果実・収量特性

プラム型のミニトマト品種一覧 全70種類

プラム型ミニトマトとは プラム型ミニトマトとは、果実の形状が西洋スモモ(プラム)に似た楕円形・長卵形のミニトマト品種の総称です。一般的な丸型のミニトマトと対比される形状で、果実の長径が短径よりも長く、全体的に縦長のラグビーボール型・紡錘形に

プラム型について

プラム型ミニトマトとは、果実の形状が西洋スモモ(プラム)に似た楕円形・長卵形のミニトマト品種の総称です。一般的な丸型のミニトマトと対比される形状で、果実の長径が短径よりも長く、全体的に縦長のラグビーボール型・紡錘形に仕上がります。

果実の大きさはミニトマトの範疇に含まれるものが多く、15〜25g程度が一般的です。皮は比較的薄く、口に入れた瞬間にパリッとした食感が得られるのが特徴です。果肉はしっかりとした充実感を持ち、甘みと酸味のバランスが良い品種が多い傾向があります。

「アイコ」シリーズ(サカタのタネ)が日本市場でプラム型ミニトマトを広く普及させた代表格として知られており、「アイコ」「イエローアイコ」「オレンジアイコ」などのラインナップが産地・家庭菜園の両面で定着しています。サナテックシードの「ピッコラルージュCF」や「シシリアンルージュ CF」も、プラム型の形状を持ちながらそれぞれ特徴的な食味を持つ品種として知られています。

プラム型の魅力

プラム型ミニトマトが生産者・消費者の両方から評価されるのは、複数のメリットが重なっているからです。

食感の特徴として、縦長の形状が皮と果肉の比率・内部構造に影響します。プラム型品種は果肉厚が比較的厚く、果実内のゼリー部分が少ない傾向があるため、ひと口でも食べ応えのある食感が得られます。皮のパリッとした食感と果肉のジューシーさが合わさった食感は、丸型の品種とは異なる食体験として消費者から支持を受けています。

甘みの強さはプラム型品種に多く見られる特徴の一つです。形状と糖度の関係には品種差がありますが、プラム型の品種群はもともと高糖度を意識した育種がなされているものが多く、糖度8度以上の品種も珍しくありません。

市場・流通での扱いやすさも見逃せません。縦長の形状は球形に比べてパック詰めの際に一定の向きに揃えやすく、見た目が整ったパッケージになりやすい傾向があります。また、果肉が充実していることから輸送中の損傷を受けにくい品種が多く、長距離流通にも対応しやすいとされています。

消費者・市場ニーズ

プラム型ミニトマトは、量販店・直売所・外食など複数のチャネルで安定した需要を持っています。

量販店の青果コーナーでは、プラム型ミニトマトは丸型品種と差別化した付加価値商品として陳列されることが多く、「甘みが強い」「食べ応えがある」という訴求ポイントが消費者の購買行動に働きかけています。同じミニトマトでも形状が違うことで選択肢の幅が広がり、飽きずにリピート購入する消費者を取り込みやすい特性があります。

外食・中食産業では、プラム型の形状がサラダや前菜の盛り付けで映えることから、料理の見栄えを重視するシェフや惣菜バイヤーからの需要があります。特に、半割りにしたときの断面が美しく、グリル・ロースト・ピクルスなどの加工方法でも形を保ちやすい点が業務用での評価を高めています。

直売所では、「アイコ系」のネームバリューが消費者に浸透していることもあり、プラム型という形状自体が購買のわかりやすい目印になっています。色のバリエーション(赤・黄・オレンジ)を組み合わせたセット販売は、単価を上げながら消費者の関心を引きやすい販売戦略として機能しています。

栽培のポイント

プラム型ミニトマトの栽培は、基本的なミニトマト栽培技術が適用できますが、品種特性を活かすためのポイントがあります。

着果管理は品質確保の中心です。プラム型品種は1花房あたりの着果数が揃いやすいものが多いですが、草勢の乱れがあると果実サイズのばらつきが生じやすくなります。適正な灌水と施肥管理を通じて草勢を安定させることが、揃いの良い果実生産の前提条件です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。プラム型品種は果肉が充実しているため、灌水量の急激な増減に対して裂果しにくい傾向がありますが、それでも過度の水分変動は果実品質に影響します。定植後から収穫期まで一貫した灌水管理を継続することが重要で、EC値(電気伝導度)による灌水チェックの導入が品質安定に有効です。

