果実・収量特性

曲がりのネギ品種一覧 全9種類

曲がりネギ 曲がりネギとは 曲がりネギとは、栽培過程で意図的にネギを曲げて育てることで、軟白部に独特の湾曲を持たせたネギの総称です。一般的な根深ネギがまっすぐに仕上げられるのに対し、曲がりネギは栽培途中で苗を斜めに植え替える「やとい」と呼ば

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曲がりについて

曲がりネギ

曲がりネギとは

曲がりネギとは、栽培過程で意図的にネギを曲げて育てることで、軟白部に独特の湾曲を持たせたネギの総称です。一般的な根深ネギがまっすぐに仕上げられるのに対し、曲がりネギは栽培途中で苗を斜めに植え替える「やとい」と呼ばれる作業を行い、ネギが上に向かって伸び直す力を利用して曲がった形状を作り出します。

この独特の栽培法は、主に宮城県を中心とした東北地方で古くから伝わる技術です。仙台市近郊で生産される「仙台曲がりねぎ」は、その代表格として広く知られています。曲がった形状は見た目の個性だけでなく、食味にも影響を与えるとされ、曲がった部分にストレスがかかることで繊維が柔らかくなり、甘みが増すと言われています。

まず押さえておきたいのが、曲がりネギは「形が悪いネギ」ではなく、「意図的に曲げることで付加価値を高めたネギ」であるという点です。まっすぐなネギが規格品として流通する市場において、あえて曲がった形状を特長として打ち出すことで、伝統野菜・ブランド野菜としての地位を確立しています。

曲がりネギの魅力

曲がりネギの最大の魅力は、その食味の良さにあります。栽培中にネギの茎にストレスがかかることで、繊維が柔らかくなり、加熱したときにトロリとした食感が生まれます。甘みも通常の根深ネギに比べて強いとされ、鍋料理や焼きネギにしたときの味わいは格別です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。曲がりネギの付加価値は、単に形が曲がっているだけでなく、「やとい」の工程を経ることで生まれる食味の違いにあります。植え替えのストレスを受けたネギは、再び上に向かって伸びる過程で軟白部の組織構造が変化し、これが独特の柔らかさと甘みにつながるとされています。

生産者にとっての経営面の魅力は、ブランドとしての差別化が図れることです。一般的な根深ネギとは異なる販売カテゴリーで扱われるため、価格競争に巻き込まれにくく、安定した単価を維持しやすい傾向があります。特に、地域ブランドとして確立されている産地では、贈答用や高級料理店向けとしての需要も取り込めます。

見た目のインパクトも大きな魅力です。曲がった形状は消費者の目を引きやすく、直売所やマルシェでは「何これ?」という好奇心から購入につながるケースが少なくありません。ストーリー性のある伝統的な栽培法と合わせて訴求することで、消費者の購買意欲を喚起しやすい商品です。

消費者・市場ニーズ

曲がりネギに対する市場ニーズは、伝統野菜への関心の高まりと「食の体験価値」への意識の変化を背景に拡大傾向にあります。

消費者の間では、形が均一なスーパーの野菜だけでなく、個性的な見た目や背景にストーリーがある野菜への関心が高まっています。曲がりネギは、「なぜ曲がっているのか」「どうやって作るのか」という話題性があり、食育の素材としても活用されています。

飲食店での需要も見逃せません。和食店や居酒屋では、焼きネギや鍋料理のメニューに曲がりネギを使うことで、見た目のインパクトと食味の良さを両立できます。1本丸ごと焼いて提供する「焼き曲がりネギ」は、トロリとした食感と甘みが際立つ人気メニューの一つです。

価格面では、曲がりネギは通常の根深ネギに比べて2〜3割程度高い単価で取引されるケースが多いとされています。ただし、栽培に手間がかかる分、生産コストも高くなるため、面積当たりの収益性は品種や栽培技術の習熟度によって大きく異なります。

贈答用としての需要も一定数あります。木箱入りのブランド曲がりネギは、年末年始の贈答品として人気があり、高単価での販売が実現しています。ふるさと納税の返礼品としても採用されている事例があります。

