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摘み取り型のシュンギク品種一覧 全17種類

摘み取り型シュンギク 摘み取り型シュンギクとは 摘み取り型シュンギクとは、株全体を一度に収穫するのではなく、茎の先端の若芽を繰り返し摘み取ることで長期間にわたって収穫を続けることができるシュンギクの栽培タイプです。 シュンギク(春菊、Gle

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摘み取り型について

摘み取り型シュンギク

摘み取り型シュンギクとは

摘み取り型シュンギクとは、株全体を一度に収穫するのではなく、茎の先端の若芽を繰り返し摘み取ることで長期間にわたって収穫を続けることができるシュンギクの栽培タイプです。

シュンギク(春菊、Glebionis coronaria)の収穫スタイルには大きく2種類あります。一つは株ごと引き抜いて1回で収穫する「株張り型(一括収穫型)」、もう一つが脇芽を伸ばしながら先端を順次収穫する「摘み取り型(リレー収穫型)」です。摘み取り型では、草丈が20〜30cm程度に伸びた段階で先端の茎葉5〜10cm程度を摘み取り、残った株から新たに脇芽が伸びてきたところを再び収穫します。この繰り返しにより、1株から複数回の収穫が可能です。

地域的な背景として、摘み取り型は関西地方(大阪・兵庫・京都・奈良など)で古くから定着している栽培スタイルです。関西では大葉系の品種を摘み取り型で栽培する文化が根付いており、「シュンギクは摘んで使うもの」という感覚が生産者・消費者ともに共有されています。一方、関東では株張り型が一般的で、収穫スタイルの地域差はシュンギクの栽培文化を語るうえで欠かせない要素です。

摘み取り型のメリット

摘み取り型の最大の魅力は、1つの株から長期間にわたって収穫を続けられる「リレー収穫性」にあります。

家庭菜園の観点では、植えた株を抜かずに使い続けられるため、少ない株数でも週に数回の収穫が可能です。「必要なときに必要な量だけ収穫できる」という収穫の柔軟性は、家庭での利用スタイルと相性が良く、摘み取り型品種が家庭菜園向け種子として広く流通している理由の一つです。

生産・販売の観点では、出荷時期を一定期間内で分散させることができるという利点があります。株張り型の場合は定植から収穫まで一定期間かかり、播種・定植のずらし栽培でなければ出荷が一時期に集中しやすいのに対し、摘み取り型は1回の定植後に複数回収穫できるため、出荷量の平準化がしやすい側面があります。

また、収穫物が若い茎葉の先端部分であるため、柔らかさと鮮度が高い状態で出荷しやすいという特徴があります。先端の若い部分だけを収穫するため、茎の硬い部分が混入しにくく、均質な商品に仕上がりやすいです。

適した品種の傾向と特徴

摘み取り型に適したシュンギク品種は、脇芽の発生力が旺盛で、収穫後の回復力が高い品種です。

品種の傾向としては、摘み取り型品種は一般的に草勢が比較的強く、脇芽の数が多い性質を持ちます。先端を摘んだ後、複数の脇芽が素早く伸長することで収穫の間隔が短くなり、トータルの収量が上がります。脇芽の出方が少ない品種では、摘み取りのサイクルが長くなり、収穫効率が低下します。

葉の形状については、摘み取り型品種は大葉系や中葉系の品種が多く使われます。特に関西では大葉系の摘み取り型が伝統的に栽培されており、大葉春菊、たつなみ春菊、おたふく春菊、ふくすけ春菊(中原採種場株式会社)などの品種が知られています。また、株張り型(関西タイプ)として中原採種場から提供されている品種もあります。

意外と知られていないのですが、「摘み取り型」「株張り型」は栽培管理の違いだけでなく、品種自体の特性(草勢・脇芽の発生性・茎の硬さ)と深く関係しています。株張り型向きの品種を摘み取りスタイルで栽培しようとしても、脇芽の発生が少なくて再生力が弱い場合があります。品種を選ぶ際には、摘み取り型に適しているかをカタログで確認することが重要です。

栽培のポイント

摘み取り型シュンギクの栽培では、株を長く維持してリレー収穫につなげるための管理が重要です。

播種・定植については、秋まき(8〜10月)と春まき(3〜4月)が主な作型です。摘み取り型は株を長期間維持するため、播種のタイミングが収穫期間の長さを左右します。特に秋まきでは、初収穫から寒冬を越して春まで収穫が続くケースもあります。

栽植密度は、株を大きく育てて脇芽の発生を促すために、株張り型よりやや広めの株間を確保するのが基本です。密植すると株が込み合って通気性が悪くなり、病害リスクが上昇します。摘み取り型は株を太く育てることが収量増につながるため、適切な株間の確保が重要です。

