果実・収量特性

カラーのピーマン品種一覧 全29種類

カラーピーマン カラーピーマンとは カラーピーマンとは、赤・黄・オレンジ・紫など、緑以外の色を持つピーマン品種の総称です。通常の「青果用ピーマン」が未熟の緑色段階で収穫されるのに対し、カラーピーマンは果実が完熟するまで栽培し続けることで、品

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カラーについて

カラーピーマン

カラーピーマンとは

カラーピーマンとは、赤・黄・オレンジ・紫など、緑以外の色を持つピーマン品種の総称です。通常の「青果用ピーマン」が未熟の緑色段階で収穫されるのに対し、カラーピーマンは果実が完熟するまで栽培し続けることで、品種が本来持つ色素を発現させます。

ピーマンの果実は本来、成熟すると緑色から赤や黄などへ変色します。一般的なピーマンでも放置すれば赤くなりますが、カラーピーマン品種はその変色した完熟果を商品として出荷することを前提に育成されており、色の鮮やかさ・均一性・果肉の肉厚などが選抜基準になっています。

色の変化はカロテノイド系色素の蓄積によるものです。赤色はカプサンチンやカプソルビン、黄色・橙色はキサントフィル類(ルテイン・ゼアキサンチン等)が主な色素成分です。これらの色素は緑のクロロフィルが分解される完熟過程で顕在化します。色によって機能性成分の組成が異なる点は消費者への訴求材料の一つですが、効果の過度な強調は避けることが適切です。

カラーピーマンと「パプリカ」は混同されやすいですが、一般的にパプリカは果実が大型(1個100〜200g以上)で果肉が肉厚、甘みが強い品種群を指します。カラーピーマンはより小型で、通常のピーマンより大きい程度の果実を持つ品種が多く含まれます。ただし明確な定義の境界はなく、産地・メーカーによって呼び方が異なる場合があります。

カラーピーマンの魅力

生産者にとってのカラーピーマンの最大の魅力は、通常の緑ピーマンよりも高い単価での販売が期待できる点です。完熟まで収穫を待つ分、1作当たりの栽培期間は長くなりますが、その分付加価値の高い商品を作り出せます。サラダや炒め物への利用で色彩が映える点から、量販店のセット販売・直売所・外食産業向けの需要があります。

消費者にとっては、緑ピーマン特有の苦みが少なく、甘みが増した完熟果として食べやすい点が評価されています。子どもがピーマンを嫌いな理由として苦みが挙げられることが多い中、カラーピーマンは食卓で受け入れられやすい側面があります。

外食・中食産業では、料理の彩りに活用されることが多く、前菜・サラダ・ローストのトッピングとして需要があります。産地によっては業務用の定期取引にまとまった量が必要とされるケースもあります。

消費者・市場ニーズ

国内のカラーピーマン市場は、輸入パプリカ(主にオランダ産・韓国産)が長らく主流を占めてきましたが、国産カラーピーマンへの需要も一定程度存在します。輸入品との差別化には「新鮮さ」「地元産」「収穫後の流通期間の短さ」が訴求ポイントになります。

量販店での販売では、赤・黄・橙の3色セットや2色セットが目を引くパッケージとして採用される例があります。複数色を組み合わせた販売は、1色単品より付加価値を出しやすい一方で、各色の生産量の調整や収穫期のタイミング合わせが課題になります。

直売所では、「完熟させた甘いピーマン」という説明を加えることで、消費者の購買理解を促しやすい品目です。試食販売との相性も良く、甘みを実際に体験してもらうことがリピート購入につながる場合があります。

栽培のポイント

カラーピーマンの最大の栽培上の特徴は、収穫までに要する期間が通常の緑ピーマンより長い点です。緑色の未熟段階から完熟色が出るまでには、品種・季節・栽培条件によって異なりますが、概ね30〜50日ほどの追加期間が必要です。この間も株は着果し続けるため、適切な整枝・摘果によって樹勢を維持することが重要です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。カラーピーマンは果実が完熟するまで株に留まる時間が長い分、着色中の果実が病害や日焼けにさらされるリスクが高まります。果実の日焼けを防ぐために、遮光資材の適切な使用と気温が高い時期の管理強化が有効です。

灌水管理は収量と品質の双方に影響します。土壌水分が不均一になると裂果のリスクが高まるため、安定した灌水量の維持が求められます。施設栽培では点滴灌水による均一な水分管理が品質安定に有効です。

着色を均一に出すためには、適度な日射量の確保も重要です。果実が葉の陰に隠れて日射が当たらないと着色が不均一になることがあります。整枝・摘葉で光が果実に届きやすい樹体構造を作ることが、外観品質の向上につながります。

