タキイ種苗株式会社

うどんこ病耐病性で作りやすい黒皮多収種! ■特長 ・果重は1.7〜1.9kgで着果がよく、果実肥大力にすぐれるため多収。 ・うどんこ病耐病性(特許第6306252号)をもつことで、栽培性がレベルアップ。減農薬栽培や省力栽培が可能。 ・肉質は粉質と粘質の中間質で、コクがあり甘みがある。 ・黒色果皮で外観にすぐれる。 ・うどんこ病に耐病性のため、栽培後半までつるもちがよく品質が安定する。 ■栽培の要点 ・熟期のそろいや玉ぞろいを重視する栽培なら、子づる2〜3本仕立てが有利。 ・子づる栽培では1番果の着果位置を10節前後とする。 ・標準施肥量を基準とし、減肥は避ける。 ・収穫適期は交配後45〜50日が基準。果梗部のコルクの横割れ開始が収穫の目安とし、とり遅れは避ける。 ・収穫後は直ちに風乾を1週間程度実施する。 ・うどんこ病耐病性は完全抵抗性ではないため、発病時は適宜薬剤防除が必要。

グラン・モンブラン

グラン・モンブラン

ナント種苗株式会社

果実肥大に優れ4~5玉サイズ中心。着果数多く、高収量。 粉質性としっとり感が共存した豊かな味わいと、腐敗・退色遅い貯蔵性。 青果用・加工用共に真価を発揮する栗系の最新品種 ■特徴 ・肥大性・収量性が非常に高い。5玉サイズ中心であるが、4玉の割合も高いため、加工向けとしても能力発揮。果皮は極濃緑色。退色遅く、貯蔵向けと言われる品種群と比べても腐敗が遅いため、歩留まりが高い。肉質は粉質性。しっとり感も共存して食味が良く、肉崩れもしにくい。草勢はやや強い。成熟日数45~50日の中晩生タイプ。マルチ付近の低節位着果でも十分肥大し、摘果が不要。 ■栽培のポイント ・玉肥大が優れ、従来品種よりも1階級ほど大きくなりますので、元々大玉に仕上がる圃場だと肥大が良すぎる場合もあります。過肥大が心配される場合は減肥、多くて2割減を目安とする。 ・(特に低温時期に)初期から草勢が強いと(木ボケ気味になると)、着果不良や変形果実が見られるので、初期から肥効を強く効かせるよりも、追肥主体とする。若しくは、緩効性肥料を用いると良い。慣行品種の施肥量が反あたり窒素成分10~12kgの場合、当品種は少し控え目の8~10kgが良い。(内、追肥を2~3割とするのが良い)。

くりひかり

くりひかり

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

カボチャ「くりひかり」は、短節間性で多収のF1品種。大果で果肉が厚く濃黄色で、加工・業務用に適する。 ■主要特性 1. 主枝(つる)は、生育初期に節間が詰まり、短節間性の草姿を示す。しかし、徐々に主枝は伸長して生育中期(60日後)には普通草姿となる。側枝の発生は、「えびす」に比べて少ない。 2. 雄花の開花時期は「えびす」よりやや遅い。果実は株元近傍に結実しやすい。 3. 果形は扁円形である。皮は黒緑色で果面に光沢がある。ひだは極浅く、緑色のすじ模様がある。花落ち径は「えびす」より小さい。 4. 果肉色は濃黄色である。果肉の厚さは果梗部から中央部にかけて厚く、果底部がやや薄い傾向がある。果肉の質は粉質~中である。oBrixおよび乾物率は「えびす」よりも高い。 5. 果実は2kg程度で、「えびす」、「TC2A」より大きく、肥大性に優れる。1株当たりの着果数は「TC2A」と同程度で、密植栽培により「えびす」、「TC2A」より多収である。

