果実・収量特性

多収のゴーヤ品種一覧 全31種類

多収性ゴーヤ 多収性とは 多収性とは、同じ栽培面積・栽培期間において、標準的な品種よりも多くの果実を収穫できる特性を指します。ゴーヤ(ニガウリ)においては、着果数の多さ・果実肥大の速さ・収穫適期の長さなどが複合的に絡み合い、総収量が決まりま

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多収について

多収性ゴーヤ

多収性とは

多収性とは、同じ栽培面積・栽培期間において、標準的な品種よりも多くの果実を収穫できる特性を指します。ゴーヤ(ニガウリ)においては、着果数の多さ・果実肥大の速さ・収穫適期の長さなどが複合的に絡み合い、総収量が決まります。

ゴーヤの多収性を語るうえで欠かせない概念が「節成り」です。節成り型とは、茎の各節(葉の付け根)に着果しやすい性質を指し、節ごとに実がつくことで株全体の着果数が増加します。節成り型の品種は着果率が高く、一般的に多収性との関連が強いとされています。ただし、節成り率だけが多収性を決めるわけではなく、草勢(植物体の生育の勢い)や栽培期間の長さ、病害への強さなども総合的に収量を左右します。

多収性ゴーヤの魅力

多収性品種を選ぶ最大のメリットは、限られた栽培スペースから多くの収益を上げやすい点です。農業経営の観点から見ると、10a当たりの収量が増えれば、同じ労働投入量と資材費で売上を高められる可能性があります。

また、ゴーヤは着果・収穫のピーク期間が集中しやすい野菜であるため、多収性品種を選ぶことでピーク時の出荷量を安定させやすくなります。量販店や市場への安定供給を求められる産地出荷においては、数量の安定が契約継続の条件になることも多く、多収性は単なる収量増だけでなく、取引信頼性にも直結します。

家庭菜園やグリーンカーテン用途でも、多収性品種は少ないスペースで多くの果実が楽しめる点が評価されており、市民農園などでも人気があります。

多収性品種の傾向

多収性ゴーヤ品種には、いくつかの共通した傾向があります。草勢が旺盛で、つる伸びが良い品種が多い点がその一つです。草勢が強い品種は栄養生長と生殖生長のバランスを取りやすく、着果数を維持しながら果実の肥大も確保しやすい特性があります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。多収性品種でも、草勢が強すぎると「つるぼけ」と呼ばれる状態(栄養生長に偏り着果しにくくなる状態)に陥りやすくなります。施肥管理、特に窒素の量とタイミングが多収性を引き出す上で重要な管理ポイントになります。

果実サイズについては、多収性品種は中〜大型(果長25〜33cm程度)の品種が多い傾向があります。小型品種(ミニゴーヤ系)も多数着果しますが、1果当たりの重量が異なるため、「個数が多い」ことと「重量が多い」ことは必ずしも一致しない点に注意が必要です。

栽培のポイント

多収性ゴーヤの栽培で最も重要な管理の一つが、整枝・誘引です。ゴーヤは親づる(主茎)よりも子づる・孫づるに着果しやすい特性があります。親づるの摘心を適切に行い、子づるを発生させることが着果数増加の基本です。一般的には、親づると子づる4〜5本仕立てが産地では多く採用されています。

灌水管理も収量に大きく影響します。ゴーヤは果実の約90%が水分で構成されており、果実肥大期に水分が不足すると果実が小さく、秀品率が低下します。特に高温期は蒸散量が多くなるため、土壌水分を一定に保つ管理が重要です。

施肥については、元肥を中心とした基本施肥に加え、収穫開始後の追肥が長期間の収量維持に有効です。窒素過多は草勢の乱れにつながるため、産地によって事情が異なりますが、生育状況を見ながら分施する方法が安定しています。

果実の収穫適期を守ることも多収性を維持する重要な管理です。収穫が遅れると果実が過熟・黄変し、次の着果に必要な株の栄養が消費されます。適期収穫を継続することで、着果サイクルを維持しやすくなります。

