果実・収量特性

かき菜のな花・とう菜品種一覧 全18種類

かき菜 かき菜とは かき菜は、アブラナ科アブラナ属(Brassica rapa)に属する葉茎野菜で、主に関東地方の伝統的な野菜です。その名前の由来は、葉や花茎を「かいて(掻いて)」1枚ずつ収穫するという独特の収穫方法にあります。この「かき取

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かき菜について

かき菜

かき菜とは

かき菜は、アブラナ科アブラナ属(Brassica rapa)に属する葉茎野菜で、主に関東地方の伝統的な野菜です。その名前の由来は、葉や花茎を「かいて(掻いて)」1枚ずつ収穫するという独特の収穫方法にあります。この「かき取り収穫」が他のな花・とう菜と区別される最大の特徴です。

かき菜は寒さに当たることで甘みが増す「寒締め効果」が強く現れる品種・系統です。早春に収穫期を迎え、柔らかな茎葉と独特のほろ苦さ・甘みが食味の魅力です。栃木県佐野市・群馬県館林市・茨城県など関東内陸部を中心に栽培が広まり、地域の食文化に根ざした伝統野菜として位置づけられています。

一般的な菜の花(寒咲花菜)が黄色い花蕾を食べる品目であるのに対し、かき菜は花が完全に開く前の柔らかな茎・葉・つぼみをまとめてかき取って食べる品目です。この食べ方の違いが、調理適性や食感・味わいの独自性につながっています。

かき菜の食味と魅力

かき菜の食味の最大の特徴は、ほろ苦さと甘みのバランスです。一般的な菜の花と比較して苦みが穏やかで食べやすく、冬の低温にさらされた後に収穫した株は特に甘みが強くなります。おひたし・炒め物・和え物・汁物など幅広い調理法に対応し、食卓での使いやすさが高い野菜です。

生産者にとっての魅力は、繰り返し収穫できる長期収穫性にあります。一株から複数回かき取り収穫ができるため、一斉収穫型の作物と比較して収穫作業の分散が図れます。また、同一圃場での収穫期間が長くなるため、少ない栽培面積でも継続的な出荷量の確保が可能です。

消費者にとっては、「地域の伝統野菜」という付加価値も魅力の一つです。近年の地産地消・ローカルフード志向の高まりの中、かき菜のような在来野菜・伝統野菜への注目が高まっています。産直・道の駅での取り扱いでは、「地元の春野菜」として差別化販売しやすい品目です。

代表品種と産地

かき菜の代表的な品種・系統としては、カネコ種苗株式会社のカキナ 宮内菜とカキナ 早生宮内菜が広く流通しています。宮内菜は栃木県の宮内地区(現在の佐野市周辺)の在来品種がベースとなっており、地域に根ざした系統の名前が品種名に反映されています。

公益財団法人自然農法国際研究開発センターからは川島かき菜が提供されています。在来系統の保存・活用という観点から、有機農業や自然農法の生産者を中心に栽培されています。

株式会社トーホクからはかき菜品種が展開されており、産地ごとの需要に対応した品種選択肢があります。

主産地は栃木県・群馬県・茨城県の関東内陸部が中心ですが、近年は直売所向けの需要拡大に伴い、関東近郊の農家でも栽培が増えています。産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、在来系統の地域品種と改良品種が混在している場合があり、地域性を生かした品種選びが産地ブランドの形成につながります。

栽培のポイント

かき菜の播種は一般的に8月下旬〜9月が適期です(品種・地域によって異なります)。秋までに株を確立させ、冬の低温で寒締め効果を得て早春に収穫するのが基本の作型です。

定植・直播後の初期管理では、株を徒長させず充実した株姿に仕上げることが越冬品質の基礎になります。本葉3〜4枚の苗を適正な株間(品種によるが、25〜35cm程度が目安)で定植するのが一般的です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。かき取り収穫の方法が長期収穫性を左右します。かき取りは茎の分岐点の少し上でカットするのが基本で、切り口が整っていると病害の侵入リスクが低減します。一度に大量かき取りすると株への負担が大きくなるため、収穫量の目安を守って定期的にかき取ることが株の長持ちにつながります。

追肥は収穫開始後に2〜3週間おきに実施し、株の生育を維持します。かき菜は繰り返し収穫する品目のため、窒素の持続的な補給が欠かせません。

根こぶ病はアブラナ科共通のリスクです。連作圃場での根こぶ病発生に注意し、輪作・pH矯正(石灰施用でpH6.5前後を目標に)・排水改善を組み合わせた対策を講じてください。

