栽培環境・条件

ハウス向きのメロン品種一覧 全68種類

ハウス栽培向きメロン ハウス栽培向きメロンとは ハウス栽培向きメロンとは、ビニールハウスや温室などの施設環境での栽培を前提に品種改良・選抜されたメロンの品種群を指します。施設内の温度・湿度・光条件を活かして、露地では実現しにくい高品質・高糖

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ノリタケ ファインバブル装置 — 株重量+27% 糖度+31% 病害抑制

ハウス向きについて

ハウス栽培向きメロン

ハウス栽培向きメロンとは

ハウス栽培向きメロンとは、ビニールハウスや温室などの施設環境での栽培を前提に品種改良・選抜されたメロンの品種群を指します。施設内の温度・湿度・光条件を活かして、露地では実現しにくい高品質・高糖度・安定した外観品質の果実を生産することができます。

ハウス栽培といっても、加温温室(暖房設備を持つ温室)と無加温ハウス(加温なし・被覆のみ)では、品種への要求特性が大きく異なります。加温温室ではアールス系(マスクメロン系)の高級品種が中心であり、無加温ハウスではネット系品種を中心に春〜夏の作期で栽培されることが多いです。品種を選ぶ際には、どちらの施設形態で栽培するかを最初に明確にすることが重要です。

露地向き品種と比較したハウス向き品種の主な違いは、施設内の高温・多湿・光不足条件への適応性と、精密な温度・灌水管理を前提とした高品質果実の実現能力にあります。ハウス向き品種は施設環境の制御された条件下でその特性を最大限に発揮するよう育種されているため、露地栽培では必ずしも本来の品質が得られないことがあります。

ハウス栽培の特性とメリット

施設(ハウス)でメロンを栽培する最大の利点は、温度・水分・病害リスクのコントロールが可能な点です。

温度管理においては、春先や秋〜冬の低温期にも栽培期間を延長できることが施設栽培の大きな利点です。加温温室では年間を通じた作型設計が可能であり、春作・夏作・秋作と出荷時期を分散させることで、市場価格が高い時期を狙った出荷戦略が取れます。

病害・降雨のリスク軽減も重要なメリットです。べと病は多湿・降雨条件で発生しやすいですが、施設栽培では雨による感染を防ぎやすく、ハウス内の換気管理で湿度コントロールも可能です。うどんこ病については施設内でも発生しますが、環境管理による予防の余地が露地栽培より大きいです。

外観品質の安定化も施設栽培の強みです。ネットの均一な発現・果皮色のムラの低減・雨による汚れの防止など、出荷規格を満たす秀品率の向上につながります。

代表的な品種

ハウス栽培向きメロンには、品質水準の異なる複数のカテゴリがあります。

加温温室向きのアールス系高級品種では、ナント種苗の「アールス・ムーラン」「アールス・ムーラン夏Ⅰ」「アールス・ムーラン夏Ⅱ」、八江農芸の「アールスセイヌ春Ⅰ」「アールスセイヌ春Ⅱ」「ベネチア」(春Ⅰ・春Ⅱ・夏Ⅰ・夏Ⅱ・秋)「ミラノ」(春Ⅰ・春Ⅱ・夏・秋)「ポルト」、株式会社萩原農場の「アールスヴェルダ」「アールスヴェロッサ」「アールスアリーナ」「アールスモニカ」「アールスヴィーナス」「プチアールス」などが代表的です。これらは温室での1株1〜2果の精密管理により、Brix17度以上を目指す高級品種群です。

無加温ハウスから加温ハウスまで幅広く対応するネット系品種としては、横浜植木の「クインシー」シリーズ・「ソナタ」シリーズ・「妃盛夏系」・「雅春秋系」、タキイ種苗の「レノンスター」「レノンウエーブ」「レノンハート」「レノン」「パンナTF」「パンナ」などが産地で広く栽培されています。ナント種苗の「マリアージュ・グラン」「グランシャローム」「和香夏Ⅰ」「和香夏Ⅱ」なども、ハウス栽培向きとして評価されている品種です。

作型と品種の組み合わせ

ハウス栽培向きメロンを選ぶ際は、栽培作型との適合性が品種選定の核心です。

加温温室での春作(12〜1月播種、4〜6月収穫)・夏作(3〜4月播種、7〜8月収穫)・秋作(7〜8月播種、10〜12月収穫)と、各作期に適した品種系統が異なります。アールス系品種はシリーズ内で「春系」「夏系」「秋系」に分類されており、積算温度・感温性の違いに応じて作型別に使い分けられています。

