S-36
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9~3月定植 越冬・促成・半促成・無加温 ■雌花率 主枝着果率: ほぼ100% (7月・8月播きは雄花節もある) 1節1~2果成り ■果実 100gで21~22cm ウドンコ病と褐斑病の双方に強い耐病性を示し、ベト病にも比較的強い 節成り性が高く、分枝性は良い。 果肥大早く、終始果形が安定し、高品質で秀品率高い。 摘芯栽培・つる下し(更新型)栽培が可能。
越冬栽培とは、秋に播種・定植し、厳寒の冬を加温ハウス内で乗り越えながら、翌春まで長期間にわたって栽培・収穫を続ける作型です。キュウリ(ウリ科キュウリ属、Cucumis sativus L.)の越冬栽培は、一般的に9月〜10月に播種し、12月〜翌年6月頃にかけて収穫を続けるパターンが該当します。
促成栽培(11〜2月播種・3〜5月収穫)が冬の比較的短い期間を乗り越える作型であるのに対し、越冬栽培は秋から翌春まで7〜9ヶ月に及ぶ長期栽培が特徴です。半促成栽培(1〜3月播種・4〜6月収穫)が軽加温を前提とするのとも異なり、越冬栽培では厳寒期を通じた継続的な加温管理が不可欠です。抑制栽培(7〜9月播種・秋どり)とは収穫期が逆で、越冬は冬〜春の出荷に特化した作型です。
越冬栽培向けとして品種カタログに記載されているキュウリ品種は、この長期栽培期間を通じて安定した草勢・着果性・果実品質を維持できるよう設計されています。
越冬作型は、4つのキュウリ作型の中で最も長い収穫期間を誇ります。1回の作付けで半年以上にわたって出荷を続けられることは、施設投資・労力を長期間にわたって分散させる経営上のメリットがあります。
収穫期が12月〜翌6月と幅広く、この期間は施設産キュウリの需要が安定している時期です。特に1〜3月の厳寒期は露地産がほぼ出回らないため、この時期に高品質の越冬キュウリを安定出荷できる産地は市場での評価が高くなります。
また、秋に定植した株が根を十分に張ってから冬季に入るため、根張りの安定した株で長期栽培を継続できる点も越冬作型の強みです。
越冬栽培向け品種に求められる最も重要な特性は、長期間にわたる草勢の持続性です。半年以上の栽培期間中に草勢が乱れると、収量の安定性が失われます。果実への負担と株の体力バランスを保つ管理が長期栽培の核心ですが、そのベースにあるのは品種そのものの草勢持続力です。
意外と知られていないのですが、越冬作型では「前半(秋〜冬)の収量」より「後半(冬〜春)の草勢の維持」が、トータルの収量を左右する場合があります。前半に過度に収量を上げようとして株を消耗させると、2〜3月以降の収量が激減するケースがあります。長期作型では収量の配分をどのタイミングに重点を置くかも品種選びの観点になります。
低温下でも着果・肥大が安定する特性(低温着果性)は、厳寒期を含む越冬作型では特に重要です。夜温が低い時期の着果数・果形の安定が、冬季の収量を支えます。
耐病性については、長期栽培中に複数の病害リスクが重なるため、うどんこ病・べと病・炭疽病・萎凋病など幅広い耐性を持つ品種が管理の負担を軽減します。
ここからが実際の栽培で差がつくところです。越冬栽培のコスト構造において、加温費は最大の変動費の一つです。燃油価格の動向が越冬作型の経営を直撃するため、適切な温度管理と省エネ対策の両立が産地の共通課題です。
生育適温(昼温22〜28℃、夜温15〜18℃)を目標としながら、燃料コストとのバランスを考慮して最低夜温の設定を決めます。近年はヒートポンプの導入や重油ボイラーとの併用による省エネ化が各産地で進んでいます。
台木の選定も越冬作型では重要な判断事項です。越冬作型向けには、低温時の根の活性(低温伸長性)が高いカボチャ台木品種が適しています。台木と穂木のマッチングが、ブルームレス効果・耐病性・草勢の安定性に影響するため、種苗メーカーの推奨組み合わせと地域の試験データを参考に選定します。
越冬栽培の定植時期(9〜10月)は、外気温がまだ高い時期です。定植後の活着期を丁寧に管理し、根張りをしっかり確立しておくことが、長期栽培を支える基礎になります。
整枝・誘引は、立体栽培(支柱・ネットによる垂直誘引)が基本です。長期にわたる栽培では、摘葉のタイミングと量が草勢の維持に直接影響します。老化葉・病葉を早めに除去し、株元の通風を確保することで病害の蔓延を抑えます。