品種選びのコツ

多収性ゴーヤの品種選びでは、以下の点を合わせて確認することが重要です。

  • 節成り率の記載: 品種カタログに節成り率の数値(例: 70〜80%)が記載されている場合は参考にする
  • 草勢の強さ: 草勢が「中」〜「強」の品種が多収性に適しやすいが、強すぎる品種は施肥管理の精度が求められる
  • 果実サイズと市場ニーズ: 販売先が求めるサイズ感(家庭用は25cm前後、業務用は30cm以上など)と多収性を両立する品種を選ぶ
  • 耐暑性: 高温期に収量が落ちにくい耐暑性の有無を確認する
  • 病害耐性: 長期収穫を支えるためには、ウドンコ病など圃場で発生しやすい病害への耐性も重要
  • 苦味の程度: 販売先によって苦味の強さの好みが異なるため、多収性と苦味のバランスも選定基準に加える

意外と知られていないのですが、「多収性」と表記されていても、その評価の基準(比較品種、栽培地域、栽培方法)は品種によって異なります。カタログの記載だけで判断せず、試作によって自分の栽培環境での収量を確認することが、品種選びの精度を高めます。

市場動向とこれから

ゴーヤは沖縄料理・健康食材としての認知度が高まり、産地を問わず安定した需要があります。夏場の量販店では産地リレーによる通年に近い供給体制が整いつつあり、多収性品種への需要は産地出荷向けを中心に根強いものがあります。

近年は、食農教育やグリーンカーテンブームを背景に家庭・学校での栽培需要も拡大しており、多収性とともに「作りやすさ」「病害に強い」を兼ね備えた品種が注目されています。また、業務用需要(外食・中食産業)では、規格品を安定的に供給できる品種が好まれる傾向があり、多収性に加えて果実の均一性が求められるケースも増えています。

種苗各社は引き続き、多収性と耐暑性・耐病性を組み合わせた品種開発を進めており、今後も選択肢の幅が広がることが期待されます。

まとめ

多収性ゴーヤは、節成り性・草勢・耐暑性・耐病性が複合的に絡み合い、収量を決定します。品種選びでは、カタログ上の多収性表記だけでなく、自分の栽培環境・販売先のニーズ・果実サイズの要求を総合的に考慮することが重要です。整枝・施肥・灌水・適期収穫などの栽培管理をていねいに行うことで、品種の多収性ポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

多収性ゴーヤとして登録されている品種の一覧は、このページ下部をご確認ください。栽培環境や販売先に合った品種を比較・検討するための参考にしてください。

ゴーヤの品種全体についてはゴーヤの品種一覧もご覧ください。

31品種 表示中
えらぶ

えらぶ

八江農芸株式会社

ツヤツヤした濃緑色で、多収! 苦すぎないニガウリ! ■特長 ・葉は中葉で濃緑。草勢は旺盛で持続性があり、収量性に富む。 ・果皮色は艶のある濃緑色になり、縦状イボは短く切れ、イボ表面は丸みを帯び出荷痛みが少ない。 ・果長は30cm前後、果重は300g前後とやや胴太りするボリューム感のある果実になる。 ・出荷目安としては果長28~32cm、果径は肩部3.5~4cm・胴部5.5cm~6cm・尻部4~4.5cm、果重300g前後 ・どの作型にかかわらず、奇形果の発生が少なく果形に揃いがあり、果皮色も乱れが少なく、秀品率に優れる。 ■栽植距離 株間:100cm・畦幅:300cm・床幅:80cm・定植本数400本/10a ■誘引方法 1株4本仕立てとします。 誘引方法として、高さ170cmの支柱を立て20cmマス目のネットを側面に張り、天井には30cmマス目のネットを張り、側面より誘引します。 ■整枝方法 一番果着果節位(20節位)までは腋芽・花芽は全て除去し、交配は行わず、主枝にできた花芽のみ交配を行い側枝は全て除去します。 交配時の奇形果は随時摘果します。

