果実・収量特性

五角のオクラ品種一覧 全31種類

五角オクラ 五角オクラとは 五角オクラとは、莢の断面が正五角形を呈するオクラ品種の総称です。莢の側面に「稜角(りょうかく)」と呼ばれる突起状の角が5本走り、切断すると星型に近い美しい五角形が現れます。 国内で流通するオクラの大多数はこのタイ

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五角について

五角オクラ

五角オクラとは

五角オクラとは、莢の断面が正五角形を呈するオクラ品種の総称です。莢の側面に「稜角(りょうかく)」と呼ばれる突起状の角が5本走り、切断すると星型に近い美しい五角形が現れます。

国内で流通するオクラの大多数はこのタイプに属しており、青果市場・量販店・直売所を問わず最も広く出回っています。メーカー各社のカタログでも「5角莢種」「F1五角オクラ」などの表記で多数の品種が展開されており、オクラ品種を選ぶ際に最初に目にするのが五角オクラといっても過言ではありません。

「丸オクラ」が稜角のない滑らかな断面を持つのに対し、五角オクラは角面がはっきりしている点が外観上の最大の違いです。一般的に、五角オクラは市場での規格が整えやすく、揃いの良さが評価されることが多いとされています。

五角オクラの魅力

まず押さえておきたいのが、五角オクラが産地・市場双方から選ばれ続ける理由です。

生産者にとっての魅力は、選果・荷姿の安定性にあります。稜角のはっきりした五角形の莢は形状が一定になりやすく、出荷規格の統一がしやすいとされています。中原採種場の「スーパー翠星オクラ」の説明文には「稜角のはっきりした市場性が高いF1五角オクラ」という記述があり、市場で評価される品質として稜角の明確さが重要な基準のひとつとなっていることがわかります。

また、タキイ種苗の「グリーンソード」では「稜角が特にはっきりした、ツヤのあるイボの少ないF1五角オクラで、市場性が高い」との記述があり、五角形の整った形状が流通評価に直結することが品種説明からも確認できます。

消費者にとっては、切り口の五角形が料理の見栄えに貢献します。輪切りにしたときの断面の美しさはサラダやスープの盛りつけで映え、視覚的なアピールにも使えます。

丸オクラとの違いと住み分け

意外と知られていないのですが、五角オクラと丸オクラは単に「形の違い」ではなく、食感・用途・流通面でも異なる位置づけを持っています。

丸オクラは稜角がなく、五角オクラに比べて肉質が柔らかくなりやすい傾向があります。大和農園の「大和丸さや」では「肉質は特にやわらかく食味良く、粘りが強い。15cm程度までとり遅れても、莢は柔らかく美味しい」と記されており、収穫適期の幅が広い点も丸オクラの特徴です。

一方、五角オクラは収穫適期を逃すと硬くなりやすい品種が多く、収穫管理の徹底が品質維持の鍵となります。ただし、近年では「大奥」(ナント種苗)のように「通常より2〜3日収穫を遅らせ、長さ15cm程度で収穫しても柔らかい」品種も登場しており、五角オクラでも収穫適期が広がる育種が進んでいます。

流通面では五角オクラが主流であるため、市場出荷を主体とする産地では五角オクラが基本選択肢となります。直売所・観光農園向けには、五角と丸を組み合わせた品揃えが消費者の興味を引きやすいとされています。

品種選びのポイント

五角オクラの品種選びで確認しておきたいポイントは以下の通りです。

  • 稜角の明確さ: 品種によって角面のシャープさに差があります。市場出荷では稜角のはっきりした品種が評価される傾向があります
  • 莢色(緑の濃さ): 濃緑系と鮮緑系で見た目が異なります。市場ニーズに合わせて選定します
  • 熟期: 極早生・早生・中生の区分を確認します。促成・ハウス作型では早生以上が選ばれることが多いです
  • 草丈と節間: ハウス栽培では草丈が低く節間の短い品種が作業性に優れます。「スーパー翠星オクラ」(中原採種場)は「草丈と節間長は中短、葉は小さく立性で分枝は少ない」という特性を持ちます
  • イボ果・曲がり果の発生しにくさ: 秀品率に直結します。「アーリーファイブ」(タキイ種苗)は「莢の曲がりやイボ果の発生は少なく、秀品率が高い」と記されています
  • 分枝性: 切り返し栽培を行う産地では、側枝の発生力が強い品種(翠星、ベターファイブ等)が有利です

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、市場出荷を中心とする生産者には稜角のはっきりした濃緑系品種が、直売所での少量販売には形の均整と収穫適期の広さを兼ね備えた品種が選ばれやすい傾向があります。