収穫管理では、果実の肥大過多(過熟果の発生)を防ぐことが草勢維持の鍵です。収穫適期の果実を残さず適切なタイミングで収穫することで、株の体力を次の着果に向けて維持できます。
産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、越冬作型での日射量の不足は着果不良や果色の低下につながります。地域の日射条件(日射量の多い産地か少ない産地か)に応じた品種選定と、ハウス被覆資材の光透過性の確認が重要です。
越冬の長期栽培期間中は、複数のステージで異なる病害が問題になります。
秋〜初冬(定植後〜12月)は、べと病・炭疽病の発生リスクが高い時期です。定植後の早期から予防的な管理体制を整えます。
厳寒期(1〜2月)は、低温障害・急性萎凋症のリスクが高まります。根の障害を防ぐ灌水管理と台木の健全性維持が重要です。
春以降(3〜5月)は、うどんこ病の発生が増える時期です。換気管理と耐性品種の選定が有効な対策になります。
※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。
越冬栽培向けキュウリの品種選定では、以下の点を確認することが重要です。
品種カタログの「越冬向け」「長期栽培向け」の表記と推奨作型を確認します。長期作型に特化した品種は、草勢の持続性・耐病性のバランスが長期栽培に合わせて設計されています。
長期栽培を見越した幅広い耐病性(うどんこ病・べと病・炭疽病・萎凋病など)を確認します。単一の病害への耐性だけでなく、複数の病害に対応できる品種が長期作型では有利です。
推奨台木との組み合わせ、低温時の着果性・果形の安定性は、試作段階で実際に確認することが精度の高い品種選定につながります。
越冬栽培向けキュウリは、秋の定植から翌春まで半年以上にわたる長期栽培に適した品種群です。厳寒期を含む長い栽培期間を通じた草勢の持続性、低温着果性、幅広い耐病性が品種選びの主要なポイントです。
加温コストの管理と台木選定が経営と品質に直結するため、種苗メーカーの情報と地域の普及指導センターのデータを組み合わせて品種を選定することが重要です。越冬栽培向けキュウリの品種一覧は、このページのタグが付いた品種ページからご確認いただけます。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9~3月定植 越冬・促成・半促成・無加温 ■雌花率 主枝着果率: ほぼ100% (7月・8月播きは雄花節もある) 1節1~2果成り ■果実 100gで21~22cm ウドンコ病と褐斑病の双方に強い耐病性を示し、ベト病にも比較的強い 節成り性が高く、分枝性は良い。 果肥大早く、終始果形が安定し、高品質で秀品率高い。 摘芯栽培・つる下し(更新型)栽培が可能。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9~3月定植 越冬・促成・半促成・無加温 ■雌花率 主枝着果率: 30~40%(9~10月定植) 70~80%(11~3月定植) 1節1~2果成りが多い ■果実 100gで21~22cm ウドンコ病と褐斑病のに双方に耐病性。ベト病にも比較的強い。 分枝性が程良くオーソドックスな摘芯栽培に対応。 つる下し(更新型)栽培も可能。
株式会社サカタのタネ
複合耐病性、高品質、省力型キュウリ ■特性 1. 葉は子葉、やや角型で受光態勢がよいです。低温、弱光線に強く、側枝および孫枝が安定して発生します。 2. 主枝雌花率は12月まきで70%程度です。側枝連続着果性が高く、2果成節が40%くらいで時差肥大します。そのため収量に波がなくて秀品率が高く、多収となります。 3. 果長は21㎝(果重100g前後)で果ぞろいがよいです。とくに果色は濃緑できわめて光沢が強く、食味もよいです。 4. べと病、褐斑病、うどんこ病に耐病性で、薬散を軽減できます。とくに褐斑病激発地に有効です。 ■適応性 越冬、促成、半促成、トンネル栽培などの低温弱光線下で、とくに能力を発揮します。また、べと病、褐斑病、うどんこ病に耐病性なので、他の品種に比べ薬散の回数を減らすことができます。 ■床土 保水と排水のよいことが床土の必須条件なので、完熟堆肥を十分に含んだものを用意します。pHは6.0~6.5程度、ECは0.4~0.8程度がよいです。