収穫のタイミングについては、プラム型品種は完熟すると非常に甘くなる品種が多いですが、完熟に近づくにつれて皮が薄くなり、流通中の損傷リスクが上がります。販売先の流通距離に合わせて、やや早めの収穫で対応するか、完熟収穫でできるだけ近距離販売するか、品種と販路の組み合わせで方針を決めることが重要です。

病害対策については、施設栽培ではTYLCV(トマト黄化葉巻病)耐病性を持つ品種の選定が基本です。また、プラム型品種でも一般的なミニトマトの病害(灰色かび病、葉かび病など)への対策は欠かせません。

品種選びのコツ

プラム型ミニトマトの品種選びでは、以下の観点から総合的に評価することが重要です。

  • 糖度のポテンシャル: 品種カタログの糖度表記を確認し、栽培条件下で安定して高糖度を実現できるか試作で確認する
  • 皮の強さ(裂果耐性): 輸送距離が長い場合は、皮が強く裂果しにくい品種を優先する
  • 耐病性: TYLCV耐病性(TY遺伝子の有無と型)を必ず確認する
  • 色と外観: 赤・黄・オレンジなど果皮色のバリエーションと、その安定性
  • 着果の揃い: 1花房内での果実サイズの揃いが出荷規格に適合するか
  • 栽培しやすさ: 草勢の安定性、高温耐性

意外と知られていないのですが、プラム型品種の中には、赤色の果実でも黄色・オレンジ色の果肉を持つものや、縦縞模様のある個性的な外観を持つものがあります。販売チャネルが直売所やマルシェである場合、こうした見た目の差別化要素も品種選定の材料になります。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、大産地での量販店向け出荷の場合は裂果耐性と日持ち性を優先した品種が選ばれやすく、地域の直売所や農家レストラン向けでは食味・糖度・外観の個性を優先した品種が選ばれる傾向があります。

市場動向とこれから

プラム型ミニトマトは、「アイコ」系品種の普及以来、ミニトマト市場において確固たるポジションを確立しています。農林水産省の野菜生産出荷統計でも、ミニトマト全体の作付け面積・出荷量は安定的に推移しており、その中でプラム型は付加価値の高いカテゴリとして認識されています。

新品種の開発においても、プラム型という形状を維持しながら、糖度・耐病性・裂果耐性・果皮色のバリエーションを改良する方向での育種が各社で継続されています。TY遺伝子との組み合わせで施設栽培の安全性を高めた品種や、着色の揃いと日持ち性を強化した品種が次々と登場しています。

一方で、消費者の関心が多様化する中で、プラム型以外の形状(ぶどう型、洋梨型、チェリー型など)の品種も台頭してきており、プラム型はあくまで選択肢の一つとして市場の中に位置づけられています。品種選定においては、自分の産地と販路に最適な品種を見極めることが引き続き重要です。

まとめ

プラム型ミニトマトは、縦長の楕円形・紡錘形の果実形状を持つミニトマト品種群です。食感の良さ、甘みの強さ、流通時の耐損傷性が評価され、量販店・直売所・外食の各チャネルで安定した需要を持っています。

品種選びでは、糖度・耐裂果性・耐病性・着果の揃いを販路に合わせて優先順位を設定し、試作を通じて栽培環境での特性発現を確認することが重要です。サカタのタネの「アイコ」シリーズやサナテックシードの「ピッコラルージュCF」などの代表品種を参考にしながら、産地の条件に合う品種を選定してください。

プラム型ミニトマトタグが付いた品種の一覧は、ミノリスのミニトマト品種ページでご確認いただけます。

70品種 表示中
イエローピコ

イエローピコ

タキイ種苗株式会社

甘い黄色のミニトマト! 赤系ミニとセットがおもしろい! ■特長 ・果重は20g程度で、果形は球~楕円形の美しい黄色に着色するミニトマト。 ・糖度は6~7度で、食味にすぐれる。 ・裂果の発生が少なく、出荷率が高い。 ・極早生で、1果房に12~13果着果する。 ・草勢が強く、栽培しやすい。 ■栽培の要点 ・裂果防止のため、施設内の過湿には注意する。 ・追肥重点型の肥培管理が望ましい。 ・追肥は草勢を見ながら、4~5段花房開花時から始めるのが目安。

