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加工用のホウレンソウ品種一覧 全8種類

加工用ホウレンソウとは 加工用ホウレンソウは、生食や青果市場向けではなく、冷凍食品・惣菜・外食産業などへの加工を前提として栽培されるホウレンソウです。家庭の食卓に並ぶ束売りのホウレンソウとは、求められる特性がかなり異なります。外観の揃いや見

加工用について

加工用ホウレンソウは、生食や青果市場向けではなく、冷凍食品・惣菜・外食産業などへの加工を前提として栽培されるホウレンソウです。家庭の食卓に並ぶ束売りのホウレンソウとは、求められる特性がかなり異なります。外観の揃いや見た目の美しさより、加工歩留まり・収量性・機械収穫への適性が優先されるのが大きな特徴です。

葉の大きさや形は品種によってさまざまですが、加工ラインに流しやすい葉形や、ブランチング(加熱処理)後も色と食感が保たれる肉質が重視されます。収穫は機械化されることが多く、一度に大量の株を効率よく処理できる特性が求められます。

国内の加工用ホウレンソウは、北海道・東北・長野などの冷涼産地を中心に大規模に生産されています。食品メーカーや冷凍食品会社との契約栽培が主流で、安定した出荷量と単価が見込める点が、経営の安定を重視する農家に選ばれる理由のひとつです。


加工用ホウレンソウの魅力

  • 契約栽培で価格が安定しやすい
    青果市場の相場変動に左右されにくく、事前に決めた単価で出荷できます。経営計画が立てやすく、規模拡大にも向いています。

  • 機械収穫で大規模生産が可能
    青果用と違い、外観の揃いにそれほど厳しい基準がないため、機械収穫を前提とした大面積栽培がしやすいです。省力化と規模拡大を両立できる品目です。

  • 需要が底堅い
    冷凍ホウレンソウは家庭用・業務用ともに安定した需要があります。惣菜・弁当・外食チェーンでの使用量も多く、国産原料へのニーズは特に強いです。

  • 規格外品のロスが出にくい
    加工用途では多少の不揃いや外観の傷は問題になりません。青果として出荷できない品も無駄なく活用できます。

  • 冷涼地の強みを活かせる
    ホウレンソウは冷涼な気候を好む野菜で、夏場の冷涼産地では品質の高い加工用ホウレンソウを効率よく生産できます。他の夏野菜と差別化できる品目でもあります。


主な用途

加工用ホウレンソウの用途は、加工形態によっていくつかに分かれます。

冷凍ホウレンソウが最大の用途です。ブランチング後に急速冷凍したものは、家庭用の冷凍食品から業務用の食材まで幅広く使われています。国産冷凍ホウレンソウは輸入品に比べて品質への信頼が高く、安定した需要があります。

惣菜・弁当用では、下処理済みのカット品やペースト状に加工されたものが使われます。コンビニや弁当チェーン、給食センターなどからの需要が安定しており、大量・定期的な供給が求められます。

外食・業務用食材としては、飲食店やホテルの厨房で大量に使用されます。下処理の手間が省ける加工品は、人手不足が続く外食産業にとって欠かせない存在になっています。

加工品・健康食品では、ホウレンソウパウダーやスムージー用冷凍品なども需要が伸びています。機能性・健康訴求の食品素材としての可能性も広がりつつあります。


栽培のポイント

加工用ホウレンソウの栽培は、青果用と基本的な管理は同じですが、加工業者の求める規格と効率的な生産を両立させる視点が重要です。

作型は春まき・夏まき・秋まきが中心です。冷涼産地では夏場の主力作物として位置づけられることが多く、高品質な原料を安定供給できるのが強みです。

一斉収穫に向いた栽培管理が求められます。加工ラインに合わせて一定期間に大量収穫する必要があるため、播種日の調整や生育の揃いを意識した管理が重要です。同一圃場での播種日をずらしながら、収穫時期を分散させるケースも多いです。

機械収穫への対応も意識しましょう。コンバイン収穫に対応できる草姿(倒れにくい、葉が絡まりにくいなど)の品種選びが、作業効率に直結します。

病害虫管理はべと病、炭疽病、アブラムシなどに注意が必要です。大面積での栽培では一度病害が広がると被害が甚大になるため、早期発見・早期対処が基本です。耐病性品種の活用も有効な手段です。

