病害耐性

炭そ病耐性のスイカ品種一覧 全15種類

炭そ病耐性スイカ 炭そ病とは 炭そ病は、糸状菌Colletotrichum orbiculare(旧学名Colletotrichum lagenarium)によって引き起こされるスイカの重要病害です。この菌はウリ科作物全般に感染する性質を持

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炭そ病耐性について

炭そ病耐性スイカ

炭そ病とは

炭そ病は、糸状菌Colletotrichum orbiculare(旧学名Colletotrichum lagenarium)によって引き起こされるスイカの重要病害です。この菌はウリ科作物全般に感染する性質を持ち、キュウリ・メロン・カボチャなど他のウリ科作物の炭そ病と同じ病原体に由来します。スイカでは葉・つる・果実のいずれにも発病し、特に果実に病斑が生じた場合は出荷不可となるため、商品性への影響が非常に大きい病害の一つです。

葉への症状は、初期に直径2〜5mm程度の円形〜不整形の淡黄褐色〜褐色の病斑として現れます。病勢が進むと病斑が融合し、葉の大部分が枯死することもあります。つる・葉柄では黄褐色〜暗褐色の陥没した病斑が生じ、症状が激しい場合はつるが折れやすくなります。果実への感染では、果面に円形〜不整形の陥没病斑が形成され、病斑上には湿った条件下でサーモンピンク〜橙色の分生子塊(胞子の集まり)が現れることがあります。これは炭そ病を識別する際の目印になります。

発生しやすい条件は高温・多湿です。気温20〜27℃前後で降雨・露などによる葉面の濡れが続くと、胞子の発芽・感染が促進されます。梅雨時期や台風通過後の多雨条件で急速に蔓延するパターンが多く、露地栽培の夏スイカで特に警戒されています。トンネル栽培・マルチ栽培であっても、株元の多湿状態が続けば発生リスクは高まります。

炭そ病耐性の区分

スイカの炭そ病耐性は、品種によって程度が異なります。種苗メーカーのカタログでは「炭そ病に強い」「炭そ病耐病性」という表現が使われますが、HR(高度耐病性)・IR(中程度耐病性)の国際基準で明確に区分されているケースは限られており、多くは「強」「やや強」といったメーカー独自の評価表現にとどまります。

品種選びで見落としがちなのが、Colletotrichum orbiculareにもレース(系統)が存在するという点です。特定のレースに対して耐性を示す品種であっても、別のレースが優勢な産地では十分な効果を発揮しない場合があります。国内でも地域によって優勢なレースが異なることが知られており、カタログの耐病性表記だけで判断せず、地域の農業試験場や普及指導センターの情報も参考にすることが望ましいです。

耐病性の仕組みとしては、植物表皮の物理的な抵抗性(クチクラの厚さ・細胞壁の強度)や、菌の感染に対する防御反応の発現速度が関与していると考えられています。これは完全な「免疫」ではなく、菌の増殖を抑制する「量的な抵抗性」として表れることが多いため、感染圧が高い条件下では耐病性品種であっても一定程度の発病が見られることがあります。

歴史と豆知識

炭そ病(Anthracnose)はウリ科野菜全般に発生する病害として世界的に知られており、日本でも古くから記録が残る病害の一つです。Colletotrichum属菌は多様な植物に感染する菌群であり、ウリ科のほかトウガラシ・マンゴー・コーヒーなど幅広い作物で重要病害を引き起こすことが知られています。

意外と知られていないのですが、炭そ病菌の胞子は雨水の跳ね返り・農具・作業者の手や衣服などによって広く伝播するだけでなく、種子伝染することも確認されています。感染した種子から育てた苗が発病の起点になるケースがあるため、健全な種子(種子消毒済みのもの)の使用は予防の第一歩として重要です。

また、圃場に残された感染株の残渣上でも菌は生存・越冬することができます。前作で炭そ病が多発した圃場では、残渣処理を徹底しないまま次作を行うと、残渣が伝染源となって早期発生につながるリスクがあります。収穫終了後の速やかな残渣除去と、必要に応じた土壌消毒が翌作の発生抑制に寄与します。