けらま

けらま

八江農芸株式会社

肩張りタイプで 節成性の豊産種 ■特長 ・本種は、果皮色が光沢のある濃緑色になり、果形は肩張り、尻張りのする30cm前後のシリンダータイプ、果重は400g前後になる。 ・奇形果の発生が少なく果形に揃いがあり、特に節成り性が強く連続着果が可能で果実制限ができ、秀品率に優れる。 ■栽植距離 株間:100cm・畦幅:300cm・床幅:80cm・定植本数400本/10a ■誘引方法 1株4本仕立てとします。 誘引方法として、高さ170cmの支柱を立て20cmマス目のネットを側面に張り、天井には30cmマス目のネットを張り、側面より誘引します。 ■整枝方法 一番果着果節位(20節位)までは腋芽・花芽は全て除去し、交配は行わず、主枝にできた花芽のみ交配を行い側枝は全て除去します。 交配時の奇形果は随時摘果します。

夏バテ不知SP

夏バテ不知SP

渡辺農事株式会社

夏バテ防止の健康野菜。グリーンカーテン用に最適!!! ■特性 ・果長は25〜30cm位で、緑色が濃く美しい。 ・早生で初期から成り続け、収量性が高い。 ・肩こけが少なく、形状に優れている。 ・草勢はおとなしく、過繁茂にならず、整枝が容易。 ■栽培のポイント ・ニガウリは高温性の野菜で、暑さには強いが、寒さには弱く、1 7 〜1 8 ℃以下になると生育、着果が悪くなる。 ・ニガウリの種子は発芽しづらいので、一昼夜種子を水に浸してから播種する。

よくなる節成ゴーヤー

よくなる節成ゴーヤー

株式会社トーホク

節成りで着果良いので過繁茂にならず、安定した果形で着実に収穫できる多収タイプ。肩張りの良い濃緑果実は見映えも良く、苦みも強くないので食べやすいと好評。

あばしゴーヤー

あばしゴーヤー

株式会社トーホク

早くから雌花が咲き、生育初期からどんどん着果する早生多収タイプのアバシ種。濃緑の果実は肉厚・ジューシーで食べ応えがあります。苦みは穏やかです。

菜園ゴーヤ

菜園ゴーヤ

株式会社久留米原種育成会

■特性 ・適応作型 【ハウス】促成・半促成栽培【露地】早熟・夏秋栽培 ・雌花着生 10~2月 親蔓20~30%位 子蔓30~40%位 孫蔓40~50%位 3~9月 親蔓10~20%位 子蔓20~30%位 孫蔓30~40%位 ・果実  果長 250~300g重で、26~28㎝位  果形 頭から尻まで肉付きの良い円筒形果  果色 濃緑色で、高低温期でも白果の発生は少ない ・収量性  果実肥大があり、蔓の伸長力もあり、後半まで草勢強く安定多収型品種   ■栽培要点 ・高温性なので発芽適温もやや高く、30~32℃位を確保する。 ・連作圃場ではセンチュウ被害が大きいので殺センチュウ剤で土壌消毒を行う。 ・子葉展開後12~15㎝ポットに鉢上げし、本葉4~5枚で定植する。(新土佐系の南瓜に接木すると、後半までの草勢維持が容易にできる。) ・活着・誘引後の灌水は控え気味に行い、畝より30㎝位までの下葉・側枝は除去する。 ・雌花率の良い枝を残し、垂れ下がった枝、弱い枝、込み入った枝は取り除く。 ・盛夏期は過繁茂となり、曲がり果や光線不足による白果の発生が多くなるので、随時摘葉を行う。 ・土壌水分が多すぎたり、乾燥しすぎると変形果が多くなるので注意する。

ゴーヤ1号

ゴーヤ1号

株式会社久留米原種育成会

■特性 ・播種期  【露地栽培】9月播き・10月播き  【促成】12月播き・1月播き  【半促成】3月播き・4月播き   ・果実の特徴  【果実】250~300gで28~33㎝位、果径:5~6㎝  【果皮色】肩部から尻部まで色抜けのない濃緑色果  【生育】旺盛で作りやすい。雌果連続が有るわりに、子枝・孫枝の発生が良く、多収型品種   ・雌花着生  (9月〜10月播種)親ヅル:60〜70%以上、子ヅル:70%以上、孫ヅル:70%以上  (12月〜1月播種)親ヅル:70〜80%以上、子ヅル80%以上、孫ヅル:80%以上  (3月〜4月播種)親ヅル:60〜70%以上、子ヅル:70%以上、孫ヅル:70%以上   ■栽培要点 ・高温性の野菜なので発芽適温もやや高く30℃位を確保する。 ・子葉展開後12~15㎝ポットに鉢上げし、徒長しないように鉢ずらしを行う。新土佐系の南瓜に接木すると、後半までの草勢維持が容易にでき、また土壌病害等も回避できる。 ・本葉5枚位に達したところ定植する。 ・生育適温は17~28℃位で、気温が低いと着果不良になり曲果の発生や肥大の緩慢を招く。 ・雌花着生率が高い為、果実はツルを満遍なく伸長させてから着果させる方が草勢維持できる。 ・草勢維持の方法としては、 1.実を着けすぎない 2.肥料切れに注意し、早めの追肥を実施する

