果実・収量特性

中葉のシュンギク品種一覧 全27種類

中葉シュンギク 中葉シュンギクとは 中葉シュンギクとは、葉の大きさと切れ込みの深さが大葉系と小葉系の中間に位置するシュンギク(春菊)品種の総称です。シュンギクはキク科(Glebionis coronaria)の葉野菜で、葉の形態によって大葉

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中葉について

中葉シュンギク

中葉シュンギクとは

中葉シュンギクとは、葉の大きさと切れ込みの深さが大葉系と小葉系の中間に位置するシュンギク(春菊)品種の総称です。シュンギクはキク科(Glebionis coronaria)の葉野菜で、葉の形態によって大葉系・中葉系・小葉系の3タイプに分類されます。中葉系はその名の通り、各タイプの「中間」にあたるバランスの取れた形態を持ちます。

中葉系の葉は、大葉系ほど幅広ではないものの適度な大きさを持ち、切れ込み(欠刻)は大葉系より深めですが小葉系ほど細かくはありません。葉色は濃緑〜緑色が一般的で、葉の肉厚感と軽さのバランスが取れており、調理の汎用性が高いタイプです。草丈は品種にもよりますが、多くは30〜40cm程度で収穫されます。

地域別の需要でみると、中葉系は関東地方を中心とした東日本での流通量が多く、全国的な流通においても主流を占める位置づけです。東京・千葉・群馬など関東の主要産地では中葉系の株張り型品種が長年にわたって栽培されており、一般消費者がスーパーマーケットで手に取るシュンギクの多くが中葉系です。

中葉シュンギクの魅力

中葉シュンギクの最大の魅力は、料理への幅広い適応性です。葉が大きすぎず小さすぎないため、鍋料理・お浸し・炒め物・天ぷらなど、あらゆる調理法に対応できます。

食感の面では、大葉系と比べて葉が薄めでやや柔らかく、茎も比較的細いため、全体的に食べやすい仕上がりになります。歯ごたえと柔らかさのバランスが取れており、シュンギクに慣れ親しんだ消費者から、初めて食べる方まで幅広く受け入れられやすいタイプです。

香りについては、中葉系は大葉系と比べるとやや穏やかですが、シュンギク特有の芳香はしっかりと持っています。この「主張しすぎない香り」が、鍋料理全体の風味を引き立てつつも他の具材の邪魔をしない、という評価につながっています。

生産者の視点から見ると、中葉系は国内における品種の選択肢が豊富で、各種苗メーカーが多くの品種を揃えています。耐暑性・病害耐性・収量性など、さまざまな特性に改良されたバリエーションが揃っており、産地や作型に合わせた品種選定の幅が広い点が実用的な強みです。

消費者・市場ニーズ

中葉シュンギクは、量販店・業務用を問わず国内シュンギク市場の中心を担う品目です。

量販店では、束売りのシュンギクの大半が中葉系です。外観の整った株張り型の中葉品種は、陳列棚での見栄えが良く、袋詰め・束売りどちらの流通形態にも対応しやすい特徴があります。消費者の多くが「シュンギクといえばこの形」と認識する標準的な姿が中葉系といえます。

業務用においても、鍋料理や常備菜向けの業務用野菜として安定した需要があります。特に、外食産業の鍋チェーン・食堂・惣菜工場などでは、年間を通じて一定量の中葉シュンギクが消費されています。業務用では外観の均一性と安定供給が重視されるため、品種・産地ともに安定した規格品を供給できる産地が選ばれる傾向があります。

栽培のポイント

中葉シュンギクの栽培は、秋冬を中心に関東・東海の露地・施設で広く行われています。

播種は春まき(3〜4月)と秋まき(8〜10月)が基本です。シュンギクは冷涼を好む作物で、発芽適温は15〜20℃です。秋作は気温が下降するにつれて生育が充実し、寒締め効果で甘みが増します。関東の主要産地では秋冬に最も出荷量が集中します。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。中葉系の株張り型品種は、株を引き抜いて1回で収穫する形態が主流です。このため、収穫前の最終仕上がりをイメージして栽植密度と施肥量を設定することが重要です。一般的な株間は5〜10cm程度とされますが、品種と販売形態(束の重量・株の大きさ)に合わせて調整します。

