果実・収量特性

多収性のネギ品種一覧 全62種類

多収性ネギ 多収性ネギとは 多収性ネギとは、単位面積あたりの収穫量が多い特性を持つネギ品種群のことを指します。ネギの収量は、1本あたりの重量(太さ・長さ)、栽植密度、分げつ性、秀品率など複数の要因で決まりますが、多収性品種はこれらのうち一つ

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多収性について

多収性ネギ

多収性ネギとは

多収性ネギとは、単位面積あたりの収穫量が多い特性を持つネギ品種群のことを指します。ネギの収量は、1本あたりの重量(太さ・長さ)、栽植密度、分げつ性、秀品率など複数の要因で決まりますが、多収性品種はこれらのうち一つまたは複数に優れた特性を備えています。

ネギは根深ネギ(白ネギ)と葉ネギ(青ネギ)で収量性の評価基準が異なります。根深ネギでは軟白部の長さと太さ、1本あたりの重量が収量の主要な指標です。葉ネギでは分げつ数と葉の伸長速度、再生力が収量に影響します。多収性品種の選定にあたっては、どのタイプのネギを栽培するかによって着目すべき特性が変わります。

まず押さえておきたいのが、ネギの「多収性」は単に太くて重いネギが取れるだけではなく、規格内の秀品がどれだけ取れるかが重要だという点です。ネギは曲がり、分げつの乱れ、軟白部の短さなどの理由で規格外になることがあり、秀品率を含めた実質的な出荷量で「多収」かどうかが評価されます。

多収性を支える形質としては、肥大性の良さ、草勢の強さ、耐暑性・耐寒性による栽培期間の長さ、そして在圃性の高さなどが挙げられます。特に在圃性が高い品種は収穫適期の幅が広く、出荷調整がしやすいことから、結果として出荷量を最大化しやすくなります。

多収性ネギの魅力

多収性ネギの最大のメリットは、面積あたりの収益性の向上です。ネギは栽培期間が長く(根深ネギで定植から収穫まで4〜6か月程度)、土寄せなどの管理作業に多くの労力がかかる作物です。同じ労力をかけるのであれば、収穫量が多い品種のほうが経営効率は高まります。

生産者にとっての経営面の利点として、出荷量の安定確保があります。ネギは周年需要がある作物であり、量販店や業務用需要に応えるためには安定した出荷量が必要です。多収性品種を導入することで、契約栽培での納品数量の達成や、市場出荷での荷口の安定化が期待できます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。多収性品種の収量ポテンシャルを活かすためには、土寄せのタイミングと回数が重要です。根深ネギの場合、土寄せは軟白部の伸長を促進するための基本作業ですが、多収性品種は肥大力が強いため、土寄せが遅れると軟白部の太りが不揃いになることがあります。品種の特性に合わせた適切なタイミングでの土寄せが、秀品率の高い多収を実現するためのポイントです。

また、収穫時の歩留まりも重要です。多収性品種は1本あたりの重量が大きい傾向がありますが、皮むき調製で外葉を多く除去すると実質的な出荷重量が減少します。外葉の品質が良好で、調製ロスが少ない品種を選ぶことも、実質的な多収につながります。

消費者・市場ニーズ

ネギに対する消費者ニーズは、鍋物・薬味・炒め物など多様な用途に応じた品質が求められますが、産地や流通の視点からは安定した出荷量と品質の両立が重要です。

量販店のバイヤーにとって、ネギは通年で売場に欠かせない定番商品です。特に冬場の鍋物シーズンには需要が急増するため、この時期に十分な出荷量を確保できる産地が優先的に取引先として選ばれます。多収性品種の導入は、ピーク需要への対応力を高める手段の一つです。

業務用市場では、ネギは外食産業や惣菜加工で大量に消費される食材です。カットネギの原料としてまとまった量の安定供給が求められるため、多収性品種は加工業者からの評価も高い傾向にあります。

これ、実は直売所でも重要な要素です。ネギは家庭での消費頻度が高い野菜であり、直売所での販売回転が良い商品です。多収性品種で十分な出荷量を確保できれば、売場に常時商品を並べることが可能になり、顧客の定着につながります。

市場価格の面では、ネギは天候や作柄によって価格変動が大きい作物です。多収性品種で収量を安定させることは、経営のリスク管理にもつながります。

栽培のポイント

多収性ネギの収量ポテンシャルを最大限に引き出すための栽培管理では、育苗・定植・土寄せ・施肥が特に重要です。

育苗管理では、健全で揃いの良い苗を育てることが多収の出発点です。定植時の苗の大きさや品質が、その後の生育と収量に大きく影響します。多収性品種は生育旺盛なものが多いため、育苗期間中に徒長させないよう温度と水分を管理することが重要です。