床土の肥料分は完熟堆肥が十分使われている場合はあまり問題ありませんが、リン酸の肥効が高いので床土づくりの際施しておくとよいです。 ■播種と育苗 播種床は床土の厚さ5㎝程度とし、地温を28℃前後に保ち、発芽を斉一にさせます。 接木をしますが、低温期の栽培には黒ダネカボチャ、半促成・トンネル・抑制栽培には「つやかEX」を用います。育苗期間中の温度は、接木活着後徐々に下げ、日中は25℃前後、夜温は12~13℃とします。 ■定植準備 初期より根を深く広く張らせることが、秀品多取のポイントです。したがって、有機質の多様と深耕を行います。また、地温は18℃以上に保ち、ベッドに地下水の結びつくくらいの灌水をしておきます。 施肥量は一般に10a当たり窒素30~35㎏、リン酸35~40㎏、カリ30~35㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 草勢がやや強いので、抑制・越冬栽培では4枚程度の大苗で、促成・半促成・トンネル栽培では、3.5枚程度で定植します。定植後活着までは夜温を15℃くらいに保ち、湿度も保つようにします。活着後は、根を十分に深く広く張らせるようにするため、やや灌水を控え、主枝の葉を大きくさせないようにします。この時期の最低夜温は11℃くらいとします。 主枝の雌花が2~3花開花し、肥大し始めたら灌水、追肥(窒素成分で2㎏/10a)をかるく行い、果実肥大を確実にします。この時期より最低夜温を1~2℃程度上げます。 ■施肥と潅水 追肥は主枝雌花開花ごろから開始し、窒素を10a当たり2~3㎏くらいずつ施します。追肥の間隔は草勢、天候などにより5~7日くらいとします。 灌水は定植前ベッドに十分行い、定植後主枝雌花開花まではなるべく控えます。主枝雌花開花ごろより本格的に灌水を始め、少量多回数を原則とします。 ■整枝と摘葉 側枝は下位5~6節までは摘除し、その上4~5節は1節止め、その上の節は2~3節止めとし、上位2~3節の側枝は1節止めとします。 主枝摘芯後は、必ず力強い生長点を2~3本残し草勢を維持します。孫枝は草勢を見て、強い枝だけ摘芯し、他は半放任とします。 摘葉は、原則として、老化葉、罹病葉から摘みますが、光線と風通しを考え、上中位葉を1回当たり1~2枚を限度に摘みます。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 1~10月播き(半促成、夏穫り、抑制、越冬) (短期促成:西南暖地) ■雌花率 主枝着果率: 60~70%(1~4月播種) 40~50%(5~8月播種) 30~40%(9~10月播種) ■果実 100gで20~21cm エクセレント節成1号・2号より枝が出やすい。 褐斑病に強い耐病性を示す。 果実肥大が早く、長期に亘り極めて安定する。 草勢が安定するため、収量の山谷がなく作り易い。 果ヤケは出にくい。 特に褐斑病に対して強い耐性を持つ。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9~11月播き(越冬、促成) ■雌花率 主枝着果率: 30%(9月播種)- 側枝以降は徐々に高まる 60~70%(11月播種以降) 1節1~2本成り 成りぐせがついて1果中心 ■果実 100gで21~22cm ■耐病性 褐斑病に極めて強く、ベト、ウドンコ病に対しても比較的強い。 褐斑病には極めて強く、果実の肥大性と秀品多収に優れる。 成りぐせがつき易く、流れ果の発生が極めて少ない。 枝の伸びは徒長しにくく、芯止まりになりにくい。 つる下ろし栽培専用品種。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9月播き(越冬) 10~11月播き(促成) 12~2月播き(半促成) ■雌花率 主枝着果率: 30~60%(9月播種) 60~70%(10~11月播種) 70~80%(12~2月播種) 1節1~2本成りで1本成りが多い ■果実 100gで21cm ■耐病性 ベト、ウドンコ、灰色カビ病等に罹りにくい 省力、多収、高い品質と秀品率。 更に食感はシャリッと100点満点。 しっかりした生育で、中~後期のスタミナも抜群で作り易い。
株式会社久留米種苗園芸