ゴーヤ節成

ゴーヤ節成

株式会社久留米原種育成会

■特性 ・適応作型 【ハウス】促成・半促成栽培 【露地】早熟・夏秋栽培   ・雌花着生  ・3~9月 親蔓70%~80%以上 子蔓90%以上  ・10~2月 親蔓80%~90%以上 子蔓95%以上   ・果実  【果長】250~300g重で、25~27㎝  【果形】頭から尻まで肉付きのよい円筒形果  【果色】濃緑色で、高低温期でも白果の発生はない   ・収量性  雌花着生が多く、寡日照、悪条件下でも果実肥大が良いので初期より多収   ■栽培要点 ・高温性なので発芽適温もやや高く30~32℃位を確保する。 ・子葉展開後12~15㎝ポットに鉢上げし、本葉4~5枚で定植する。(新土佐系南瓜に接木すると、後半までの草勢維持が容易にできる) ・生育適温は17~28℃位で、気温が低いと着果不良になり、曲り果の発生や肥大の緩慢を招く。 ・雌花着生率が高い為、果実は初期草勢をつけてから着果させる方が草勢維持できる。 ・元肥は有機物タイプの肥料を用い、肥効を長期化することで、草勢維持に努める。また追肥は液肥灌水で行い、N成分で1.5㎏程度を5~7日間隔に配分して実施する。

百成レイシ2号

百成レイシ2号

株式会社久留米種苗園芸

【特性】 節成り性(50%~60%福岡県4月上旬播き)の主枝成り性を示す。葉は、濃緑色で生育早く太い茎を持つ。 子枝の発生は早く、下位節より太い枝が随時発生する。  果長25~28cm、径10cm程度の太身の果実で肉厚、曲がり果が少なく濃緑色。肉質良く『苦味』少ない。果揃い良く抜群の秀品率を持つ。本種は、果実肥大の早い早生種で初期から後期に渡り多収性の品種である。 【栽培上の注意点】 圃場は水の貯まらない排水の良い圃場で肥沃な土地を好む。通路を広く取り畦幅100~120cmで2条植、アーチは幅を広く取り、Wネットをかける。 苗は若苗を(株間2~2.5m)定植し、活着促進に努める。 生育初期からの着果は避け、草勢が強くなった時点から着果させる。 着果数は連続で3~5果とし草勢の状態を見ながら着果させる。

百成レイシ1号

百成レイシ1号

株式会社久留米種苗園芸

【特性】 節成り高く、70~80%(福岡県4月上旬は種)の主枝成り性を示す。葉は、濃緑色で生育早く太い茎を持つ。子枝の発生は強く、下位節より太い枝が随時発生する。 果長26~30cm、径6~7cmの中太の果実で、濃緑色。肉質良く「苦味」少ない。果揃い良く秀品率も高い。 本品種は、果実肥大性の高い早生種で初期から後期に渡り多収性の品種である。 【栽培上の注意点】 定植後の活着をスムーズに行う事が大切で、活着後勢いが出始めまでは、こまめに潅水するが、その後水を控え気味に行いながらハウス内の湿度管理に注意する。(過乾燥にしない)雌花が2本程度肥大始めたら、潅水を行い果実肥大を促してやる。この時一度に多量の潅水を施すとバランスを崩すことになるので、除序に潅水量を増やして行くようにする。 側枝は、6~7節までは除去し、1節中心の摘芯をし、孫枝は退化ぎみで出て来るが、成長点の確保(4本程度)をしながら摘心をする。 本種は、果実肥大が早い品種の為、肥料切れにならない様にこまめに液肥潅水を行う。

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