品種詳細

・「悠白 (ゆうはく) 」は、加工業務用ダイコンとしてたくあん原料に適した品種です。 ・「悠白」は、ダイコンの辛味成分の前駆体でもあり臭気や黄変の元となる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレート (4MTB-GSL) を含まない、初めての実用品種です。 ・「悠白」を用いて製造したたくあん漬では臭気が生じないため、冷蔵庫内での保存時や、たくあん漬を添えた弁当を電子レンジで加熱した際に臭いが気になりません。 ・「悠白」は秋播き秋冬どりの作型に適応します。 ■主要特性 1. 「悠白」は白首のF1品種で、従来のダイコンに多く含まれるグルコシノレート成分の一種、4MTB-GSLを含まない、初めての実用品種です。 2. 「悠白」は4MTB-GSLに替わって臭気や黄変の原因となる物質に変化することのないグルコエルシンを含んでおり、総グルコシノレート含量は既存の品種に比べて少なくなっています (表1) 。 3. 「悠白」は肉質が緻密で根形が細長く漬物原料に適しています。 「悠白」を原料として漬けたたくあん漬では、臭気の元となるメチルメルカプタンを含まず、たくあん臭や黄変が生じません (図1、2) 。 このため、冷蔵庫内での保存時や、たくあん漬を添えた弁当を電子レンジで加熱した際の臭いも気になりません。 4. 「悠白」は秋播き秋冬どり作型に適した品種です。 漬物用専用品種の「秋まさり2号」に比べると生育がやや緩慢であるため、収穫を「秋まさり2号」より数日遅らせることでたくあん漬原料用として必要な根重1,100g以上になります。 5. 「悠白」は加工時に黄変せず、白さが続くという意味を込めて命名しました。
悠白

用途・販売ターゲット

ミノリスタイマーバナー(紺)

メーカー情報

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

国産で活躍する品種を提供している種苗会社。

メーカー詳細

似た特性の品種

セントルージュ

セントルージュ

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

共通 加工用

「セントルージュ」は臭いや黄変の原因となる成分グルコラファサチンを含まない赤ダイコンF1品種です。ペラルゴニジン系アントシアニンを高含有し、食品色素原料として利用できます。 ■主要特性 「セントルージュ」はペラルゴニジン系アントシアニンを多く含みます。野菜用の赤ダイコン品種「紅くるり」と比較し、色の濃さを示す色価は約6倍、10a当たりの色素収量は約2.8倍です。 「セントルージュ」には、たくあん臭や黄変の原因となるグルコラファサチンが含まれず、その代わりにグルコエルシンが含まれています。「セントルージュ」から製造した着色料は、一般の赤ダイコンを使用した場合に問題となる臭いがなく、食品用の着色料として多用途性に優れます。 「セントルージュ」の根長は「紅くるり」と同程度ですが、根重は「紅くるり」の半分程度と肥大性は劣ります ■活用点・留意点 一般的な作型は暖地・温暖地での秋まき栽培ですが、寒冷地での夏まき秋どり栽培も可能です。 夏まき作型で早まきすると抽苔しやすいことから、適期播種に努めます。

令白

令白

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

共通 加工用

「令白」は、臭いや黄変の原因となる成分グルコラファサチンを含まない白首のF1品種で、フレッシュ感に優れる加工品を製造することが可能です。根は長円筒形で収量性が高く、漬物加工用に最適です。 ■主要特性 「令白」は関東以南の秋まき秋冬どり作型に適した白首品種で、たくあん漬け等の漬物加工に適します。 「令白」の根重は先行品種の「悠白」に比べて重く、収量性に優れます。根長は代表的な漬物用品種の「秋まさり2 号」に比べて短いですが、最大部根径は太く、根形は長円筒形です。また、根重1,500g 以上でもす入りが見られません。 「令白」は、採種方法に細胞質雄性不稔性を利用しているため、自家不和合性によって採種している「悠白」に比べ、根の形の斉一性に優れます。 「令白」の根には、たくあん臭や黄変の原因となるグルコラファサチンが含まれず、臭いの原因にならないグルコエルシンが含まれます。 ぬか漬け後7ヶ月間保存し塩蔵品を製造したところ、「令白」は「悠白」に比べて原料歩留まりに優れ、たくあん臭や黄変化は「悠白」同様に認められませんでした。 ■活用点・留意点 グルコラファサチン欠失性は劣性に遺伝するため、採種時に欠失性でないダイコン花粉が混入すると、グルコラファサチン含有個体が出現してしまうため、花粉の混入には注意する必要があります。