スイカは接ぎ木栽培が広く普及している作物です。台木にはユウガオ(カンピョウ)系やカボチャ系の台木が使われますが、これらの台木は主につる割病などの土壌病害への抵抗性を目的として選定されています。炭そ病は葉・つる・果実に発病する病害であり、台木の耐病性では防ぎきれません。台木選びと穂木(収穫する品種そのもの)の耐病性は、対象とする病害が異なる別の対策として位置づける必要があります。

耐病性の限界と注意点

炭そ病耐性品種を導入しても、防除が万全になるわけではありません。

レースの変異は炭そ病でも起こりうるリスクです。産地でレースの構成が変化し、従来は有効だった耐病性品種の効果が低下したという事例が他のウリ科作物でも報告されています。同一品種を長期間にわたって栽培し続けるのではなく、数年に一度は品種の見直しを検討することが、産地の長期的な安定生産につながります。

果実感染は出荷直前まで見過ごしやすいという問題もあります。果実表面の病斑は初期には目立ちにくく、収穫・選果の段階では健全に見えても、輸送・貯蔵中に病斑が拡大するケースがあります。収穫時の果実の丁寧な確認と、発病が確認された圃場での収穫後の取り扱いには特に注意が必要です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。炭そ病の果実感染を防ぐには、果実が肥大する前の若い段階からの予防的な管理が効果的です。果実が大きくなり病斑が確認できる状態になってからでは、すでに商品価値の損失が生じています。着果期からの圃場観察と早期の対応が、収量・品質の両面での被害を左右します。

防除のポイント

炭そ病の防除は、耐病性品種の利用を軸に、種子消毒・耕種的防除・化学的防除を組み合わせた総合防除が基本です。

耕種的防除として重要なのは、健全な種子の使用と圃場衛生の維持です。種子消毒済みの種子を選択することで、種子伝染によるリスクを低減できます。圃場内の発病残渣は速やかに除去し、圃場外で適切に処分します。

通気性の確保も有効な対策です。つる・葉が密集して株元が乾きにくい環境は、炭そ病の感染リスクを高めます。整枝・敷きわらの活用などにより、風通しの良い栽培環境を維持することが予防の基本になります。

化学的防除については、炭そ病に登録のある殺菌剤を発生前から予防的に使用します。特に梅雨入り前や台風シーズンに入る前から計画的に散布を始めることが効果的です。使用する薬剤は作用機構の異なるものをローテーションし、耐性菌の出現リスクを低減します。

露地栽培では、トンネル・マルチによる株元の多湿抑制や、雨よけを取り入れた栽培形態の導入が、葉面・果実への降雨接触を物理的に減らし、炭そ病の発生抑制につながります。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

現場の声

夏スイカの露地栽培産地では、炭そ病は果実品質を直接的に損なう病害として、防除の優先度が高い位置づけにあります。特に梅雨明けの高温多湿期や台風通過後に急増する傾向があり、こうした気象条件が続く年は炭そ病による出荷規格外品の割合が増加すると認識されている産地もあります。

耐病性品種への切り替えと圃場衛生(残渣処理・種子消毒)の徹底を組み合わせることで、炭そ病による被害が軽減したという声が現場から聞かれます。一方で、耐病性品種を導入していても、多雨が続く年には薬剤防除の頻度を上げざるを得ないケースも依然として見られます。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、炭そ病に対しては品種の耐病性・圃場の排水性や通気性・薬剤防除の3要素を組み合わせることが、被害軽減に効果的とされています。接ぎ木栽培が一般的なスイカでは、台木選びと穂木の耐病性を分けて考える視点が、栽培現場での基本認識になっています。

まとめ

炭そ病は葉・つる・果実に病斑を形成し、特に果実の商品価値を損なうスイカの重要病害です。高温・多湿条件と降雨による胞子の飛散・拡大が発生のメカニズムであり、梅雨・台風シーズンの露地栽培で特に注意が必要です。

耐病性品種の導入は有効な防除手段ですが、レース変異のリスクや環境条件による発病の可能性を考慮し、健全な種子の使用・圃場衛生の維持・予防的な薬剤散布を組み合わせた総合防除体系の構築が求められます。台木の耐病性は主に土壌病害を対象としており、炭そ病のような葉・果実の病害には穂木自体の耐病性が重要になる点も押さえておきたいポイントです。炭そ病耐性スイカの品種一覧は、このページのタグが付いた品種ページからご確認いただけます。