PMMoV(トウガラシマイルドモットルウイルス)を含むウイルス病への耐性も品種選びの重要な観点です。特に連作圃場では、L3以上のL遺伝子耐性を持つカラーピーマン品種(例: 公益財団法人園芸植物育種研究所のL3シグナル)の選択が安定生産を支えます。

品種選びのコツ

カラーピーマンの品種選びでは、以下の点を確認することが重要です。

  • 色のバリエーション: 赤・黄・橙・紫のどの色を栽培するか。複数色を組み合わせる場合は各品種の生育期間が揃うかを確認する
  • 果実サイズと用途: 業務用の大量取引には揃いが良く一定サイズに収まる品種が有利。直売所向けには個性的なサイズ感の品種も有効
  • PMMoV等の耐病性レベル(L遺伝子): 連作圃場ではL3以上の品種を優先的に検討する
  • 着色の均一性と着色までの日数: カタログ情報や試作データで各品種の実際の着色日数を確認する
  • 苦みの少なさ・甘みの強さ: 食味は品種によって幅があり、直売所・外食向けには試食確認が有効

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、輸入品が多く出回る品目であるため、国産品として打ち出すためのストーリー作りと流通先の確保を品種選定と並行して進めることが収益確保のポイントになります。

市場動向とこれから

国内のカラーピーマン・パプリカの消費は、外食産業の回復とともに業務用需要が持ち直しています。また、コンビニエンスストアやデリ商品など中食チャネルでの野菜の色鮮やかさへのニーズが強まっており、カラーピーマンはその受け皿になり得る品目の一つです。

一方、輸入パプリカとの価格競争は依然として続いており、国産品が価格で対抗するのは難しい状況があります。国産ならではの鮮度・安全性・トレーサビリティの訴求と、直売所・自社ECなどの産直チャネルの活用が、輸入品との差別化を図るうえで重要です。

品種開発の面では、小型(ミニサイズ)のカラーピーマン・パプリカ品種が家庭菜園市場や直売所市場向けに増えており、丸種株式会社のパプリ各シリーズやトキタ種苗株式会社のぷちピーシリーズなど、食べきりサイズで多色展開の品種が選択肢を広げています。

まとめ

カラーピーマンは、赤・黄・橙・紫などの完熟色を持つピーマン品種群です。通常の緑ピーマンよりも完熟まで時間がかかるため、整枝・灌水・日射量の管理など栽培上の丁寧なケアが品質を左右します。PMMoV耐性を含む病害耐性の確認、着色均一性・甘みの確認は品種選びの核心的な要素です。

付加価値型の販売戦略と組み合わせることで、緑ピーマンとは異なる市場を開拓できる可能性を持つ品目です。カラーピーマンが紐づく品種の一覧は、ミノリスの品種ページからご確認いただけます。

29品種 表示中
ぷちピー・オリーブ

ぷちピー・オリーブ

トキタ種苗株式会社

直径2ー3cm、まるで果物みたいな甘さと香り。シックなオリーブ色のミニフルーツカラーピーマン ■特性 種が少なく、ヘタも小さいので調理は容易。 緑色の未熟果も甘みがあり、ピーマンより食べやすい。 従来の中、大玉のカラーピーマンよりもたくさんの果実が収穫できる。 ■栽培上の注意 分枝、生育は旺盛。最初の果実は摘除し、生育を優先させる。収穫が始まったら追肥を与え、樹勢を保つ。 果実が小さいので樹の負担も軽いが、適期収穫を心がける。 ■播き時期 4〜5月にポット苗を植え付けます。 ■植え付け 株間40cm目安、60cmのプランターならば最大2株 定植時には十分潅水をし、順調に活着させる ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避ける。 ■肥料 元肥は1平方メートルあたり堆肥2kg、苦土石灰20g、低度化成肥料180g程度。 追肥は定植後4週目から3週おきに低度化成肥料を10g程度 支柱をたて主枝4本仕立てが管理しやすい ■収穫 最初の花は落とし、樹の生育を優先させる。緑色の未熟果を含めて収穫しても良いし、着色してから収穫しても良い。色が変わったら早めに収穫する。 ■料理 薄くスライスしてサラダに。