イエローアイコ

イエローアイコ

株式会社サカタのタネ

果実のように甘くてフルーティー ■特長 赤色のアイコと同様、肉厚でゼリーの少ない長卵型ミニトマトです。病気に強くて、果実の割れも少なく、実つきがよいので、たくさんとれます。房どりも可能です。 ■タネまき 発芽適温(地温)を確保します。ポットなどに2~3粒を、深さ1cmにまき、土をかけ軽く押さえます。本葉1~2枚ころまでに1本に間引きます。定植は最初の花が咲いたころを目安に、株間50cmで植えつけます。 ■栽培管理 支柱を立てて、ひもで軽く結びます。わき芽はすべてかきとります。最終収穫目標の花房(3~5段)が咲きだしたら、主枝の先端を摘みとります。追肥は、果実が大きくなりはじめるころから、生育を見ながら行います。 ■収穫 開花後35日程度で、色づきはじめます。果実は20g前後、ツヤのある黄色、糖度は8度前後になります。割れにくいので、株で十分に黄色に熟してから収穫します。

ミニョン

ミニョン

福井シード株式会社

【予約期間】 11月上旬~3月下旬 【販売期間】   4月下旬~5月下旬 ・旨味爆発ミニトマト ・プラム型がかわいいミニトマト。 ・甘味に加えて、旨味を強く感じる品種です。 ・甘いだけじゃない、旨いトマトがここにあります。 ・平均果重:10~15g ・TMV抵抗性:Tm-1

ティポ

ティポ

福井シード株式会社

【予約期間】 11月上旬~3月下旬 【販売期間】   4月下旬~5月下旬 ・これまでにない食感を持ったミニトマトです。 ・肉厚でサックリとした歯ごたえがあり、パクパク食べれます。 ・果実はプラム型でピーナッツのようなくびれが少しあり、差別化に最適です。 ・単為結果性があり、着果が非常に良い品種です。 ・平均果重:10~15g ・TMV抵抗性:Tm-1

フラガール

フラガール

トキタ種苗株式会社

しぼり栽培しなくても、フルーツ感あふれる甘い食味、一口食べれば動きだし、二口目には、ステップを踏んで踊りだす情熱的なおいしさ ■特性 赤楕円形、果重20〜24g 濃厚な甘みとバランスの良い酸味は、他に並ぶものが無いおいしさ。 通常栽培で甘さの極限にチャレンジ、株にヘタ残して果実のみ収穫がお奨めな新コンセプトミニトマト 食味を極限まで追求した新品種。フルーツより甘くプリッとした食感でジューシー。 生育後期には1段2花房(20-24果/花房)着果。土壌病害に強い。 ■栽培上の注意 樹勢を保つため、初期に花が多すぎる場合は、1花房16果程度に制限する。 元肥で苦土石灰を忘れずに。 ■播き時期 家庭菜園ならば、遅霜の恐れのなくなったころから植えるとよい ■播種方法 ポット苗を購入して定植するのが栽培容易。 ■植え付け ●株間40cm目安、60cmのプランターならば最大2株 ■土壌条件 日当たり、水はけよく肥沃な土壌が良い ■肥料 元肥は1平方メートルあたり堆肥2kg、苦土石灰20g、低度化成肥料180g程度 3段目が着果を始めたら追肥開始、既定量に薄めた液肥を灌水ごとに与えるか、低度化成肥料を10日おき目安に ■収穫 株にヘタ残して果実のみ収穫がお奨め ■料理 冷やしてフルーツ感覚で楽しんでください

メグちゃん(MEGーCHAN)

メグちゃん(MEGーCHAN)