くりほまれ

くりほまれ

株式会社サカタのタネ

安定した着果力と肥大性を兼ね備えた黒皮大玉品種 ■特性 1.草勢は強く、低温伸長性に優れる。 2.濃緑色の葉は上向きに杯状にそり、強健で風害に強い。 3.低温期でも花粉の発生が良好で受粉が容易に行える。 4.成熟日数は開花後50日前後の中早生品種。 5.果実は2.0~2.5kg前後の大玉。黒緑果皮の偏円形で、着果性・肥大性がよく極多収となる。 6.果肉は鮮黄色で厚く、肉質は中粉質で甘く食味がよい。 ■適応性 トンネル栽培から露地栽培、抑制栽培まで幅広い作型に適応します。春作では子づる2本仕立て、抑制作では1本仕立ての整枝栽培が適しています。 ■畑づくり(圃場準備) 栽植密度はうね幅3.5~4m、つる間隔35~40㎝を標準とします。施肥量は土質や前作の残効を考慮して決定しますが、元肥は肥切れを起こさないように緩効性と速効性の肥料を組み合わせ、標準として10aあたり成分で窒素10㎏、リン酸20㎏、カリ15㎏を施します。低温期に栽培する場合は定植する圃場の地温が15℃以上確保できるよう、早めにマルチ張りやトンネルの設置を完了します。 ■播種と育苗 カボチャの発芽適温は25~30℃です。播種時の地温不足や過湿・乾燥は発芽のムラを引き起こす原因になるので注意します。発芽したら日中の気温で20~25℃を目安に管理し、地温は本葉1枚になるまでに18℃前後まで徐々に下げていくようにしてがっちりとした苗を作ります。本葉2~3枚以降は最低気温10℃程度の低温にあてて、雌花数の増加に努めます。灌水はその日に必要な量だけを与えるよう午前中に行います。苗が小さいとき、天候が悪いときは控えめとし、生育が進むにつれて徐々に灌水量を増加させていきます。どの生育ステージでも夕方になってもしおれが発生せず、土の表面が軽く乾いている状態が理想的です。 ■定植および定植後の管理 定植は晴天日の午前中に行います。活着を促進させるため、深植えを避けて植え込みます。トンネル栽培では、定植後数日は活着を早めるために35℃を超えないように管理します。活着後は25℃前後を目安に換気を開始し、10℃を下回らないよう管理して花芽分化に努めます。 ■整枝方法 (2本仕立て)ポット育苗では定植前に本葉4~5枚目で摘芯します。定植後、子づるが30cmほどに伸長してきたら、生育のそろったつるを2本残して不要なものを除去します。着果予定節くらいまでの雌花と脇芽をかき、つるの伸長方向をそろえていきます。 ■着果と追肥 着果は14~16節に1番果を着果させるよう調節します。天候不良や低温でミツバチの活動が悪い場合は、雌花が開花した当日に咲いた雄花を採集し交配に使用します。交配は午前10時ごろまでに完了するよう行います。また、収穫目安のために開花日を記録しておきます。追肥は1番果の着果確認後に窒素成分で10aあたり2kg程度を施用しますが、気象条件や樹の状態を確認しながら施用時期や量を調節します。幼果の果皮は淡い緑色ですが成熟が進むにしたがって濃くなっていきます。 ■収穫 若どりをさけ、開花後約50日を目安に果梗部がコルク化した完熟果実を収穫します。収穫は天気のよい日の午前中に行い、日焼けを防ぐために直射日光を避け、風通しのよい場所で風乾します。