ぷちピー・ハニーイエロー

ぷちピー・ハニーイエロー

トキタ種苗株式会社

直径2ー3cm、まるで果物みたいな甘さと香り 鮮やかな黄色の果色ミニカラーピーマン ■特性 果物のような香りと、甘さを兼ね備えたの完熟果は、鮮やかなハニーイエローのまさにフルーツ。冷やしてそのままデザート感覚で食べられる。 種が少なく、ヘタも小さいので調理は容易。 未熟果も甘みがあり、ピーマンより食べやすい。 従来の中、大玉のカラーピーマンよりもたくさんの果実が収穫できる。 ■栽培上の注意 分枝、生育は旺盛。最初の果実は摘除し、生育を優先させる。収穫が始まったら追肥を与え、樹勢を保つ。 果実が小さいので樹の負担も軽いが、適期収穫を心がける。

パプミディー

パプミディー

丸種株式会社

成り疲れしにくく、品質と着果性に優れた中型カラーピーマン! 1. 果重は80~100gくらいでブロック型の中型カラーピーマンで、鮮やかな赤色、黄色、オレンジの3色があります。 2. 果形は高さ8~10㎝、幅6~7㎝くらいになり、揃い良く秀品率も高いです。 3. 草勢は中位で栽培がしやすく、特に夏期の高温下でも着果が良く、収量性も安定しています。 4. 肩のくぼみがないため雨水が溜まることなく、露地でも栽培が可能ですので、家庭菜園にも最適です。

パプリ(R)レッド

パプリ(R)レッド

丸種株式会社

おしゃれな完熟ピーマン 1. 草姿は半立性で、草勢はやや旺盛で栽培容易です。果実はベル形で果重220~240g位、鮮やかなツヤのある赤色に色づく完熟収穫用のカラーピーマンです。 2. 果肉は肉厚で柔らかく甘味があり、ピーマン臭が少なく、カロテン・ビタミンCが豊富です。 3. サラダ等の生食はもちろん、炒め物など幅広い料理に利用できます。 4. 開花後60日くらいで着色しますが、摘果を兼ねて未熟果(青果)でも収穫できます。

フルーツパプリカ セニョリータ®・オレンジ

フルーツパプリカ セニョリータ®・オレンジ

株式会社サカタのタネ

直径4~5cm、甘くてジューシーなカラフルパプリカ ■特性 1.果形は従来のピーマンと異なり、果長約4cm×肩幅約5cm、果重50~60gの楕円形。「セニョリータ(レッド)」は完熟果がテリのあるピュアレッド色。「セニョリータ・オレンジ」は完熟果がテリのあるオレンジ色。「セニョリータ・ゴールド」は鮮やかなゴールド色。いずれも未熟果は緑色。 2.TMV、ToMVに抵抗性がある。 3.果肉は厚く3~5mm、完熟果の糖度は8度程度で食味がよい。 4.果形がよくそろい、秀品率が非常に高い。 5.極早生で、栽培全期間を通して収量が安定し多収である。 6.ベル形大果品種と比べ着色までの日数が短く、ひび割れが出にくく、色回りがよい。 ■適応性 促成栽培から夏秋(雨よけ)で、幅広い作型に適応します。 ■育苗管理 床土はリン酸肥効が高く、有機質に富み、無病土の「スーパーミックスA」など使用するとよいです。播種床はプラントベッドを準備し、床土を厚さ5cmくらいに詰め、6×1cmの条まきにする。セルトレーで播種する場合は、72~128穴を使用してください。播種後、発芽までの地温は30℃を目安とし、発芽後は日中の気温28℃、地温は28℃から徐々に下げて25℃程度で管理し、播種後20~25日、本葉2枚くらいのとき鉢上げします。移植後の温度管理は活着を促すためはじめの地温は28℃にし、生育にしたがい20℃まで下げていきます。活着後は夕方にポットの表面が白く乾く程度の灌水とし、生育に応じ液肥等を施し肥料切れを防ぎます。 ■定植準備 土壌の通気、保水、排水をよくするため、完熟堆肥を十分に施し深耕を行います。元肥は土壌分析の結果によるが、10a当たり成分量で窒素、リン酸、カリそれぞれ20~25kgを標準とします。1条植えの場合畝幅80cm、通路幅80cm、株間60cmとし、畝立て後マルチを行い地温の上昇に努めます。 ■定植および栽培管理 第1番花の開花1~2日前の若苗が定植適期。いずれの作型でも適湿を保った土壌水分条件で定植し、第1分枝を仮支柱で縛り、できるだけ速やかに、活着させます。 活着後、順調な生育が認められれば、第1分枝より下からでた脇芽を順次かき取ります。そして第2分枝より4本の主枝を誘引し、それ以外の勢いのある枝は2節で止めます。初期から完熟果を収穫すると草勢が著しく抑制されるので、第2分枝までは緑果収穫を行い、その後は良果を完熟果として収穫します。株の内側に伸びる枝は、整枝して受光体制の改善に努めます。ただし、過度の整枝は日焼け果の原因になります。特に夏期は果実が葉陰に入るように注意します。 追肥は定植1カ月後から10日ぐらいの間隔で施します。特に、花が多く開花している時は、追肥が遅れないようにします。1回の追肥量は10a当たり窒素成分量で1~2kgを目安とします。7月以降の乾燥を避けるため、株元から畝間に厚めに敷きわらなどをします。 ■病害虫防除 栽培期間が長く、さまざまな病害虫が発生するので早めの防除が大切です。特に、ミナミキイロアザミウマは極少数でも大きな被害をもたらすため、青や黄色の粘着トラップ等を設置し、早期に防除してください。 ■収穫 完熟果のみを出荷するのではなく、完熟果(レッド・オレンジ・ゴールド)と未熟果(グリーン)を半分ずつ収穫することで、草勢の維持がはかられ、収穫期間がのび総収量も上がり、カラフルな青果の出荷ができます。

