栽培環境・条件

耐寒性のカリフラワー品種一覧 全23種類

耐寒性カリフラワー 耐寒性カリフラワーとは 耐寒性カリフラワーとは、秋冬から早春にかけての低温条件下でも花蕾の肥大が安定し、品質の良い花蕾を収穫できるカリフラワー品種の総称です。カリフラワー(Brassica oleracea var. b

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耐寒性について

耐寒性カリフラワー

耐寒性カリフラワーとは

耐寒性カリフラワーとは、秋冬から早春にかけての低温条件下でも花蕾の肥大が安定し、品質の良い花蕾を収穫できるカリフラワー品種の総称です。カリフラワー(Brassica oleracea var. botrytis)は冷涼な気候を好む作物ですが、極端な低温(氷点下や霜)には弱く、花蕾が凍害を受けると変色や腐敗が発生します。

カリフラワーは花蕾の生育適温が15〜20℃とされており、5℃以下の低温が続くと花蕾の肥大が著しく遅くなります。また、霜に当たると花蕾の表面が水浸状になり、その後褐変して商品価値を失います。耐寒性品種は、低温条件下でも花蕾の肥大が緩慢になりにくく、軽度の霜害に対してもある程度の耐性を持つ品種群です。

まず押さえておきたいのが、耐寒性品種であっても強い霜や凍結には耐えられないという点です。耐寒性はあくまで相対的な特性であり、霜よけのべたがけ資材やトンネル被覆などの保護資材との併用が前提となります。品種の耐寒性を過信して防寒対策を怠ると、品質低下や収量減少を招く可能性があります。

耐寒性のメリット・デメリット

メリット

耐寒性カリフラワーを導入する最大のメリットは、冬季から早春にかけての出荷期間を延長できることです。カリフラワーの市場需要は年末から翌年3月頃にかけてピークを迎えます。耐寒性品種を利用することで、この需要期に合わせた出荷が可能になり、収益性の高い販売が実現します。

暖地では、耐寒性品種を活用した冬どり〜早春どり栽培が行われており、12月〜3月の長期間にわたって継続出荷できる体制を構築している産地があります。この時期は輸入品との競合も少なく、国産品への需要が高い時期です。

品種リレーの構成要素としても、耐寒性品種は重要な役割を果たします。秋どり品種と組み合わせることで、10月〜翌年3月の約半年間にわたる連続出荷が可能になり、取引先への安定供給体制の構築に貢献します。

デメリット・注意点

耐寒性品種は低温期に適した品種であるため、夏季の高温条件下では花蕾の品質が安定しないことがあります。作期に応じた品種の切り替えが基本です。

冬季の栽培は日照時間が短く、光合成量が限られるため、花蕾の肥大に時間がかかります。定植から収穫までの日数が秋どり栽培と比べて長くなることが多く、圃場の回転率が低下する点は考慮が必要です。

防寒対策として、べたがけ資材やトンネル被覆を使用する場合は、資材コストと設置・撤去の労力が発生します。強風によるトンネルの破損リスクもあり、冬季特有の栽培管理の手間が増える点がデメリットとなります。

適した作型と地域

耐寒性カリフラワーが力を発揮する主な作型は、秋まき冬どり栽培と秋まき早春どり栽培です。

秋まき冬どり栽培は、8〜9月に播種し、9〜10月に定植、12月〜翌年2月に収穫する作型です。暖地〜中間地で行われており、年末の需要期に合わせた出荷が可能です。花蕾形成期が12月以降の低温期にかかるため、耐寒性品種の利用が不可欠です。

秋まき早春どり栽培は、9〜10月に播種し、10〜11月に定植、翌年2〜3月に収穫する作型です。年明け以降の出荷を担う作型で、暖地を中心に行われています。この作型では冬季の低温期を越す必要があるため、耐寒性が特に重要な品種特性となります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。冬どり栽培では、定植時期と品種の熟期の組み合わせが収穫時期を決める最大の要因です。年末出荷を狙うのか、年明け出荷を狙うのかによって、選ぶべき品種の熟期タイプが変わります。地域の気象条件と過去の栽培実績をもとに、定植時期と品種の組み合わせを綿密に計画することが、狙った時期に出荷するためのポイントです。

中間地や寒冷地では、トンネル被覆やハウス栽培を組み合わせた冬どり栽培も行われています。施設を利用することで、霜害のリスクを軽減しながら冬季の栽培が可能になりますが、設備コストと出荷価格のバランスを考慮した経営判断が必要です。

