ひもとうがらし
対象作物 • 3品種で使用中
ひもとうがらしについて
ひもとうがらしとは
ひもとうがらしは、その名の通り紐のように細長い形状が特徴のトウガラシの甘味種です。長さは15〜25cm程度、直径は1cm前後と非常に細く、くねっと曲がりながら伸びる姿がユニークです。辛味はほとんどなく、加熱すると甘味と独特の風味が引き出されます。
もともとは関西地方で古くから親しまれてきた伝統野菜のひとつで、大阪や京都の農家が長年栽培してきた品種が原点といわれています。近年は「伝統野菜」「在来品種」への関心が高まる中で全国的に注目されるようになり、直売所やこだわり系の青果店、飲食店などでじわじわと需要が広がっています。
見た目のインパクトが強く、並べるだけで目を引く存在感があります。珍しさと伝統という二つの価値を持ち合わせており、差別化を狙う農家にとって魅力的な選択肢のひとつです。
ひもとうがらしの魅力
-
見た目のインパクトが抜群
細長くくねった独特のフォルムは、並べるだけで「なんだこれ?」と消費者の目を引きます。直売所やマルシェでは話題になりやすく、初見での購買につながりやすい野菜です。 -
加熱すると甘味がぐっと増す
素焼きや炒め物にすると、辛味はほとんど感じられず、トウガラシらしい風味と甘味が同時に楽しめます。シシトウや甘トウガラシとはまた違った、独自の食味があるんです。 -
伝統野菜としてのストーリー性がある
「関西の伝統野菜」というブランドは、こだわり消費者や飲食店シェフへの訴求力になります。栽培の背景や歴史を添えるだけで、付加価値がぐっと高まります。 -
調理の幅が広い
炒める・焼く・揚げる・煮るなど、どんな調理法にも対応できます。細長い形を活かした盛り付けは、料理の見栄えをワンランク上げてくれます。 -
収穫期間が長い
着果性が高く、長期間にわたって収穫を続けられる品種が多いです。安定した出荷量を確保しやすいのは農家にとっても助かるポイントです。
主な用途
ひもとうがらしの細長い形状は、料理の見栄えを活かした使い方と相性が抜群です。
炒め物・焼き物が最もポピュラーな食べ方です。ごま油や醤油でシンプルに炒めるだけで風味豊かな一品になります。丸ごと素焼きにして焦げ目をつけた食べ方は、居酒屋や和食店で人気のメニューです。
天ぷらにすると細長い形が映えます。揚げた後の存在感がありながら、食べると甘くてやわらかく、見た目と食味のギャップが楽しめます。
煮物・佃煮にも使われます。だしと合わせてじっくり煮ると甘味と旨味がよく出ます。郷土料理の食材としても根強い人気があります。
飲食店向け食材としての需要も高まっています。「伝統野菜を使った料理」としてメニューに載せたいシェフから引き合いがあり、直接取引を希望するレストランも増えています。
栽培のポイント
ひもとうがらしの栽培はシシトウや甘トウガラシと基本的に同じ管理方法です。ただし、細長い果実が風で傷みやすいという特性があるため、誘引や支柱の立て方には少し工夫が必要です。
定植は晩霜後、地温が十分に上がってから行います。低温には弱いため、焦らず適期を守ることが大切です。施設栽培では早期スタートが可能で、長期収穫を狙えます。
支柱と誘引はしっかり行いましょう。果実が長く重くなるため、風で揺れると傷や折れが発生しやすいです。密植を避けて風通しを確保しながら、茎をしっかり誘引することが品質維持のカギです。
整枝は2〜3本仕立てが基本です。わき芽を適切に管理することで、草勢を維持しながら長期間の収穫につなげられます。
収穫タイミングは早めが基本です。大きくなりすぎると果皮が硬くなり、食味が落ちることがあります。適切なサイズで収穫を続けることが、品質と草勢の維持につながります。
病害虫はアブラムシ、ハダニ、疫病などに注意が必要です。細い果実はアブラムシの被害を受けると商品価値が落ちやすいため、早期発見・早期対処を心がけましょう。
品種選びのコツ
ひもとうがらしは品種数がまだ多くないため、選択肢は限られますが、押さえるべきポイントはあります。
辛味のブレは要確認です。基本的に甘味種ですが、環境条件や株によってまれに辛い果実が混じることがあります。辛味が出にくいとされる品種を選ぶことで、販売時のリスクを減らせます。
果実の長さと細さは品種によって差があります。より細く長いものは見栄えのインパクトが強い反面、収穫・輸送時に傷みやすい側面もあります。販売スタイルや輸送距離に合わせて選ぶと失敗が少ないです。
草勢と着果性も重要です。長期収穫を狙うなら、着果負担で草が疲れにくい品種を選びましょう。種苗会社のカタログや試作データを参考にしながら、地域の気候に合ったものを選ぶのがおすすめです。
耐病性も見ておきたいポイントです。特にウイルス病や疫病への抵抗性がある品種は、栽培管理の手間を大幅に減らしてくれます。
市場とこれから
伝統野菜や在来品種への関心が全国的に高まる中、ひもとうがらしへの注目も着実に増しています。「珍しくておいしい」という価値は直売所やマルシェで特に強く、一度食べたリピーターがつきやすい野菜でもあります。
飲食業界では、地域の伝統食材を使ったメニュー開発に積極的なレストランやホテルが増えており、ひもとうがらしのようなストーリーのある食材への引き合いは今後も続くと予想されます。農家と飲食店の直接取引という形でのブランド化も十分に狙えます。
SNS映えする見た目も追い風です。細長くくねった独特の形はSNSで話題になりやすく、消費者が自ら発信してくれることで認知が広がるケースもあります。生産者がSNSを活用して栽培の様子を発信するだけで、ファンづくりにつながることも。
まだ生産者が少ない今のうちに産地を確立しておくことが、将来的な優位性につながるでしょう。
まとめ
ひもとうがらしは、伝統野菜としてのストーリーと見た目のインパクト、そして使いやすい食味を兼ね備えた、差別化に向いた品目です。品種数はまだ多くないものの、選び方ひとつで収量や品質、販売のしやすさが変わってきます。
ミノリスのひもとうがらし品種一覧では、各品種の特性を詳しく比較できます。直売所向けか飲食店向けか、自分の販売スタイルに合った品種をぜひ一覧から探してみてください。
タグ情報
基本情報
- タグ名
- ひもとうがらし
- 種別
- 対象作物
使用状況
- 関連品種数
- 3品種
- 関連作物数
- 1作物
- 関連メーカー数
- 3社