定植時の栽植密度は、品種の草姿(太りやすさ、葉の展開角度)に合わせて設定します。根深ネギの場合、溝の深さと株間が軟白部の品質に影響します。多収性品種の中には太りが早いものがあり、密植すると太りすぎて規格オーバーになることもあるため、品種の特性に合った栽植密度を設定する必要があります。

土寄せは根深ネギの栽培では最も重要な管理作業です。多収性品種は肥大力が強いため、土寄せのタイミングが遅れると曲がりネギが発生しやすくなります。定期的かつ適切なタイミングでの土寄せが、まっすぐで見栄えの良いネギを多く収穫するための基本です。

施肥管理では、ネギは比較的多肥を好む作物ですが、窒素過多になると軟白部が軟弱になり、品質が低下します。多収性品種は肥料の要求量が大きい傾向がありますが、品種の推奨施肥量を参考に、土壌診断に基づいた施肥設計を行うことが重要です。

病害虫対策としては、べと病、さび病、軟腐病、黒斑病などの主要病害、アザミウマやネギハモグリバエなどの害虫に注意が必要です。病害虫の発生は収量低下に直結するため、品種の耐病性を確認のうえ、適切な防除を実施します。

品種選びのコツ

多収性ネギの品種を選ぶ際は、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 収量性の実績: 栽培試験や産地での実績データを確認する。1本あたりの重量と10aあたりの出荷本数の両面で比較する
  • 軟白部の品質: 軟白部の長さ、太さ、締まりの良さを確認する。L・M規格の秀品率が高い品種が実質的に多収
  • 揃いの良さ: 太さや長さの揃いが良い品種は、調製・出荷作業の効率が高い
  • 在圃性: 収穫適期を過ぎても品質が維持される品種は、出荷時期の調整がしやすい
  • 耐病性: べと病、さび病、軟腐病、黒斑病など主要病害への耐性を確認する
  • 耐暑性・耐寒性: 栽培期間を通じて安定した生育が可能かを確認する。夏越しや冬越しの安定性は収量に影響する
  • 抽苔耐性: 春の抽苔(ネギ坊主の発生)が遅い品種は、春どりの栽培で収量を確保しやすい

意外と知られていないのですが、多収性品種の中には肥大が早いぶん、収穫が遅れると太りすぎて規格外(3L以上)になりやすい品種もあります。在圃性が高く、適正サイズを長期間維持できる品種のほうが、出荷計画の柔軟性が高く、実質的な多収につながることがあります。試作段階では、収穫時期をずらした際の品質変化も確認しておくことが品種選定の精度を高めます。

市場動向とこれから

多収性ネギ品種に対する需要は、ネギの安定供給体制の維持と生産効率化のニーズから、着実に高まっています。

国産ネギの主要産地は千葉県、埼玉県、茨城県、群馬県、北海道などで、産地リレーにより周年供給が行われています。各産地では、限られた労働力で最大の出荷量を確保するために、多収性品種への関心が高まっています。特にネギは土寄せなど労働集約的な作業が多い作物であるため、少ない面積で多くの収量を得ることが省力化にもつながります。

種苗メーカー各社は、収量性と品質の両立を目指した品種開発を進めています。肥大性と揃いの良さを兼ね備えた品種、耐病性と多収性を両立させた品種など、複合的な育種目標に基づく品種の充実が進んでいます。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、多収性品種の導入は面積あたりの生産性を高めるための基本的な施策です。ただし、ネギは食味(辛み、甘み、柔らかさ)や外観品質に対する消費者の評価が品種の市場価値を左右するため、収量だけでなく総合的な品質を備えた品種の選定が求められます。

今後の展望としては、機械化栽培体系(機械定植・機械収穫)との適合性が高い多収性品種の開発、高温環境下での安定生育と多収性の両立、そして加工用途に適した品質特性と多収性を兼ね備えた品種の充実が期待されています。

まとめ

多収性ネギは、単位面積あたりの収穫量に優れた品種群であり、面積あたりの収益性向上と安定出荷に寄与する特性を持っています。根深ネギでは軟白部の肥大性と秀品率の高さ、葉ネギでは分げつ性と再生力が多収を支える主な形質です。

栽培面では、品種の特性に合った栽植密度の設定と適切なタイミングの土寄せが多収のポテンシャルを引き出す鍵です。品種選びにあたっては、収量性だけでなく軟白部の品質・揃い・耐病性・在圃性を総合的に評価し、自分の栽培体制や販売先のニーズに合った品種を選定することが重要です。