15品種 掲載中
3X BLACK JACK ブラックジャック

3X BLACK JACK ブラックジャック

ナント種苗株式会社

種有り品種と大差ない栽培性 低温着果性・揃いが良い ■特徴 ・草勢は3倍体品種としては大人しい(通常のタネあり品種よりは強い)。 ・果皮色は漆黒色で縞の無い重厚感ある外観。 ・空洞果や変形果が3倍体品種としては非常に少なく、抜群の秀品性。炭疽病にも強い。 ・果重 8~10kg。果形は玉張りの良い球形。 ・シイナ(未熟種子)が少なく、カットした場合の見栄えも良好。 ・糖度は 12.5度前後でコク深い。果肉は濃緑紅色でやや硬めの肉質。 ・従来の 3倍体品種特有の繊維質が口の中で残らず、食感・口どけが極良。 ・果皮が硬いため輸送性に優れ(荷傷みしにくい)、カット販売もしやすい。 ■栽培のポイント ・ハウスでは 4月下旬収穫から、大型トンネルでは 6 月上旬収穫からの作型に好適(加温ハウスであれば 4 月上旬収穫から)。ハウスでは株間 50~60cm の3本仕立て1果どり、トンネルでは70 ~80cm の4本果どりが良い。 ・タネあり品種と比較して草勢強いため、施肥量は 2~ 3割減が良い。台木品種には草勢が暴れにくい「FRベースメイカー」をお薦めします。(特に早い作型にて) ・成熟期は中生タイプ。6~7月収穫のトンネル栽培で開花後 47~48日程度で収穫。 ・通常のタネあり品種よりも草勢が強いため、多めの脇芽取り作業を適宜行う。 ・果皮色が非常に濃いため、玉キズがあると目立ちやすくなるので特に幼果期には傷つけないように注意。また、高温期作型では日焼けする場合があるので、日焼け対策と草勢の維持に努める。また果実を新聞紙を被せることも有効です。

3X GOLDEN JACK 3Xゴールデンジャック

3X GOLDEN JACK 3Xゴールデンジャック

ナント種苗株式会社

安定して高糖度。 きめ細かな極上のシャリ感。 ■特徴 ・果重 8~10kg の正球形。果皮は漆黒で薄く縞が入る。果肉は濃いレモンイエローのシードレス。 ・糖度: 14度以上も無理なく狙える高糖度。 ・食感: 3倍体特有の繊維質が少なく、食感に優れる。硬めでしっかりとした肉質で、カット販売に最適。 ・栽培特性: 草勢はシードレス品種の中では非常に大人しく、栽培しやすい(タネありスイカとの混植でも勝ち負けが起こりにくい)。 ・着果・収量: 「着果性」と「空洞果耐性」が極めて高く、秀品性・収量性が非常に優れる。 ・耐病性:炭疽病耐性を持つ。 ・裂果耐性: 果皮が硬いため裂果が非常に少ない。「金色羅皇」の裂果対策品種としても有効。(糖度は金色羅皇の方が高い傾向がある)。 ・成熟期:中晩生。 ■栽培のポイント ・台木: 一般的なタネあり品種と比べ草勢が若干強いため、台木は草勢大人しめの「FRベビー スイカ」を推奨。 ・幼果時の管理: 黒皮品種であるため、玉キズが目立ちやすい。幼果時の傷に要注意。 ・日焼け: 収穫前の日焼けに注意する。(ただしブラックジャックと比べると日焼けには非常に強い)。 ・高温期の注意点: 高温期作型においては、シイナ(未熟種子)が少し着色することがあり、黄肉のため目立つことがある。

NW-552

NW-552

ナント種苗株式会社

進化したピノ・ガール 小玉史上初のうどんこ病・炭そ病複合耐病性、かつ食味・食感が極めて優れる。 果皮色濃く、真夏にも白けにくい。 ■特徴 ・「ピノ・ガール」の良さはそのままに、耐病性・栽培性・果実品質・食味食感の全てがバージョンアップした「進化したピノ・ガール」。 ・炭そ病だけでなく、「ピノ・ガール」の欠点の一つである、うどんこ病の発生に対しても耐病性を付与しました。特にハウスでの 2~3番果どりに対して大きなアドバンテージとなる。・「ピノ・ガール」よりも草勢が若干大人しくなったため、同条件での空洞果発生は軽減。ただし一般的な小玉品種よりは、まだ収穫期の草勢は強めになります。 ・「ピノ・ガール」の果皮色がやや淡いのに対し、本系統の果皮色は濃くなり、一般的な縞皮小玉と比べ、全く遜色ない外観。 ・果重1.6~2kg程度。「ピノ・ガール」よりもやや小ぶり。 ・果肉硬さは「ピノ・ガール」より硬く、糖度は高めとなり食味食感は最高水準。 ■栽培のポイント ・好適する作型(適期表)や栽培指針は「ピノ・ガール」に準じる。「ピノ・ガール」同様に、強めの草勢を活かした多果穫り栽培が出来ます。 ・播種する種子は「ピノ・ガール」同様に小さいので、接木に向けての播種タイミングも同様に穂木の早蒔きが必要です。

