栽培環境・条件

抑制栽培向けのキュウリ品種一覧 全72種類

抑制栽培向けキュウリ 抑制栽培とは 抑制栽培とは、自然の収穫期より遅い時期に収穫することを目的とした栽培方法です。キュウリ(ウリ科キュウリ属、Cucumis sativus L.)の抑制栽培は、一般的に7月〜9月頃に播種・定植し、10月〜1

ノリタケ ファインバブル装置 — 株重量+27% 糖度+31% 病害抑制

抑制栽培向けについて

抑制栽培向けキュウリ

抑制栽培とは

抑制栽培とは、自然の収穫期より遅い時期に収穫することを目的とした栽培方法です。キュウリ(ウリ科キュウリ属、Cucumis sativus L.)の抑制栽培は、一般的に7月〜9月頃に播種・定植し、10月〜12月頃に秋冬の市場に向けて出荷するパターンを指します。「秋どり」や「秋冬作」とも呼ばれます。

促成・半促成・越冬の3作型が低温対策を中心課題とするのに対し、抑制栽培では高温期に播種・育苗・初期生育を行うことが最大の特徴です。真夏の高温下で発芽・育苗し、気温が下がってくる秋以降に収穫のピークを迎えるという、他の作型とは逆の温度変化に対応する必要があります。

抑制栽培向けとして品種カタログに記載されているキュウリ品種は、この高温期の初期生育ストレスに耐えつつ、秋の気温低下に対応した着果・肥大性能を持つよう設計されています。

抑制栽培のメリットと位置づけ

抑制作型の最大のメリットは、夏の露地栽培が終わり始める時期から秋冬にかけての市場の需要を拾えることです。8月下旬〜10月頃は、夏の最盛期出荷が落ち着いて市場供給が減少し始めるタイミングであり、秋どりキュウリの価格が持ち直す時期でもあります。

施設を利用した場合、10月以降は気温の低下とともに病害虫の発生が落ち着く傾向があり、農薬使用量の低減につながりやすい点も生産者にとってのメリットです。また、夏の灼熱の圃場作業と比べて、秋以降の収穫・管理作業が身体的に楽になるという現場の声もあります。

一方で、初期の高温ストレス対策が抑制栽培の最大の課題です。発芽不良・苗の徒長・初期の病害(特にべと病・炭疽病)のリスクが高く、この時期の管理の精度が後の収量を大きく左右します。

高温期の育苗管理が成否を分ける

ここからが実際の栽培で差がつくところです。抑制栽培の育苗期(7〜8月)は年間で最も高温・強日射の時期です。この条件下での育苗は、温度管理・遮光・灌水の組み合わせが鍵になります。

発芽適温はキュウリで25〜30℃が目安とされていますが、真夏の育苗施設内では地温・気温が35℃以上になる時間帯もあり、発芽後の初期生育が乱れることがあります。遮光資材(遮光率30〜50%程度)を活用してハウス内温度を下げ、夜間の換気を徹底することで、徒長を防ぎつつ健全な苗を育てることが基本です。

高温期の育苗では、灌水も管理のポイントです。高温下では土壌水分の蒸発が早く、乾燥による根傷みが起きやすいですが、過剰灌水は根の酸素不足と病原菌の増殖につながります。育苗培土の特性に合わせた灌水頻度・量の調整が必要です。

抑制作型に適した品種特性

抑制栽培向けのキュウリ品種に求められる主要な特性は次の通りです。

高温下での着果性は抑制作型の序盤(9〜10月の収穫)に影響します。気温が高い時期でも雌花の着生が良く、果実の肥大が安定する品種が有利です。

秋の気温低下への対応も重要です。収穫期が10月〜12月と進むにつれて夜温が下がるため、低温時でも果実の肥大が維持できる品種特性が収量の安定につながります。

べと病・炭疽病への耐性も確認しておくべき点です。秋の長雨・結露の多い時期は両病害が発生しやすく、耐性の高い品種を選ぶことで防除コストの削減が期待できます。

代表的な抑制向け品種として、神田育種農場の「あおい抑制」、トーホクの「秋どりキュウリ はやみどり」「秋どりキュウリ なる蔵」などが知られています。各地域の普及指導センターが公表している品種比較試験データも参考になります。