62品種 掲載中
SUKIYAKI

SUKIYAKI

カネコ種苗株式会社

ひとあじ違う!美味しいネギの決定版! 特性 ●軟白部は繊維質が少なく、軟らかく、煮ても焼いても甘さが増し、非常に美味です。さらに葉も軟質なのでおいしく食べられます。 ●「下仁田」ネギより軟白部の伸長性・肥大性・しまりが優れ、多収です。 ●葉が短いので葉折れが少なく、作業性に優れます。 ●休眠性は浅く、厳寒期でも葉の枯込みが少ないので、1~2月出荷でも緑葉数が確保できます。 ●適応作型は春の1~4月まき、秋の9月下旬~11月上旬まき(要摘蕾)です。 栽培要点 ●軟質系のネギですので、軟腐病等の土壌病害には注意が必要です。排水対策、薬剤の予防散布を行います。 ●差別化するためには、浅植え・疎植にして太りを出します。この場合土寄せ回数も少ないので、省力化が可能です。 ●抽苔はやや早い品種ですので、秋の早まきは避けます。また、春まき2~3月どりでは収穫遅れにならないようにします。

こいわらべ

こいわらべ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「こいわらべ」は、葉の短いコンパクトサイズのネギで、極晩抽性を有し、春どり~初夏どりの作型で高収量が得られます。収穫物の襟部の締まりがよく形状の揃いに優れ、秀品率も高くなります。葉身、葉鞘ともに軟らかく、辛みが少ない特徴を持ちます。 ■主要特性 1. 「こいわらべ」の外観は、一般のネギ品種よりも短く太い特徴をもちます(写真1)。「ゆめわらべ」と比べ、葉身・葉鞘はやや短く、葉鞘径は太く、収穫物の形状の揃いにも優れます(表1)。 2. 「ふゆわらべ」及び「ゆめわらべ」より抽だい時期が遅く、9月中旬以降に播種した場合、翌年5~6月に抽だいがほとんど発生せず収穫に至り、両品種より収量が多くなります(表1、写真2)。 3. 辛みの程度は低く(表1)、葉身・葉鞘ともに軟らかい食感をもち、全体を食すことができます。 4. 冬季積雪のない温暖地又は暖地において夏~秋に播種し、春~初夏に収穫する露地栽培又はトンネル栽培に適しています。 5. 「こいわらべ」は、極晩抽性をもち短葉で軟らかく辛みの少ない「MSS-TA-4」を母親、短葉で葉鞘肥大の旺盛な「TAM-3」を父親とするF1品種です。

すさまる

すさまる

株式会社サカタのタネ

極濃緑・多収で葉先が強い夏用小ネギ ■特性 1. 高温時期でも生育停滞しにくく、葉肉が厚く収量性が高い。 2. 葉色は濃く、立性がよいため秀品性が高い。 3. そろいがよく、皮むきがしやすいため、出荷作業性がよい。 4. 播種後60~70日で収穫できる中早生品種。 5. 種子サイズはやや大粒のため、薄まきにならないよう注意する。 ■適応性 ハウス栽培では3月中旬から9月中旬播種、5月下旬から11月下旬収穫に適します。高温時期でも生育停滞しづらい品種ですが、基本的には伸びにくくガッチリした夏用小ネギ品種です。そのため、温度がある初夏から秋収穫に適性が高く、反対に低温時期の収穫では長さが出にくくなるため、10月以降の播種は控えます。露地栽培でも立性で収量は高く仕上がりますが、疎植になると葉太りして長さが取りづらくなるので、状況に応じて栽植密度の調整が必要です。 ■圃場準備・土づくり 水分コントロールがしやすい、排水性のよい圃場を準備します。排水がコントロールしにくい場合は、ハウスの内回りに溝を切るなどして排水性の調整を行います。施肥・耕耘後、しっかり灌水し地水を確保し、トラクターが入れる程度に乾いたら耕耘・整地します。 ■播種~発芽 播種量は10a当たり3Lを目安としますが、圃場や時期によって葉太りや葉のなびきが発生するため、状況に応じて適宜播種量を調整します。播種から発芽までは表面が乾き過ぎないように注意して灌水しますが、1回の灌水量が多いとやわらかい土が締まって固くなるので、注意します。また高温時期の播種は直射日光でダメージを受けるので遮光をして地際の気温上昇を抑えます。発芽から本葉1枚目が出るまでに地表面がぬれていると立ち枯れ病が発生しやすいので、水を控え乾燥気味にします。 ■本葉1枚目~2.5枚目 本葉1枚目が展葉してきたら、灌水を再開し生育を促します。高温時期には日中表面がぬれていると根がダメージを受けて生育が停滞するので、夕方に灌水し日中は表面が少し乾いている程度にします。本品種は初期生育は早いですが、後半の生育は緩慢になり葉色が濃くなります。本葉3枚目の葉色が淡い場合は、灌水を控えて葉色を出します。 ■本葉2.5枚目~収穫まで 日中のなびき具合と、葉色を見ながら灌水量を調節します。葉色が淡い場合には灌水を控え、色を出し、適度な色を出しながら葉がなびかないように灌水量を調整します。 ■病害虫防除 本品種は耐病性品種ではないので、慣行通り防除が必要です。春・秋はさび病・べと病・葉枯れ病などの葉の病気が増えるので予防的に殺菌剤を散布するように心掛けましょう。夏期はネギアザミウマやハモグリバエなど害虫の発生が増加するので、それぞれの害虫に応じた殺虫剤の散布、ハウス側面からの飛び込み防止のため、ネットの設置・ハウス周囲の除草などを徹底しましょう。