ブロッキーレッド

ブロッキーレッド

トキタ種苗株式会社

早生で着果多く作り易い品種です。 ■特性 ●果長7〜8.5cm、果幅7〜9cm、果重150〜200g●緑色から濃赤色●早生種●果肉は肉厚●ピーマン臭少なくサラダや油いために適する●家庭菜園にも好適 ■栽培上の注意 最初期に着果した実は取り除き樹を育てるのを優先させます。 ■播き時期 4〜5月に苗が流通します。 ■植え付け 50cmくらいの間隔で畑に定植します。鉢植えの場合は30cmの鉢に1本目安です。支柱が必要です。 ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避けます。 ■肥料 着果が始まったら、2週間に一度追肥を与えます。 ■収穫 良く着色したものから順次収穫します。 ■料理 サラダや炒めものにカラフルな果実は料理の魅力をアップします。

プリティーレッドピーマン

プリティーレッドピーマン

宝種苗株式会社

小型の長型赤パプリカ。肉厚で糖度高い。 ●小型(120g前後)の少し長形の赤ピーマン。 ●果肉は厚く糖度6~8度で甘く食味良い。 ●耐病性はTMVトウガラシ系、疫病に強い。 ●熟期は極早生で草姿はおとなしく節間短い。 ●着果が安定して初期から後期まで収量が多い。

ミニパプ

ミニパプ

丸種株式会社

可愛い果実が鈴なりに!栽培は簡単で楽しいミニカラーピーマン! 1. 果実は縦横ともに5cmくらい、重さ40~50g の可愛いミニカラーピーマンです。 2. 果実は鈴なりに成ります。糖度が高く甘味もあり、肉厚で美味しいです。果実は濃赤色、 濃黄色を呈し、品質面と収量面の両方に優れています。 3. 肩にくぼみがなく雨水が溜まりにくいので露地栽培でも 腐りにくい品種です。 4. 家庭菜園でも作りやすく、難しい仕立てをしなくても栽 培が可能です。プランターや鉢栽培にも適しています。

浜ニュークリーム

浜ニュークリーム

カネコ種苗株式会社

ピーマン臭が少なく甘くて新鮮、完熟果はテリのあるオレンジ色、中早生多収! 特性 ●国内では珍しい、クリーム色のピーマンです。中早生種で、果は、最初からクリーム色に着色し、完熟果はオレンジに変化します。●果形は、獅子型で、一部尖り果が見られますが、小果(50g前後)から大果(100g以上)まで、いつでも収穫できます。●果は、上方を向き、従来のパプリカ品種と比べ、収量は多めです。一般の緑果ピーマンと異なり、ピーマン臭が少なく食べやすいので、サラダ等、生食にも向きます。

L3シグナル[カラーピーマン]

L3シグナル[カラーピーマン]

公益財団法人園芸植物育種研究所

見てキレイ!食べてオイシイ!カラーピーマン ・家庭調理用使いきりサイズで、味にくせの無いカラーピーマンです。 ・赤、黄、橙色があり、2~3色組合せの袋詰め販売や、中大果の1果売りにも適します。 ・パプリカよりも水分が少なく、サラダや炒め物として重宝され、店持ち性にも優れています。 ・緑果としても肉厚・ジューシーで、味良く、加熱料理に適しています。 ・トウガラシ微斑ウイルス(PMMoV(P1.2))に対して抵抗性(L3)があります。 【導入上の注意点】 品種の遺伝特性による奇形葉、分枝異常、帯状主枝等が発生する株があり、果実収穫が遅れることがありますので、ご理解のうえ栽培してください。

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