病害耐性

ビッグベイン病耐性のレタス品種一覧 全20種類

ビッグベイン病耐性とは ビッグベイン病は、土壌中のウイルス(レタスビッグベインウイルス)が糸状菌(オルピディウム菌)によって媒介されることで発生する病害です。感染すると葉脈が肥大・白化して葉の表面がでこぼこになり、著しく外観が損なわれます。

ビッグベイン病耐性について

ビッグベイン病は、土壌中のウイルス(レタスビッグベインウイルス)が糸状菌(オルピディウム菌)によって媒介されることで発生する病害です。感染すると葉脈が肥大・白化して葉の表面がでこぼこになり、著しく外観が損なわれます。結球が遅れたり、結球が不十分になったりすることで商品価値が大幅に低下します。収穫量・品質ともに大きな打撃を受けるため、レタス産地では深刻な問題となっています。

発生条件は低温・多湿で、特に秋冬作や早春の栽培で被害が大きくなりやすいです。ウイルスを媒介する糸状菌は土壌中に長期間生存するため、一度発生した圃場では繰り返し被害が出やすく、土壌消毒だけでは根本的な解決が難しいのが特徴です。施設栽培・露地栽培を問わず発生し、連作圃場ほどリスクが高まります。

ビッグベイン病耐性を持つ品種は、こうした土壌由来の病害リスクを品種の力で抑えられるため、連作圃場や発生歴のある圃場での安定生産を目指す農家にとって特に有効な選択肢です。


ビッグベイン病耐性レタスの特徴とメリット

  • 外観品質の低下を防ぎ、出荷ロスを減らせる
    ビッグベイン病は葉脈の肥大・変色を引き起こし、外観を大きく損ないます。耐性品種を選ぶことで外観品質を維持しやすくなり、規格外品の発生を抑えて出荷ロスの削減につながります。

  • 連作圃場での安定生産が可能になる
    媒介糸状菌は土壌中に長年生存するため、一度発生した圃場では繰り返し被害が出やすいです。耐性品種への切り替えにより、連作圃場でも安心して栽培を続けられます。

  • 土壌消毒に頼りすぎない栽培が実現できる
    土壌消毒は効果が限定的で、コストや環境負荷の面でも課題があります。耐性品種の導入で土壌消毒の頻度や規模を抑えられるケースが多く、栽培コストの削減にもつながります。

  • 秋冬作・早春作での栽培リスクを下げられる
    低温・多湿の時期はビッグベイン病の発生リスクが高まります。耐性品種を使うことで、こうした時期でも安定した収量・品質を確保しやすくなります。

  • 結球の遅れや不揃いを防ぎやすい
    ビッグベイン病が進行すると結球不良が起きやすくなります。耐性品種は生育への影響を抑えやすく、収穫時期の揃いや結球率の安定につながります。


こんな栽培者におすすめ

過去にビッグベイン病が発生した圃場で栽培している方に特におすすめです。一度発生した圃場では媒介糸状菌が土壌中に残り続けるため、耐性品種への切り替えが最も直接的かつ効果的な対策になります。

連作が続いている圃場の方も要注目です。連作によって媒介糸状菌の密度が高まりやすく、発生リスクが年々上がる傾向があります。耐性品種の導入で連作リスクを軽減できます。

秋冬作・早春作でレタスを栽培している方にも向いています。低温期はビッグベイン病の発生しやすい条件が揃いやすく、耐性品種の恩恵を最大限に受けられる時期です。

土壌消毒のコストや手間を減らしたい方にも検討をおすすめします。耐性品種を活用することで、消毒に頼りすぎない持続可能な栽培体系を構築しやすくなります。


選ぶときの注意点

ビッグベイン病耐性があっても、完全に発病しないわけではありません。耐性の強さは品種によって異なり、媒介糸状菌の密度が非常に高い圃場や低温多湿が長期間続く条件では、耐性品種でも発病することがあります。品種ごとの耐性の程度(強・中・やや強など)を必ず確認しておきましょう。