すずわらべ

すずわらべ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

「すずわらべ」は、葉の短いコンパクトサイズのネギで、冬まき夏どり作型に適し、葉鞘の太りが早く短期間の栽培で収穫に至ります。襟部がよく締まり、形状の斉一性に優れ、秀品率が高く多収となります。葉が軟らかく、辛みが少ない特性を有します。 ■主要特性 「すずわらべ」は、一般のネギ品種よりも短く太い形状が特徴です。冬まき夏どりの作型において「ふゆわらべ」及び「ゆめわらべ」より葉鞘径が太く、収穫物の形状がよく揃い、高い秀品率、秀品収量が得られます。 辛味の程度は「ゆめわらべ」並みに低く、一般の根深ネギ品種より軟らかい食感をもち、葉身部も食すことができます。 全国で栽培可能で、冬に播種し、夏に収穫する露地栽培に適しています。葉鞘が短いため、土寄せ回数が一般のネギより少なく、1か月程度早く収穫できます。 「すずわらべ」は、葉鞘肥大が旺盛で、優れた外観特性をもつ「MSN-TAM-1」を母親、短葉で軟らかく辛みの少ない「TA-4」を父親とするF1品種です。

せなみ

せなみ

カネコ種苗株式会社

軟白部のテリ美しく市場性抜群 特性 ●10~1月どりの合黒系一本太ネギで、分けつはほとんどしません。●耐寒性が強いので、厳寒期にも目減りと襟形の崩れを起こしにくく、優品生産が容易です。●軟白部の肥大性、伸長性、しまりは、これまでの冬どり用合黒系ネギより優れており、多収となります。●草姿は立性で、倒伏や葉折れが少なく、機械作業が容易です。

ぬくもり

ぬくもり

カネコ種苗株式会社

軟らかくてうまい! 特性 ●肉厚で繊維質が少ないので、軟らかく食味に優れます。●軟白部の伸びと太りは「下仁田」ネギより優れ、ボリュームがあって多収です。一般的な加賀系品種に比べ襟のしまりは強く、しわの発生も少ないので「むきネギ」としても出荷出来ます。●萎縮病、黒斑病などの茎葉病害には比較的強く、栽培が容易です。●休眠性は浅く、寒い時期でも葉の枯れ込みが少ないので出荷期間を長くとれます。●食味を特に重視する曲がりネギ産地でも好評を得ています。 栽培要点 ●軟質系のネギですので、軟腐病等の土壌病害には注意が必要です。排水対策、薬剤の予防散布を行います。●差別化するためには、浅植え・疎植にして太りを出します。この場合土寄せ回数も少ないので、省力化が可能です。●抽苔はやや早い品種ですので、秋の早まきは避けます。また、春まき2~3月どりでは収穫遅れにならないようにします。

ブラックアロー

ブラックアロー

カネコ種苗株式会社

葉色が濃く、耐暑性に優れる小ネギF₁品種! 特性 ●耐暑性に優れ、高温条件下でも旺盛に生育する小ネギF₁品種です。 ●葉折れが少なく作業性に優れる品種です。 ●葉色は濃緑色で、荷姿にも優れます。 ●そろいが良く、秀品率が高い品種です。 ●葉鞘部のしまりが良く、一本重が乗るので収量性にも優れます。 ●葉質が硬く、カットした際のリングもつぶれにくいので、加工用としても好適です。 栽培要点 ●周年栽培が可能ですが、2~9月播種が最も適しています。 ●葉色が濃いので、極端な水切り作業をしなくても色が乗ります。 ●生育が早いので収穫遅れにならないよう、適期収穫に努めます。 ●良品生産のためには薬剤の予防散布をおすすめします。 ●連作は秀品率を下げます。緑肥作物との組合せが有効です。