収穫の際は、摘み取る長さに気をつけます。摘みすぎると株が弱まり、次の回収穫までの期間が延びます。残す部分に2〜3節を確保することで、脇芽の発生が促されます。ここからが実際の栽培で差がつくところです。収穫後の追肥タイミングが、次の収穫までの生育速度に大きく影響します。摘み取り直後に適量の追肥を施すことで、株の回復と脇芽の伸長を後押しできます。

病害虫については、株を長期間維持するために継続的な管理が必要です。特に斑点病は葉への病斑発生で商品品質に直接影響するため、多湿期の発生初期に対処することが重要です。

市場動向と品種選びのコツ

摘み取り型シュンギクの流通は、関西圏の産地・市場を中心に展開されています。大阪・奈良・京都などの産地からは摘み取り型の大葉系品種が主に出荷され、地域の食文化に根ざした安定した需要があります。

消費者の視点では、摘み取り型品種は家庭菜園用の種子として全国的に流通しており、「自分で育てて収穫する」という楽しみ方を提供する品目としての需要も見込まれます。直売所で株ごとの鉢植えや苗として販売する取り組みも、一部の産地で行われています。

品種選びのコツとしては、以下の点を確認することが有効です。

  • 脇芽の発生力: カタログに「側芽の発生が旺盛」「リレー収穫性に優れる」等の記載がある品種を優先する
  • 葉の柔らかさ: 先端の若葉部分の柔らかさが商品価値に直結する。品種の食感特性を確認する
  • 耐病性: 長期栽培で病害リスクが蓄積するため、斑点病等への耐性がある品種を選ぶと安心
  • 作型との相性: 秋冬作か春作かによって、耐寒性・耐暑性の優先度が変わる

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、関西産地では大葉系摘み取り型の品種が定番として確立されている一方、関東での摘み取り型栽培はまだ少数派です。関東で摘み取り型に取り組む場合は、試作から始めて自産地での適性を確認することが現実的なアプローチです。

まとめ

摘み取り型シュンギクは、茎の先端を繰り返し収穫してリレー収穫を続けられる栽培タイプのシュンギク品種群です。関西地方に根付いた栽培文化を持ち、脇芽の旺盛な発生力と回復力が高い品種が適しています。

1株から長期間収穫できる柔軟性が生産の安定化につながり、家庭菜園でも農業経営でも実用的なスタイルです。品種選びでは摘み取り型に適した品種を選ぶことが前提であり、カタログで脇芽の発生性や収穫スタイルを確認してから試作することが成功の出発点です。

ミノリスの品種ページでは、摘み取り型シュンギクタグが付いた品種の一覧を確認できます。関連品種を比較しながら、産地や販売スタイルに合った品種選びにご活用ください。

17品種 表示中
お菊ちゃん春菊

お菊ちゃん春菊

小林種苗株式会社

おいしいサラダを食べてみませんか!! ”美味しさ”にこだわった改良系中葉春菊! [特性] ・節間がやわらかく伸びる改良系中葉春菊。 ・アクが少なくサラダで美味しくいただける。 ・太めの軸は非常に柔かく甘みが強い。 ・鍋物での利用は湯にくぐらせるだけで美味しくいただける。 [栽培のポイント] ・完熟堆肥を入れた畑に肥料は N:P:K 成分量で各10~15kg。 ・ハウス栽培では元肥は上記の半分ほどにする。 ・条間15cmのすじまきにし、本葉3枚ほどで5cm間隔に間引く。 ・高温時の播種では1時間吸水させ、24時間冷蔵庫 (5℃位) に入れて 夕方蒔くのが良い。 ・深蒔きせず、タネが見え隠れするくらいで良い。 ・石灰欠乏症にならぬ様、過乾燥や窒素過剰に気をつける。 ・抜き取り専用品種ですので、摘み取りには適しません。

きわめ中葉春菊

きわめ中葉春菊

タキイ種苗株式会社

低温伸長性にすぐれ側枝の発生が多い! ■特長 ・耐寒性にすぐれ、濃緑で良質な中葉の摘みとり種。 ・低温伸長性にすぐれ、側枝の発生が多く、栽培容易。 ・草姿は立性で摘みとりやすく、葉はやわらかくて香りが高い。 ・根つきのまま出荷する「抜きとり」も可能。 ■栽培の要点 ・均一な土づくりと適度な潅水で、一斉発芽を心掛ける。 ・条間20〜25cmで条まきし、本葉5枚までに株間15〜20cm間隔とする。 ・肥料は元肥主体とするが、摘みとり栽培では収穫の度に追肥を行う。 ・春まきは抽苔するので、早めに収穫する。