土壌管理とpH調整はホウレンソウ栽培の基本中の基本です。酸性土壌に弱いため、石灰を施用してpHを6.5〜7.0程度に調整しておくことが安定生産の前提になります。


品種選びのコツ

加工用ホウレンソウの品種選びは、加工業者の求める仕様から逆算するのが基本です。

ブランチング適性は加工用で最も重要な特性のひとつです。加熱後も色が鮮やかな緑を保てるか、食感や風味が損なわれないかを確認しましょう。品種によってブランチング後の品質に差が出ます。

葉形と草姿は機械収穫との相性に影響します。葉が大きすぎると収穫機に詰まりやすく、細すぎると歩留まりが落ちることがあります。契約先の加工ラインに合った葉形の品種を選ぶのが重要です。

生育の揃いは一斉収穫の効率を左右します。同じ播種日で株ごとのバラツキが少ない品種ほど、収穫作業がスムーズになります。

耐病性、特にべと病への抵抗性は加工用でも重要です。大面積栽培では病害が広がるリスクが高いため、耐病性の強い品種を選ぶことで安定生産につながります。

作型適応性も確認しておきましょう。産地の気候条件と合った品種を選ぶことが、収量と品質の安定につながります。種苗会社や農協の推奨品種リストを参考にするのが確実です。


市場とこれから

加工用ホウレンソウの市場は、国産原料への需要の高まりを背景に底堅い状況が続いています。輸入冷凍ホウレンソウへの依存度を下げたいという食品メーカーの動きもあり、国内産地の拡大が期待されています。

健康志向の高まりとともに、ホウレンソウの鉄分・葉酸・ビタミンなどの栄養価への関心が高まっており、機能性食品素材としての需要も今後伸びる可能性があります。パウダーやスムージー素材など、新たな加工形態への展開も出てきています。

一方で、生産コストの上昇や担い手不足は課題です。機械化・省力化対応の品種や栽培技術の導入が、今後の産地維持のカギになるでしょう。スマート農業との組み合わせで効率化を図る取り組みも産地によっては始まっており、加工用ホウレンソウの生産環境は変化しつつあります。


まとめ

加工用ホウレンソウは、契約栽培による安定収入と大規模・機械化生産の効率性を兼ね備えた品目です。青果用とは求められる特性が大きく異なるため、加工業者の仕様に合った品種選びと、一斉収穫を見据えた栽培管理が成功のカギになります。

ミノリスの加工用ホウレンソウ品種一覧では、ブランチング適性や耐病性、草姿など加工用ならではの特性を比較できます。契約先の要件と照らし合わせながら、最適な品種をぜひ一覧から探してみてください。

8品種 表示中
テイラー

テイラー

住化農業資材株式会社

加工用にも向いた春秋品種 作業性と収量性のバランスのよい春秋どり品種です。 第66回全日本野菜品種審査会1等特別賞受賞 ■品種特性 ・べと病レース1-11抵抗性 ・作業性、収量性を兼ね備えた春秋品種 ・葉は濃緑色の剣葉で荷姿が美しい

スパイダー

スパイダー

トキタ種苗株式会社

【販売終了※スパイダーZをご利用ください】低温伸長性抜群で多収、作業性に優れ秀品率が高い。 (秋ー早春まき) 第58回全日本野菜品種審査会二等受賞 ■特性 1.低温伸長性抜群(高速生育)のべと病レース1〜7、9、11、13、15抵抗性の秋冬播き用早生品種。 2.草姿は株張り良く、立性で作業性抜群である。 3.光沢のある極濃緑色大葉で色むらが出にくく、高品質かつ秀品率が高い。 4.葉柄部が柔軟で軸割れ、軸折れの発生が少なく、低温や乾燥による葉巻き等の症状もでにくい。 5.9月から翌2月播きに適する。 ■栽培上の注意 1.近年の異常気象の影響で播種時期により収穫時期が大幅にずれることも考えられます。 2.べと病抵抗性レース7まで兼ね備えていますが、近年はレースの分化が激しいので生育初期より防除を徹底してください。 ■播き時期 低温下でも伸長を続ける厳冬期はトンネル栽培がおすすめ。 一般地9月から3月播きの主力品種 ■播種方法 条まきか点まき ■植え付け 直播。加工用に草丈35cmオーバーを狙う場合はやや粗植が良い。 ■土壌条件 肥沃な土壌、作土は深い方が良い ■肥料 石灰を効かせること ■収穫 ●葉柄部は柔軟で軸折れ、軸割れ等の発生が少なく、冬期に凍結しても折れにくい