ホワイトスター

ホワイトスター

タキイ種苗株式会社

やわらかくておいしい! 秀品率上々の多収種! ■特長 ・生育が旺盛で伸びと太りがすぐれる、合柄系の良質多収種。 ・軟白部の白さと色つやがすぐれ、肉質はやわらかく苦みや辛みが少ないので食味にすぐれる。 ・そろい性にすぐれ、クズの発生が少なく秀品率が高い。また、皮むき作業が容易なので、出荷調製時間が短縮できる省力品種。 ■栽培の要点 ・比較的吸肥力の強い品種なので、有機や緩効性肥料を用い、緩やかな肥効に努める。 ・生育が旺盛なので、良質性を生かすために適期収穫を心掛ける。 ・晩抽品種ではないので、秋まきでは摘蕾を要する。

ホワイトタイガー

ホワイトタイガー

タキイ種苗株式会社

病気に強く作りやすい! 良質合柄多収種! ■特長 ・べと病、赤さび病などに対して比較的強く、肥大性にすぐれる合柄系一本ネギ。 ・冷涼地の9〜10月どりが最適で、中間地の年内どりにも適する。 ・肉質は緻密で、苦みや辛みが少なく食味上々。 ・軟白部の色つやにすぐれる。 ・草姿は濃緑・立性で、首しまりがよい。葉折れも少なく、土寄せなど管理作業も容易。 ■栽培の要点 ・極端な肥効は良質性を損なう要因となるほか、分けつや病害を助長するので、持続的な肥効を心掛ける。そのためには、こまめな追肥または有機質系や緩効性肥料などで対応するのが望ましい。 ・1回目の土寄せは、太りを十分に確保してから行うことが望ましい。夏場の高温時の土寄せは、ネギに悪影響をおよぼすため控える。

ゆめわらべ

ゆめわらべ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

白く軟らかい部分(葉鞘部)を30cmほど形成させる従来のネギ生産では、土寄せを繰り返し行う必要があり栽培期間が長期におよびますが、「ゆめわらべ」は葉鞘が短く太りが早いため、土寄せ回数が少なく、短い栽培期間で収穫することが可能です。通常のネギより持ち運び・収納に便利で、少人数家庭でも使いやすいというニーズにかなうだけでなく、辛味が少なく軟らかいため、緑の葉身部までまるごと食べられます。秋冬季だけでなく、初夏~夏の生産にも適しており、長期間の出荷が可能になるとともに、ネギ栽培の省力化、高品質化が期待されます。 ■主要特性 1. 「ゆめわらべ」は、葉身部および葉鞘部が一般的なネギ品種と比べ短く、冬どり用短葉性品種「ふゆわらべ」よりもやや長くなります。 2. 葉鞘径は「ふゆわらべ」より太く、多収となります。抽だいの起こりやすい初夏の収穫でも抽だい株の発生が少なく、夏どりでも高収量が得られます。 3. 辛味の程度は収穫時期が変わっても安定して低く、緑の葉身部まで軟らかく食すことができます。 4. 全国で栽培可能で、秋冬どり、初夏どりおよび夏どりでの生産に適しています。葉鞘が短いため、土寄せ回数が一般のネギより2回ほど少なく、栽培期間も1~2か月短縮され、生産労力・コストの削減に寄与します。 5. 「ゆめわらべ」は、短葉で軟らかく辛味の少ない雄性不稔性の「MSK-TA-2」を母親、やや短葉で優れた外観特性を有する「TAM-1」を父親とするF1品種です。

九条太

九条太

株式会社アサヒ農園

【京都の伝統野菜】柔らかでおいしい京野菜 商品特性 ■特性 葉ねぎの代表種、分けつ力旺盛で3~4本となる豊産種。 葉は鮮やかな濃緑色で茎、葉共に柔らかく、美味です。 草勢強く、作り易く、家庭菜園に最適です。 ■利用法 厚肉でやわらかく香気あり、薬味用、和え物にもおいしく栄養価も高い。 育て方 ■土づくり 種まき前に石灰を散布し、深くよく耕し土を中和させておきます。 肥料は堆肥、油かす、化成肥料等を元肥に施します。 ■たねまき 苗床に約10cm位の間隔にスジまきします。 発芽まで土が乾燥しないように潅水をします。 発芽後混んだ部分を間引いて株間1.5cm位にします。 ■栽培のポイント うね幅1mに2条植えとし、株間15cmに5~6本づつ植えます。 追肥は土寄の時、化成肥料を与えます。 夏は干し苗で植えると分けつが多くなります。