栽培のポイント

曲がりネギの栽培で最も特徴的なのは、「やとい」と呼ばれる植え替え作業です。この工程の実施方法とタイミングが、曲がりネギの品質を大きく左右します。

「やとい」の基本的な手順は、まず通常どおりに定植・育成したネギを一度掘り起こし、新しい溝に斜め(30〜45度程度)に寝かせて植え直すというものです。ネギは光屈性(光に向かって伸びる性質)と重力屈性(上に向かって伸びる性質)により、寝かせた状態から再び上方に向かって伸び始めます。この伸び直しの過程で、軟白部に湾曲が生じます。

「やとい」のタイミングは、ネギが十分に生育した後(定植後3〜4か月程度が目安)に行います。ネギの太さが十分でないうちに「やとい」を行うと、曲がりが弱くなったり、ストレスで生育不良を起こしたりすることがあります。逆に、太くなりすぎた段階での「やとい」は作業が困難になり、折れやすくなります。

「やとい」後の管理では、ネギが伸び直す過程で適度な土寄せを行い、新たな軟白部を形成させます。この期間の水管理にも注意が必要で、過湿になると根が傷みやすく、生育回復が遅れることがあります。

病害虫対策は通常の根深ネギに準じますが、「やとい」の際に根を傷めることがあるため、土壌病害(軟腐病など)の発生リスクがやや高まります。植え替え前後の薬剤防除と、清潔な圃場環境の維持が重要です。

品種選びのコツ

曲がりネギの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 軟白部の柔らかさ: 「やとい」後にトロリとした食感が出やすい、繊維が柔らかいタイプの品種が適する
  • 太さの出やすさ: 「やとい」前に十分な太さに育つことが前提。生育が遅い品種は適さない場合がある
  • 折れにくさ: 「やとい」作業時に折れにくい柔軟性のある品種が作業効率の面で有利
  • 分げつ性: 分げつが少ない1本ネギタイプが適する。分げつが多い品種は曲がりの形状が乱れやすい
  • 在圃性: 「やとい」後の生育に時間がかかるため、在圃性が高い品種が望ましい
  • 耐病性: 在圃期間が長く、かつ「やとい」で根に負担がかかるため、軟腐病やべと病への耐性が重要

意外と知られていないのですが、曲がりネギの栽培に使用される品種は、必ずしも「曲がりネギ専用品種」として開発されたものではありません。通常の根深ネギ品種の中から、「やとい」に適した特性(柔軟性、回復力、食味)を持つ品種が選ばれて使われているケースが多いです。産地ごとに経験的に適した品種が見出されてきた歴史があります。

市場動向とこれから

曲がりネギの市場は、伝統野菜への注目度の高まりやGI(地理的表示)制度の普及を背景に、安定した需要を維持しています。特に、「仙台曲がりねぎ」はGI登録の動きとも相まって、ブランド価値のさらなる向上が期待されています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、曲がりネギの生産には「やとい」という手間のかかる作業が不可欠であるため、大規模化には向きにくい品目です。一方で、この手作業の手間こそが参入障壁となり、ブランド価値を支える要素にもなっています。機械化が難しい分、技術と経験に裏打ちされた「職人的」な栽培が求められます。

今後の展望としては、伝統野菜としてのブランド確立をさらに進めつつ、新規産地での導入拡大が期待されます。曲がりネギの栽培技術は、宮城県以外の東北各県にも広がりを見せており、各地域の気候風土に合わせた栽培法の確立が進んでいます。

消費面では、鍋料理ブームやキャンプ飯の流行を背景に、「1本丸ごと焼いて食べる」という提案が消費者に響いています。曲がった形状は丸ごと焼く調理法との相性が良く、視覚的なインパクトも相まって、SNSでの拡散効果も期待されます。

まとめ

曲がりネギは、「やとい」と呼ばれる植え替え作業によって意図的に湾曲させたネギで、トロリとした柔らかい食感と強い甘みが特長です。伝統野菜・ブランド野菜としての地位が確立されており、通常の根深ネギよりも高い単価での取引が見込めます。

栽培面では、「やとい」のタイミングと手法が品質を左右する最大のポイントです。品種選びにあたっては、軟白部の柔らかさ、折れにくさ、太さの出やすさ、耐病性を総合的に検討し、「やとい」に適した品種を選定することが重要です。手間のかかる栽培法だからこそ生まれる付加価値を活かし、差別化された販売戦略と組み合わせることが、曲がりネギ経営の鍵となります。

