パクチー

パクチーの品種一覧

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パクチーについて

パクチーとは

パクチーは、セリ科の一年草で、高さ20〜60cm、葉の長さ3〜8cm程度のハーブです。独特の香りと、さわやかな味わいが特徴で、東南アジア料理の代表的なハーブとして日本でも親しまれています。生食、加熱調理、薬味、加工品など、幅広い用途で使われ、家庭菜園から大規模栽培まで幅広く栽培されています。

市場では、通年流通していますが、露地物は春と秋が旬で、ハウス栽培物は周年出荷されています。特に春のパクチーは、香りが強く柔らかいため、人気があります。最近では、温室栽培により通年出荷される品種も増えています。


パクチーの魅力

  • 独特の香りとさわやかな味わい
    パクチー特有の独特な香りと、さわやかな味わいが魅力です。この香りは、リナロールという成分によるもので、リラックス効果があります。

  • 栄養価と健康効果
    ビタミンA、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維、カリウムを豊富に含み、免疫力向上や美肌効果に効果的です。また、パクチーに含まれるオイゲノールという成分には、抗酸化作用があると言われています。

  • 栽培のしやすさ
    比較的病害虫に強く、寒さにも耐性があります。家庭菜園でも育てやすく、収穫時期も長いのが魅力です。

  • 収穫の楽しさ
    種まきから収穫まで約2〜3ヶ月と短く、成長を実感しやすいです。また、葉を摘み取って収穫するので、長期間楽しめます。

  • 多様な品種
    一般的なパクチー、ミニパクチー、色付きパクチーなど、用途に応じて選べる品種があります。味わいや香りも品種によって違います。


主な用途

  • 生食
    サラダやスティック、薬味など。パクチーの香りと味わいが料理に彩りを添えます。

  • 加熱調理
    炒め物、煮物、スープ、カレーなど。加熱すると香りが和らぎ、また違った美味しさを楽しめます。

  • 和食
    パクチーの天ぷら、パクチーのおひたしなど。パクチーの食感と味わいが和食に深みを加えます。

  • 洋食
    パクチーのグラタン、パクチーのサラダなど。パクチーの食感と味わいが洋食に彩りを添えます。

  • 業務用
    飲食店では、サラダバーや料理の彩り、加工品などに多用されます。特に、見た目が良く、栄養価の高い品種が重宝されます。


栽培のポイント

パクチーの栽培は、露地栽培と施設栽培で大きく異なります。

露地栽培は、春まきと秋まきが一般的です。春まきは3〜4月に種まきして6〜7月に収穫、秋まきは9〜10月に種まきして11〜12月に収穫します。露地栽培のメリットは、自然の光と風を活かせること、コストが抑えられることです。ただし、天候に左右されやすく、病害虫の被害を受けやすいというデメリットもあります。

施設栽培は、ハウスや温室を使った栽培で、通年収穫が可能です。温度や湿度をコントロールできるため、品質が安定し、収量も増やせます。ただし、初期投資や光熱費がかかります。

病害虫対策は、パクチー栽培の重要なポイントです。アブラムシ、ハダニ、べと病、軟腐病などが発生しやすいので、予防的な防除が大切です。耐病性のある品種を選ぶことで、農薬の使用量を減らせます。

土壌条件は、排水性が良く、有機質に富んだ土壌が適しています。酸性土壌を嫌うので、石灰を施用してpHを調整することが重要です。


品種選びのコツ

パクチーの品種選びは、栽培環境と用途を考慮して決めるのがベストです。

用途別では、生食用、加熱調理用、加工用などがあります。生食用なら香りが少なく、葉が柔らかい品種を。加熱調理用なら、香りが強く、食感の良い品種を選びましょう。

味と食感では、香りの強さ、味わいの違いを確認します。生食重視なら香りが少なく、味わいの良い品種を。加熱調理用なら、香りが強く、食感の良い品種を選びましょう。

耐病性は、地域で発生しやすい病気に強い品種を選ぶことが重要です。べと病や軟腐病に強い品種は、農薬の使用量を減らせて、環境にも優しい栽培ができます。

作型適応性も重要です。春作、夏作、秋作、抑制栽培など、栽培時期に合った品種を選ぶことで、安定した収穫が期待できます。

収量性と管理のしやすさも考慮しましょう。家庭菜園なら、手間がかからず長く収穫できる品種がおすすめです。大規模栽培なら、収量が高く、機械化に対応した品種を選びます。