京千緑

京千緑

タキイ種苗株式会社

濃緑・立性で葉先枯れの少ない多収葉ネギ! ■特長 ・生育が早く旺盛で、株の太りがよく収量性が高い。耐暑性や耐寒性も高く、秋から春どりの中ネギ栽培で最も能力を発揮するほか、小ネギの周年栽培にも適する。 ・葉は濃緑、立性で荷姿がよく市場性にすぐれ、葉折れや葉先枯れの発生が少なく、秀品率が高い。 ・そろい性にすぐれ、葉鞘基部のふくらみも少ないため、出荷・調製作業が容易。中ネギ栽培でも分けつの発生はほとんどない。 ■栽培の要点 ・生育が旺盛なため、特に生育後半の潅水量には十分注意し、軟弱徒長を防止する。特に秋や初夏の伸びやすい時期の栽培では、水分が多いと葉折れや倒伏の要因となるので注意する。 ・生育が早いため、収穫適期を守ることが重要。また、低温伸長性にすぐれるため、冬季の栽培ではパイプハウスやトンネルの換気を適度に行い、硬く充実した株に仕上げる。

京千羽

京千羽

タキイ種苗株式会社

そろい性にすぐれ、葉先枯れに強い!荷姿が美しい葉ネギ! ■特長 ・密植してもよくそろい秀品率が高い。 ・長さと太さともによくそろい収量性にすぐれる。 ・草姿立性の細葉であるため、葉折れや倒伏の発生が少ない。 ・濃緑葉で葉先枯れにも強く荷姿が美しい。 ・低温期でも安定して生育し、1〜2月どりが可能。耐寒性があるためトンネル栽培のほか、露地栽培も可能。 ・葉鞘部のしまりがよいため安定して2葉残しでの調製が可能。葉枚数をしっかりと確保できるため歩どまりが高い。 ■栽培の要点 ・有機質を十分に施用し、通気性と排水性が良好な膨軟な土づくりを心掛ける。 ・高温期の7〜8月まきは、発芽をそろえるため遮光資材などで地温低下と乾燥防止に努める。 ・春〜初夏どりでは生育が早いため、収穫適期を守る。 ・冬季の栽培ではパイプハウスやトンネルの換気を適度に行い、しまりのよい充実した株に仕上げる。

冬一心(ふゆいっしん)

冬一心(ふゆいっしん)

渡辺農事株式会社

揃い抜群で食味が良い黒柄系一代交配種 ■特性 ・耐暑性、耐寒性、耐病性に優れた秋冬どり黒柄系一本葱。根量が多く、生育も旺盛で土壌適応性が広く、冬期でも収量が安定。 ・草姿は立性で、葉肉が厚く、葉折れ少なく、管理作業が容易。葉数は6〜7枚と多く、濃緑色で赤サビ病にも強い。 ・葉鞘部の長さ40〜45cm、太さ2.5〜3.0cm。伸長性、肥大性が高い。 ・軟白部は純白でしまりが良く、肌は光沢があり滑らか。首部がまとまり、良く揃い、長期間安定し、収穫期の幅が広い。 ・肉質は緻密で風味があり、食味が良い。 ・ミニポット・チェーンポット育苗栽培に最適。 ■栽培のポイント ・肥大性がよいので、定植時の株間は2.5〜3,0cmとし、早出しは広めに、遅出しは狭めにする。

冬山一本太葱

冬山一本太葱

中原採種場株式会社

揃い抜群。秋冬どりF1一本ねぎ!! ■特性 ・増収性にすぐれた合柄系と耐暑性にすぐれた黒柄系との交配によって育成されたF1一本葱。 ・低温伸長性にすぐれるほか、耐暑性や耐病性もあって、作りやすく、秋冬どりに最適。 ・首の緊まりと伸びがよく、肉質は緻密で繊維が細く、食味上々で市場性が高い。 ・草姿は立性で草丈95cm、葉鞘部40〜45cmによく揃う。

冬扇3号

冬扇3号

株式会社サカタのタネ

耐寒性が強く極多収、厳寒期どりおよびハウス簡易軟白栽培の決定版 ■特性 1. 合黒系秋冬ネギ。 2. 耐寒性が強く、厳寒期でも葉折れが少なく、良品多収となる。 3. 低温伸長性が優れ、土質の重い地域や冷涼地、ハウス簡易軟白栽培に適する。 4. 草勢は強く、立葉で葉折れが少ないので、機械管理作業が容易である。 5. 太さは商品価値の高いL〜2Lでそろうため、秀品率が高く、収穫調整作業が容易である。 6.苗のそろいや定植後の生育がよいため、チェーンポットやセル育苗で特に能力を発揮する。 ■要点 ・ 軟白部の伸びが非常によい品種なので、とり遅れにならないように(いわゆる棒ネギにならないように)適期収穫を心がけてください。 ・ 苗作りは良品多収の第一歩。肥料切れや老化苗にならないように注意し、適期定植を心がけてください。定植後は灌水し、スムーズな活着を促すとともに、ヨトウムシ、ハモグリバエ、アザミウマなどの防除に努めてください。 ・ 伸びがよい品種なので、強風で倒伏しない程度に、小まめに土寄せを行ってください。