NW-555

NW-555

ナント種苗株式会社

低温作型でのさらなる空洞果対策として育成された、うどんこ病・炭そ病複合耐病性のピノ・ガール。 食べてビックリの超ハード食感が堪りません! ■特徴 ・「ピノ・ガール」のさらなる空洞果対策として育成されたマイクロシードの新系統。低温着果性・空洞果耐性が格段に向上。耐裂果性もさらに向上。 ・無加温ハウスでの早出し栽培において、開花期の天候不良により着果不足となっても、空洞果発生が少なく、果形も安定し、高い秀品性を発揮。 ・草勢は「ピノ・ガール」や改良系「NW-552」よりもさらに大人しく、一般的な小玉品種と大差ないレベル。そのため、台木選択や栽培方法も慣行の小玉品種と大差なく栽培容易。 ・「NW-552」と同様に果皮色は濃緑。うどんこ病・炭そ病に複合耐病性を有する。よって、ハウス早出しから露地栽培まで幅広い作型に順応。 ・果重 1.8~2.2kg 程度でよく揃い、「ピノ・ガール」系としてはやや大きめ。 ・果肉は極めて硬いがシャリ感強く、従来にないハード食感が特徴的。糖度も高く、食味水準は極めて高い。ブロックカット販売でも真価を発揮。 ■栽培のポイント ・「ピノ・ガール」よりも 3~5日程度晩生。早採りしないようご注意下さい。

NW-595

NW-595

ナント種苗株式会社

夏場に栽培しやすく、多果着果。 ウルミに強く、過肥大しにくい。 露地産地待望の炭そ病耐病性。 高温期向けブルームタイプで 極良食味の「なつここあ」改良系。 ■特徴 ・草勢は従来の黒小玉品種より強く、近年の高温下による草勢低下によって、果皮色が薄くなってしまうことや日焼けリスクが少ない品種(ただし、完全な真黒ではなく、「なつここあ」同様に不鮮明な縞は発現)。 ・従来の黒小玉は、草勢強くすると過肥大しやすく、弱くすると枯死したり、糖度が乗らないなどの問題が発生することがあるが、当品種は草勢・ツル持ちが強めながら過肥大しにくく、着果数を多めにすることができる。 ・露地作の大敵である炭そ病に耐病性。それによる雨天時の草勢維持も比較的容易。 ・耐暑性抜群でウルミ・軟化に特に強い。 ・硬い果肉はシャリ感強く、食味は「なつここあ」同様に絶品レベル。 ■栽培のポイント ・作型適期表は「なつここあ」に準じるが、草勢強めなため、低温期は「なつここあ」よりも空洞果発生リスクが高くなる。

NW-711

NW-711

ナント種苗株式会社

■特徴 ・果実は6kg 程度の中~大玉品種。 ・タネのサイズが一般品種の5分の1から6分の1程度の、「ピノ・ガール」よりもさらにタネが小さいスーパーマイクロシード種。タネの数も少ないため、タネをほとんど感じることなくそのまま食べられる。 ・糖度は高く、13~14度。果肉が緻密で硬くドリップが少ないため、ブロックカットにも最適。 ・草勢は強めではあるが、着果性に優れる。炭そ病耐病性を持つ。 ■栽培のポイント ・蒔くタネも小さく、胚軸が非常に細いため、通常より 5日ほど早く播種して、胚軸が少し太った段階で接木することが望ましい。 ・一般的な大玉品種より肥大性が劣り、低温期では玉サイズが小さくなる。 ・無理に果実を肥大させすぎると空洞果が発生しやすくなるため、時期にもよるが 6kg 程度の L 玉をたくさん取る栽培スタイルを推奨。(例えば、一般の大玉品種で「チッソ 3本1果採り」のところを「2 本 1 果採り」や「3 本 2 果採り」にする等、ツル数に対する玉数の割合や株間の設定で調整し、玉数で収量を稼ぐ)。 ・成熟日数は一般的な大玉品種と同程度。在圃性に優れ、収穫適期幅が広い。