9品種 表示中
白宝一本葱

白宝一本葱

宝種苗株式会社

葉が短く、濃緑色で揃い良い 肉厚でやわらかく食味良い! ●葉が短く、濃緑色で揃いが大変良い。 ●軟白部分の曲りも少なく、肉質は柔らかく肉厚です。 ●皮むきが大変しやすい品種で切れや折れが大変少ない。 ●暑さ、寒さに強いので幅広い作型に適応する品種。

赤ひげ葱

赤ひげ葱

トキタ種苗株式会社

赤い軟白部が目を引く。独特風味と軟らかさのおいしい分けつ葱 ■特性 独特の風味と軟らかさがあり、5、6本に分げつする赤ねぎ。草丈はやや低く、土寄せと低温が軟白部を鮮かな赤紫色にする。すき焼き、煮物、生食(サラダ・薬味)などで美味しい。 葉先から葉身まで全体が軟らかく甘みがありおいしい。3-4月まき、5-6月定植11月頃から収穫の作型が作りやすくおすすめ。 ■栽培上の注意 ウィルス病に対してさほど強くはないので、苗床から収穫時期まで防除を徹底する。夏場の無理な管理はしない。●主要病害 黄斑病、べと病、黒斑病、さび病、小菌核病等。培土直前を重点防除とし耐性菌の発生回避する。●主要害虫 ネギアザミウマ7月中旬以降発生量多くなるので発生状況確認し防除する。 ■播き時期 種まきは3月から5月、定植6-8月の春まき、9月-10月に種まき翌年の4-5月に定植の秋まきが適期です。秋まきは早まきしすぎて大株で冬越しすると春先に抽たいの危険性があります。 ■播種方法 育苗時には株を太らせるため2,3回刈り込みし、鉛筆程度の太さの苗をつくるようにします。 ■植え付け 畝幅80cm程度に幅15cm、深さ20cmの植え溝の片側に仕上がりの株間10cm程度になるように並べ、根が隠れる程度に畝間の土をかけます。土の上にはわらなどでマルチし乾くのを防ぎます。7-8月に土寄せを行い、あわせて追肥を行います。その後1ヶ月ごとに2回程度土寄せを行います。 ■土壌条件 粘土質の畑で過度の土寄せは曲がりや生育不良の原因になります。真夏に土寄せするとネギへの負担が大きいので秋口から2-3回の土寄せでも大丈夫です。1回の土寄せは7-10cm程度とします。 ■肥料 元肥として完熟堆肥3kg/平方メートル植え付けの2週間前くらいには混ぜて土となじませておきます。低度化成肥料も100g/平方メートル程度を与えよく混和します。追肥は30g/平方メートル程度土寄せ時に与えます。 ■収穫 小さいうちに葉ねぎとして収穫しても良いですが、草丈90-100cm、太さ2.5-3cmになります。定植時に1本だった葱が束になって収穫できます。春先に葱坊主を切り、分割した株を植え直せば再度収穫できます。 ■料理 赤い色味を生かしてサラダ、炒め物、鍋料理、焼き物等でおいしく食べられます。葉質が軟らかいのでぬたや焼き鳥などにもおすすめです。

