果実・収量特性

バターナッツのカボチャ品種一覧 全6種類

バターナッツカボチャ バターナッツカボチャとは バターナッツカボチャは、ひょうたん型の独特な形状を持つカボチャの一種です。植物学的にはニホンカボチャ(Cucurbita moschata)に属し、一般的に栽培されている西洋カボチャ(Cucu

ノリタケ ファインバブル装置 — 株重量+27% 糖度+31% 病害抑制

バターナッツについて

バターナッツカボチャ

バターナッツカボチャとは

バターナッツカボチャは、ひょうたん型の独特な形状を持つカボチャの一種です。植物学的にはニホンカボチャ(Cucurbita moschata)に属し、一般的に栽培されている西洋カボチャ(Cucurbita maxima)とは異なる種に分類されます。

果皮はベージュ〜淡黄色で薄く、果肉は鮮やかなオレンジ色をしています。果実重量は800g〜1.5kg程度のものが多く、ひょうたん型の下部(膨らんだ部分)に種が集中しているため、上部のネック部分はほぼすべてが可食部です。この可食率の高さが、バターナッツカボチャの大きな特徴の一つです。

食味の特徴は、西洋カボチャのホクホクした粉質感とは異なり、しっとりとしたなめらかな粘質系の食感です。名前の由来にもなっている「バターのようなコク」と「ナッツのような風味」が、加熱調理によって引き出されます。糖度は品種や栽培条件によって異なりますが、追熟後に15度前後に達するものもあります。

バターナッツカボチャの魅力

バターナッツカボチャが日本の市場で注目されている背景には、いくつかの要因があります。

まず、調理適性の広さが挙げられます。粘質でなめらかな果肉は、ポタージュスープとの相性が特に高く評価されています。裏ごしや撹拌がしやすく、自然なとろみが出るため、小麦粉やクリームの添加量を減らしても濃厚なスープに仕上がります。このほか、ソテー、グリル、ロースト、ピュレなど、洋食系の調理法全般に適しています。

これ、実は業務用でもかなり重要なポイントです。レストランやホテルの厨房では、ひょうたん型の上部(ネック部分)は均一な厚さにスライスしやすく、下部は種を除いてくり抜き容器にするなど、パーツごとに使い分けることができます。歩留まりの良さと加工のしやすさは、業務用食材として高く評価される要素です。

生産者にとっての魅力は、差別化商品としての訴求力です。一般的なカボチャとは明らかに異なる外観が売場で目を引きやすく、直売所やマルシェでの販売に適しています。消費者にとって「見たことがあるが買ったことはない」という好奇心を刺激する食材であり、調理法を添えたPOPとセットで販売することで購買につながりやすいとされています。

栄養面では、β-カロテンの含有量が西洋カボチャと同等かそれ以上とされています。果肉のオレンジ色が濃い品種ほどβ-カロテン含量が高い傾向があり、健康志向の消費者への訴求材料になります。

主な用途

バターナッツカボチャの用途は多岐にわたりますが、日本での主な活用シーンを整理すると以下のようになります。

ポタージュスープは、バターナッツカボチャの代名詞ともいえる用途です。果肉をローストまたは蒸した後にミキサーにかけるだけで、なめらかなポタージュのベースが完成します。冷製スープとしても提供できるため、夏季メニューへの展開も可能です。

グリル・ローストでは、ネック部分を輪切りにして焼き上げる調理法が一般的です。加熱すると甘みが増し、果肉の表面にほどよい焦げ目がつくため、サラダのトッピングや前菜として活用されています。

ピュレ・ペーストとしての利用も拡大しています。離乳食や介護食の素材として、なめらかな食感と自然な甘みが評価されています。また、パン・菓子の生地に練り込む用途や、パスタソースのベースとしての需要もあります。

加工品の原料としては、冷凍ピュレやレトルトスープの原料としての利用が始まっています。ただし、国産バターナッツカボチャの生産量はまだ限定的であり、加工用途の大量供給体制は発展途上の段階です。

栽培のポイント

バターナッツカボチャはニホンカボチャ系統のため、西洋カボチャとはやや異なる栽培特性を持ちます。

播種・定植の時期は、一般的な西洋カボチャとほぼ同じで、暖地では3月下旬〜4月に播種し、5月に定植するのが標準的な作型です。発芽適温は25〜30℃で、地温が十分に上がってから定植することが生育初期の安定につなげるポイントです。

つるの管理については、西洋カボチャよりもつるの伸びが旺盛な品種が多い傾向があります。親づる1本仕立てまたは子づる2本仕立てとし、着果位置や着果数を管理することで、果実品質のばらつきを抑えることができます。

品種選びで見落としがちなのが、果実の成熟判断です。バターナッツカボチャは果皮がベージュ色のため、西洋カボチャのように果皮色の変化で成熟度を判断しにくいという特徴があります。果梗のコルク化や、果皮を爪で押したときの硬さ、開花後日数などを総合的に見て収穫適期を判断する必要があります。