意外と知られていないのですが、アールス系温室品種の「春系」「夏系」「秋系」の区分は、単純に季節の違いではなく、積算温度・日長条件・着果管理の最適化に基づいています。同じ「アールス系」でも春系品種を夏期に栽培しようとすると、収量品質が安定しないことがあります。カタログに記載された作型区分を厳守することが基本です。

ハウス栽培期間はアールス系温室品種で播種から収穫まで150〜210日程度かかることもあり、長期間にわたる精密な栽培管理が求められます。この長い栽培期間の中で病害・生理障害のリスクを管理することが、高品質なアールス系メロン生産の難しさであり、産地の技術蓄積が重要になる理由でもあります。

栽培のポイント

ハウス栽培向きメロンの栽培管理は、露地栽培と比較して管理項目が多く、精度が求められます。

温度管理は品質を左右する最重要項目です。発芽・育苗期・着果期・肥大期・成熟期それぞれに最適な温度帯があり、昼夜の温度差の設定も重要です。特に成熟前後の夜間低温(15〜18℃程度)の確保が糖度向上に関係するとされており、加温コストとのバランスをとりながらの管理が求められます。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。アールス系温室品種での着果管理は、品質決定の核心的な作業です。人工交配(または訪花昆虫の導入)による確実な着果と、摘果による着果数の絞り込み(多くは1株1〜2果)が高品質果実を実現するための基本作業です。着果節位(何節目の果実を残すか)の選択も品種特性と作型によって異なります。

灌水の管理も精密さが求められます。肥大前期は積極的な灌水で果実肥大を促し、肥大後期〜成熟期にかけては灌水量を絞って糖度を高めるというメリハリのある管理が一般的です。

品種選びのコツ

ハウス栽培向きメロンの品種を選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理します。

  • 施設形態との適合性: 加温温室・無加温ハウス・半加温ハウスのどれで栽培するかによって選択肢が絞られる。品種の推奨栽培温度と自分の施設のスペックを照合する
  • 作型区分: 同一品種シリーズ内でも春系・夏系・秋系があり、作期を誤ると品質が安定しない。播種時期と品種の作型区分を必ず確認する
  • 着果・整枝の作業量: アールス系の1株1果管理は作業密度が高い。自分の経営規模と作業能力に合った栽培形態の品種を選ぶ
  • 病害耐性: ハウス内では長期栽培中にうどんこ病・べと病のリスクが蓄積する。耐病性の高い品種の選択が安定生産につながる
  • 糖度の発現安定性: 作型・管理条件によって糖度の発現に差が出る品種がある。産地の試作データやメーカーの技術情報を参考にする

まとめ

ハウス栽培向きメロンは、施設内の温度・水分・病害リスクを管理した環境で高品質な果実を生産するための品種群です。加温温室向きのアールス系高級品種から、無加温ハウス向けのネット系品種まで、施設形態と作型に応じた豊富な選択肢があります。

品種選びでは、施設の設備水準・作期・管理能力・販売先の要求品質を総合的に考慮することが重要です。ハウス栽培向きメロンの品種一覧もあわせて確認しながら、自分の栽培スタイルに合った品種を選んでみてください。

68品種 表示中
NM-163

NM-163

ナント種苗株式会社

温期の肥大性の良い秋冬タイプ。低温期の肥大性の良い秋冬タイプ。 従来の赤肉では叶わなかった肥大性と従来の赤肉では叶わなかった肥大性と 栽培安定性を可能に。栽培安定性を可能に。 しかも、つる割病R0.1.2&うどんこ抵抗性。 ■特徴 ・葉はやや大きめで、葉色も中位。 ・初期草勢は中位で中期以降は強くツルもちが良い。 ・果皮色は淡い緑色のいわゆる「白肌」。 ・ネットは高く盛り上がり、ヒルネットも発生しにくい。 ・果形は球~腰高で、低温肥大性の高い秋冬タイプ。 ・果肉色は濃橙色で、果肉質はメルティング質となり、ニンジン臭は極めて少ない。 ・成熟日数はハウス促成で55日前後。 ・つる割病レース0.1.2、うどんこ病抵抗性(レースによって罹病)。