栽培上の注意点

ここからが実際の栽培で差がつくところです。五角オクラの品質を安定させるために特に重要なのは、収穫タイミングの管理と草勢の維持です。

一般的に五角オクラの収穫適期は莢長7〜8cm程度が目安とされています。収穫が遅れると莢が硬化し、稜角部分からスジが出やすくなります。特に夏の高温期は生育が早まるため、収穫サイクルを短く保つことが品質確保の基本です。

草勢管理も重要です。ヴィルモランみかど株式会社の「ブルースカイ」の栽培ポイントには「元肥が多過ぎると過繁茂となり、着果不良・イボ果・曲がり莢の原因ともなる。追肥中心の栽培を行うことが良品多収のポイント」と記されており、施肥設計が莢の形状にも影響します。

アントシアンの発生(莢の紫変色)も品質低下の一因です。低温時や草勢が落ちた時期に発生しやすく、品種によって発生しやすさが異なります。「スーパー翠星オクラ」(中原採種場)や「アーリーファイブ」(タキイ種苗)など、アントシアン発生が少ないとされる品種も存在します。

市場動向とこれから

五角オクラは国内オクラ市場の主軸であり続けており、生産者・実需者ともに安定した需要があります。外食産業では輪切りにして使う用途が多く、断面の均整さが求められることから、五角オクラの整った形状は業務用でも評価されています。

品種改良の方向性としては、以下のトレンドが見られます。

  • 収穫適期の拡大: 大莢でも硬くなりにくい品種(ロングスターオクラ、大奥など)が増加
  • 節間の短縮: ハウス・密植栽培への対応を強化する品種が充実
  • アントシアン発生の低減: 品質安定のための育種が継続

直売所では、近年は消費者が「珍しい品種」を求める傾向があるため、赤オクラや白オクラとの組み合わせ販売が注目されています。ただし、市場出荷・量販店向けでは五角オクラが圧倒的な主流であり、その地位は当面変わらないと考えられます。

まとめ

五角オクラは断面が正五角形を呈するオクラの主流タイプで、国内流通の大部分を占めています。稜角の明確さ・莢色の濃さ・イボ果や曲がり果の発生しにくさが品種選定の重要な基準です。

品種によって熟期・草丈・節間・アントシアン発生のしやすさが異なるため、栽培作型と出荷先に合わせた選定が重要です。ミノリスのオクラ品種一覧では、五角オクラのタグが付いた品種を絞り込んで比較できますので、品種選定の参考にご活用ください。

31品種 表示中
グリーンソード

グリーンソード

タキイ種苗株式会社

極濃緑でイボ果が少ない! スタミナのある5角莢種! ■特長 ・莢色は「アーリーファイブ」より濃緑で色つやにすぐれ、市場性が高い。 ・肉質はやわらかく食味がよい。 ・草勢低下による莢の曲がりやイボ果、アントシアン色素の発生が少なく、秀品率が高い。 ・露地栽培で能力を発揮する。 ・分枝数は少なく、ハウス栽培でも作りやすい。 ・草勢と吸肥力は中程度で、耐暑・耐寒性は強い。 ■栽培の要点 ・直播の場合は、遅霜の心配がなくなってから播種する。 ・育苗の場合は本葉3枚程度の若苗を定植し、スムーズに活着させる。 ・生育初期の過湿は生育不良や立ち枯れを招き、収穫期の乾燥は草勢と品質低下につながるので注意が必要。 ・追肥は1〜2果収穫したころから始める。

ロングスターオクラ

ロングスターオクラ

中原採種場株式会社

大きくなってもやわらかで濃緑色、大長五角オクラ!! ■特性 ・柔らかで濃緑色の大長五角オクラ。 ・出荷規格Lサイズ(10~12cm)に良く揃い、調整作業は容易である。 ・曲がりやイボ果の発生は少なく、秀品率が高い。 ・従来のオクラは、収穫が遅れると硬くなるが、本種は通常より2~3日収穫適期が長いので15㎝程度で収穫しても柔らかい。 ・莢を大長(Lサイズ以上)で収穫するので増収となり、直売所等での販売に有利である。 ・多収品種なので、こまめな追肥を行い草勢維持に努める。

グリーンヒットオクラ

グリーンヒットオクラ

宝種苗株式会社

作りやすいF1五角オクラ ●莢は五角で色濃く、イボ・曲りが少ない。 ●肉質は柔らかで食味は良好。 ●極早生種。葉はやや小さめ。 ●低温時の莢のアントシアンの発生が少ない。 ●節間は短めで、分枝は多い。

ネバトロ王子 白オクラ 五角オクラ

ネバトロ王子 白オクラ 五角オクラ

小林種苗株式会社

小林種苗  おくら種子 ネバトロ王子 白オクラ 五角オクラ 2023年小林種苗新品種! 五角莢の白オクラ登場!粘り気が強くとっても美味しい! 特性 ・果実が白緑色の五角オクラ。 ・アクが少なく、粘り気が強く食味良好。 ・極早生で収量性優れる。 ・曲がり果やイボ果の発生が少なく、秀品率が高い。 ・草丈は中低で密植栽培にも適する。 栽培のポイント ・密植して果実に光を当てない方が白くなる。 ・収穫が遅れ過ぎると収量性の低下や果実が硬くなるため、それまでの収穫を心掛ける。 ・収穫開始前後から乾燥と追肥遅れに注意し、草勢を維持する。

