果実・収量特性

中カブのカブ品種一覧 全40種類

中カブ 中カブとは 中カブとは、収穫時の根部直径がおおよそ10cm前後に仕上がるカブのサイズ区分です。小カブ(5〜8cm)と大カブ(15cm以上)の中間に位置し、播種から収穫まで60〜80日程度かかります。 カブ(Brassica rapa

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中カブについて

中カブ

中カブとは

中カブとは、収穫時の根部直径がおおよそ10cm前後に仕上がるカブのサイズ区分です。小カブ(5〜8cm)と大カブ(15cm以上)の中間に位置し、播種から収穫まで60〜80日程度かかります。

カブ(Brassica rapa var. rapa)はアブラナ科アブラナ属に属する根菜です。中カブは小カブに比べて肉質がやや緻密になる傾向があり、煮物・田楽・漬物(千枚漬けや酢漬け)などの加熱・加工用途に適した品種が多く揃っています。

業務用・加工用での利用が多いことも中カブの特徴で、食品加工業者や外食産業からの需要が安定しています。株式会社タカヤマシードの「CR玉鈴中かぶ」(根こぶ病耐性)などが代表的な中カブ品種として知られています。

中カブの魅力

中カブは小カブと大カブの特性を兼ね備えた、用途の幅広さが最大の魅力です。一つの根部でまとまった食材量が確保できるため、業務用・加工用では1回の調理・加工に必要な量を少ない個数で揃えやすいという利点があります。

食感の面では、中カブは小カブほど柔らかくなく、大カブほど固くもない中間的な肉質を持つ品種が多い傾向があります。加熱しても形が崩れにくく、煮物・炒め物でのまとまりの良さが調理現場で評価されます。

生産者にとっては、1株当たりの重量が小カブより大きいため、面積当たりの出荷重量を確保しやすいという側面があります。小カブと中カブを組み合わせた出荷計画を立てることで、販売先の規格に合わせた柔軟な供給が可能になります。

消費者・市場ニーズ

中カブは業務用・加工用市場での需要が中心です。漬物メーカー・惣菜製造業者・外食チェーンなどでは、規格の揃った中カブを大量に使用するケースがあります。このような需要に応えるには、サイズの均一性・加工適性(肉質の緻密さ・す入りのしにくさ)が重要な品質基準となります。

量販店の青果売場では中カブは小カブほど広くは流通していませんが、直売所や業務スーパーなど一部の販路では一定の需要があります。消費者にとっては調理のしがいがある大きさであり、田楽や丸ごと煮などのボリューム感ある料理に適した素材として認識されています。

近年は「地産地消」の流れを受けて、地域の伝統的な中〜大カブ品種が見直される動きもあります。産地ならではのブランド中カブを直売所や通販で販売する取り組みが一部の産地で見られます。

栽培のポイント

中カブの栽培管理は基本的に小カブに準じますが、生育期間が長い分、管理期間も長くなります。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。中カブは肥大期間が小カブより長いため、均一な肥大のための水分管理がより重要になります。土壌の乾湿の差が激しいと根に割れやひびが入りやすく、外観品質が低下します。特に加工・業務用では形状の均一性が求められるため、安定した水分管理が秀品率を左右します。

播種時期は春まきと秋まきが基本ですが、品種によって作型適性が異なります。秋まきでは10〜11月に播種し、冬〜初春にかけて収穫するパターンが一般的です。低温に当てることで糖度が上がる品種もあり、霜が降りる前後の品質向上を期待できる地域もあります。

根こぶ病・白さび病・黒腐病への対策は小カブと共通です。根こぶ病は肥大期に根が腫れて収穫できなくなる被害を引き起こすため、CR品種の利用や土壌pH調整(6.0〜7.0程度)が予防の基本となります。

品種選びのコツ

中カブの品種を選ぶ際に確認したいポイントを整理します。

  • 肥大性とサイズの安定性: 加工・業務用では均一なサイズへの仕上がりが求められる。品種の「根部の揃い」「肥大の安定性」に関する記載を確認する
  • 肉質と用途適性: 漬物向きには肉質が緻密でス入りが遅い品種、煮物向きにはやや軟らかく味が染みやすい品種が適する傾向がある
  • 根こぶ病耐性(CR): 連作圃場や酸性土壌での栽培ではCR品種の選択が有効
  • 白さび病耐性: 秋冬の低温多湿期に発生しやすい。耐性の有無をカタログで確認する
  • 収穫後の品質保持: 収穫後のス入り速度・割れやすさは輸送・保存に影響する。在圃性(圃場での収穫待ち耐性)が高い品種は収穫計画の調整がしやすい