施肥管理では、窒素量のコントロールが葉の品質に直結します。窒素過多の場合、葉色は濃くなりますが軟弱化して倒伏しやすくなり、病害リスクも上がります。元肥は堆肥を主体とし、追肥の窒素は分施で適正量を守ることが基本です。

病害虫としては、斑点病や根腐病が主な課題です。梅雨や秋雨の多湿期には斑点病が拡大しやすく、葉への病斑発生は商品価値を直接損ないます。排水管理の徹底と、発生初期の防除体制が重要です。

品種選びのコツ

中葉シュンギクの品種選びでは、栽培する地域・作型・販売先に応じた特性の確認が重要です。

  • 株張り型か摘み取り型か: 中葉系でも両タイプが存在します。関東では株張り型が主流ですが、産地の慣行に合わせた選択が基本です
  • 耐暑性・晩抽性: 春まきや夏秋作で利用する場合、高温期のとう立ちに強い品種が必要です。晩抽性の確認は必須です
  • 病害耐性: 産地で多発しやすい病害(斑点病・根腐病等)への耐性を持つ品種を選ぶと、防除の手間と薬剤費の削減につながります
  • 茎の太さと節間長: 茎が太くしっかりとした品種は、輸送・流通での傷みが少ない傾向があります。節間が詰まった品種は株姿がまとまりやすいです
  • 葉色の安定性: 出荷時の外観品質を維持するために、気温変化に対して葉色が安定しやすい品種が適しています

実在確認済みの関連品種としては、きわめ中葉春菊(タキイ種苗株式会社)、博多改良中葉春菊(4号)・博多改良中葉春菊(村田系)(いずれも中原採種場株式会社)などがあります。これらはそれぞれ特性が異なるため、カタログで詳細を確認したうえで選定することが大切です。

市場動向とこれから

中葉シュンギクは、国内シュンギク市場の主力を占める安定した品目です。農林水産省の作物統計では、シュンギクの年間収穫量は全国で数万トン規模であり、主産地の千葉・群馬・大阪・福岡から年間を通じて安定供給されています。

消費動向としては、鍋物需要の季節変動が強く影響するため、秋冬(10〜2月)の出荷量が多く、春夏は相対的に少ない傾向があります。一方で、施設栽培の普及や周年供給を可能にする作型の開発により、周年での安定供給体制を構築する産地も増えています。

今後の課題としては、シュンギク全体の消費量の底上げが挙げられます。鍋料理の定番食材というイメージが強い一方、若年層への浸透が課題です。サラダや炒め物向けに訴求した商品開発や、シュンギクのβ-カロテン・鉄分・ビタミンKなどの栄養価を前面に出した健康訴求も、消費拡大の糸口になると期待されています。

まとめ

中葉シュンギクは、葉の大きさと切れ込みが大葉系と小葉系の中間に位置する、汎用性の高いシュンギクの品種群です。関東地方を中心に国内市場の主流を占め、量販店・業務用ともに安定した需要があります。

栽培では、株張り型品種の場合は収穫時の最終株姿を意識した密度設定と施肥管理が重要です。品種選びでは、作型に応じた耐暑性・晩抽性・病害耐性を総合的に確認することがポイントです。品種の選択肢が豊富なため、産地の特性に合った品種を試作して比較することで、安定した品質と収量の確保につなげることができます。