NM-320

NM-320

ナント種苗株式会社

高温期でもネットの出方が美しく、うどんこ病にも強い、濃緑皮緑肉メロン ■特徴 ・ネットが盛り上がり、ネットの発生不良が起こりにくい濃緑皮緑肉メロン。 ・つる割病レース0,2及びうどんこ病抵抗性。 ・葉はやや大きく、草勢は強めである。 ・果肉は厚く、収穫直後の果肉は硬めであるが、その後メルティング質に変化する。 ・成熟日数はトンネル栽培で53日程度。 ■栽培のポイント ・濃緑皮の既存品種と比べると草勢が強いので施肥量を2割ほど減らす。

アスコット

アスコット

株式会社大和農園

草勢は旺盛で、着果が良く多収性 ■基本情報 品目 メロン タイプ 黄皮・ノーネット 糖度 16〜18度 果重 0.8〜1.1kg 登熟目安 45~50日 ■品種特徴 ○ハウス~トンネル地這栽培までの作型に適応。 ○草勢は旺盛で、着果が良く多収性。多ヅル栽培に適する。 ○登熟日数は45~50日を目安とする。 ■栽培方法 <植え付け> 元肥は全面施肥・1㎡あたり、苦土石灰100g・堆肥2kg・緩効性肥料100gとする。畦幅2.5m、株間60~80㎝でマルチを張り、トンネルを作る。本葉4~5枚の苗を畦端30㎝に定植する。子ヅルは畦に直角に伸ばす。 <整枝・着果> 親ヅルは4~5枚で摘芯する。揃った子ヅルを2本出し、25節位で摘芯する。子ヅルの10~15節位から出る孫ヅルの1節目に着果させる。着果までの側枝は摘除する。地這栽培の場合、メロンマットを敷く。

アールスダーリン

アールスダーリン

株式会社大和農園

王者の風格、外観と肉質が絶品 ■基本情報 品目 メロン タイプ ネット・緑肉 糖度 15〜16度 果重 1.5〜1.7kg 登熟目安 55〜60日 ■品種特徴 ○アールス系緑肉ネットメロン。 ○つる割病(レース0,2)に抵抗性があり、うどんこ病に強い。 ○外観は正球型で、ネットは安定して発現する。 ○肉質はメルティング質で糖度は15度以上で安定する。 ○登熟日数は55〜60日を目安とする。 ○ハウス加温・無加温栽培を基本とする。

アールスブラボー

アールスブラボー

株式会社大和農園

外観の美しさと作りやすさが自慢 ■基本情報 品目 メロン タイプ ネット・緑肉 糖度 15〜16度 果重 1.6〜1.7kg 登熟目安 55〜60日 ■品種特徴 ○アールス系緑肉ネットメロン。 ○つる割病(レース0,2)に抵抗性があり、うどんこ病に強い。 ○草姿は立性で草勢は中位。 ○雌花の着生よく、着果が安定する。 ○登熟日数は55〜60日を目安とする。 ○ハウス加温・無加温栽培を基本とする。

オエリシオ

オエリシオ

ナント種苗株式会社

梅雨明けの急な高温時~盛夏期収穫に最適! ツル持ち良く、ネットが綺麗な濃緑皮青肉。 ■特徴 ・草勢強めで梅雨時の急な高温時や盛夏期における木がバテやすい環境でもツル持ち良い。 ・濃緑皮品種の中ではネットが密に入り美しい。 ・果重1.5~2.0kgでやや腰高。盛夏期収穫の立体栽培1果穫りでは2kg以上に肥大。 ・葉は大きく節間長め。 ・うどんこ病・つる割病R0,2抵抗性。 ・果肉は鮮やかな淡緑色で肉厚。糖度16度内外。 ・成熟日数はハウス・トンネル作で53日前後。

オトメメロン

オトメメロン

株式会社大島種苗店

特 長 1低温期の玉太りに優れた自這い用緑肉メロンで、ハウスの早だし栽培に最適。 2果形は球形。太めのネットが安定して発生するため外観が優れる。 3肉質はメルティング質で食味が優れ、糖度は15度以上で安定する。 4草勢はやや強め。低温期のつる伸びが速く、着果が安定しており作りやすい。 5本種はうどんこ病、つる割れ病の耐病性をもつ。