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、同じ「中カブ」でも品種ごとに最適な作型・地域が異なります。種苗メーカーのカタログで地域別推奨品種を確認するか、地域の農業改良普及センターに相談することが品種選びの精度を高めます。

市場動向とこれから

中カブは大規模な専用産地は多くありませんが、加工・業務用需要として一定の市場規模が存在します。国内の漬物産業や惣菜産業の動向が需要に影響するため、産業構造の変化に注目することが重要です。

品種開発の面では、根こぶ病耐性を持つ中カブ品種のラインナップが充実してきており、連作が多い施設産地での導入事例が増えています。また、耐病性と食味・肥大性を兼ね備えた複合耐性品種の育種が各種苗メーカーで進められています。

まとめ

中カブは根部直径10cm前後に仕上がる、業務用・加工用に強みを持つサイズ区分のカブです。肉質の均一性・す入りの遅さ・病害耐性が品種選びの主要ポイントです。

栽培では水分管理の安定が均一な肥大と外観品質の確保に直結します。根こぶ病・白さび病への対策は小カブと共通で、CR品種の活用や土壌pH管理が基本です。

ミノリスでは中カブタグが付いた品種一覧から、各品種の特性を確認できます。販売先の規格と圃場条件に合わせた品種選びの参考にしてください。

40品種 表示中
CR味くらべ

CR味くらべ

丸種株式会社

根こぶ病抵抗性で 小~中かぶまで随時収穫OK! 1. 根こぶ病抵抗性品種なので汚染圃場でも安心して栽培できます。 2. 球は腰高でツヤのある純白色。揃いよく、早太りで小~中蕪(最大 根茎12㎝)まで随時収穫できます。 3. 草姿は立性、葉色濃緑で徒長しにくく葉軸ががっちりしているので収穫や結束作業が楽です。 4. ス入りは遅く、根割れの心配なく、肉質やわらかで甘味があり漬物、煮炊きの他サラダとしても大変美味しいです。 5. 晩抽性、低温肥大性に優れ冬期のハウスや春蒔トンネル栽培にも安定した収穫ができます。

CR白盃

CR白盃

株式会社武蔵野種苗園

根こぶ耐病性を持った、食味の良い中カブ品種 特性 ●根こぶ病耐病性で、根径は9~14㎝位まで収穫できる中カブ品種。 ●球形は腰高で球揃いが極めて良い。 ●肉質は緻密で軟らかく甘みがあり、ス入りも遅く、特に浅漬けに向く。 ●抽苔は遅く、冬から春先までの栽培も安定している。 栽培のポイント ●小カブより地上部が旺盛にできやすいため、施肥量は抑えて減肥栽培を心掛ける。 ●栽植密度は収穫するサイズによって異なるが、12㎝で収穫する場合は30㎝×20㎝を基準とする。

CR白雪(しらゆき)

CR白雪(しらゆき)

株式会社武蔵野種苗園

根こぶ病耐病性で小カブ〜中カブで収穫可能 特性 ●根こぶ病耐病性で球のまとまりがよく、小カブから中カブまで随時収穫ができる。 ●球形は腰高で、球揃いは抜群に良い。 ●ス入りは遅く、裂根、変形は少ない。 ●肉質は軟らかく食味良好。 ●抽苔遅く、関東で1〜3月のハウス蒔き、4月蒔きが可能。 栽培のポイント ●中カブ種としてはやや多肥栽培とする。 ●栽植密度は30cm×20cmを基準とする。