くりゆたか

くりゆたか

ヴィルモランみかど株式会社

着果安定した強粉質多収の 大玉品種 ■特徴 タイプ 大玉 (カボチャ) 特性-1 草勢:強 葉柄長:やや長 葉色:濃緑 葉大小:大(やや丸) 特性-2 果形:やや腰高 果皮色:やや濃緑 果重:1.8~2.0kg 果肉色:黄金 食感:粉質 食味(糖度):中高 特性-3 成熟日数:50日前後 積算温度:950~1000℃ ■品種の特性 1. 果実は1.8~2.0kgの大玉。特に玉の揃いがよく、やや濃い緑色で腰高扁円形。 2. 肉質は強紛質で、甘味も強く大変おいしい。 3. 草勢はやや強く蔓太、葉はやや大きい。 4. 葉柄強く、葉折れ倒伏少なく風に強い。うどんこ病の発生も少ない。 5. 雌花着生は従来品種程度だが、着果は大変よく、収量性が高い。 6. 作型は広く、ハウス・トンネル・露地栽培または抑制栽培にも適する。 ■栽培のポイント ※栽培のポイントや特性は産地・栽培時期により変わるため注意が必要です。 1.育苗 本葉2~3枚発生時に花芽の分化が完了するので管理を入念に行う。発芽日数は3.5日ほど。定植前に地温を12℃に下げ徒長を防止する。 2.定植苗 馴化を行い鉢土の最低温度は圃場の地温より低めに管理する。老化苗定植は厳禁、10.5cmポットで本葉4枚程度で摘芯し定植。 3.施肥 元肥量は、おおまかな目安として品種による草勢の強弱と品種特性により、加減することが大切。くりゆたかは窒素成分で10~12kg/10aを目安とする。追肥は蔓が1mほど伸びたとき、畝間に待肥として施用する。目安はN-3kg、P-3kg、K-3kg/10a。また第一果の着果後、草勢が弱い、うどんこ病が懸念される、側枝の発生が少ない、玉の肥大が鈍い、生理落果が見られるなどの場合にもお薦め。 4.栽植密度 3本仕立て 畝幅3.5m×株間80~90cm 2本仕立て 畝幅3.5m×株間60~70cm 1本仕立て 畝幅3.5m×株間30~40cm また初期短節のため畝幅3.0mでも栽培可能。 5.仕立て・整枝 カボチャの蔓は1日で最大15cmも伸びる場合もあるため、誘引作業は早めに行う。 子蔓が15~20cm伸びたら、良好な2蔓を残す。(二本仕立ての場合)着果位置までの側枝は早目に除去し、雌花の子房を充実させる。株元の雄花は必ず残し、着果節の側枝はつる傷の原因となるので除去必須。 着果節位に関して、通常は12~13節に着果させるが、くりゆたかは10~12節に着果させることが理想。(蔓元から70cm~)。 6.交配 交配は早朝に行う事が必要です。省力化のためにもミツバチ交配がお勧め(曇雨天時は、ハチが飛来しないので人工交配が必要)。訪花昆虫を殺傷しないためにも、殺虫剤の使用には注意する。 7.収穫 くりゆたかの収穫日数は、一般的に交配後50日前後が目安となる。未熟果であると、粉質度が低下し貯蔵性・食味の低下に繋がる。

くりゆたかDX

くりゆたかDX

ヴィルモランみかど株式会社

環境の影響を受けにくい多収粉質の大玉品種 ■特徴 タイプ 大玉 (カボチャ) 特性-1 草勢:やや強 葉柄長:やや長 葉大小:大 特性-2 果形:やや腰高 特性-3 成熟日数:50日前後 積算温度:950~1000℃ ■品種の特性 1. 肥大性に優れる多収性の大玉カボチャ。 2. 環境の変化の影響を受けにくく、安定した収量性がある。 3. 草勢はやや強め、初期は節間が短く生育する。 4. 交配後50日前後で収穫となる(積算温度約1,000℃)。 5. 果実は5玉中心でやや大きく、よく揃う。 6. 粉質で食味が良い。 ■栽培のポイント 1. 定期的な銅剤の散布を実施する。 2. 生育後期に草勢がやや落ちやすい傾向にあるため、適宜追肥を行う。