夏扇タフナー

夏扇タフナー

株式会社サカタのタネ

夏越ししやすく、耐倒伏性、耐寒性に優れる秋冬どり用一本ネギ ■特性 1.夏越ししやすい、中生の秋冬どり用一本ネギ。 2.根量がやや多く、根が強いために高温期の欠株が少ない。 3.生育中期までの太りは比較的ゆっくり進み、伸び過ぎや太り過ぎる心配が少ない。10月以降気温が低下してからの肥大性および伸長性がよい。「夏扇3号」程度の肥大性がある。 4.草勢は中程度で、やや多肥条件でも暴れにくい。立性、小葉で風に強く、管理しやすい。強風でも倒伏しにくく、曲がりの発生が少ない。 5.霜による葉折れが少なく、厳寒期も比較的枯れ込みにくい。 6.皮むきがしやすいため、出荷効率がよい。 7.3月以降は抽苔の恐れがあるので、2月どりまでとする。 ■適応性 秋冬どりの作型で使用でき、特に12~1月どりで能力を発揮します。稚苗育苗の場合、2月播種11月下旬~12月どり、3月播種12~2月どりが特に適します。温暖地では、4月播種12~2月どりも可能です。3月以降は抽だいの恐れがあるので、2月どりまでとしてください。 肥大性が不足するため、夏どり(8~10月どり)にはおすすめできません。夏どりには早生品種の「夏扇4号」、「夏扇パワー」をご使用ください。 ■播種 秋冬どりの作型の中で、比較的早い時期の播種がおすすめです。株間は2~2.5cmが基準です。排水性のよい圃場を選定し、額縁排水などの排水対策を行います。 ■定植および定植後の管理 定植後、活着するまでは灌水を行います。肥培管理は慣行の秋冬どり栽培に準じますが、9月以降の追肥はタイミングが遅れないように行うことが大切です。特性上、9月初旬では肥大が十分でない場合もありますが、追肥はしっかり行い、土寄せ量は少なくして肥大を促すようにしてください。9月の追肥により10月以降は生育が進みやすく、12月まで肥大が続きます。10月以降は収穫目標に合わせた追肥と土寄せを進めてください。追肥における施肥量は、慣行と同等か2割程度多くするとよいでしょう。 ■病害虫防除 土壌病害では白絹病と軟腐病に注意します。これらの病害は特に6月以降の高温期に発生が顕著となるので、定植後~9月までの防除を確実に行うことが大切です。葉の病害ではさび病、べと病に注意が必要です。秋以降に発生しやすいので、発病前から予防的防除を心がけます。 ■収穫 耐寒性と在圃性は比較的ありますが、品質を確保するために適期収穫を心がけてください。3月以降は抽苔の恐れがあるため、2月までに収穫を終えるようにします。暖冬の場合は特に抽だいが早くなりやすいので、収穫が遅れないように注意してください。

余目一本

余目一本

株式会社渡辺採種場

やわらかさで好評! 「曲がりネギ」栽培にも ■特性 ・風味とやわらかさで好評の松本系一本葱です。 ・葉は濃緑色、軟白部はやや太く、伸長性に優れます。 ・本品種は「曲がりねぎ」用として選抜を重ねたもので、直立栽培はもちろん、「曲がりねぎ」栽培に好適です。 ※「曲がりねぎ」は『やとい』と呼ばれる独特の栽培方法によって、葉鞘が曲がった葱です。

十国一本太

十国一本太

トキタ種苗株式会社

【販売終了。大地の響きをご利用下さい。】伸びが早く、あかさび病、ウイルス病などの病害に強い秋冬どり用の一本葱 ■特性 秋冬どり用ネギ。草丈90~100cm、太さ2.5~3cm。高温乾燥に強く、夏から秋の肥大旺盛。 ■栽培上の注意 近年のF1品種と比べると生育速度は、ゆっくりだが太く、締まった一本葱が収穫できる。 ■播き時期 種まきは2月から4月、定植5-7月の春まき、9月-10月に種まき翌年の5-7月に定植の秋まきが適期です。秋まきは早まきしすぎて大株で冬越しすると春先に抽たいの危険性があります。 ■播種方法 ●畑の一部に育苗床を作る場合 堆肥、肥料、石灰などを適宜混和し、細かく土を砕き、畝幅15cm程度の育苗床を作ります。種の間隔は、10mm位の1条すじまきにし、5mmくらい覆土し、鍬などで表面を軽く押さえて土と種をなじませます。その上に細かく砕いた堆肥やもみ殻燻炭を薄く覆い、乾きすぎや雨あたりを防ぐようにします。 草丈6,7cmの頃1.5cm間隔、10cmのころ3cm間隔くらいまで間引き、草丈15cm程度から定植可能です。発芽初期の生育がゆっくりなので特に雑草に負けないようこまめに除草などの管理をします。 ●セルトレイやペーパーポット、育苗箱などに播種する場合 トレイなどの場合は、土を詰め、くぼみをつけて播き穴とし、1穴に3粒程度まきます。篩などでまんべんなく覆土したら水をたっぷり与え、発芽まで新聞紙などで覆っておきます。適宜間引きをし2本立てにします。草丈15cm程度まで育てたます。培土は、「ガッチリくんネギ用」など専用培土が育苗期間を通じて肥料を供給しがっちりした苗に育てることができ、管理が容易です。 ■植え付け 畝幅80cm程度に幅15cm、深さ20cmの植え溝の片側に仕上がりの株間3cm程度になるように並べ、根が隠れる程度に畝間の土をかけます。土の上にはわらなどでマルチし乾くのを防ぎます。7-8月に土寄せを行い、あわせて追肥を行います。その後1ヶ月ごとに2回程度土寄せを行います。 ■土壌条件 粘土質の畑で過度の土寄せは曲がりや生育不良の原因になります。真夏に土寄せするとネギへの負担が大きいので秋口から2-3回の土寄せでも大丈夫です。1回の土寄せは7-10cm程度とします。 ■肥料 元肥として完熟堆肥3kg/平方メートルを植え付けの2週間前くらいには混ぜて土となじませておきます。低度化成肥料も100g/平方メートル程度を与えよく混和します。追肥は30g/平方メートル程度土寄せ時に与えます。 ■収穫 小さいうちに葉ねぎとして収穫しても良いですが、草丈90-100cm、太さ2.5-3cmになります。土寄せして出来た畝を左右から崩して収穫します。 ■料理 葉ねぎとして利用すると、薬味や炒めもの、一本葱では炒め、焼き、鍋物にも好適。