スクープ

スクープ

ナント種苗株式会社

高温に強い!8月蒔き~早春蒔き。 葉枚数がどんどん増えて株張りMAX! 収量重視の加工用としても大活躍。 【特 徴】 ● べと病R1~4,15抵抗性の夏~早春蒔き。 ● 草姿は極立性。小葉で葉が絡みにくく、収穫・調整作業が極めて容易。 ● 秋蒔きでは生育終盤に葉枚数がどんどん増え、極めて多収。 ● 収穫適期になると以降は草丈が伸びにくくなるので収穫幅が広い。 ● 耐暑性が強く、夏でも比較的スムーズに生育。 ● 浅根タイプで細根が多く、葉水程度でも効果が出やすい。 【栽培のポイント】 ● 発芽から本葉6枚目まではたっぷり潅水するが、生育中盤からは一度あたりの潅水量を減らし、回数で調 節する。 ● 真 夏の発芽の温度・土壌水分管理には十分注意。 ● 葉枚数増えるので肥料切れに注意(1~2割増)。

アジア

アジア

丸種株式会社

早太りで作りやすいホウレンソウ 1. 葉は濃緑色で厚肉の広葉、根部の紅は鮮やかで美しく、無効分けつはしません。早太りで、多種に先んじて雄大な草姿となります。 2. 暑さ、寒さ、そしてベト病に強く、従って栽培は容易で、在来種に倍する大収量は産地注目の的で、生食用としてはもちろん冷凍加工用に適種として脚光を浴びています。 3. 夏まき、秋まき、初冬まきのほか、北海道のような寒冷地での春まきにも適しています。

トラッド

トラッド

株式会社サカタのタネ

剣葉の多収で播種期の広い秋まき品種 ■特性 1. 濃緑平滑な広葉で葉先が尖り、浅く欠刻が入る。根色が赤みを帯びているため、見栄えがよい。 2. 株張りがよく、葉軸が太くなるため、収量性が高い。 3. 立性で軸が折れにくく、非常に収穫作業性に優れる。 4. 寒冷地の8月中旬~10月上旬まき、2月下旬~3月下旬まき、および温暖地、暖地での8月下旬~3月まきに適する。 5. 業務用など、大きなサイズでの収穫にも適する。 6. べと病R-1~5,8,9,11,12,14~16に抵抗性を持ちます。 ■適応性 土壌適応性が広く、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができます。作型の適応性が非常に広いのも本品種の大きな特長です。初秋~早まきまでトラッド1本で通していけます。特に収量性を求める産地には最適の品種です。 ■畑づくり(圃場準備) 完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。連作障害を回避し高品質のホウレンソウを生産するために、普段から土作りを心がけます。最近葉菜類の硝酸態窒素が問題視されているので、窒素肥料の投与は適量を守ります。 ■播種 条間15~20㎝、株間3~5㎝のスジまきとします。水田裏作や排水不良の畑では、高畝にしてください。 ■収穫 とり遅れのないように、適期に一斉収穫します。