PINOGIRL ピノ・ガール

PINOGIRL ピノ・ガール

ナント種苗株式会社

■特徴 ・果実内の種子、播種する種子ともに、種子のサイズは普通スイカの約4分の 1 。また種子の殻も柔らかいため、種ごと食べてもほとんどの人は気にならない。 ・初期生育はやや遅く蔓も細めで草勢おとなしめに見えるが、交配に向けて強くなり、着果以降の草勢低下が少なく、草勢維持は極めて容易。2 番果以降の着果も極めてスムーズとなります。 ・花粉発生が低温下でも良好で着果性に優れる。 ・鮮緑色の外皮に、中程度の太さの縞が入る高球形の小玉スイカ。 ・果重は 1.6~ 2.2kg。一般的な小玉品種よりもやや小ぶり。 ・果肉色は濃桃色で糖度は「愛娘」系と大差ありませんが、果肉は硬めで今までにない極上のシャリシャリ食感。種子周りの果肉も劣化しにくいので、普通スイカに比べて日持ち性が優れます。 ・広い作型で栽培可能ですが、無加温ハウス 4~7月収穫、露地トンネル 6~9月収穫に最適。 ・炭疽病耐病性を付与。 ■栽培のポイント ・胚軸は細いため、接木の場合「呼び接ぎ」が難しい。「挿し接ぎ」をお薦めします。通常より 3日ほど早蒔きするのが良い。 ・着果後も草勢が落ちにくいので、整枝栽培では慣行より 1果多く、又はすべての予備ツルに着果させておくのが良い。 ・4~5月収穫での強勢台木(ヘコタレなど)の使用は空洞果発生の可能性があるので、おとなしい台木を使用するのが良い。 ・マイクロシード® タイプ の特性として低温期は果形が上から見てやや三角形状になる場合があります。特に低温・強勢の場合に見られる事が多い。

ジュニア

ジュニア

ナント種苗株式会社

味よし、果形よし、棚持ちよし ・草勢は強く炭そ病に耐病性でツルは中細、葉は中葉。 ・果実は8~10kgの飛行船型の大果種。肉色は濃い紅桃色で肉質はしまり食味よく糖度は12度内外

タヒチ

タヒチ

株式会社サカタのタネ

円形、黒皮の大玉品種、病気に強く、甘みが強い ■特性 ・生育は旺盛、炭そ病に耐病性があり、着果性が優れる栽培容易な多収の中晩生品種。 ・果重は7.0~8.0kgの中大果。球形でそろいがよく、外皮は紫黒色(黒皮品種)。 ・果肉はやや締まるがシャリ気があり、輸送性、日もちが特に優れる。肉色は鮮やかな紅赤色。糖度は11~12度と安定し、食味が優れる。 ・成熟日数は6~7月収穫で開花後45~48日。 ・外観が真っ黒で人目を引くので、直売所の差別化商品としても人気がある。 ■適応性 タヒチは、小型トンネル~露地栽培の作型(7月中旬~8月出荷)に適しています。露地栽培用の品種としては、大玉で草勢が強く、高温乾燥でも着果後つるが弱りにくいです。また、炭そ病などの病害に強く、肉質がしっかりして過熟になりにくく、日もちがよいです。しかし、晩春~初夏出荷では肉質がかたくなる傾向があります。また、やや早生性に欠けますので、5~6月出荷では温度不足で肉質がかたくなり、品質低下をまねきます。早くても7月中旬以降に出荷する栽培にしてください。 土質はとくに選びません。通気性のよい、土壌病害の比較的少ない畑では、自根でも栽培できます。 ■畑の選定 梅雨期を経て、高温・乾燥期の栽培になるので、梅雨期に地下水が高くなると通気性がわるくなり、根張りが浅くなって、その後の乾燥で被害を受けて草勢が急激に衰えやすいため、排水のよい畑を選んで作付けし、根が深く張るように心がけることが大切です。 ■肥培管理 スイカの施肥には、骨粉、米ぬか、菜種油かすなど有機質肥料が用いられますが、これは、3成分の割合がよいこと、肥効がゆるやかなため、草勢のバランスがよく、着果・品質・甘みが増すためで、元肥は有機質を主体にした肥料設計が大切です。