汐止晩生葱

汐止晩生葱

トキタ種苗株式会社

分けつ葱。葉質軟らかく、味が良く、晩抽性で作りやすい。 ■特性 1本の苗が10-15本に分かれる分けつ葱。葉質は軟らかく、味が良く、晩抽性で作りやすい品種です。 ■栽培上の注意 抽だいは遅く、関東地方では5月下旬まで収穫できる。 ■播き時期 種まきは3月から5月、定植6-8月の春まき、9月-10月に種まき翌年の4-5月に定植の秋まきが適期です。秋まきは早まきしすぎて大株で冬越しすると春先に抽たいの危険性があります。 ■播種方法 育苗時には株を太らせるため2,3回刈り込みし、鉛筆程度の太さの苗をつくるようにします。 ■植え付け 畝幅80cm程度に幅15cm、深さ20cmの植え溝の片側に仕上がりの株間10cm程度になるように並べ、根が隠れる程度に畝間の土をかけます。土の上にはわらなどでマルチし乾くのを防ぎます。7-8月に土寄せを行い、あわせて追肥を行います。その後1ヶ月ごとに2回程度土寄せを行います。 ■土壌条件 粘土質の畑で過度の土寄せは曲がりや生育不良の原因になります。真夏に土寄せするとネギへの負担が大きいので秋口から2-3回の土寄せでも大丈夫です。1回の土寄せは7-10cm程度とします。 ■肥料 元肥として完熟堆肥3kg/平方メートル植え付けの2週間前くらいには混ぜて土となじませておきます。低度化成肥料も100g/平方メートル程度を与えよく混和します。追肥は30g/平方メートル程度土寄せ時に与えます。(30cmの植え溝幅でしたら、1平方メートルの量で3m位の長さの植え溝に施肥できます) ■収穫 小さいうちに葉ねぎとして収穫しても良いですが、草丈90-100cm、太さ2.5-3cmになります。定植時に1本だった葱が束になって収穫できます。春先に葱坊主を切り、分割した株を植え直せば再度収穫できます。 ■料理 炒め物、鍋料理、焼き物等でおいしく食べられます。葉質が軟らかいのでぬたや焼き鳥などがおすすめです。