あかくら

あかくら

小林種苗株式会社

抜群に柔らかい!赤カブの代表品種 ・根部の肌は、全面美しい鮮紅色です。形は豊扁円球になります。 ・肉質は、緻密で柔らかく、また独特の風味と香りがあります。浅漬け・糠漬け・三杯酢生食などに非常に好く合います。 ・生育はすこぶる旺盛です。葉柄は淡緑色で、粘りがあり、葉はやや濃緑色の大葉で、根部の紅色と緑のコントラストが良く映え美しいです。 ・乾燥と寒さによく耐える強健種なので育てやすい品種です。 ・晩夏から一般秋蒔き栽培では播種後約45日で中蕪となり、60日前後で根径12から13cm位となります。 ・春蒔き(トンネル)栽培では根径約8cm前後の中蕪で収穫するのが良いでしょう。 栽培のポイント ・無理な早蒔き、極端な密植は色上がりが悪くなります。間引きを早めに行い、株間を十分にとることが、良品多収のポイントです。また、生育旺盛種なので栽培は容易ですが、発芽期から幼苗期にかけての乾燥には十分に気を付けてください。厳寒期の播種は抽台の恐れがあるので、根径8cm前後の中蕪で収穫してください。 ・秋蒔きでは、窒素肥料、リン酸肥料、カリウム肥料を10アール(一反)当たり各15kg、苦土石灰100kgを標準とし、土壌の肥沃度により加減をしてください。完熟堆肥を早めに土になじませ、肥料は元肥主体で播種の一週間前までに苦土石灰とともに全面散布してロータリーで耕してください。 ・平暖地での9月上旬~下旬蒔き、10月下旬~12月どり、冷涼地での8月中旬~9月上旬蒔き、10月から12月どりが最適です。晩夏から一般秋蒔き栽培では、播種後約45日で根径8cmくらいの中蕪に、約60日で12~13cmくらいの大蕪に成育し、一斉収穫が可能です。

パープルトップ

パープルトップ

東洋農事株式会社

根こぶ病、白さび病に強いおいしいカブ。 ■特徴 播種後60日前後で、球径12cm前後の中蕪。 球形は扁円型で揃い、球内部はほぼ白色。 ス入り、変形は遅く、肉質は柔らかい。 浅漬け、サラダなどに向く。 根こぶ病抵抗性白さび病に強い。

京一(きょういち)

京一(きょういち)

丸種株式会社

甘味に富み、食味満点の中・小カブ 1. 小カブ~中カブまで収穫できる金町系の極早 生種で、9月まきでは播種後 20 日位で間引き かぶが、30 ~ 40 日後には直径 4 ~ 5cm 位 の小かぶが、その後 7 ~ 10cm 位の中かぶと 収穫期の幅が広く、早期から尻の十分につま った腰高の整形なカブがとれ、ス入り、玉割れ はほとんどありません。 2. 純白色のなめらかな美肌に、ち密な肉質、甘味 に富み食味は極上で、葉はやや大きいほうで すがやわらかく美味です

博多据りかぶ

博多据りかぶ

株式会社トーホク

福岡市周辺で育てられた在来種。寒さに強く育てやすく、冬から早春にかけて収穫する中カブ品種。根は豊円形で肉質ち密、甘みもあっておいしく、漬物や煮物として利用されます。

味こがね

味こがね

丸種株式会社

美しい鮮黄色のカブ、幅広い料理に使えて美味! 1. 播種後45~50日で根径5~6㎝の小蕪、その後60日で7~8㎝の中蕪となり、根径12㎝くらいまで収穫が可能です。 2. 葉はやや大きめで、葉型は切れ込みが深く、葉軸はやや細めとなります。 3. 表皮は鮮やかな黄色となり、内部も綺麗な黄色のかぶらです。肉質は緻密で歯ごたえがよく、甘味がありたいへん美味です。 4. 様々な料理に利用できますが、煮崩れしにくいので、ポトフ等の煮込み料理には最適です。また白や赤色のかぶらとのカラフルサラダもお奨めです。他にはつけもの等にも適しています。また葉の部分は、グリーンスムージーとして楽しめます。加熱調理すると表皮、内部ともに黄色が濃くなります。

天王寺かぶ 城の雪

天王寺かぶ 城の雪

株式会社トーホク

従来の天王寺かぶを病気に強く改良しました。小カブから中カブまで幅広い収穫タイミングがあります。甘味があって煮くずれにくく、サラダにも使える美味しい肉質です。

小粋菜

小粋菜

タキイ種苗株式会社

ミズナの様な葉も楽しめる良食味な小中カブ! ■特長 ・深い切れ込みのあるミズナ様の葉とカブの両方を楽しめる小中カブ。 ・カブも葉も良食味で、漬物以外にもサラダに、炒め物に、鍋の具材にとアイデア次第。 ・栽植密度の変更で、小〜中カブサイズで収穫可能。 ・カブの収穫は、適期栽培で播種後60〜65日程度が目安。 ・根こぶ病に耐病性。 ■栽培の要点 ・秋冬栽培での無理な早まきや春栽培での遅まきは、生育のバランスが崩れやすく葉勝ちとなり玉の肥大が悪くなる。 ・元肥を主体とするが、間引き直後から追肥を行う。生育後半の肥効が弱いと肥大が鈍くなるため、肥料切れに注意。 ・極端な収穫遅れは葉軸がかたくなり、根形の乱れや肉質の劣化につながるため、適期収穫を心掛ける。

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