キスロマン®メロン

キスロマン®メロン

株式会社埼玉原種育成会

◎アールス系メロンと露地ネットメロンのニューハイブリッド。 ◎作りやすさ抜群、ハウス、露地ともに栽培可能。 ◎外観、中身の充実度、このクラス最高。 ◎グレードアップされた上品な食味と店持性 ◎変形果、発酵果少なく、店持ち性に優れる。 ◎ハウスの這い作りはもちろん、立ち栽培にも適する。 ■キスロマン1号  アールス系並の食味で、日持ち抜群である。  雌花の着生良く、連続着果しやすい。  適作型:各地春作に適する。 ■キスロマン2号改良  低温伸長性、低温肥大性に優れた大玉のネットメロン  雌花の着生良く、連続着果しやすい。  適作型:各地春作の早播きに最も適する。 ■キスロマン6号  根系の発達良く、樹勢強く、耐暑性に優れた品種  アールス系並の食味で、日持ち抜群である。  適作型:春作の後半と露地栽培に適する。 ■キスロマン7号  雌花の着生良く、連続着果しやすい。  ウドンコ病に強い  適作型:各地春作に適する。耐暑性あり。 ■キスロマン67  特に耐暑、耐乾性に優れ夏の高温期の栽培でも極めて作りやすい品種。  根系の発達良く、遅い作型に適す。  アールス系並の食味で、日持ち抜群である。 ■キスロマンエイト  草勢が特に強く、露地栽培に力を発揮。  耐暑性あり、着果性良好。  肥大性の高い、玉揃いの良いネットメロン。 ■キスロマンりぼん  草勢は中位、葉は小~中葉、雌花着生良好。  糖度は17~18度で上がりやすく、登熟日数は50日と今までのキスロマンより早く  収穫が可能 ■キスロマン31  高品質、高糖度で、食味に特化した品種。  低温肥大性あり。  幅広い作型に適す。

キングメルティー

キングメルティー

株式会社大学農園

特性 地這用品種で、早期栽培で品質の良い食味の良いメロンが生産されます。札幌中心で7月中旬頃までの出荷のハウス栽培に向きます。大型トンネル栽培でも7月中旬末頃の出荷用と考えて下さい。適温で45~48日位で(着果より)収穫出来る早生性。着果節は10節内外、早期作りでは2本仕立てでつる当たり1果として肥大をさせて中間玉(2番果)を着果させることも良い。着果35日までは、肥大を優先させる管理で、その後は果実の充実を心掛ける管理をする。

クラリス

クラリス

ナント種苗株式会社

つる割病レース0.1.2&うどんこ病抵抗性。 早生48日タイプで肥大性抜群の肉厚メロン。 やみつきになる濃厚な甘さとメルティング感が収穫直後から長く続いて店持ちも良い。 ■特徴 ・葉の大きさは中位で色濃い。 ・草勢は中位でツル持ちはやや良い。 ・うどんこ病・つる割病レース0,1,2に抵抗性。 ・果形は球形で果重1.5~2.0kg。 ・果肉は黄緑色で肉厚。可食率が高い。 ・糖度は16度内外に安定して高い。 ・肉質食感は収穫直後から硬すぎずメルティング質だが「食べ頃」が長く、店持ちに優れる。 ・成熟日数はハウス・トンネル栽培で48日前後の早生。 ■栽培のポイント ・開花から肥効を高めネット発生までは昼夜とも高めの温度管理を行い初期肥大を促す(交配後1週間は夜温$20^{\circ}\text{C}$を確保)。 ・早生なので収穫遅れに注意。遅れるとうるみや発酵のリスクがある。 ■コメント ・弊社既存品種とは異なりネットは細く密で盛り上がらず、果梗部の周りはネットが極めて少ないので、アールスのような外観を求められる方には不向きです。 ・クラリスの特徴として「食べ頃が長い」が挙げられます。収穫直後の肉質は他品種よりも軟らかく感じられ、食べると既にメルティング感も感じられます。一般にこうした品種は店持ちが悪いのですが、クラリスはこうした状態が長く続き、むしろ店持ちが良いという不思議な特徴があります。 ・近年は熊本などフザリウムレース1が発生する産地が増えておりますが、この品種は抵抗性ですのでそれらが発生している地域でも自根で栽培頂けます。

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