トラッド7

トラッド7

株式会社サカタのタネ

超多収の秋まき用ホウレンソウ ■特性 1. 濃緑平滑な広葉で葉先がとがり、浅く欠刻が入ります。根色が赤みを帯びているため、見栄えがよいです。 2. 生育はやや早め、葉軸が太く充実し、非常に収量性が高いです。 3. 立性で軸折れがしにくく、非常に収穫作業性に優れています。 4. 冷涼地の9月中旬~10月中旬まき、および温暖地、暖地での10月中旬~12月中旬まきにはとくに適しています。 5. 業務用など、大きなサイズでの収穫にも適しています。 6. べと病R-1~7、9、11、13、15、16、18に抵抗性を持ちます。 ■適応性 土壌適応性は広く、耐湿性も強いため、火山灰土から水田裏作まで幅広く栽培することができます。 耐寒性があり、低温伸長性も優れているので特に低温期には最適の品種です。暖地では無被覆でも十分栽培できますが、温暖地の1~2月出荷では、パンチフィルムなどでの被覆栽培をおすすめします。 ここ最近温暖化の影響からか、秋口の気温がかなり高くなっています。早くまきすぎると、高温により徒長ぎみになり、葉色が薄くなることがあります。播種適期をしっかりと守るようにしてください。 「クロノス」との使い分けですが、2品種とも作型はほぼ一緒です。葉色の濃さがとくに優先される産地では「クロノス」を、通常の葉色でよく収量を重視したい産地には「トラッド7」をおすすめします。 べと病R-7が発生している産地では、「トラッド7」の播種適期の前後に当たる初秋および早春まきに「ミストラル」または「ミラージュ」の使用をおすすめします。これによって初秋から早春にかけての作型を、べと病R-7に強い品種で通すことが可能になります。 「トラッド7」は通常の収穫期を過ぎても、草勢は衰えず、ますます株が張っていきます。大サイズで収穫する業務用としても、極めて多収型の品種です。 ■畑づくり(圃場準備) 完熟堆肥の施用と深耕は、ホウレンソウ作りの基本です。連作障害を回避し高品質のホウレンソウを生産するために、普段から土作りりに心がけてください。最近葉菜類の硝酸態窒素が問題視されているので、窒素肥料の投与は適量を守ってください。 ■播種 条間15~20cm、株間3~5cmのスジまきとします。水田裏作や排水不良の畑では、高畝にしてください。 ■病害虫防除 シロオビノメイガ、ハスモンヨトウなどが問題になります。いずれも被害が拡大する前に、早期防除を徹底するようにします。 ■収穫 とり遅れのないように、適期に一斉収穫します。

おいしい次郎丸法蓮草

おいしい次郎丸法蓮草

山陽種苗株式会社

最もおいしい日本法蓮草の代表種。 ■ネーキッド種子 種子の殻を除き播きやすく加工した種子です。 発芽率も良く、一斉発芽するのが特徴です。 ■特性 ⃝葉は緑色の剣葉で欠刻の多いやや立性の長葉タイプ。 ⃝有機質の多い肥沃な土壌で連作を避けて栽培することで本来の法蓮草のうまみが味わえる。 ⃝本品種は針種であるが、ネーキッド加工によりとても播きやすい。 ■栽培のポイント ⃝極端な早播きや遅播きは避ける。 ⃝ベト病の抵抗性は無い為、防除は適切に行う。 ⃝本種子は水につけずに、そのまま播種して下さい。その後、発芽するまでは畑が乾燥しないように十分灌水を行なう。

スーパーヴィジョン

スーパーヴィジョン

トキタ種苗株式会社

立性で葉数多く多収。収穫作業性良好な中生種。べと病抵抗性1〜9、11〜13(秋〜春まき) 第66回全日本野菜品種審査会加工ホウレンソウ2等2位 ■特性 1.草姿は極立性となり、葉柄もしなやかで収穫調製が容易な秋冬品種です。 2.葉質は滑らかで、葉身と葉柄のバランスに優れ、荷姿が美しくなります。 3.葉は光沢のある濃緑色で土壌条件による色ムラ等が出にくいです。 4.葉数が多く、収穫期になると株が張るので、少ない株数で束を作れ、束数が出ます。 5.べと病レース1〜9、11〜13抵抗性です。 6.秋冬品種としては中生の生育です。年内収穫の秋播きおよび1月〜3月播種に好適です。 ■栽培上の注意 耐寒性はありますが、極端に遅い播種は避けてください。 ■播き時期 一般地で、年内収穫の秋播きおよび1月〜3月播種。 ■播種方法 直まきの場合、本葉1−2枚の時と3−4枚の時に間引きをして株間5-6cmになるようにします。 ■植え付け 株間5-6cm条間15cmが標準です。家庭菜園では、大きくなったものから順次、間引き収穫。 ■土壌条件 肥沃な土壌、作土は深い方が良い 排水の悪い畑の場合はやや高うねにしましょう。酸性に弱いので苦土石灰などを施用します。 ■肥料 元肥として完熟堆肥3kg/平方メートル植え付けの2週間前くらいには混ぜて土となじませておきます。低度化成肥料も80-100g/平方メートル程度を与えよく混和します。夜間街灯の明かりが当たらないところで栽培します。 ■収穫 葉が20-25cmになれば大株として収穫できます。根元から引き抜くか、地際で切断します。大きくなったものから順次間引き収穫します。 ■料理 炒め物、おひたし、キッシュ、汁の具等幅広い料理ででおいしく食べられます。

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