収穫後の追熟は、食味向上のために重要な工程です。収穫直後はでんぷん質が多くやや水っぽい食感ですが、2〜4週間の追熟を経ることで糖化が進み、甘みとなめらかさが増します。追熟中の保管温度は10〜15℃程度が適しています。

病害虫については、うどんこ病、つる枯病、疫病などに注意が必要です。特にニホンカボチャ系統はうどんこ病に対する感受性が高い品種があるため、予防的な防除計画を立てておくことが重要です。

品種選びのコツ

バターナッツカボチャの品種を選ぶ際に確認したいポイントは以下の通りです。

  • 果実サイズと形状: 販売先が求めるサイズ感に合うかを確認する。ネック部分が長いタイプは可食率が高い
  • 果肉のなめらかさと糖度: スープ用途がメインなら、果肉のきめ細かさと糖度の高さを重視する
  • 追熟後の貯蔵性: 追熟販売を前提とする場合は、貯蔵中の品質低下が少ない品種を選ぶ
  • うどんこ病耐性: 露地栽培では特に重要な選定基準。耐性の有無で防除の手間が大きく変わる
  • つるの草勢: 栽培スペースが限られる場合は、コンパクトに仕上がる品種が管理しやすい

バターナッツカボチャは品種間で食味の差が比較的大きい品目です。可能であれば試作を行い、実際に調理して食味を確認したうえで本格導入を判断するのが望ましいです。また、販売先(直売所、レストラン、量販店等)ごとに求められるサイズや品質が異なるため、出口戦略を明確にしてから品種を絞り込むことがポイントです。

市場動向とこれから

日本におけるバターナッツカボチャの生産は、まだ西洋カボチャに比べると小規模ですが、着実に拡大しています。直売所やファーマーズマーケットを中心に流通量が増えており、一部の量販店でも秋口を中心に定番棚に並ぶようになってきました。

飲食業界では、イタリアン・フレンチ系のレストランでの採用が先行していましたが、近年はカフェ業態やスープ専門店にも広がっています。冷凍スープのD2Cブランドがバターナッツカボチャを前面に押し出した商品を展開するなど、加工品市場での認知も進んでいます。

今後の課題としては、安定的な供給体制の構築が挙げられます。現状では作付面積が限られているため、業務用の大量需要に対応しきれないケースがあります。また、消費者への認知度向上も引き続き重要です。「どう調理すればよいか分からない」という声は依然として多く、調理法の啓発とセットで販売促進を進めていくことが市場拡大の鍵になります。

まとめ

バターナッツカボチャは、ニホンカボチャ系統に属するひょうたん型のカボチャで、なめらかな粘質の果肉とバター風味の甘みが特徴です。ポタージュスープをはじめとする洋食系の調理法との相性が高く、業務用・家庭用ともに需要が拡大しています。

栽培面では、つるの管理と成熟判断、収穫後の追熟管理がポイントです。品種選びにあたっては、果実サイズ、食味、貯蔵性、うどんこ病耐性を総合的に評価し、販売先のニーズに合った品種を選定することが重要です。まだ日本での生産規模は限定的ですが、差別化商品としてのポテンシャルは高く、新しい品目に挑戦したい生産者にとって有力な選択肢の一つです。

6品種 表示中
すずなりバタ子さん

すずなりバタ子さん

ナント種苗株式会社

あのバターナッツをF1化。 お手頃サイズによく揃い、着果数アップ、収量性もアップ! 【特 徴】 ● F1化し、従来のバターナッツよりも揃いよく、着果数多く収量もUP。 ● 従来品種より小型化(約1000g)し、使い切れる大きすぎないサイズ。 ● 草勢が強く強健。露地放任でも安心して栽培できる。 ● 収穫目安は果皮色で判断(果梗部のコルク化では判断不可)。完熟すると果皮は褐色に色付き、果肉も濃いオレンジ色となる。 ● 肉質は完熟で穫れば、少しほっこり滑らかな粘質系で甘味があり、煮崩れしにくい。 ● 腐りにくく貯蔵性高い。 【栽培のポイント】 ● 低節位雌花や低温などで雄花雌花状態が良くないと、形状が寸胴になる恐れがあるが品質に問題はない。