栽培管理のポイント

定植後の初期(高温期)は、遮光・換気を継続しながら草勢を安定させることに集中します。高温ストレスで草勢が乱れると、初期の着果数が少なく収量の立ち上がりが遅れるため、定植後の活着促進と生育コントロールが重要です。

整枝・誘引は、基本的に支柱立て・ネット張りによる立体栽培が中心です。蔓の誘引・摘葉を定期的に行い、果実への光照射と通風を確保します。高温期は特に下葉・老化葉の摘葉を積極的に行うことで、ハウス内の湿度上昇を抑え、病害発生リスクを低下させます。

灌水は生育ステージに合わせて調整します。初期の高温期は土壌乾燥が早いため灌水頻度を高め、秋以降の気温低下に伴って頻度を落としていくのが基本的な流れです。気温低下期に過剰灌水が続くと根の障害のリスクが高まります。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、抑制作型の収穫終了時期(11〜12月)の最低夜温が品種と施設の性能によって収量に大きく影響するため、地域の気候に合わせた収穫終了目安を設定しておくことが経営の安定につながります。

病害虫対策

抑制栽培では、育苗期〜初期収穫期と、秋の収穫期で発生しやすい病害虫が変わります。

育苗期〜初期は、高温・多湿条件でべと病・炭疽病・うどんこ病が発生しやすいです。予防的な薬剤散布(登録農薬の適期散布)と圃場の換気・通風確保が基本的な対策です。

秋以降は、気温低下とともに病害虫の発生は落ち着きますが、降雨後の多湿条件でべと病が多発することがあります。収穫盛期の管理を緩めず、定期的な観察で早期発見・早期対処を心がけます。

※農薬の使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認し、ラベルの記載内容に従ってください。

品種選びのコツ

抑制栽培向けキュウリの品種を選ぶ際は、品種カタログの「抑制向け」「秋どり向け」表記を確認することが出発点です。促成・半促成向けの品種を抑制作型で使用すると、高温期の初期生育が安定しない場合があります。

耐病性(特にべと病・炭疽病・うどんこ病)のHR/IR表記も確認します。抑制作型では、育苗から収穫まで複数の病害リスクが異なるタイミングで重なるため、幅広い耐病性を持つ品種が管理の負担を軽減します。

試作によって高温期の着果性と秋以降の収量推移を実際に確認することが、作型に合った品種を見極める最も確実な方法です。

まとめ

抑制栽培向けキュウリは、夏の高温期に播種・育苗を行い、秋〜初冬の市場に向けて出荷する作型に適した品種群です。高温期の初期育苗管理と、秋の気温低下に対応した着果・肥大性能が品種選びの重要なポイントです。

高温期の遮光・換気・灌水管理を丁寧に行い、健全な苗を確保することが収量安定の基礎になります。抑制栽培向けキュウリの品種一覧は、このページのタグが付いた品種ページからご確認いただけます。

72品種 表示中
HI・トライ

HI・トライ

株式会社久留米種苗園芸

露地用きゅうりに節成品種時代到来!! 多収穫・省力・耐病性(放任で楽々栽培) うどん粉病&褐斑病の複合耐病性品種 露地栽培だけでなくハウス栽培にも適する 【特性】 ◆主枝成・側枝共に80~100%雌花着生品種 ◆葉は黒く、小~中葉で立性(受光状態が良い) ◆果実は22~23cm、整形果で果形の安定抜群 ◆草勢はおとなしく、確実な着果で死果なく開花順に収穫でき、省力。 ◆安定した収穫と、草勢維持の為、側枝より確実な枝の確保。 ◆うどん粉病・褐斑病に強力な耐性を示す複合耐病性品種。 ◆省力性と耐病性、多収性をあわせ持つ節成性の露地きゅうり。 【適応作型】 露地栽培:3月~4月播きの、トンネル早熟栽培、 7月~8月播きの、露地夏秋栽培に適する。 ハウス栽培:3月~4月播きの、半促成栽培、 7月~8月播きの、雨除け・抑制栽培に適する。