さとあきら

さとあきら

株式会社サカタのタネ

栽培しやすく良品多収の中葉シュンギク ■特性 ● 初期より生育が早く収量が多い早生の中葉シュンギク。葉軸の色は濃緑でテリがあり、荷姿が美しい。 ● べと病に強く、石灰欠乏症が出にくい。トンネル、ハウスでの摘みとり栽培に適する。 ● 側枝がよく出る。

なべ奉行 シュンギク

なべ奉行 シュンギク

株式会社渡辺採種場

秋冬どり、夏どり栽培におすすめの中葉系多収種! ■特性 ・一般種に比べて低温でも生育旺盛で、秋冬どり栽培に好適な中葉系シュンギクです。 ・比較的晩抽で葉色が濃く、高温期でもボリュームが出やすく夏どり栽培にも適しています。 ・葉肉が厚く、側枝の発生が良い摘み取りタイプで、収量性が高いです。 ・葉先の揃いに優れ、見栄えが良く、食味も良好でサラダにも適します。

中葉しゅんぎく

中葉しゅんぎく

株式会社トーホク

濃緑で香りの良い中葉種。生育旺盛で耐寒性もあって作りやすく、茎立ちの良い摘み取りタイプ。病気にも強く、品質の良い分枝が次々と収穫でき収量も期待できます。

中葉春菊

中葉春菊

タキイ種苗株式会社

側枝が多く葉肉が厚い、香りのよい中葉種! ■特長 ・側枝が多く発生する中葉の多収種。 ・生育は旺盛で耐寒性にすぐれ、栽培容易。 ・葉は切れ込みが深く、葉肉が厚くて、やわらかで香りが高い。 ・長期の摘みとり栽培と、根つき束ね出荷の、いずれも可能。 ■栽培の要点 ・均一な土づくりと適度な潅水で、一斉発芽を心掛ける。 ・条間20〜25cmで条まきし、本葉5枚までに株間15〜20cm間隔とする。 ・肥料は元肥主体とするが、摘みとり栽培では収穫の度に追肥を行う。 ・春まきは抽苔するので、早めに収穫する。

大江戸(おおえど)

大江戸(おおえど)

株式会社武蔵野種苗園

側枝発生の多い摘みとり種 特性 ●主として露地栽培に適した中葉種、奈良系に比べ節間短く側枝の発生が多い、多収品種である。 ●冬期ハウス栽培と夏蒔き(7~8月)は不向きで、これ以外の時期に最高の特性を発揮する。 栽培のポイント ●株を十分に充実させてから主枝の摘みとりを行う。 ●ハウス・トンネル栽培では換気を十分に行う。

大葉しゅんぎく

大葉しゅんぎく

株式会社トーホク

菊菜(きくな)とも呼ばれるマイルドな香りで食感もやわらかく、切れ込みが少ない大葉種。肉厚な葉はくせもなく食べやすい品種。株張型ですが、摘み取りにも向く汎用タイプです。

株張り中葉

株張り中葉

ナント種苗株式会社

よく伸びて冬季多収の優良種。 【特 徴】 ● 特に株元の初期分枝が極めて多く「摘取型」の株張り中葉で草丈はやゝ低いが葉は密につまり初期収量が多い。早蒔は8月下旬で、9月〜10月中旬に直播又は苗床に播種。 ● 株間15〜20cm内外に定植し、早蒔は11月中旬より茎長15cm草丈25cmになると、本葉は6〜7枚で摘み取り収穫。

立性中葉春菊K

立性中葉春菊K

山陽種苗株式会社

極早生の摘み取り専用春菊 ■特性 ⃝極早生の摘み取りタイプの春菊。 ⃝開張性と側枝の発生が良い。 ⃝香り極めて良く生育旺盛。特に低温伸張性に優れる。 ⃝栽培の適応性広く周年栽培ができる。 ■栽培のポイント ⃝側枝を摘み取る場合は、株間を広くとり、ネットを利用し、倒伏を防ぐ。 春菊のアパッチSコート種子 ★春菊の種子の果皮を取り除いた種子(ネーキッド)を種子消毒し、薄いペレットコート加工(アパッチSコート)したものです。 ★従来の生種子に比べると、発芽率が高く一斉発芽するメリットがあります。 ■【適した栽培型】 ⃝発芽率が高くなった分、播種機(ごんべえ等)やシーダーテープの利用ができ、間引き作業等の農作業の省力化が可能です。 ⃝一斉発芽しますので水耕栽培での利用にも向いています。

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