品種選びの注意点

耐寒性カリフラワーの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 耐寒性の程度: 品種によって低温への耐性は異なる。栽培地域の冬季の最低気温を踏まえて、適切な耐寒性を持つ品種を選ぶ
  • 花蕾の締まり: 低温条件下でも花蕾が緻密に締まる品種を選ぶ。寒さで花蕾がゆるくなる品種は秀品率が低下する
  • 花蕾の色: 冬場は日照が弱いため花蕾が白く仕上がりやすい傾向があるが、品種による差もある
  • 熟期: 定植から収穫までの日数は品種によって大きく異なる。出荷したい時期から逆算して熟期の合う品種を選ぶ
  • 自己被覆性: 冬場は外葉が霜害で傷みやすく、花蕾の保護が課題となる。自己被覆性の高い品種は花蕾の保護に有利
  • 根こぶ病耐性(CR): 秋の定植時はまだ地温が高く、根こぶ病の感染リスクがある。CR品種が望ましい

意外と知られていないのですが、カリフラワーの耐寒性は花蕾だけでなく外葉の耐凍性とも密接に関係しています。外葉が霜害で傷むと、花蕾を保護する機能が失われ、花蕾自体が凍害を受けやすくなります。外葉の耐寒性も含めた品種選びが、冬季栽培の安定性を高めるポイントです。

栽培のポイント

耐寒性カリフラワーの冬季栽培では、防寒対策と花蕾の保護が品質確保の要となります。

防寒対策として、べたがけ資材(不織布)の利用が最も手軽で効果的です。降霜の予想される時期に不織布をべたがけすることで、霜害を軽減できます。トンネル被覆はさらに保温効果が高く、強い寒波が予想される地域では有効な手段です。

定植時期は重要な管理ポイントです。定植が遅すぎると、十分な株の生育が確保できず、花蕾の肥大が不十分になります。逆に定植が早すぎると、気温の高い時期に花蕾が形成され、品質面の問題が生じることがあります。地域の気象条件に合わせた適切な定植時期の見極めが必要です。

施肥管理では、冬場は肥料の分解と吸収が遅くなることを考慮します。元肥主体の施肥設計とし、緩効性肥料の利用が安定した肥効を得るために有効です。追肥を行う場合は、花蕾形成前の段階で施用し、肥効が花蕾の肥大期に合うようにします。

灌水管理は、冬場は蒸散量が少ないため頻度は減りますが、土壌が過度に乾燥しないよう注意が必要です。特に、べたがけやトンネル被覆下では、被覆資材が降雨を遮断するため、土壌水分の確認と必要に応じた灌水が大切です。

花蕾の保護は、白いカリフラワーの品質を維持するために重要です。冬場は日射が弱いため花蕾の黄変リスクは低いですが、霜害防止のために外葉で花蕾を覆う結束作業は必要です。自己被覆性の高い品種は、この作業を軽減できます。

収穫は、花蕾が適正なサイズに達し、緻密に締まった段階で行います。冬場は花蕾の生育が緩やかなため、収穫適期の幅は秋どりよりもやや広いですが、霜害のリスクがあるため、予報を確認しながら計画的に収穫することが重要です。

市場動向とこれから

耐寒性カリフラワーの需要は、冬場のカリフラワー消費の堅調さを背景に安定しています。鍋料理やグラタンなど冬の定番料理でカリフラワーが使われるほか、カリフラワーライスやカリフラワーピザなどの新しい食べ方が消費を下支えしています。

品種育成の面では、耐寒性と花蕾品質の両立に加え、自己被覆性の向上や省力栽培への適性が育種目標として重視されています。冬季の労働力確保が難しい産地では、管理の手間が少ない品種へのニーズが高まっています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、温暖化の影響で従来の作型にずれが生じている地域もあり、品種選びと定植時期の見直しが必要になるケースが増えています。暖冬の年には花蕾の形成が早まり、寒波の年には生育が停滞するなど、冬季の気象変動に対応できる品種の重要性が高まっています。

暖地における冬どりカリフラワーは、国内供給の重要な柱です。耐寒性品種の充実と栽培技術の向上によって、冬場の安定供給体制がさらに強化されることが期待されます。

まとめ

耐寒性カリフラワーは、冬季から早春にかけての低温条件下でも花蕾の肥大と品質が安定する品種群です。カリフラワーの需要が高まる年末から早春にかけての出荷を担い、経営面での収益性向上に貢献します。

品種選びにあたっては、耐寒性の程度、花蕾の締まり、熟期、自己被覆性、根こぶ病耐性を総合的に検討することがポイントです。栽培面では、べたがけ資材やトンネル被覆による防寒対策、適切な定植時期の選定、花蕾の保護が冬季栽培の品質維持の鍵となります。品種の耐寒性と防寒技術を組み合わせることで、冬場でも高品質なカリフラワーの安定生産が実現します。

23品種 表示中
カリブロ花椰菜

カリブロ花椰菜

中原採種場株式会社

欧州からやってきたカリフラワーの仲間!! ■特性 ・草勢は旺盛で、耐暑性や耐寒性が強い。 ・花蕾は緑色でやや黄色味をおび、先の尖った小花蕾が密集し、幾何学的に形成され、800g前後になる。 ・中晩生種で作りやすく、適応性の幅がきわめて広い。 ・甘味があって、くせがないので各種料理に利用できる。 ・収穫は7月中旬播種・8月中旬定植で、11月より収穫可能で、以降順次年明けまで収穫でき2月〜3月まで収穫できる。