五竜オクラ

五竜オクラ

トキタ種苗株式会社

早生多収五角(春・初夏まき栽培)、濃緑良質オクラ ■特性 正五角形の整った濃緑色の果実で、光沢があり、やわらかく、たんぱく質・ビタミンBなどを多く含んだ栄養価の高い、オクラです ■栽培上の注意 草丈はやや低く倒伏しにくく多収。栽培管理・収穫が容易です。 ■播き時期 トンネルをかけるなら3月中旬まき、露地栽培なら4月下旬まき、ハウスでの抑制栽培なら7月上旬にまく ■播種方法 ハウスからマルチ、露地栽培に適しますが、高温性の野菜ですので、マルチ等で充分地温(25℃)を上げてから播種します ■植え付け 栽培密度は条間100cm×株間45cm。2-3本立ち。 ■土壌条件 日当たりと排水のよい畑が良い ■肥料 施肥量はチッソ18〜20g、リン酸15〜18g、カリウム15〜20g/1平方メートル程度が適当です ■収穫 採り遅れないよう早め、早めの収穫を心がける ■料理 おひたし、和え物、サラダ、スープ

五角オクラ

五角オクラ

株式会社トーホク

やわらかく美味しい五角莢。濃い緑色できれいな正五角形の莢が次々と収穫できる高品質の早生種です。暑さに強く草勢も充分あるので曲りやイボも少ない安定的な栽培特性です。

ジョニー

ジョニー

カネコ種苗株式会社

長期多収型品種、品質が良好! 特性 ●さやは光沢が強い濃緑色で、さや質の軟らかい極早生種です。●形は美しい五角形になり、曲がり果やイボ果が少ないです。●草丈や葉の大きさは中程度で、生育後半まで樹勢を維持しやすい作りやすい品種です。

ブルースカイG

ブルースカイG

ヴィルモランみかど株式会社

極彩色グリーンの 長期収穫品種 ■特徴 特性-1 熟期:中生 草勢:強 特性-2 草丈:高 側枝の発生:少 特性-3 莢色:極濃緑 莢形:正五角形 ■品種の特性 1. 極めて濃緑で稜角のラインが真直ぐな正五角 2. イボ莢やアントシアンの発生、棘が少ない。 3. ブルースカイZと比べて、5日程度遅く収穫開始。 4. 草勢はブルースカイZより強く、節間は長い。 5. 収穫後期まで莢質の劣化が少なく、長期収穫可。 6. 側枝の発生は鈍いために、切り戻しには不向き。 7. 吸肥力が強いために、追肥で草勢を維持する。 ■栽培のポイント 1. 吸肥力が強いために、元肥はブルースカイZより2~3割軽減し、収穫始めより適宜追肥を行い、草勢を保つ。 2. 収穫適期のサイズは、莢長:8cm前後・莢幅:1.5cmほどで収穫する。 3. 低温期の播種は、温度の確保が成功の秘訣。

グリーンファイブ

グリーンファイブ

株式会社タカヤマシード

曲がりが少ない5角の濃緑種 ■特性 1.莢は極濃緑色、肉厚で品質よく市場性の高い中早生豊産種。 2.莢の形は稜角がはっきりし整った5角形で、曲がりやイボ莢の発生が少なく秀品率が高い。 3.葉は濃緑色で切れ込みはやや少なく大きさは中ぐらい。草勢旺盛で草丈はやや高く分枝は中程度である。 4.作型適応性は広く、露地栽培に好適し、暖地のハウス栽培も可能である。 ■ポイント 1.初生果はやや太短い傾向に出やすいので早目に収穫する。 2.追肥は収穫開始後、草勢を見ながら遅れない様に行う。 3.連作圃場では、病虫害(苗立枯病、センチュウ)予防のため、土壌消毒を励行する。 4.ハウス栽培では特に過湿を避け、通風、採光を図る。

ペンタゴン

ペンタゴン

丸種株式会社

ツヤのある濃緑五角 極早生で品質抜群 1. 葉は濃緑小葉、節間短く草丈はやや低めでがっちりしているので倒伏しにくく、密植栽培に適しています。 2. 莢色はつやのある濃緑色で美しい正五角型、肉厚なので日持ちよく、イボ果の発生も少なく市場性に優れた一代交配オクラです。 3. 草勢は中位、低節位より節成に着莢する極早生種で露地栽培はもちろんのことハウス栽培としても好適な品種です。

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