また、ウイルスのレース(系統)や媒介菌の系統によって耐性の効果が変わる場合もあります。自分の圃場で問題になっている病原系統を都道府県の試験場や農協に確認したうえで品種を選ぶと、より確実な対策につながります。

ビッグベイン病耐性だけで品種を選ぶと他の特性とのバランスを見落とすことがあります。結球性・食味・収量性・べと病や軟腐病など他の病害への耐性も合わせてチェックすることが大切です。

作型や栽培方法との適合性も忘れずに確認しましょう。耐病性が高くても、春まき向けか秋まき向けか、施設栽培向けか露地栽培向けかによって適した品種が異なります。栽培環境と季節に合った品種かどうかを確認してから導入しましょう。

土壌環境の改善も並行して行うことが重要です。耐性品種を使っても、排水性が悪く過湿が続く圃場では発病リスクが高まります。適切な排水対策・土壌管理と組み合わせることで、耐性品種の効果を最大限に引き出せます。


まとめ

ビッグベイン病はレタス栽培において外観品質・収量の両面に深刻な影響を与える病害で、特に連作圃場や低温期の栽培でのリスクが高いです。土壌消毒だけでは根本的な解決が難しいことから、耐性品種の導入は最も効果的な対策のひとつです。栽培スタイルと作型に合わせた品種選びが、安定生産のカギになります。

ミノリスのビッグベイン病耐性レタス品種一覧で、耐性の強さ・対応レース・作型適応性・レタスの種類(結球・リーフなど)を総合的に比較してみてください。発生リスクの高い圃場でも安心して栽培できる品種が、きっと見つかるはずです。

20品種 表示中
リディア

リディア

横浜植木株式会社

低温期のボリューム抜群のグリーンリーフ ■特性 ・一般地の春 ・秋穫り、暖地の厳寒期穫りに適した早生種。 ・レタスビックベイン病に耐病性。 ・草姿は立性でボリューム感があり、丈の確保が容易。 ・葉質は厚めの葉重型、しなやかで葉折れしにくく箱詰め作業がしやすい。 ・低温伸張性に優れ、晩秋~春先の低温乾燥による結球症状の発生が少ない。 ■栽培のポイント ・収穫遅れは丈の伸びすぎとなり、箱詰め時の葉折れに繋がる。 ・暖地春作においては温度が高いと葉柄の伸びすぎに繋がるので3月下旬までの収穫とする。 ・チップバーンは比較的少ないが、天候変化時と穫り遅れ時は発生の危険があるため注意する。

フォースフル

フォースフル

カネコ種苗株式会社

肥大性、形状安定性に優れる厳寒期どり品種 特性 ●サリナスタイプの中生品種です。 ●草勢は強く、葉は肉厚強健です。 ●低温で生育停滞しにくく、肥大性に優れます。 ●玉は豊円形となり、球尻形状の安定性に優れます。 ●玉の形成は比較的早いですが、結球スピードは早すぎず収穫期間が長い品種です。 ●べと病、ビッグベイン病に比較的強いです。

ワンダフル

ワンダフル

カネコ種苗株式会社

耐病性に優れ、計画通りに出荷しやすい 特性 ●サリナスタイプの中早生品種です。 ●玉は豊円形で揃い、変形球の発生が少ないです。 ●低温による生育停滞が少なく、計画通りの出荷がしやすい品種です。 ●ビッグベイン病、べと病に耐病性を持ちます。 栽培要点 ●低温条件下でも生育が進みやすいので、収穫適期を逃さないようにします。 ●ビッグベイン病、べと病に強いですが、圃場や気象条件によっては発生する場合があるため、慣行防除を徹底します。