【特性】 1.主枝節成性60~70%、ほとんど1果成で時折2果となるが、側枝・孫枝は連続着果性が高くなり多くが1果成となる。 2.やや尖り葉の小葉で黒葉の早生種。主枝は茎太でゆっくりと生育しすっきりとした草姿を示す。 側枝の発生は良く、短い枝が確実に発生し、孫枝はゆっくり生長し伸び過ぎない。 3.果実は長さ21~22cm、高・低温期でも果実の色艶が落ちず、くず果の発生が少なく評価の高い胡瓜が収穫できる。 4.果実肥大が早く、低温・寡日照期でも順次なり続ける、長期多収性の品種である。 5.耐病性については、褐斑病・べと病などに強い。 【適応作型】 ハウス栽培:抑制越冬~半促成栽培に適する。 【栽培上の注意点】 1.充分な有機物を投入して、畦を作り定植前十分な灌水をし保水性を保ちながら、植え穴にも灌水した上で定植し、スムーズな活着を行う。(地温20℃以上、夜温16~18℃) 2.本葉7~8枚でつり上げ勢いがつき始めてからは、灌水を控えめにしながら節間が10cm位で成長していく様に夜温も0.5度ずつ下げ、開花始めには12~13℃まで下げ木の充実と根張りを良くする。また、摘芯するまでは午前中は通路を灌水しハウス内の湿度を確保する。果実が太り始め位から夜温を1℃程度上げ、果実の太りを助ける。 3.下枝5節(25cm位の高さ)までの側枝は早く除去し、以降の側枝の発生を促す。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 8~3月播き 晩抑、越冬、促成、半促成 (加温、無加温) ■雌花率 主枝着果率: 40%(9月播種) 60%(11月播種) 1節1~2本成り ■果実 100gで21cm ■耐病性 ベト、ウドンコ、斑点細菌病に強い 全国席巻のシャープ1の省力性・多収性・高品質・秀品率はそのままに、強めに 改良された草勢で悪環境下でもスタミナ抜群。
トキタ種苗株式会社
草勢安定・曲がり果、収穫ロス少なく多収 ■特性 草勢が強く安定し、後半まで維持しやすい。 果実形状は筒状で曲がり少なく、秀品率が高い。 節間が短く、倒れにくい。立ち栽培でも初期は支柱不要。 葉柄が短くコンパクトな草姿。 CMV、WMV、ZYMVのモザイク病耐病性。うどんこ病にも強い。 ■播き時期 越冬、春の早い作型では授粉を兼ねた品種を2割くらい混ぜると、雌花の多さを生かせる。 雌花が多いため収穫開始頃から追肥を継続して樹勢を維持する ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避ける。 ■料理 煮て良し、焼いて良し。淡白な味としっかりした食感で和洋中いかようにも調理できる。
トキタ種苗株式会社
生育初期から草勢安定、極濃緑果皮に光沢、曲りの少ない高品質果実が多収できる ■特性 果長20cm前後、太さ3cm。円筒形で曲がり少なく極濃緑色、果皮に光沢がある。 生育初期から終盤まで草勢が強め安定、収量が期待できる。 葉は大きいが、立性なので果実を発見しやすく、取り遅れが少ない。 PRSV、WMV、ZYMVのモザイク病に対して強い。 ゼルダネロと比較して、低温時期も雄花、雌花がバランスよく開花する。 ■栽培上の注意 栽培期間を通じて草勢は強目に安定するため、適切な施肥を実施する。 ■播き時期 低温期、雄花が安定して開花するため、ハウス越冬作や一般地春の低温期の作付に向く。 ■肥料 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避ける。 ■料理 煮て良し、焼いて良し。淡白な味としっかりした食感で和洋中いかようにも調理できる。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9~3月定植 越冬・促成・半促成・無加温 ■雌花率 主枝着果率: ほぼ100% (7月・8月播きは雄花節もある) 1節1~2果成り ■果実 100gで21~22cm ウドンコ病と褐斑病の双方に強い耐病性を示し、ベト病にも比較的強い 節成り性が高く、分枝性は良い。 果肥大早く、終始果形が安定し、高品質で秀品率高い。 摘芯栽培・つる下し(更新型)栽培が可能。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9~3月定植 越冬・促成・半促成・無加温 ■雌花率 主枝着果率: 30~40%(9~10月定植) 70~80%(11~3月定植) 1節1~2果成りが多い ■果実 100gで21~22cm ウドンコ病と褐斑病のに双方に耐病性。ベト病にも比較的強い。 分枝性が程良くオーソドックスな摘芯栽培に対応。 つる下し(更新型)栽培も可能。