ピノ・ダディPINO DADDY

ピノ・ダディPINO DADDY

ナント種苗株式会社

■特徴 ・種のサイズは一般品種の3分の1程度の(「ピノ・ガール」より少し大きい)。タネをそのまま食べても、さほど気にならず、噛んでも嫌なエグ味がほとんど無いため、タネを取り出す煩わしさが無い。 ・糖度乗りが良く、13度前後で安定。果肉は濃桃紅色で果肉質は硬め。ブロックカットにも最適。 ・草勢は強く、比較的高温の作型に好適。真夏もツル持ちが抜群で、露地トンネル産地に最適。 ・強草勢ではあるが、空洞果の発生は非常に少ない。・果重は 8~10kg。肥大性に極めて優れる。 ・果形は安定して正球形。果皮は漆黒色。高温期では黒に近い濃緑色となる。 ・成熟期は中晩生。炭疽病に耐病性を持つ。 ■栽培のポイント 高温期のハウス作型では、成熟期に蒸れると果肉質が柔らかくなりシャリ感を損なう傾向があるため、特に夜の温度・湿度管理に注意し、換気・通気を最大限にす(涼しくカラッと)。 ・草勢強い品種なので、早い作型では減肥するか、台木で調節と良い。低温時の生育初期は十分に保温し、初期生育をスムーズに促す。 ・成熟期に入っても草勢が過剰な場合は強整枝(ツル切り)を行う。 ・空洞果は少ないが、これより糖度がより安定する。完熟での収穫を心がけることで品質はより向上する。

祭ばやしUT

祭ばやしUT

株式会社萩原農場

2つの耐病性を持った二刀流品種 ・うどんこ病と炭そ病の2つの耐病性を持っています。 ・裂果とウルミ果が非常に少ない高収量品種です。 ・高温期で樹がバテず、安心して栽培ができます。 ■収穫日数の目安 ・4~5月収穫:交配後 50~55日 ・6~7月収穫:交配後 45~48日 ■特性 ・うどんこ病・炭そ病に耐病性を示す。 ・草勢は強く、高温下でも草勢維持が容易。 ・やや硬肉でウルミへの耐性をもつ。 ・果実は玉伸びの良い豊円形で8~9kg ・果皮は中濃緑色で、整った縞柄を呈する。 ・果肉は鮮紅色。 ・糖度は13度前後で安定し、肉質は適度な方さでシャリ感が強い。 ・成熟日数は、6~7月では48~45日が目安である。 ■栽培上の留意点 ・適作型は大形トンネル~露地栽培など、各産地の遅い作型に適する。 ・低節位着果に注意し、充実の良くなる18~22節なで確実に待ってから着果させる。 ・開花後20~25日頃までの灌水と高めの温度及び湿度管理によって、初期肥大を促す。 ※炭疽病やうどんこ病の耐病性が期待できるが、既存の品種同様に薬剤防除が必要。

羅皇 ザ・スイート

羅皇 ザ・スイート

ナント種苗株式会社

ど真剣な農家に育てられ、厳しい産地で選び抜かれ、スイカを愛する人々の肥えた舌にも見染められ完成した、最高峰スイカ ■特徴 ・うどんこ病と炭そ病の耐病性を有する。(※レースにより稀に罹病することもあるので予防は行う。) ・草勢は強めであるが(「羅皇」よりはやや大人しい)、着果性は良く、蔓ボケの心配少ない。収穫前まで草勢が強く残った場合でも、それによる空洞果・裂果の発生少なく、秀品性高い。 ・果重8~10kgのやや腰高。果皮は濃い極濃緑色。 ・一般に肉質硬い品種は晩生となり糖度乗りも遅いのだが、当品種は硬肉系でありながら、糖度乗りが早いのが特徴。糖度13度前後に安定。BRIX値よりも高い甘さが感じられ、食味が抜群。 ・硬い果肉質で肉質の軟化・劣化による品質低下が少なく、店持ち非常に良い。 ■栽培のポイント ・草勢が強い品種なので、低温期や肥沃地では減肥するか、大人しめの台木を選定し、草勢コントロールすると良い。 ・硬肉系としては糖度乗りが早い品種だが、あくまで熟期は中晩生。着果による果肉軟化や空洞果は起こりにくいので、適熟させしっかりと糖度を乗せる。積算温度1100℃が目安。 ・6~7月収穫のトンネル栽培で開花後46~47日程度で収穫。