紫カリフローレ80

紫カリフローレ80

トキタ種苗株式会社

紫色のカリフローレ!春作、秋作どちらも安定します。 ■特性 ・花柄が伸びてスティック型になるカリフローレの紫タイプ。 ・定植後80日で収穫可能。従来のカリフローレ80(白)に相当。 ・ばらして白カリフローレと一緒に袋詰めして色鮮やかに。 ■栽培上の注意 ・耐寒性があり、春作でも安定する。秋作でも安定し、一般地でクリスマスを狙った出荷が可能だが、霜のリスクがあるほどの遅まきは避ける。 ・花蕾がばらけ始め、すき間ができてきたら収穫適期。 ■料理 お湯で茹でるだけだと青色になる。盛り付けた後にレモン汁をかけると鮮やかな赤紫色に一瞬で変化する。茹で汁や調味料に酢を加えて鮮やかな赤紫色になる。サラダ、バーニャカウダやピクルス、焼いてお弁当にも。

雪月

雪月

株式会社野崎採種場

雪月の特徴 ●品質抜群、耐寒性もあり栽培容易。 ●一般平暖地の12月~2月どりに。 ●花蕾はなめらか、丸型で白さも抜群、変色もしにくい。また、緻密で堅く締まり、重量感もあり順次肥大してもゆるみにくく収穫期の幅も広い。 ●草姿立性で、栽培管理・収穫は容易で、出荷時の調整・箱詰めもしやすく、作業性がよい。 ●耐寒性もあり冬期でも花蕾の傷みは少ない。 ●一般平暖地では、8月上中旬まきで12月中旬から1月にかけて収穫でき、また、8月下旬まきでは2月頃収穫できる。 ●同時播種、定植で輝月のあとに続いて収穫できる。

寒月

寒月

株式会社野崎採種場

寒月の特徴 ●耐寒性で栽培容易な中生種。 ●草姿立性で、芯葉で花蕾をよく包み品質極上。 ●2月を中心に1月~3月上旬どり。 ●草勢強く立性でかなりの密植も可能で作りやすく、花蕾は色白くよく締まった厚みのある良質球で芯葉の巻き込みがよく、花蕾をよく包むので日焼けの心配が少なく品質の高い花蕾を収穫することができる。 ※3月上旬以降の収穫で気温が上昇した場合毛羽立つこともあるのであまり遅まき、遅植えは避けてください。

琴月

琴月

株式会社野崎採種場

琴月の特徴 ●3月上旬収穫に適する晩生タイプのカリフラワー。 ●一般平暖地では8月まきで、3月上旬~中旬の収穫になる。 ●草勢強く、耐寒性に優れ栽培しやすい。 ●花蕾は白く、盛り上がりがよく毛羽立ちの発生が少ない。

F-085

F-085

株式会社野崎採種場

F-085の特徴 ●耐寒性で、しっかりとした花蕾の晩生種。 ●一般平暖地の3月出荷に。 ●外葉が硬く耐寒性に優れ、凍結や霜による傷みに強い。 ●花蕾は盛り上がりの良い形状で、堅く締まり重みがある。

晩月93

晩月93

株式会社野崎採種場

晩月93の特徴 ●4月上・中旬どりの晩生種。 ●晩月89の後の収穫に好適する。 ●草姿やや立性・強健で外葉濃緑色、耐寒性もあり栽培容易。 ●花蕾は盛り上がりよく、堅く締まり、上質で異常花蕾になることも少ない。

うずまきER

うずまきER

株式会社野崎採種場

うずまきERの特徴 ●外葉濃緑色で立性に生育し、草勢強く生育旺盛。 ●花蕾は黄緑色で先のとがったスパイラル状となり大変美しい。 _x0008_●耐暑・耐寒性に優れ丈夫で作りやすく、花蕾のゆるみも遅く長期にわたり収穫できる。 ●一般平暖地では、7月下旬まきで11月下旬から。8月上旬まきで12月から。9月中下旬まきで3月に収穫できる。

うずまき

うずまき

株式会社野崎採種場

うずまきの特徴 ●うずまき状で花蕾形状の美しいカリフラワー。 ●作り方は普通のカリフラワーに準じてさしつかえなく耐寒性もあり作りやすい。 ●花蕾のゆるみも遅く収穫の幅も広い。一般には7月~8月まきで、年内から2月~3月に収穫できる。

連峰(れんほう)

連峰(れんほう)

丸種株式会社

作り易くて美しい緑カリフラワー 1. 適期栽培で定植後約70~80日で収穫できる中早生種です。 2. 草姿は立性で草勢は旺盛、耐寒性に優れていますので、栽培容易なカリフラワーです。又、花蕾のしまりが良いため在圃性にも優れており、収穫後のゆるみも遅い品種です。 3. 花蕾は彩やかな鮮緑色のドーム型となり、揃い良く直径13~15cm、重さ400~600g前後で収穫できます。

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