ミノリスの品種ページでは、中葉シュンギクタグが付いた品種を一覧で比較できます。品種ごとの特性を確認しながら、栽培計画に合った品種選びをご検討ください。

27品種 表示中
お菊ちゃん春菊

お菊ちゃん春菊

小林種苗株式会社

おいしいサラダを食べてみませんか!! ”美味しさ”にこだわった改良系中葉春菊! [特性] ・節間がやわらかく伸びる改良系中葉春菊。 ・アクが少なくサラダで美味しくいただける。 ・太めの軸は非常に柔かく甘みが強い。 ・鍋物での利用は湯にくぐらせるだけで美味しくいただける。 [栽培のポイント] ・完熟堆肥を入れた畑に肥料は N:P:K 成分量で各10~15kg。 ・ハウス栽培では元肥は上記の半分ほどにする。 ・条間15cmのすじまきにし、本葉3枚ほどで5cm間隔に間引く。 ・高温時の播種では1時間吸水させ、24時間冷蔵庫 (5℃位) に入れて 夕方蒔くのが良い。 ・深蒔きせず、タネが見え隠れするくらいで良い。 ・石灰欠乏症にならぬ様、過乾燥や窒素過剰に気をつける。 ・抜き取り専用品種ですので、摘み取りには適しません。

きくばり

きくばり

丸種株式会社

株張り・株揃い良く、結束しやすい抜き取り専用種 1. 草勢はやや立性で、葉の切れ込みの浅い株張り型中葉シュンギクです。 2. 葉は濃緑で葉肉はやや厚く、根張りが良いので生理障害の発生が少ない品種です。 3. 分枝は適度に伸び、葉幅がやや広めで株揃いが良いので、結束しやすく市場性に優れています。 4. 肉質やわらかく程よい香りでアクが少なく、鍋物や和え物の他、サラダにも適しています。

きわめ中葉春菊

きわめ中葉春菊

タキイ種苗株式会社

低温伸長性にすぐれ側枝の発生が多い! ■特長 ・耐寒性にすぐれ、濃緑で良質な中葉の摘みとり種。 ・低温伸長性にすぐれ、側枝の発生が多く、栽培容易。 ・草姿は立性で摘みとりやすく、葉はやわらかくて香りが高い。 ・根つきのまま出荷する「抜きとり」も可能。 ■栽培の要点 ・均一な土づくりと適度な潅水で、一斉発芽を心掛ける。 ・条間20〜25cmで条まきし、本葉5枚までに株間15〜20cm間隔とする。 ・肥料は元肥主体とするが、摘みとり栽培では収穫の度に追肥を行う。 ・春まきは抽苔するので、早めに収穫する。

さとゆたか

さとゆたか

株式会社サカタのタネ

べと病に強く良品多収の早生中葉シュンギク ■特性 ● 摘み取り栽培に適する早生多収の中葉シュンギク。節間の詰まった草姿で、葉形はよくそろい、側枝の出がよい。 ● べと病に非常に強く、初夏から初秋の激発期にも安心して栽培できる。 ● 一度に摘み取り過ぎないように注意する。 ■適応性 生育期間が短く、4月上旬~10月上旬まで露地栽培の播種が可能です。6~8月播種は多雨期のため軟腐病やべと病が多発しやすいので雨よけ栽培をおすすめします。トンネル栽培では2月下旬~3月中旬まきに適します。トンネル、ハウス栽培では9月中旬~10月上旬まき、冬から早春どりの摘みとり栽培にも適しますが、1月中旬以降の収穫にはハウス栽培の方がよいです。 ■肥培管理 直まき栽培では、10a当たり春・夏まきは窒素、リン酸各10㎏、カリ7㎏、秋まきは窒素、リン酸15㎏、カリ12㎏を元肥に施します。ハウス栽培では、速効性と緩効性の肥料を混ぜ、元肥に窒素20㎏、リン酸40㎏、カリ17㎏を標準として、窒素とカリの同量を3~4回に分けて追肥として施します。いずれの作型でも硝酸石灰を10a当たり20~40㎏元肥に施用すると、芯黒(カルシウム欠乏症)対策になります。 ■播種 直まき栽培で根付きで出荷する場合には最終的に12×3㎝、摘みとりの場合は15×5~6㎝になるように間引いて、均一な生育をさせます。 4月上旬~5月中旬まきは、抽苔しやすい作型になるので株間を広くとり、軟弱徒長を抑え、しっかりと生育させ、抽苔が早まらないように注意します。7月中旬から9月上旬まきは、高温と乾燥のため発芽が悪くなりやすいので、播種前に約60分吸水させた後冷蔵庫に入れ、5℃前後で18~24時間低温処理してから夕方ごろに播種すると、発芽率が高まり生育のそろいがよくなります。 ■育苗・育苗管理 有機質に富む床土を用いて9㎝の条まきにし、株間を2~3㎝とり、徒長させず根張りのよい健苗育成に努めます。本葉4~5枚で17×15㎝に定植します。 ■病害虫防除 べと病には強いですが、密植を避け、通風をよくします。 ■収穫 摘みとり栽培は、23~24㎝が出荷する長さなので株元の4芽を残して収穫します。

