果実・収量特性

高糖度のメロン品種一覧 全89種類

高糖度メロン 高糖度メロンとは 高糖度メロンとは、果実の糖度(Brix値)が特に高い品種群を指します。メロン全般は果物の中でも糖度が高い品目ですが、品種や栽培条件によって糖度には大きな差があります。一般的な流通品のメロンで糖度14〜16度程

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高糖度について

高糖度メロン

高糖度メロンとは

高糖度メロンとは、果実の糖度(Brix値)が特に高い品種群を指します。メロン全般は果物の中でも糖度が高い品目ですが、品種や栽培条件によって糖度には大きな差があります。一般的な流通品のメロンで糖度14〜16度程度が平均的な水準とされており、それを上回る17度以上を目標とするような品種や栽培を「高糖度」と呼ぶことが多いです。

ただし「高糖度メロン」という表記に明確な業界統一基準があるわけではありません。種苗メーカーのカタログでは「高糖度」「糖度が上がりやすい」「Brix高値安定」などの表現が用いられますが、その基準は品種・作型・栽培地域によって異なります。カタログ上の糖度表記はあくまで目安として捉え、実際の栽培条件によってどの程度まで発現するかを確認することが重要です。

糖度を構成する主な成分はショ糖(スクロース)で、メロンの甘みの大部分を占めます。メロン果実の糖は、葉で光合成によって合成されたショ糖が師部を通じて果実へ転流・蓄積されることで高まります。さらに追熟の過程でも糖度が上昇し、食べ頃を迎えます。この糖の蓄積プロセスが品種の遺伝的特性と栽培管理の両方に支配されているため、「糖度が上がりやすい品種」を選ぶことと「糖度を引き出す栽培技術」の両方が必要になります。

高糖度メロンの魅力

高糖度は生産者・消費者・流通の三者にとって価値のある特性です。

消費者にとっての魅力は言うまでもなく、甘みの強さです。メロンに期待する「濃厚な甘さ」を高い水準で実現できる品種は、贈答品市場においても一般小売市場においても高い評価を得やすい傾向があります。糖度が高いほど果汁のコクも増し、香りとのバランスが取れたときに食味の評価が最高水準に達します。

生産者にとっては、高糖度品種を安定的に栽培できることが産地のブランド力につながります。贈答品市場では「糖度○度保証」を打ち出した商品が高値で取引される事例があり、収益性の向上に直結します。また、消費者からの評価が口コミで広がることで、リピート購入や固定客の獲得にもつながります。

流通・小売側では、高糖度品種は「差別化商品」として棚に並べやすいという利点があります。通常のメロンと同じ陳列棚でも、糖度や品質の訴求があると消費者の目を引きやすくなります。

代表的な品種

高糖度で知られるメロン品種は、大きくアールス系(温室・加温ハウス向き)とネット系(ハウス・露地兼用)に分かれます。

アールス系では、ナント種苗の「アールス・ムーラン」シリーズや、八江農芸の「ベネチア」シリーズ、株式会社萩原農場の「アールスヴェルダ」「アールスヴェロッサ」「アールスアリーナ」「アールスモニカ」などが、糖度の高さと安定性で知られています。これらは温室での1株1〜2果の精密管理により、Brix17度以上を狙える品種群です。

タキイ種苗の「レノンスター」「レノンウエーブ」「レノンハート」は、ネット系品種の中でも高糖度と食味の良さで評価されています。横浜植木の「クインシー」シリーズも、甘みの安定した発現を特徴とする品種として、産地で広く栽培されています。

糖度を引き出す栽培管理

品種の選択は重要ですが、高糖度品種を選んでも栽培管理が伴わなければ糖度は発現しません。ここからが実際の栽培で差がつくところです。

着果数の制限は最も基本的な高糖度対策です。1株に多くの果実をつけると、1果あたりに蓄積される糖が分散されて糖度が下がります。品種の推奨着果数を守り、余分な果実は早期に摘果することが重要です。

灌水の絞り込みも糖度向上に有効な手法です。果実肥大後期〜成熟期にかけて灌水量を減らすことで、果実内の水分比が下がり、相対的に糖濃度が上昇します。ただし、過度な水分ストレスは果実の肥大不足や品質低下を招くため、適切なタイミングと程度での管理が必要です。