オーディブル

オーディブル

株式会社サカタのタネ

肥大力が優れる厳寒期どり向け、ビッグベイン病耐病性品種 ■特性 1.厳寒期どりサリナス系の中早生品種 2.レタスビッグベイン病に耐病性がある。 3.外葉の生育が旺盛で、玉も肥大力がある。 4.生育が旺盛で結球性が優れ、大玉になるので加工用にも適する。 5.トンネル栽培だけでなく、べたがけ栽培にも適する。 ■適応性 一般地・暖地 9月下旬~10月下旬まき→1月中旬~3月中旬どり 極端な早まきや遅まきは、玉のとがりや肥大不足、抽だいを招く恐れがあります。品種本来の特性をよりよく発揮させるためにも、作型図を確認し、播種期に注意してください。 ■播種 最適発芽温度は18~20℃で、15~25℃の範囲であれば十分な発芽率が得られると言われています。 「オーディブル」の播種期である9月下旬~10月は年によって残暑が長く厳しかったり、ハウス内での育苗では育苗床の温度が上がりすぎてしまうことがあります。育苗床の温度が高くなりすぎると休眠に入る可能性があるので、特に発芽するまでの温度に気をつけます。 ■病害虫防除 ビッグベイン病耐病性ですが、全く発病しないということではなく、菌密度の高い圃場や排水の悪い圃場では発病する可能性が高くなります。このような圃場では、土壌消毒や薬剤処理、排水改善など、総合的な対策をとることが必要になります。 また土壌水分が多い状態での被覆状態はトンネル内の湿度が高くなり、灰色カビ病や菌核病などの病害が発生することがあるので、被覆前の防除を徹底することや換気を行うと、病害の発生を未然に防ぐことができます。 ■収穫 玉が締まり過ぎないよう適期での収穫を心がけて、新鮮なレタスを消費者の皆様にお届けしましょう。

パワースイープ

パワースイープ

株式会社サカタのタネ

形状安定性が優れ、ビッグベイン病耐病性がある ■特性 1. 結球性に優れたサリナス系の中早生品種。 2. レタスビッグベイン病に耐病性がある。 3. 球色はテリがあり、葉は肉厚の偏円球。変形球が少なく、尻部の形状が安定しやすい。 4. 外葉が比較的多く、風害などで外葉が傷んでも変形球の発生が少ない。 5. 偏円形で箱詰め作業が容易。 ■適応性 露地トンネル栽培: 一般地・暖地 9月中旬まき→11月下旬~12月上中旬どり、11月下旬~1月上旬まき→3月下旬~5月上旬どり ハウス栽培: 一般地・暖地 9月中旬まき→12月~1月上旬どり 極端な早まきや遅まきは、玉のとがりや肥大不足、抽だいを招く恐れがあります。 品種本来の特性をよりよく発揮させるためにも、作型図を確認し、播種期に注意してください。 ■播種と育苗 レタスの最適発芽温度は18~20℃で、15~25℃の範囲であれば十分な発芽率が得られるといわれています。しかし「パワースイープ」の播種期である一般地・暖地の9月まきの時期は、ハウス・温室内や露天育苗において、育苗床の温度が上がりすぎてしまうことがあり、種子が休眠に入る可能性があります。特に発芽するまでの温度については、十分注意して管理するようにしてください。 いかに健全でしっかりとした苗を育てるかが、定植後の活着のスムーズさを含め、その後の生育に大きな影響を与えます。地上部ばかりが大きくなるような苗ではなく、根部と地上部のバランスがしっかりとれた苗を作るように心がけることが重要です。 ■病害虫防除 レタスビッグベイン病に耐病性を持ちますが、菌密度の高い圃場などでは発病する恐れがあります。こういった圃場では、土壌消毒や薬剤処理、その後の土作りを含め、総合的な対策をとる必要があります。 また病害虫全般に関しては、早めの防除が重要で、状況に応じて適宜農薬を使用するようにしてください。特にべと病については世界的に見てもレース分化の激しい病原菌として恐れられています。べと病に対して弱い品種ではありませんが、育苗・定植後と継続した薬剤による予防防除が重要となります。 ■収穫 球が締まりすぎて老化すると食味が低下する恐れがあります。適期での収穫を心がけて、新鮮なレタスを消費者の皆様にお届けしましょう。