くり大将

くり大将

トキタ種苗株式会社

早生、大型果、多収。後熟不要で収穫直後からあまくてホクホク ■特性 ●着果後45日程度で収穫可能な早生●従来の早生種に比べ、果重2kg程まで肥大●雌花着果多く多収●収穫直後から糖度が高く、果肉は粉質で食味が非常に良い●果肉色は橙黄色●早生品種の中でも最も長期間、粉質な肉質を維持する ■栽培上の注意 ●子蔓2本仕立て、親蔓1本仕立て栽培に好適。早熟性を活かせる春作が特に好適。 ●収穫直後から糖度が高く、後熟の必要が無い。長期貯蔵性は、「くり将軍」がより優れる。用途に応じ使い分けて欲しい。 ■播き時期 一般地2-3月まき(ハウス、トンネル育苗) ■播種方法 育苗後定植。春先の早い作型ではトンネル内に定植する ■植え付け 子蔓2本仕立てや親蔓1本仕立て。早熟性を生かした春作が好適。 ■土壌条件 肥沃な土壌が良い。追肥を適切に与える。 ■肥料 元肥は圃場条件、前作により異なりますが窒素、リン酸、加里それぞれ全量で10〜15cm施すのが基本 ■収穫 収穫直後から糖度がのり、後熟不要。長期の貯蔵には向かない為、出荷は収穫後50日位までを目安 ■料理 天ぷら、蒸し物、煮もの

くり将軍

くり将軍

トキタ種苗株式会社

早生、大型果、多収でホクホクで甘い食味 第1回ベジワングランプリ1等特別賞受賞の味 ■特性 果重2kg前後の大果が2番、3番果でも着果後50から55日で収穫できる早生で多収の品種です。果面の条溝は目立たず、艶があります。果肉は粉質で食味に優れ、均等な肉厚で果実の切断面が褐変しにくく加工適性も高い。 また、収穫後1ヶ月以上経っても紛質が維持され、貯蔵性も高い。葉柄は太く、草勢が強く着果安定します。連続着果させても同じくらいの大きさで収穫可能で多収です。果柄が長いので玉が傷つきにくく、収穫作業も容易です。 ■栽培上の注意 定植初期のトンネル栽培の場合、親つるは10cm程度伸長したころに摘心します。摘心後の作業の都合で切除予定の蔓が長く伸びてしまった場合は、元から除かず、先端を止めるようにします。 蔓の伸長にあわせトンネルを剥がし葉やけを予防します。 子蔓の葉の直径が30cm程度になった以降の節に着果させ目安は6節から10節前後で、樹勢により前後させます。 残肥を有効活用できますが、樹勢を見て1番果着果後に適宜追肥を行います。 以上の管理で1番果の肥大促進と2番果以降の着果数が増えより多収となります。 ■播き時期 トンネル・露地・抑制各作型 ■播種方法 春播きの早い定植の作型ではハウス内で育苗します。 ハウス内の中央部とサイド側では気温が異なり、温度の差が苗の生育差につながります。苗の不揃いは定植後の生育差につながるため、苗の生育は均等になるよう管理します。 ■植え付け 1.春夏栽培:条間3.0〜3.5m、株間60〜70cmで子蔓2本仕立での栽培が最適。 2.7月以降播種の秋栽培では株間35cm前後の親蔓1本仕立てで栽培(着果時期の早期化) 子蔓2本仕立ての定植密度は10a当り450〜500株を基準とします。 1本仕立の場合は倍数の900〜1,000株。 ■肥料 施肥量は圃場条件、前作により異なるが、窒素換算で10a当り10〜20kgを施用する。 元肥と追肥の割合は70%を元肥、30%を追肥とする。(元肥一発施肥では40日型の緩効性肥料と組み合わせる) うどんこ病は、肥切れによる草勢の低下が最大要因。堆肥施用で収穫まで肥効の維持を行う。カルシウム剤(カルエキス)の葉面散布も予防効果が高い。 ■収穫 生育初期6〜7節は短節間で伸びるが、着果節の決め方は従来の品種、栽培指導にこだわらず、着果節の葉が、雌花開花時に直径35cm前後であれば積極的に着果させる。5玉サイズ、6玉サイズの収穫は十分に可能である。 ■料理 煮物、揚げ物に甘い食味を楽しめる