品種選びのコツ

かき菜の品種選びで確認しておきたいポイントを以下に示します。

熟期(早生・晩生)の確認は最初のステップです。カキナ 早生宮内菜は名前の通り早生タイプで、早い地域では1月下旬〜2月から収穫開始できます。カキナ 宮内菜はやや収穫が遅くなりますが、収穫期間が長くなる特性があります。出荷開始時期と市場・直売所のスケジュールを照合して選択してください。

草勢・株張りも確認します。かき菜は株張りが旺盛になると隣株と干渉することがあるため、栽植密度の設定には品種の草張りの特性を参考にします。

在来系統か改良品種かという観点も、販売戦略によっては重要です。在来系統は地域ブランドとの相性が良く、有機農業向けの認証取得との組み合わせで差別化できる場合があります。改良品種は収量・均一性・作業適性が向上している傾向があります。

まとめ

かき菜は関東の伝統野菜として、かき取り収穫・ほろ苦さと甘みのバランス・早春の旬という特色を持つ品目です。繰り返し収穫が可能で収穫期間が長く、少面積でも継続出荷が実現しやすいことが生産者にとっての強みです。

品種選びでは熟期(早生・晩生)・草勢・在来系統かどうかを確認し、栽培地域・出荷計画・販売チャネルに合わせた選択が重要です。根こぶ病対策を念頭に置いた圃場づくりと輪作体系も忘れずに計画してください。

ミノリスのかき菜タグには、この品目に分類される品種の一覧が掲載されています。在来系統・改良品種を比較しながら、産地に合った品種選びにお役立てください。

18品種 表示中
おくはる菜

おくはる菜

株式会社トーホク

秋にタネをまいて春に伸びてきた「とう」を摘み取って利用します。寒さに強く作りやすく、太くてもやわらかな「とう」は甘みがあります。たくさん収穫でき、春には欠かせない風味のある野菜です。

おり菜

おり菜

株式会社トーホク

折菜と書き、その名の通り、伸び上がる「とう」を折りとって利用します。寒さに強く、雪の下でもよく耐えます。秋から長く収穫でき、茎葉はやわらかく独特の風味があります。

かき菜

かき菜

株式会社トーホク

秋にタネをまいて翌春伸びてきた「とう」を摘み取り利用します。旺盛な生育でたくさん収穫でき、やわらかな葉も茎をゆでておひたしなどで楽しみます。早春の息吹を感じる風味豊かな野菜です。

くき立ち菜

くき立ち菜

株式会社トーホク

茎立菜と書き、早春に伸び上がる「とう」を摘んで利用します。特に寒さに強く、葉も茎もやわらかく、独特の風味があります。北国で広く作られ、別名「雪ノ下」とも呼ばれます。

ちぢみかぶれ菜

ちぢみかぶれ菜

株式会社トーホク

春に伸びる「とう」を食べます。生育旺盛で寒さに強いので作りやすく、太茎できれいなちぢみのある肉厚葉。青物の少ない時期に重宝する便利な野菜です。

ちぢみ五月菜

ちぢみ五月菜

株式会社トーホク

春に伸びる「とう」を食べます。寒さに強く生育旺盛。太くてやわらかい茎と細かいちぢみのある葉は風味がよく、雪国の春先にはなくてはならない野菜のひとつです。

ちりめん冬菜

ちりめん冬菜

株式会社トーホク

春に伸びる「とう」を食べます。寒さに強く生育旺盛。やわらかく風味の良い太い茎と細かなちぢみのある肉厚葉が特長で、春先には欠かせない野菜で、別名「雪菜」とも呼ばれます。

つぼみ菜

つぼみ菜

株式会社トーホク

早春の息吹を感じさせる蕾や若い茎葉を食べる「とう菜」です。やわらかく、あまみのある茎葉はゆでておひたしなどに利用します。生育旺盛で作りやすく、比較的早くからトウが伸びるタイプです。

のらぼう菜

のらぼう菜

株式会社トーホク

「野良坊菜」と書き、秋にタネをまいて早春に伸びるやわらかい「とう」を食べる野菜。耐寒性に優れ作りやすく、青菜の少ない春先にわき芽がたくさん伸びて楽しめます。軽く熱を通して様々な調理に利用します。

カキナ 宮内菜

カキナ 宮内菜

カネコ種苗株式会社

再生力旺盛な「かき菜」晩生多収品種! 特性 ●葉色は淡緑色で、浅い切れ込みがあり、内側にわん曲して葉柄は長いです。葉はやや厚く軟らかいです。 ●食味は甘みに富み、だれもが好む香りもあります。 ●再生力が非常に旺盛で、第1側枝で30本位、第2側枝で65本前後となり、ほかの芯摘アブラナに比べ約3週間程度収穫期に幅があります。晩生多収品種です。

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