トキタ種苗株式会社

酸味、甘味ともに濃厚でバランスのとれた濃い味。 10から14gの楕円形果実 ■特性 酸味と甘味のバランスが良く、濃い味で長円系の果実がマスカットぶどうのような形をしたグレープタイプのミニトマト。果重10から14gで光沢のある濃赤色の果実は良く揃い、糖度は8から10度でほど良い酸味があり、食べると口の中で甘みが増してくるような新しい味を追求した品種。 樹勢は旺盛で、芯どまりなどが出にくく、たわわに実る。味が濃いのでサラダなどでも利用しやすく、ヘタが容易に取れる。ヘタ無しで販売して、パッケージからそのままお菓子感覚で食べてもってもヘルシー。

栄養戦隊サプリガールズ チアちゃん

栄養戦隊サプリガールズ チアちゃん

トキタ種苗株式会社

楕円形でチョコレート色、唯一無二の品種 ■特性 楕円形でチョコレート色と、他に無い特長的な果実は、菜園仲間の視線をくぎづけ。果重15g前後、房なりで収量も多く、味も良い。 ■栽培上の注意 高温時には軽く揺するなどして受粉を手助けすると着果が良くなります。雨よけ栽培をお勧めします。 ■播き時期 4〜5月に全国の種苗店、ホームセンターなどでポット苗が入手できます。 ■植え付け 主枝一本仕立ての場合、株間40cm程度で定植します。60cmプランターには最大2株定植します。 ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避ける。 ■肥料 元肥は控えめに3段目以降の開花後、2週間おきに追肥を与え樹勢を保ちます。 ■収穫 色づいた果実を順次収穫します。房どりを狙う場合は、果房の先端の果実が色づいた時点で枝元から切り取ります。 ■料理 サラダに他の色のトマトと一緒に入れると引き立ちます。

アサヒ交配 キキ

アサヒ交配 キキ

株式会社アサヒ農園

甘い・おいしい フルーティー!! 商品特性 ■特性 糖度は9~10度と甘味が強く食味が良好である。 鮮紅色のプラム型果実で15g内外、色あがりもよく果肉は粘質で厚く裂果も少ない。 完熟しても肉くずれせず日持ちがよい。 着果性はきわめて良く、1花房に30果位の着果となる。2本整枝で1株当り400果位の豊産種。 バイラス病等に強く、草勢の旺盛な高性種である。 播種後85~90日位で収穫出来る。 >> ぐるたねスタッフのイチオシ 悩んだ時は個人的には「キキ」をオススメします!! 栽培初心者の私でも、とっても簡単に甘くて美味しいトマトに育てることができました。 その時は同時に他のメーカーさんのミニトマト3種類と計4種のミニトマトを同時に育てましたが、その中でも一番甘みが強く、たくさん収穫できたのが「キキ」でした。 裂果も少なく、完熟後、実を付けたままにしていても崩れず日持ちしたのも嬉しいポイント!! どんどん実が付き、しかも採ってその場ですぐ食べる事ができるので、子どもも喜んで収穫のお手伝いをしてくれました! 育て方 ■栽培のポイント 収穫前裂果防止の為一週間位灌水を控えるとよい。

スイートミニトマト

スイートミニトマト

宝種苗株式会社

果重15g前後のプラム型ミニトマト。肉厚で食感良く、ゼリーが飛び出さない! ●果皮色は鮮紅色で、果形が長円形で15g前後のミニトマト。 ●食味が最高。糖度11~12度になる。 ●耐病性はTMV、萎凋病、葉斑病、疫病に強い。 ●裂果しにくく、複花房で1果房に50個前後着果する。

CFスイートミニトマト

CFスイートミニトマト

宝種苗株式会社

葉カビ病(Cf9)耐病性。肉厚でジューシーな味わい。プラム型、果重15~20g 【特性】 1.楕円形のミニトマト。日持ちが良く、ゼリーが飛び出さず大変美味。 2.平均糖度9~10度で果重が20g前後のミニでは中型サイズ。 3.葉カビ病(Cf9)に耐病性で作りやすいミニトマト。 4.ウイルス(ToMV)、萎凋病(F1)、葉カビ病(Cf9)耐病性。 【栽培上の注意】 ※裂果防止のため雨よけ栽培が原則で、冬期のハウス内温度は10度以上を確保して下さい。 ※長期栽培では栽培後半まで草勢維持が必要なので接木栽培をして下さい。

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