収穫後の追熟管理も糖度に影響します。適切な追熟温度(15〜20℃程度)と追熟日数を守ることで、収穫時よりも糖度が高まった状態で消費者に届けることができます。品種によって追熟の適性期間は異なるため、品種特性に応じた出荷判断が求められます。

品種選びのコツ

高糖度メロンの品種選びで確認しておきたいポイントを整理します。

  • 糖度のポテンシャルと安定性: カタログに記載された糖度は最高値であることが多い。平均的な糖度水準がどの程度か、栽培条件別の試験データがあれば参考にする
  • 作型との適合性: 温室・加温ハウス・無加温ハウス・露地トンネルで、糖度が発現しやすい条件が異なる。自分の栽培環境に合った品種を選ぶことが前提
  • 高糖度と着果安定性のバランス: 糖度が高い品種の中には着果が不安定なものがある。収量安定性と糖度のどちらを重視するかは経営判断
  • 果肉色(緑肉・赤肉)との関係: 高糖度品種は緑肉系・赤肉系の両方に存在する。販売先の求める果肉色と糖度を同時に満たす品種を探す
  • うどんこ病・べと病耐性: 高糖度を狙う精密栽培では病害による品質低下が致命的になる。耐病性品種の選択は安定生産の基本
  • 日持ち性との兼ね合い: 高糖度品種の中には追熟が速く日持ちが短い傾向のものもある。出荷先や輸送距離に合わせて日持ち性も確認する

市場動向とこれから

高糖度メロンへの需要は、消費者の「少量でも高品質なものを食べたい」という志向と連動して、高付加価値品市場での存在感を高めています。量より質を重視する消費傾向の中で、糖度の高さは品質の分かりやすい指標として機能しています。

産地ブランドの確立においても、高糖度メロンは重要な役割を担っています。夕張メロンに代表されるように、産地名と高い糖度が結びついたブランドは国内外でプレミアム評価を得ています。こうした産地以外でも、「○○産の高糖度メロン」としてブランド化を図る取り組みが各地で見られます。

一方で、高糖度品種の栽培は技術的な難度が高く、天候や管理の状況次第で糖度が安定しないリスクもあります。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、高糖度を安定的に出荷するためには、品種選択と栽培技術の両輪を地道に磨いていくことが求められます。

まとめ

高糖度メロンは、Brix値の高さが品質の核となる品種群です。アールス系温室品種からネット系ハウス品種まで、さまざまな品種が高糖度を特徴として育成されています。

糖度を引き出すには、品種のポテンシャルに加えて、着果数の制限・灌水の絞り込み・適切な追熟管理といった栽培技術が不可欠です。品種選びでは、糖度の安定性・作型適合性・耐病性・日持ち性を合わせて確認することがポイントです。高糖度メロンの品種一覧を活用しながら、自分の栽培環境に合った品種を選んでみてください。

89品種 表示中
MK-M197 (限定販売)

MK-M197 (限定販売)

ヴィルモランみかど株式会社

高温期向き、つる割れ病・うどんこ病に強く栽培が容易。 ■特徴 タイプ 地這い緑肉 耐病性 IR : うどんこ病, つる割れ病レース0, つる割れ病レース2 特性-1 果皮色:灰緑 果形:正球 果重:1.3kg 果肉色:緑 糖度:16度内外 特性-2 熟期(開花後):55日 草勢:やや強 おすすめポイント 高温期向き、つる割れ病・うどんこ病に強く栽培が容易。 ■品種の特性 1. 中葉で、つるはやや太く、節間はやや詰まり、草勢はやや強い。雌花着生と着果は安定して良い 2. つる割れ病(レース0,2)に耐病性強、うどんこ病にも強い。 3. 果実は1.3kg内外の正球形である。果皮色は灰緑色。ネットの太さは中位で、密に安定して盛り上がる。 4. 果肉は緑色でやや黄みがかる。空洞果になりにくく、種子が流れない。糖度は16度内外と安定し、食味が良い。 5. 開花後55日内外で適熟となり、収穫後5日~10日が食べ頃で、日持ちがよい。 ■栽培のポイント 1. 早めに整枝作業に入り、強整枝は行わない。 2. 収穫に際しては開花日の明記をした上、試し切りをして判定し、開花後の日数で収穫していくのが確実。