Fブロウ

Fブロウ

タキイ種苗株式会社

農林水産省登録品種(品種名:TLE580) ビッグベイン病に強く玉肥大と在圃性がよい厳寒期どりサリナス種! ■特長 ・トンネル厳寒期どり栽培で玉肥大が安定し、結球スピードが比較的遅く、在圃性がすぐれる。 ・外葉は濃緑で葉面の凹凸が比較的多いサリナス系中生種。 ・玉形状と尻形状の安定性がすぐれ、秀品率が高い。 ・ビッグベイン病に耐病性をもち、べと病にも比較的強い。 ■栽培の要点 ・若苗定植で植え傷みを少なくして活着を促し、初期生育を旺盛にする。 ・元肥主体で、結球開始期までに十分な株張りにする。 ・トンネル被覆は、平均気温10℃前後を目安に早めに行う。 ・病害に対しては予防的に早期防除に努める。

シスコビバ

シスコビバ

タキイ種苗株式会社

農林水産省登録品種(品種名:ビーバー0570) ビッグベイン病に強く、秀品率が高い年内〜冬どりサリナスタイプ! ■特長 ・ビッグベイン病に強く、球尻形状が安定し、秀品率が高い。 ・低温結球性にすぐれ収穫期の玉ぞろいがよく、効率的な収穫ができる。 ・玉は包被性と球尻のまとまりがよい豊円球。 ■栽培の要点 ・トンネル被覆栽培を基本とし、被覆開始や換気管理のタイミングはサリナス系中性種の慣行栽培に準じる。 ・外葉形成期の干ばつはスパイラル球の発生につながるので、適宜潅水を行って圃場を適湿に保つ。 ・菌核病や灰色かび病の予防のため、トンネル被覆前に予防散布を徹底する。

ウィンレー

ウィンレー

タキイ種苗株式会社

農林水産省登録品種(品種名:TLE437) ビッグベイン病に強く、玉肥大のよい冬どりのサリナスタイプ! ■特長 ・ビッグベイン耐病性、玉肥大、形状安定の複合向上を図った品種。 ・草勢旺盛で低温結球性にすぐれ、収穫期の玉ぞろいがよく、効率的な収穫ができる。 ・玉は包被性と球尻のまとまりがよい豊円球。 ■栽培の要点 ・トンネル被覆栽培をい基本とし、被覆開始や換気管理のタイミングはサリナス系中生種の慣行栽培に準じる。 ・乾燥や過湿による根傷みを避けるため、圃場を適湿に保ち、健全な根の生育に努める。 ・菌核病や灰色かび病予防のため、トンネル被覆前に予防散布を徹底する。

ビックガイ

ビックガイ

タキイ種苗株式会社

農林水産省登録品種(品種名:TLE495) ビッグベイン病に強く、玉肥大がよい冬〜厳寒期どりサリナス種! ■特長 ・ビッグベイン病に強く、玉肥大のよい品種で秀品率が高い。 ・低温結球性にすぐれ玉ぞろいがよく、効率的な収穫ができる。 ・玉は鮮緑豊円球で変形球や葉先枯れの発生が少ない。 ■栽培の要点 ・トンネル被覆栽培を基本とし、被覆開始や換気管理のタイミングはサリナス系中生種の慣行栽培に準じる。 ・結球中期以降からトンネル内に不織布でベタがけを行い凍霜害の発生を予防する。 ・菌核病・灰色かび病・べと病予防のため、トンネル被覆前に薬剤散布を徹底する。

クラウドブレイク

クラウドブレイク

株式会社武蔵野種苗園

安定した低温伸張性。厳冬期の収穫でもしっかりと肥大する品種。 特性 ●草姿はやや強めで、外葉は大きくなる。 ●球形は扁円~豊円球でまとまりやすく、長玉などの変形球が少ない。 ●結球性も安定しており、ブカ玉になりにくい。 ●低温期の伸張性に優れ、トンネルの外側列でも生育が進む。 ●べと病・ビッグベイン病に強い品種。 栽培のポイント ●トンネル栽培では換気を適宜行い、過度な高温・高湿度にならないように注意する。※外葉のサイズを確認しながら、換気量を調節するとバランス良く結球する。 ●「クラウドブレイク」は外側が先に出来上がり、内部は充実しながら肥大するため、若切りでは重量が軽い場合がある。※圃場では球に触れて充実度を確認。

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