たつなみ春菊

たつなみ春菊

中原採種場株式会社

低温伸長性があり、揃い抜群の中太葉系!! ■特性 ・本種は従来の博多改良中葉春菊を更に改良した極早生豊産種。 ・特に低温伸長性があり揃い、収量、品質を改良した理想の中太葉種。 ・草姿は旺盛で耐暑・耐寒性に強く、ハウスの抜き取り出荷には最高の特性を発揮する。 ・耐病性は、芯枯病、炭ソ病、ベト病に強く作り易い。

なべ奉行 シュンギク

なべ奉行 シュンギク

株式会社渡辺採種場

秋冬どり、夏どり栽培におすすめの中葉系多収種! ■特性 ・一般種に比べて低温でも生育旺盛で、秋冬どり栽培に好適な中葉系シュンギクです。 ・比較的晩抽で葉色が濃く、高温期でもボリュームが出やすく夏どり栽培にも適しています。 ・葉肉が厚く、側枝の発生が良い摘み取りタイプで、収量性が高いです。 ・葉先の揃いに優れ、見栄えが良く、食味も良好でサラダにも適します。

サラダ用春菊

サラダ用春菊

株式会社トーホク

サラダに適したやわらかで爽やかな風味の品種です。生育旺盛で株張り型の中葉種。病気や害虫もつきにくいので作りやすく、プランターでも手軽に栽培することができます。

中葉しゅんぎく

中葉しゅんぎく

株式会社トーホク

濃緑で香りの良い中葉種。生育旺盛で耐寒性もあって作りやすく、茎立ちの良い摘み取りタイプ。病気にも強く、品質の良い分枝が次々と収穫でき収量も期待できます。

博多改良中葉春菊(4号)

博多改良中葉春菊(4号)

中原採種場株式会社

市場性高い極太葉系!! ■特性 ・ハウスから露地栽培で収量の多い伸長タイプの代表種。 ・揃い、収量、品質、耐病性を改良した理想の中葉種。 ・葉色は淡緑色の光沢強い、大葉に近い中葉で、強勢多収の品種である。 ・ハウス栽培から露地栽培と周年に良く、耐寒、耐暑性で、伸長力は強力で、ハウスの抜とり出荷には最高の良質多収を発揮する。 ・耐病性は夏に発生し易い炭ソ病に強く作り易い。

大阪株張り中葉

大阪株張り中葉

ナント種苗株式会社

作り易い、耐病性四季蒔種。 【特 徴】 ● 関西を中心に広く栽培され_x0007_ 関西を中心に広く栽培されている。『抜取型』の株張り中葉春菊で、葉は一段と濃く、葉肉厚く切込みは少なく浅い。葉幅は広く長く25cmと伸びが良く、株元より葉が密生する。 ● タンソ病やべと病に強く収量多大で、抽苔が遅いので、秋蒔の初冬収穫から春蒔の晩春収穫と播種幅が広く栽培が容易。 【栽培のポイント】

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