クレマズッカ バターナッツ

クレマズッカ バターナッツ

トキタ種苗株式会社

クリーミーでとろけて甘いバターナッツ ■特性 スープ、グラタン、シチュー等の料理に向く。果重は1kg前後で果皮はつやのある黄褐色。果肉は濃いオレンジ色、肉質は粘質で甘味があり食味良く、貯蔵性に優れる。高温時でも草勢が強く露地栽培で作りやすい。 ■栽培上の注意 2~3番果を連続収穫するために適宜追肥を与えて草勢を維持するように管理します。収穫後は貯蔵して秋遅くまで利用できます。 ■播き時期 発芽適温25-30 難易度初級 ■播種方法 3号ポットに培養土を入れ、タネを一粒1cmくらいの深さに差し込みます。鉢ごとに向きを揃えると双葉が重なりません。 ■植え付け 株間75~80cm、親つるを本葉4枚時に摘芯して子つる3本程で栽培すると1つるから2~3個着果し、多収が期待できます。 ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。 ■肥料 つるさきに追肥します。 ■収穫 交配後約40日、果皮がつやのある黄褐色になった頃に収穫します。 ■料理 スープ、グラタン、シチュー等の料理に向く。

ゴールデンライト

ゴールデンライト

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

種子食用ペポカボチャF1品種「ゴールデンライト」は、既存品種と比べて果実は小型で軽く、短節間性および株元着果性に優れる。果実や種子は軽いが、種子収量は既存品種と同程度以上である。 ■主要特性 主枝の伸長は生育初期から中期にかけてゆっくりと進み、短節間性の草姿を示す。しかし、生育中期以降から徐々に主枝は伸長して普通草姿となる。その特性は既存の「ストライプペポ」と類似しているが、主枝の伸長速度は「ゴールデンライト」の方が遅い。 雌花および雄花の開花時期は福種株式会社の「食用種子カボチャ」(以降、「福種」と略記)より早く、「ストライプペポ」とほぼ同等である。着果節位は「福種」や「ストライプペポ」に比べて低節位、株元付近で結実する。株あたりの果実数は「福種」や「ストライプペポ」と比較して多い。 果実重は「福種」や「ストライプペポ」に比べて軽く、果実の形状は円筒型で、橙色の果皮で小斑点を有する。 種子は既存の種子食用ペポカボチャ品種に比べて軽い。しかし、株あたりの果実数が多いことから、単位面積あたりの種子数ならびに種子収量は「福種」より多く、「ストライプペポ」と比べて同程度以上になる。

ゴールデンライト

ゴールデンライト

朝日アグリア株式会社

短節間品種でタネを食べるカボチャ 品種登録出願番号:35441 農研機構北海道農業研究センター育成 海外持ち出し禁止 【特 徴】 • 食用種子を生産するカボチャ。 • 草姿は生育初期は短節間性を示す。生育中期以降から徐々に主枝が伸⾧して普通草姿となる。 • 雌花は比較的低節位から着生し、株元付近で結実する。• 果実重は2.5~3.0㎏程度で、従来品種より収穫作業が容易になった。株あたりの着果数は従来品種より多い。 • 果実の形状は円筒型で、縞のない濃黄~橙色の果皮で小斑点を有する。 【 栽 培 の 要 点 】 • 一般のセイヨウカボチャの慣行栽培に準ずる。• 密植(800本/10a)放任栽培で省力と多収の両立が可能。• 施肥量はセイヨウカボチャの標準栽培に準ずる。• 登録農薬が一般のセイヨウカボチャと比較して少ないため、農薬使用の際には登録の有無を確認する(2021年12月時点で、種子食用ペポカボチャに登録されている農薬はアグロスリン乳剤、イオウフロアブル、イデクリーン水和剤およびサンケイ園芸ボルドー となっている)

1〜20品種 / 全76品種中

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