株式会社サカタのタネ
複合耐病性、高品質、省力型キュウリ ■特性 1. 葉は子葉、やや角型で受光態勢がよいです。低温、弱光線に強く、側枝および孫枝が安定して発生します。 2. 主枝雌花率は12月まきで70%程度です。側枝連続着果性が高く、2果成節が40%くらいで時差肥大します。そのため収量に波がなくて秀品率が高く、多収となります。 3. 果長は21㎝(果重100g前後)で果ぞろいがよいです。とくに果色は濃緑できわめて光沢が強く、食味もよいです。 4. べと病、褐斑病、うどんこ病に耐病性で、薬散を軽減できます。とくに褐斑病激発地に有効です。 ■適応性 越冬、促成、半促成、トンネル栽培などの低温弱光線下で、とくに能力を発揮します。また、べと病、褐斑病、うどんこ病に耐病性なので、他の品種に比べ薬散の回数を減らすことができます。 ■床土 保水と排水のよいことが床土の必須条件なので、完熟堆肥を十分に含んだものを用意します。pHは6.0~6.5程度、ECは0.4~0.8程度がよいです。床土の肥料分は完熟堆肥が十分使われている場合はあまり問題ありませんが、リン酸の肥効が高いので床土づくりの際施しておくとよいです。 ■播種と育苗 播種床は床土の厚さ5㎝程度とし、地温を28℃前後に保ち、発芽を斉一にさせます。 接木をしますが、低温期の栽培には黒ダネカボチャ、半促成・トンネル・抑制栽培には「つやかEX」を用います。育苗期間中の温度は、接木活着後徐々に下げ、日中は25℃前後、夜温は12~13℃とします。 ■定植準備 初期より根を深く広く張らせることが、秀品多取のポイントです。したがって、有機質の多様と深耕を行います。また、地温は18℃以上に保ち、ベッドに地下水の結びつくくらいの灌水をしておきます。 施肥量は一般に10a当たり窒素30~35㎏、リン酸35~40㎏、カリ30~35㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 草勢がやや強いので、抑制・越冬栽培では4枚程度の大苗で、促成・半促成・トンネル栽培では、3.5枚程度で定植します。定植後活着までは夜温を15℃くらいに保ち、湿度も保つようにします。活着後は、根を十分に深く広く張らせるようにするため、やや灌水を控え、主枝の葉を大きくさせないようにします。この時期の最低夜温は11℃くらいとします。 主枝の雌花が2~3花開花し、肥大し始めたら灌水、追肥(窒素成分で2㎏/10a)をかるく行い、果実肥大を確実にします。この時期より最低夜温を1~2℃程度上げます。 ■施肥と潅水 追肥は主枝雌花開花ごろから開始し、窒素を10a当たり2~3㎏くらいずつ施します。追肥の間隔は草勢、天候などにより5~7日くらいとします。 灌水は定植前ベッドに十分行い、定植後主枝雌花開花まではなるべく控えます。主枝雌花開花ごろより本格的に灌水を始め、少量多回数を原則とします。 ■整枝と摘葉 側枝は下位5~6節までは摘除し、その上4~5節は1節止め、その上の節は2~3節止めとし、上位2~3節の側枝は1節止めとします。 主枝摘芯後は、必ず力強い生長点を2~3本残し草勢を維持します。孫枝は草勢を見て、強い枝だけ摘芯し、他は半放任とします。 摘葉は、原則として、老化葉、罹病葉から摘みますが、光線と風通しを考え、上中位葉を1回当たり1~2枚を限度に摘みます。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 1~10月播き(半促成、夏穫り、抑制、越冬) (短期促成:西南暖地) ■雌花率 主枝着果率: 60~70%(1~4月播種) 40~50%(5~8月播種) 30~40%(9~10月播種) ■果実 100gで20~21cm エクセレント節成1号・2号より枝が出やすい。 褐斑病に強い耐病性を示す。 果実肥大が早く、長期に亘り極めて安定する。 草勢が安定するため、収量の山谷がなく作り易い。 果ヤケは出にくい。 特に褐斑病に対して強い耐性を持つ。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9~11月播き(越冬、促成) ■雌花率 主枝着果率: 30%(9月播種)- 側枝以降は徐々に高まる 60~70%(11月播種以降) 1節1~2本成り 成りぐせがついて1果中心 ■果実 100gで21~22cm ■耐病性 褐斑病に極めて強く、ベト、ウドンコ病に対しても比較的強い。 