冬扇シオン

冬扇シオン

株式会社サカタのタネ

風に強く、夏越ししやすい冬どり用一本ネギ ■特性 1. 低温時の肥大、伸長性に優れる中生品種。 2. 草姿は立性で締まりがよく、そろい・秀品性が高い。 3. 高温期の欠株が少なく、夏越ししやすい。 4. 生育中期までの太りは比較的ゆっくり進み、10月以降気温が低下してからの肥大性および伸長性がよい。 5. 強風による倒伏の被害が少なく、曲がりが少ない。 6. やや晩抽性があり、3月末まで抽苔なく収穫が可能 ■適応性 関東以西の一般地で、4~5月まき、12~翌年3月どりに適します。中生品種で、低温時に肥大性が発揮されます。そのため、12月以降に適度な太さとなり、1月には十分な太さに達し、3月まで収穫が可能です。晩抽性は「春扇」より1週間程度早く、関東では4月10~15日ごろです。冬の寒波で枯れ込みが強くなった場合でも、3月以降の葉の展開を待ち、出荷ができます。ただし、4月以降に収穫する春どり栽培は「春扇」「初夏扇」が適します。 ■圃場準備・土づくり 土質を選ばず栽培できますが、極端に湿害が出やすい圃場は避けます。通気性、排水性のよい土づくりを心がけ、夏越ししやすくするために、元肥は控えめにしてください。 ■播種・育苗管理 トレー育苗では、40~50本/mとなるように播種を行います。発芽をそろえ適度に換気して、がっちりとした苗を育てます。 ■定植・栽培管理 定植は丁寧に行い、必要に応じて定植後の灌水を行います。本品種に限らず、7~8月の高温期は、土壌病害が多く発生します。そのため、高温期の追肥・土寄せは控え、防除に努めます。9月までは太りがやや遅く細葉のため、台風など風の被害を受けにくく、耐倒伏性を発揮します。 夏越し後の追肥は、9月10日を過ぎてから夜温の低下を見て行います。9月の追肥は、慣行品種より20~30%増しで、肥大を促します。肥大が遅れると首の締まりが緩くなったり、葉枚数が不足したりする要因になります。9月以降はしっかり肥料を効かせるのがポイントです。 土寄せは葉鞘部の太り具合を見ながら小まめに行ってください。葉枚数がやや少ない品種のため、止め土を強くすると襟が伸び上がり、3枚目の外葉の切れが発生することがあります。秋以降の土寄せは強くせず、本葉4~5枚が出ている状態で土寄せしていくと、太りと葉枚数を確保しやすいです。 ■病害虫防除 高温期の白絹病、軟腐病に注意し、適宜防除を行うことが大切です。秋以降は、さび病に注意が必要です。 ■収穫 止め土をして、軟白に必要な日数を置いて試し掘りを行うなど、適期の収穫を心がけます。

初夏扇

初夏扇

株式会社サカタのタネ

晩抽性があり、耐暑性のある合黒系一本ネギ ■特性 1.春どりおよび初夏どりに適する合黒系一本ネギ。 2.太りがよく襟締まりのよい晩抽品種。「春扇」よりも抽台が遅い。 3.草勢は「春扇」よりややおとなしく、過肥大や襟割れの発生が少ないため在圃性が優れる。 4.葉色が濃く草姿はコンパクト。葉は立性で機械管理作業の適応性が高い。 ■適応性 春どりおよび初夏どりに適します。一般地の春どりでは6月播種の4月どりにおいて特に能力を発揮します。「春扇」ではやや難しい4月下旬〜5月初旬どりがおすすめです。初夏どりでは6〜7月どりに適します。その中でも10月上旬に播種し、12月中旬〜3月下旬までトンネルを使用する6月どりに特に適します。 ■栽培:春どり 播種密度は株間2〜2.5cmが基準です。春どりでは定植期が高温期に当たるので、排水性のよい圃場を選定し額縁排水などの排水対策を行います。定植後、活着するまでは灌水を行います。肥培管理は慣行の春どり栽培に準じますが、元肥はやや抑えてこまめな追肥で仕上げると生育が安定します。土寄せは太りを確認しながら行います。抽苔は生育期間中の肥切れや管理の遅れ、冬の温度や水分状況の影響を受けます。3月以降にネギの内部葉数および花芽位置を確認し、およその抽苔時期を予測しておくと安心です。 ■栽培:初夏どり 播種密度は株間2.5〜3cmが基準です。無理な早まき、被覆資材の保温力が不十分な場合や換気が強すぎる場合は、抽苔が起こりやすくなるので注意します。 初夏どりでは栽培期間が短いため、元肥をやや多めに施肥します。4月以降の適温期に生育を促進させますが、「春扇」のように太りは早くないので、太りを確認しながら土寄せを行います。収穫では適期収穫を心がけます。 ■病害虫防除 葉の病害ではさび病、べと病に注意が必要です。収穫期にあたる春~初夏に特に発生しやすいので、発病前から予防的に防除を心がけます。土壌病害では白絹病と軟腐病に注意します。これらの病害は特に6月以降の高温期に発生が顕著となるので、春どりでは定植後〜9 月までの防除、初夏どりでは5〜6月の土寄せ時の防除を確実に行うことが大切です。