市場とこれから

パクチーの市場は、健康志向の高まりとともに安定した需要があります。特に、有機栽培や減農薬栽培のパクチーは、消費者から高い評価を受けています。

差別化の傾向として、生食しやすい香りの少ない品種、色や形が珍しい品種、有機栽培や減農薬栽培のパクチーなどが注目されています。また、ミニパクチーや色付きパクチーも、直売所やオンライン販売で人気です。

ブランド化では、地域ブランドや農園ブランドのパクチーが増えています。品質の良さと安心感をアピールすることで、高値での販売が可能になります。

輸出の可能性も見逃せません。特に、アジア諸国では日本のパクチーの品質が高く評価されており、輸出市場の拡大が期待されています。

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種苗会社

統計情報

11

登録品種数

総数

0

栽培農場数

合計

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利用可能な品種

コリアンダーの画像

コリアンダー

株式会社トーホク

タイではパクチー、中国では香菜(シャンサイ)と呼ばれ、エスニック料理には欠かせません。甘さを含んだ個性豊かな香りで、葉はサラダで人気があり、完熟種子も調味料に利用します。

コリアンダー(パクチー・晩抽系)の画像

エスニック料理の定番、独特の香りがたまらない!! ■特性 ・セリ科の1年草で、独特の香りを持ち、別名を香菜(シャンツァイ)やパクチーとも呼ばれる。 ・草丈25cm程度の若い葉を随時収穫し利用できる。出...

コリアンダー(香菜、コウサイ)の画像

コリアンダー(香菜、コウサイ)

タキイ種苗株式会社

強い匂いで生臭みを消す!種子はスパイスに! ■特長 ・強烈な匂いと風味をもつ南欧原産のセリ科の一年草。 ・草丈は30〜50cm程度。夏に白〜淡桃色の花をつけ、その後、直径2〜3mmの球形種子ができる。...

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サバイパクチー

トキタ種苗株式会社

葉色が濃い、晩抽コリアンダー。 ■特性 抽苔が遅く、耐暑性があり周年栽培可能。一般的なコリアンダーと比べ、茎が太く、葉の形はシュンギクに似ている。葉色は濃く、香りは中程度。サラダや添え物としてだけでな...

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サワディ

トキタ種苗株式会社

やさしい葉色、香りはしっかりしたパクチー ■特性 タイ・ベトナム地域では料理に欠かせない存在で、タイでは「パクチー」、台湾では「シャンツァイ(香菜)」と呼ばれる。「コリアンダー」は英語名。本種は、比較...

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ナリーパクチー

トキタ種苗株式会社

葉の形は、繊細で香りの強い特選種 ■特性 葉の形が特徴的なコリアンダーで葉は細く、ふわっとした触感がある。香りが強い。 ■播種方法 種まき:発芽温度15〜30℃、発芽まで7〜14日。袋に入っている種は...

ネーキッド パクチー(コリアンダー)の画像

独特の風味が特徴でスープやエスニック料理に最適!! ネーキッド加工種子 プランターで簡単に栽培する事が出来ます。 ■特性 セリ科の1年草。 花壇やプランターでも簡単に栽培でき家庭菜園としても最適である...

パクチーの画像

パクチー

株式会社トーホク

エスニック料理によく使われるセリ科の野菜。独特の香りが特長で、解毒効果もあるハーブです。パクチーはタイ語で英語ではコリアンダー、中国語では香菜(シャンツァイ)と呼びます。

パクちゃんの画像

パクちゃん

小林種苗株式会社

独特の香りが大人気!パクチーの高発芽晩抽品種! 特性 ・従来の品種に比べて発芽率が高く、ハイレベルな日本農業のニーズに適う! ・南国原産のパクチーは日本の低温期の播種が苦手だが、晩抽性の本品種は 東南...

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ぱくぱく

株式会社サカタのタネ

品質と収量性が優れるパクチー ■特性 ・香りが強く、広葉でエスニック料理だけではなく、さまざまな料理に最適のパクチー(英名:コリアンダー、中国名:香菜)。 ・早生性があるので早くから収穫が可能。 ・晩...

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香香(シャンシャン)

株式会社武蔵野種苗園

香りが強くエスニック料理に向く 特性 ●パクチーの他にコリアンダー、香菜とも呼ばれる。 ●独特の香りが強く、東南アジア料理で、スープやサラダ、肉・魚料理などによく利用される。 ●播種後50~60日で草...