アルシス

アルシス

株式会社萩原農場

複合耐病性をもつ高品質アールス系メロン ・ワタアブラムシ・うどんこ病・つる割病に複合病虫害抵抗性を持っています。 ・食味が優れ、夏から秋にかけての収穫作型に適しています。 ■特性 ・ワタアブラムシ・うどんこ病・つる割病(レース0,2)に抵抗性。 ・草姿は中葉、節問はやや短い。 ・草勢はやや強く、高温下でも根張りが良い。 ・雌花の着生は高温下でも安定している。 ・ネット発現は安定し、均一に強く盛り上がる。 ・果皮は灰白緑色で、黄化しにくい。 ・果形は正~やや高球形で、乱れが少ない。 ・果肉は黄緑色で厚く、メルティング質で食味が優れる。 ・糖度は15~16度と高く安定し、日持ち性が優れる。 ・肉崩れが少なく可食期間も長い。 ・成熟日数は諸条件(天候・気温・草勢)により変動するが、52日程度である。

アールスアリーナ

アールスアリーナ

株式会社萩原農場

栽培性に優れたアールス系メロン ・不良環境下においても栽培が安定しているアールス系メロンです。 ・特に、高温期の夏系2号・厳寒期の秋冬系2号の栽培性は抜群です! ■特性 ・草姿は小葉、節間は短くコンパクトである。 ・草勢はやや強く、高温下でも根張りが良い。 ・雌花の着生は高温下でも安定している。 ・つる割病(レース0,2)に抵抗性で、うどんこ病にも強い。 ・高温下でもネット発現が安定し、均一に盛り上がる。 ・果皮は灰白色で、黄化しにくい。 ・果形は正球系で、高温下でも過剰肥大しない。 ・果肉は黄緑色で厚く、メルティング質で食味が優れる。 ・糖度は15~16度と高く安定し、日持ち性が優れる。 ・高温下でも肉崩れが少なく可食期間も長い。 ・成熟日数は諸条件(天候・気温・草勢)により変動するが、48~50日程度である。

アールス・ムーラン

アールス・ムーラン

ナント種苗株式会社

早春晩秋 白肌・ネット盛り、そして肥大性。 ヒルネット・花飛びが少ないうどんこ病抵抗性。 ■特徴 ・肥大性に優れた緑肉種アールス。果形は剣形~球高。果肉は帯緑色。糖度16度程度に安定し、果肉硬さは硬く棚持ち良い。追熟してメルティング質になると皮際までとろける食感に楽しめる。 ・草勢やや強め、葉は大きい、草性部葉長は中位。果皮色は薄い黄緑色か「白肌」でネットに高く盛り上がる。一般に白肌品種は果皮が硬化しやすいが、ムーランはネット発生が遅くヒルネットが出にくい。 ・花飛び少なく、安定した雌花着生。交配からの成熟日数はやや長めの晩生(3~4日遅い)。つる割病R0,2抵抗性、うどんこ病抵抗性を付与。 ■ブリーダーからのコメント ・青肉ではなく白肌で、ネットは高く盛り上がり、かつうどんこ病に強い品種の育成を目指しました。果肉は淡緑色ではなく黄緑色で、メルティング質ですが胎座部だけとろけて果皮に近いほうは硬いままというのではなく、果皮の際まで軟化して食べられます。また、成熟日数は既存他社品種より3日ほど長くかかりますが、糖度は16度内外に安定し日持ちも良いです。栽培のポイントは、果梗長が水にやや敏感なので交配前後の水管理に気を付けてください。また、ややネットが粗いので少し細かくネットが入るように管理すれば綺麗なネットに仕上がります。

エメラルド

エメラルド

株式会社大和農園

ジューシーな肉質 肥大性に優れ作り易い ■基本情報 品目 メロン タイプ ネット・緑肉 糖度 15〜16度 果重 1.5〜1.7kg 登熟目安 50〜55日 ■品種特徴 ○地這栽培用の緑肉ネットメロン。 ○ネットの盛り上がりよく、密に発生する。 ○登熟日数は50〜55日を目安とする。 ■栽培方法 <植え付け> 元肥は全面施肥・1㎡あたり、苦土石灰100g・堆肥2kg・緩効性肥料100gとする。畦幅2.5m、株間60~80㎝でマルチを張り、トンネルを作る。本葉4~5枚の苗を畦端30㎝に定植する。子ヅルは畦に直角に伸ばす。 <整枝・着果> 親ヅルは4~5枚で摘芯する。揃った子ヅルを2本出し、25節位で摘芯する。子ヅルの10~15節位から出る孫ヅルの1節目に着果させる。着果までの側枝は摘除する。地這栽培の場合、メロンマットを敷く。