褐斑病には極めて強く、果実の肥大性と秀品多収に優れる。 成りぐせがつき易く、流れ果の発生が極めて少ない。 枝の伸びは徒長しにくく、芯止まりになりにくい。 つる下ろし栽培専用品種。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 9月播き(越冬) 10~11月播き(促成) 12~2月播き(半促成) ■雌花率 主枝着果率: 30~60%(9月播種) 60~70%(10~11月播種) 70~80%(12~2月播種) 1節1~2本成りで1本成りが多い ■果実 100gで21cm ■耐病性 ベト、ウドンコ、灰色カビ病等に罹りにくい 省力、多収、高い品質と秀品率。 更に食感はシャリッと100点満点。 しっかりした生育で、中~後期のスタミナも抜群で作り易い。
株式会社久留米種苗園芸
【特性】 1.主枝節成性60~70%、ほとんど1果成で時折2果となるが、側枝・孫枝は連続着果性が高くなり多くが1果成となる。 2.やや尖り葉の小葉で黒葉の早生種。主枝は茎太でゆっくりと生育しすっきりとした草姿を示す。 側枝の発生は良く、短い枝が確実に発生し、孫枝はゆっくり生長し伸び過ぎない。 3.果実は長さ21~22cm、高・低温期でも果実の色艶が落ちず、くず果の発生が少なく評価の高い胡瓜が収穫できる。 4.果実肥大が早く、低温・寡日照期でも順次なり続ける、長期多収性の品種である。 5.耐病性については、褐斑病・べと病などに強い。 【適応作型】 ハウス栽培:抑制越冬~半促成栽培に適する。 【栽培上の注意点】 1.充分な有機物を投入して、畦を作り定植前十分な灌水をし保水性を保ちながら、植え穴にも灌水した上で定植し、スムーズな活着を行う。(地温20℃以上、夜温16~18℃) 2.本葉7~8枚でつり上げ勢いがつき始めてからは、灌水を控えめにしながら節間が10cm位で成長していく様に夜温も0.5度ずつ下げ、開花始めには12~13℃まで下げ木の充実と根張りを良くする。また、摘芯するまでは午前中は通路を灌水しハウス内の湿度を確保する。果実が太り始め位から夜温を1℃程度上げ、果実の太りを助ける。 3.下枝5節(25cm位の高さ)までの側枝は早く除去し、以降の側枝の発生を促す。
株式会社埼玉原種育成会
■適作型 ハウス: 8~3月播き 晩抑、越冬、促成、半促成 (加温、無加温) ■雌花率 主枝着果率: 40%(9月播種) 60%(11月播種) 1節1~2本成り ■果実 100gで21cm ■耐病性 ベト、ウドンコ、斑点細菌病に強い 全国席巻のシャープ1の省力性・多収性・高品質・秀品率はそのままに、強めに 改良された草勢で悪環境下でもスタミナ抜群。
トキタ種苗株式会社
草勢安定・曲がり果、収穫ロス少なく多収 ■特性 草勢が強く安定し、後半まで維持しやすい。 果実形状は筒状で曲がり少なく、秀品率が高い。 節間が短く、倒れにくい。立ち栽培でも初期は支柱不要。 葉柄が短くコンパクトな草姿。 CMV、WMV、ZYMVのモザイク病耐病性。うどんこ病にも強い。 ■播き時期 越冬、春の早い作型では授粉を兼ねた品種を2割くらい混ぜると、雌花の多さを生かせる。 雌花が多いため収穫開始頃から追肥を継続して樹勢を維持する ■土壌条件 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避ける。 ■料理 煮て良し、焼いて良し。淡白な味としっかりした食感で和洋中いかようにも調理できる。
トキタ種苗株式会社
生育初期から草勢安定、極濃緑果皮に光沢、曲りの少ない高品質果実が多収できる ■特性 果長20cm前後、太さ3cm。円筒形で曲がり少なく極濃緑色、果皮に光沢がある。 生育初期から終盤まで草勢が強め安定、収量が期待できる。 葉は大きいが、立性なので果実を発見しやすく、取り遅れが少ない。 PRSV、WMV、ZYMVのモザイク病に対して強い。 ゼルダネロと比較して、低温時期も雄花、雌花がバランスよく開花する。 ■栽培上の注意 栽培期間を通じて草勢は強目に安定するため、適切な施肥を実施する。 ■播き時期 低温期、雄花が安定して開花するため、ハウス越冬作や一般地春の低温期の作付に向く。 ■肥料 日当たり、水はけよく、肥沃な土壌が良い。梅雨明け以降は敷き藁などをして急激な乾燥を避ける。 ■料理 煮て良し、焼いて良し。淡白な味としっかりした食感で和洋中いかようにも調理できる。