羅皇AR

羅皇AR

ナント種苗株式会社

雨の東北にて炭そ病への強さを実証。雨の東北にて炭そ病への強さを実証。 炭そ病耐病性に加えて高糖度も自慢。炭そ病耐病性に加えて高糖度も自慢。 第67回全日本野菜品種審査会一等特別賞。 ■特徴 ・炭そ病耐病性を持ち、草勢もやや強めなので、特に露地産地で問題となりやすい炭そ病による枯れや草勢低下を軽減できる。 ・草勢強めではあるが、着果性は良く、蔓ボケの心配少ない。 ・空洞果・裂果・うるみ果の発生少なく、収穫前まで草勢強めに残った場合も秀品性は高い。 ・果重8~9kg内外のやや腰高。果皮色は非常に濃い極濃緑色でシラケにくい。 ・糖度乗りが早く、また糖度も高く13度前後に非常に安定。果肉色は濃桃紅色で発色良く、肉質はやや硬め(羅皇よりは柔かい)でシャリ感に優れる。 ■栽培のポイント ・炭そ病耐病性だが、菌密度が高い場合は発病の原因となるので農薬での防除は行うこと。また羅病性品種と混植した場合は菌密度が高くなりやすいので、特に注意が必要。 ・6~7月収穫のトンネル栽培で開花後46~47日程度で収穫となる中生。

花笠

花笠

株式会社渡辺採種場

低温着果性に優れ、食味良好の大玉スイカ ■特性 ・果形は豊円球で、果重5~6kgの大玉品種です。 ・雌花の着生が良く、低温期でも着果肥大に優れます。 ・果肉色は紅色で、シャリ感があり食味良いです。 ・草勢強健で、炭疽病に強く、栽培しやすいです。

金のたまご

金のたまご

トキタ種苗株式会社

色・形がめずらしい、黄色の小玉スイカ ■特性 果重2.5-3.0kgの黄皮・赤肉の小玉。 果形は長楕円形の枕型。果皮は美しい黄色に、若干濃い縞が細く入る。肉質はややしまり、シャリ感があり、切ったときの香りが強い。二人で食べきれるサイズです。 草勢はやや強く、着果しやすい。葉柄、葉脈も黄白色になるが、うどんこ病、炭疽病、ウィルスに強い。 ■栽培上の注意 4本仕立ての3〜4果採りに向く。日光に当て、葉が果実にかからないように玉をずらし着色させる。 低節位に着果すると、水分の少ない果実になるので注意する。雌花は全体に黄色がかっているが、死に花ではないのでそのまま交配する。果色が黄色の為か、カラスなどによる食害に遭いにくい。 ■播き時期 タネをまくならば、 ハウス:1月上中旬頃〜 2重トンネル:2月上旬頃〜 トンネル:3月上旬頃〜 露地:4月上旬頃〜が目安。温度が高い方が作りやすい。 ■播種方法 温度が低いと発芽しにくい注意する。 整枝は、勢いのある子づるを4本仕立て、3果着果させる。第1番果は、子づる20節以上に着果をさせる。雌花は全体に黄色がかっていますが、死花ではないのでそのまま交配をする。 ■植え付け 畝幅・250〜270cm、株間60〜75cmに1株。梅雨明け後に向けて敷き藁しておくとよい。 ■土壌条件 日あたり良く、肥沃で水はけのよい土壌条件を好みます。晴れた日は、こまめに潅水を。 ■肥料 実がついて野球ボール(または拳)くらいの大きさになった頃に化成肥料で追肥を行います。肥料が効きすぎると「つるボケ」してしまいまうので注意。 ■収穫 収穫目安は、着果節の巻きひげが1/3枯れた頃、花落ちがやや窪む、積算気温900℃程度などが目安です。 ■料理 赤い果肉と黄色いコントラストを生かしてカットすれば、おもてなしのデザートに。キンキンに冷やせば、シャリっとした食感を楽しめます。

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