NNM-004

NNM-004

ナント種苗株式会社

高糖度のプリンスタイプとして高糖度のプリンスタイプとして ロングセラーのキューピットがロングセラーのキューピットが さらに果肉色濃く、さらに果肉色濃く、 見た目もより美味しく。 ■特徴 ・果重400g~900gの小さいメロンが1株から10~20果収穫可能。 ・果皮は灰緑色。肉色は濃い橙色。 ・糖度18度程度と高く、棚持ちよい。キューピットと同等の食味・食感。 ・成熟期は42~45日。 ■栽培のポイント ・仕立て方:子蔓2~3本出しで低節位(6節以下)の脇芽は除去。それ以降の脇芽は放任とし、着果させると玉揃いが良くなり、着果個数も増える。基本的に摘果は不要。 ・収穫時期:キューピットメロンとは異なり、果皮の黄化は出にくい。果梗部周囲が黄色くなったら収穫可能。

アニバーサリー

アニバーサリー

ナント種苗株式会社

立体はもちろん、地這でもこんなに美ネット。 高温期~初期抑制作に最適。 ■特徴 ・葉の大きさは中程度で、色は濃い。草勢は強めでツルもちが良い。 ・うどんこ病に抵抗性、つる割病レース0,2に抵抗性。ネットは地這系の中では高く盛り上がりアールスに近い外観。 ・果形は球~腰高で果重は1.2~1.6kg。果肉色は鮮やかな黄緑色で糖度は16度内外に安定する。成熟日数はハウス ・トンネル栽培で50日前後のやや早生。 ■栽培のポイント ・根が強く草勢が強めなので元肥を1~2割控える。開花から肥効を高め、ネット発生までは高温の温度管理を行い果実の初期肥大を良好にする。 ・ネット系の中では早生なので収穫遅れにならないよう注意する。 ・果皮が硬化しやすいので、低温期の栽培・収穫には不向き。

アールスウィル

アールスウィル

株式会社大和農園

作りやすさと高級感を追求しました ■基本情報 品目 メロン タイプ ネット・緑肉 糖度 15〜16度 果重 1.7〜1.8kg 登熟目安 55〜60日 ■品種特徴 ○アールス系緑肉ネットメロン。 ○つる割病(レース0)に抵抗性がある。 ○西南暖地の4〜6月収穫および11〜12月収穫の作型向き。 ○草姿は立性で草勢はやや強い。 ○登熟日数は55〜60日を目安とする。 ○ハウス加温・無加温栽培を基本とする。

アールスダーリン

アールスダーリン

株式会社大和農園

王者の風格、外観と肉質が絶品 ■基本情報 品目 メロン タイプ ネット・緑肉 糖度 15〜16度 果重 1.5〜1.7kg 登熟目安 55〜60日 ■品種特徴 ○アールス系緑肉ネットメロン。 ○つる割病(レース0,2)に抵抗性があり、うどんこ病に強い。 ○外観は正球型で、ネットは安定して発現する。 ○肉質はメルティング質で糖度は15度以上で安定する。 ○登熟日数は55〜60日を目安とする。 ○ハウス加温・無加温栽培を基本とする。

アールスブラボー

アールスブラボー

株式会社大和農園

外観の美しさと作りやすさが自慢 ■基本情報 品目 メロン タイプ ネット・緑肉 糖度 15〜16度 果重 1.6〜1.7kg 登熟目安 55〜60日 ■品種特徴 ○アールス系緑肉ネットメロン。 ○つる割病(レース0,2)に抵抗性があり、うどんこ病に強い。 ○草姿は立性で草勢は中位。 ○雌花の着生よく、着果が安定する。 ○登熟日数は55〜60日を目安とする。 ○ハウス加温・無加温栽培を基本とする。

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