初夏扇2号

初夏扇2号

株式会社サカタのタネ

極晩抽性で草姿コンパクト。耐暑性に優れる一本ネギ ■特性 1.極晩抽性で「春扇」および「初夏扇」よりも抽苔が遅く、一般地では5月上旬までの出荷が可能※ 2.「春扇」および「初夏扇」より肥大がゆっくりな中生品種で、伸びすぎや太りすぎる心配が少ない。在圃性に優れる。 3.襟部の締まり・葉鞘部の締まりに優れ、晩春や初夏の温度上昇期でも耐暑性があり、品質が低下しにくい。 4.葉がコンパクトで風に強く、管理しやすい。皮むきがしやすいため、出荷効率がよい。 5.「春扇」や「初夏扇」と比較してさび病、葉枯病などの葉の病害にやや強い。 ※晩抽性については、気象や栽培条件によって差が生じることがあります。 ■適応性 温暖地の春どりおよび初夏どりに適応し、中生品種として作型後半の収穫に適します。収穫時期が3~5月上旬までの春どり作型の中では、最も晩抽性が必要とされる4月下旬~5月上旬どりに適します。春どり全般では、太りがよく、収量性の高い「春扇」、太りと在圃性のバランスに優れる「初夏扇」を主力で使用することをおすすめします。 一方、トンネルなど被覆資材を使用する初夏どり(10月まき6月どり)でも適応性がありますが、太りはゆっくりのため、収穫時期は6月下旬ごろになります。収量性は「初夏扇」にやや劣りますが、耐暑性が優れるため、6月下旬~7月上旬収穫で締まりよく重量感のあるネギが期待できます。一方で、9月まきなど無理な早まきでは、抽だいしやすいので、早まきしないよう注意が必要です。 ■栽培:春どり 栽植密度は株間2~2.5cmが基準です。春どりでは定植が高温期に当たるので、排水性のよい圃場を選定し額縁排水などの排水対策を行います。定植後、活着するまでは灌水を行います。肥培管理は慣行の春どり栽培に準じますが、元肥はやや抑えて小まめな追肥で仕上げると生育が安定します。土寄せは太りを確認しながら行います。抽だいは生育期間中の肥切れや管理の遅れ、冬の温度や水分状況の影響を受けます。3月以降にネギの内部葉数および花芽位置を確認し、おおよその抽苔時期を予測しておくと安心です。 ■栽培:初夏どり 栽植密度は株間2.5~3cmが基準です。9月下旬などの無理な早まき、被覆資材の保温力が不十分な場合や換気が強すぎる場合は、抽だいが起こりやすくなるので注意します。初夏どりでは栽培期間が短いため、元肥をやや多めに施肥します。4月以降の適温期に生育を促進させますが、「春扇」のように太りは早くないので、太りを優先させながら土寄せを行います。収穫では適期収穫を心がけます。 ■病害虫防除 葉の病害ではさび病、べと病に注意が必要です。収穫期にあたる春~初夏に特に発生しやすいので、発病前から予防的に防除を心がけます。土壌病害では白絹病と軟腐病に注意します。これらの病害は特に6月以降の高温期に発生が顕著となるので、春どりでは定植後~9月までの防除、初夏どりでは5~6月の土寄せ時の防除を確実に行うことが大切です。

吉宗(よしむね)

吉宗(よしむね)

株式会社武蔵野種苗園

耐暑性、耐寒性に優れ太りの良い黒柄系F1品種 特性 ●耐暑性、耐寒性に優れ、適応作型が広く作りやすい。 ●草姿は立性で、草勢は中程度で、葉鞘部は太くなり、収量性が高い。 ●首部の揃いと締まり良く、葉色は濃緑で葉折れ少なく、管理作業がしやすい。 栽培のポイント ●定植後の初期生育が緩やかなので、元肥はやや多めに施用する。 ●高温、乾燥には強く欠株は少ないが、過湿に対しては一般的な品種と大差ないので、十分な排水対策をとる。

1〜20品種 / 全62品種中

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