まろあじ

まろあじ

株式会社サカタのタネ

食べきりサイズのバターナッツ ■特性 •ミニサイズのバターナッツ。 •ウリ科のつる性作物でカボチャの仲間であるが、西洋カボチャとは種が異なる。 •暑さ、病気に強く、草勢も強くスタミナがあり着果性に優れ栽培しやすい。 •果実は長さ約15~20cm、重さ1.0~1.5kgのサイズで通常のバターナッツよりも肉質は繊維質が無く粘質で、ナッツのような風味がある。 •完熟果実は貯蔵性に非常に優れ、長期間保存が可能。 ■適応性 露地栽培から抑制栽培まで幅広い作型に適します。土質の適応性は砂壌土から埴壌土まで幅広く、特に排水のよい土壌に適します。 ■播種と育苗 発芽適温は25~30℃で、西洋カボチャに比べて寒さに弱いため極端な早まきは避けます。播種時の地温不足や過湿・乾燥は発芽のムラを引き起こす原因になるので注意してください。発芽したら日中の気温で20~25℃を目安に管理し、地温は本葉1枚になるまでに18℃前後まで徐々に下げていくようにしてがっちりとした苗を作ります。 ■定植および定植後の管理 西洋カボチャのように地這栽培が可能です。露地栽培の栽植密度は畝幅3~5m、株間75~100cmを標準とします。寒さに特に弱いので、露地栽培の場合は一般地では5月上旬定植、暖地では4月下旬定植で、霜の心配がなくなってから定植します。 ■整枝方法 ポット苗定植後、整枝は行わない放任栽培も可能ですが、子づる2~4本仕立てとしたほうが、果形が安定します。2~4本に仕立てる場合、ポット育苗では定植前に本葉4~5枚目で摘芯します。定植後、子づる2~4本仕立てとし、各主枝のわき芽と雌花は5節程度までかきます。このときに雄花をかかないように注意します。6節目以降は雌花の開花節のわき芽のみ除去できればよいですが、放任気味での管理も可能です。 ■収穫 開花から収穫まではおよそ40日程度、長さ約15cm、重さ900g程度で収穫します。果実が濃いベージュ色に変わったころが収穫適期です。 バターナッツは煮崩れしやすいので煮物に向きません。果肉の色のよさを生かした、スープやグリルなどにするのがおすすめです。

クレマズッカ バターナッツ

クレマズッカ バターナッツ

トキタ種苗株式会社

クリーミーでとろけて甘いバターナッツ ■特性 スープ、グラタン、シチュー等の料理に向く。果重は1kg前後で果皮はつやのある黄褐色。果肉は濃いオレンジ色、肉質は粘質で甘味があり食味良く、貯蔵性に優れる。高温時でも草勢が強く露地栽培で作りやすい。 ■栽培上の注意 2~3番果を連続収穫するために適宜追肥を与えて草勢を維持するように管理します。収穫後は貯蔵して秋遅くまで利用できます。 ■播き時期 発芽適温25-30 難易度初級 ■播種方法 3号ポットに培養土を入れ、タネを一粒1cmくらいの深さに差し込みます。鉢ごとに向きを揃えると双葉が重なりません。 ■植え付け 株間75~80cm、親つるを本葉4枚時に摘芯して子つる3本程で栽培すると1つるから2~3個着果し、多収が期待できます。 ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。 ■肥料 つるさきに追肥します。 ■収穫 交配後約40日、果皮がつやのある黄褐色になった頃に収穫します。 ■料理 スープ、グラタン、シチュー等の料理に向く。

バターナッツ

バターナッツ

タキイ種苗株式会社

ひょうたん形の小型南瓜! 粘質で味よし! ■特長 ・果皮は黄褐色でつやがあり、滑らか。果形はヒョウタン形で、果重は800g程度。 ・果肉は濃黄色。肉質は粘質で食味がよい。 ・雌花が多く、1つるに2〜3個着果し果ぞろいがよい。 ・交配後30日程度で収穫できる極早生種。 ・作りやすいので家庭菜園でも手軽に栽培できる。ねっとりした肉質と甘みでスープにおすすめ。 ■栽培の要点 ・畝幅2.5m、株間75〜80cm、本葉5枚程度で親づるを摘芯し子づる3〜4本仕立てとする。 ・草勢を維持し、2〜3番果を連続収穫するために的確な追肥を行う。

鹿ケ谷かぼちゃ

鹿ケ谷かぼちゃ

株式会社タカヤマシード

多価不飽和脂肪酸とリノレン酸を多く含む ■特性 1.京都山城地区起源の日本カボチャである。 2.葉は切れ込みが少なく、やや角ばっている。葉脈の交差点に白斑を生じ、葉色は濃く、柔毛がある。 3.本種は赤系晩生種で、果形はひょうたん形。果長は20~25cm果重2~3kg程度となる。 4.果実は未熟期には深緑色で、表面に大小の数多くの瘤があり、完熟期には白い粉がふき地色は淡い柿色に変色する。 ■ポイント 1.湿害に弱いため高畦栽培とし、梅雨期には排水に注意する。 2.整枝が必要で、子づる4本仕立てとし15節ぐらいに3~4果着果させると、形の良いひょうたん形となる。 低節位又は孫づるの先に着果させると小果になる。高節位着果(3~4番花)はくびれが悪く瘤がほとんど出なくなる。

鹿ケ谷(ししがたに)

鹿ケ谷(ししがたに)

丸種株式会社

ひょうたん形の大型カボチャ! 1. 果形は独特のひょうたん形で、果重は2~4kgになる大型の晩生種、果皮にコブが発生します。 2. 果色は深緑色で熟すと淡い柿色になり、食用にはもちろん観賞用に最適です。

カボチャの関連タグ

苗注文サービス

苗の注文サービス

ミノリスでは苗の注文・見積もり依頼が可能です。

  • 見積もり無料・キャンセル可
  • 2〜3営業日以内に回答
  • 有機栽培対応
詳しくはこちら ›