冬扇シオン

冬扇シオン

株式会社サカタのタネ

風に強く、夏越ししやすい冬どり用一本ネギ ■特性 1. 低温時の肥大、伸長性に優れる中生品種。 2. 草姿は立性で締まりがよく、そろい・秀品性が高い。 3. 高温期の欠株が少なく、夏越ししやすい。 4. 生育中期までの太りは比較的ゆっくり進み、10月以降気温が低下してからの肥大性および伸長性がよい。 5. 強風による倒伏の被害が少なく、曲がりが少ない。 6. やや晩抽性があり、3月末まで抽苔なく収穫が可能 ■適応性 関東以西の一般地で、4~5月まき、12~翌年3月どりに適します。中生品種で、低温時に肥大性が発揮されます。そのため、12月以降に適度な太さとなり、1月には十分な太さに達し、3月まで収穫が可能です。晩抽性は「春扇」より1週間程度早く、関東では4月10~15日ごろです。冬の寒波で枯れ込みが強くなった場合でも、3月以降の葉の展開を待ち、出荷ができます。ただし、4月以降に収穫する春どり栽培は「春扇」「初夏扇」が適します。 ■圃場準備・土づくり 土質を選ばず栽培できますが、極端に湿害が出やすい圃場は避けます。通気性、排水性のよい土づくりを心がけ、夏越ししやすくするために、元肥は控えめにしてください。 ■播種・育苗管理 トレー育苗では、40~50本/mとなるように播種を行います。発芽をそろえ適度に換気して、がっちりとした苗を育てます。 ■定植・栽培管理 定植は丁寧に行い、必要に応じて定植後の灌水を行います。本品種に限らず、7~8月の高温期は、土壌病害が多く発生します。そのため、高温期の追肥・土寄せは控え、防除に努めます。9月までは太りがやや遅く細葉のため、台風など風の被害を受けにくく、耐倒伏性を発揮します。 夏越し後の追肥は、9月10日を過ぎてから夜温の低下を見て行います。9月の追肥は、慣行品種より20~30%増しで、肥大を促します。肥大が遅れると首の締まりが緩くなったり、葉枚数が不足したりする要因になります。9月以降はしっかり肥料を効かせるのがポイントです。 土寄せは葉鞘部の太り具合を見ながら小まめに行ってください。葉枚数がやや少ない品種のため、止め土を強くすると襟が伸び上がり、3枚目の外葉の切れが発生することがあります。秋以降の土寄せは強くせず、本葉4~5枚が出ている状態で土寄せしていくと、太りと葉枚数を確保しやすいです。 ■病害虫防除 高温期の白絹病、軟腐病に注意し、適宜防除を行うことが大切です。秋以降は、さび病に注意が必要です。 ■収穫 止め土をして、軟白に必要な日数を置いて試し掘りを行うなど、適期の収穫を心がけます。

ぬくもり

ぬくもり

カネコ種苗株式会社

軟らかくてうまい! 特性 ●肉厚で繊維質が少ないので、軟らかく食味に優れます。●軟白部の伸びと太りは「下仁田」ネギより優れ、ボリュームがあって多収です。一般的な加賀系品種に比べ襟のしまりは強く、しわの発生も少ないので「むきネギ」としても出荷出来ます。●萎縮病、黒斑病などの茎葉病害には比較的強く、栽培が容易です。●休眠性は浅く、寒い時期でも葉の枯れ込みが少ないので出荷期間を長くとれます。●食味を特に重視する曲がりネギ産地でも好評を得ています。 栽培要点 ●軟質系のネギですので、軟腐病等の土壌病害には注意が必要です。排水対策、薬剤の予防散布を行います。●差別化するためには、浅植え・疎植にして太りを出します。この場合土寄せ回数も少ないので、省力化が可能です。●抽苔はやや早い品種ですので、秋の早まきは避けます。また、春まき2~3月どりでは収穫遅れにならないようにします。

千秀葱

千秀葱

山陽種苗株式会社

曲がり少なく収量性抜群の周年栽培可能な葉葱 水耕でも利用可能です。 曲がり少なく高温期での栽培にも適しています。 周年栽培可能な葉葱専用種。 ■特性 耐暑性・耐病性に優れ、高温期でも曲がりが少なく、荷姿が美しい。 葉は極立性の極濃緑。風などによる倒伏が少なく、株元が肥大しにくいので収穫作業が容易である。 歯切れ良く、食味・香りとも抜群である。 ■栽培のポイント 高温期は病害虫(スリップス等)の発生が多いので早めの防除を心掛ける。 夏場の乾燥・過湿・肥料切れなどは、葉の先枯れの原因となるので注意する。

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