サンロキア

サンロキア

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構

共通 加工用

「サンロキア」は臭いや黄変の原因となる成分グルコラファサチンを含まない紫ダイコンF1品種です。シアニジン系アントシアニンを高含有するため、色素用のキャベツやカンショに代わる食品色素原料として利用できます。 ■主要特性 「サンロキア」はシアニジン系アントシアニンを高含有します。野菜用の紫ダイコン品種「あきたおにしぼり紫」と比較し、10aあたりの色素収量が30倍以上です。 「サンロキア」には、たくあん臭や黄変の原因となるグルコラファサチンが含まれません。そのためキャベツやカンショ由来のアントシアニン系色素と同様に、お菓子や飲料など様々な食品の着色料として利用できます。 先に育成した色素用赤ダイコン品種「セントルージュ」の色素と混合することで、黄みの強い赤色から紫みの強い赤色まで幅広い色調で着色することができます。 ■活用点 飲料、キャンディー、デザート、漬物などの着色に幅広く利用されることが期待されます。 ■留意点 一般的な作型は暖地・温暖地での秋まき栽培ですが、寒冷地での夏まき秋どり栽培も可能です。 夏まき作型で早まきすると抽苔しやすいことから、適期播種に努めます。

本宮

本宮

株式会社渡辺採種場

共通 加工用

業務用に好適!おでん用大根 ■特性 ・根長は40㎝程度、根径7~8㎝程度で尻が良くつまり、揃いが優れます。 ・萎黄病、軟腐病などの病害に強い大根です。 ・肌は滑らかで美しく、首色はほぼ白首に近い淡青首です。 ・肉質、食味が優れており、おでん、サラダ、浅漬けなどに好適です。 ■栽培ポイント・注意点 ・生育の状況を見ながら中耕と同時に追肥を行ってください。

漬誉

漬誉

ヴィルモランみかど株式会社

共通 加工用

抜きやすく、折れにくい 揃い抜群の沢庵ダイコン ■特徴 タイプ 加工 耐病性 IR : 萎黄病, モザイク病, 軟腐病, 根腐病, 白さび病 特性-1 根形:円筒型 首色:白首 根長:50cm 根経:6.5~7cm 特性-2 耐寒性:特に優れる 晩ス性:特に優れる 生育日数 65~70日 ■品種の特性 1. 揃いが非常に良い生漬け用品種。 2. 地上部は濃緑小葉で立性なので、密植栽培に向いている。 3. 生育早めで、適温期の栽培では、は種後65日前後で根長45~50cm、根重1.1kg程度となる。 4. 根部は首から尻まで肉付きの良い円筒形を呈し、根経6~7cm程度となる。尻太りになりにくく、曲根が少ないので、たいへん抜きやすい。 5. 漬け上がりの変色が無く、食味も良い。 ■栽培のポイント 1. 極端な多肥栽培や高温の年は葉勝ちになることがある。気温が高くなると、肥料の吸収力が強くなり、葉が茂りがちになるので高温の年は窒素肥料(特に元肥)を控えめにする。 2. 高温乾燥の年は、根端に空洞症を生じることがある。無理な早蒔きは空洞症の原因となる。高温乾燥の年は、適期播種でも空洞症が生じることがある。そのような時は、適度な潅水等により地温を下げるようにする。 3. 多肥栽培は空洞症を助長するため、窒素肥料を控えめにし、緩効性肥料を用いて追肥重視で栽培する。

輝八洲

輝八洲

タキイ種苗株式会社

共通 加工用

早太り性にすぐれ作りやすい!良質の生漬用ダイコン! ■特長 ・肥大がよく、作りやすい生漬専用種。 ・草勢は比較的おとなしく、曲がり根の発生が少ない。 ・根部は円筒形状で尻づまりがよい。 ・変色の心配が少なく、漬物用としての品質が高い。 ・土壌病害の萎黄病に強い。 ・本種は中間・暖地の8月下旬〜9月中旬まき、10月下旬〜12月上旬どりで特性を発揮する。 ■栽培の要点 ・排水のよい圃場が適し、排水の悪い圃場では高畝にする。 ・施肥は元肥を主体とするが、生育、播種時期に応じて最終間引き直後に追肥を施す。 ・追肥時、土の表面がかたくなっていれば極浅く中耕することで生育がよくなる。 ・本種は肥大が早いので収穫遅れにならないよう注意する。