YS-30(四葉キュウリ)

YS-30(四葉キュウリ)

株式会社埼玉原種育成会

■適作型 ハウス: 周年(越冬、促成、半促成、無加温、抑制) ■雌花率 主枝着果率: 40~50%(3月播種) 30~40%(7月播種) 側枝:60~70% 1節1~2本成り ■果実 140gで27~29cm 太さ3cmぐらい 抜群の色・テリ・食味。 驚喜の果形・果揃い・収量構成で秀品率・収量も最高。 恵沢30同様市場評価最高。

あずま3号

あずま3号

株式会社大和農園

地這栽培兼用品種 ■品種特徴 ○地這栽培、支柱栽培兼用の豊産種。 ○早熟栽培から露地抑制栽培まで適応幅も広い。 ○草勢は旺盛で分枝力強く、長期どりが出来る。 ○果実は22~23cmで白イボは低く、やわらかく美味しい。 ■栽培方法 <種まき・育苗> ポットに2〜3粒種をまく。発芽適温は25〜30℃なので低温期は保温・加温する。発芽後は正常葉で生育の良いものを残し1本立てにする。 <定植> 元肥は全面施肥・1㎡あたり、苦土石灰100g・堆肥3kg・化成肥料150gとする。畝幅1mの畝に支柱を立ててネットを張り、株間60cmで定植する。追肥は、1株あたり化成肥料10g前後を定植2週間後と、それ以降2週間おきに行う。 <整枝・着果> 親ヅルの6節目までのわき芽は全て除去する。7節目以降の子ヅルは葉を2枚程度残して摘芯、孫ヅルは混みあったら適宜摘芯する。親ヅルは20〜24節目で摘芯する。

おおとみHG

おおとみHG

株式会社神田育種農場

露地栽培やハウス抑制に最適、高品質・多収に自信あり。

おおのぞみ

おおのぞみ

株式会社埼玉原種育成会

■適作型 雨よけ、夏秋、防虫ネットハウス: 4~5月播き 露地抑制: 6~8月播き ■雌花率 主枝着果率: 50%(4~5月播種) 40%(抑制露地:6~8月播種) ■果実 100gで21cm ■耐病性 ウドンコ病に耐病性で、ベト、褐斑病にも罹病しにくい ウドンコ病耐病性。 ベト病・褐斑病・炭疽病にも強い複合耐病性品種。 秀品多収。 食味良好。

きゅう太郎

きゅう太郎

丸種株式会社

うどんこ病に強い、完全節成ミニキュウリ! 1. 果長10~12cm、果重50g前後のミニ胡瓜で、果皮が薄く、軟らかいのでサラダなどの生食に向きます。ピクルスや浅漬けでも美味しいです。 2. イボの発生が無く、果皮は濃緑でテリがあり、果面にしわのない品種です。 3. 主枝は完全節成で、主枝及び側枝どちらにも複数の花が咲く多収性品種です。 4. うどんこ病に非常に強いため、減農薬栽培に最適です。べと病にも強いです。 5. 作型はハウス雨除け、露地、抑制と幅広く栽培できます。

ときわ節成

ときわ節成

株式会社ときわ研究場

果色・光沢良い節成りキュウリ 【播種期】1月~3月まき、7月上旬~8月初旬(無加温) ■雌花着生 抑制栽培で主枝雌花率は、40~60%、半促成栽培でほぼ100%となり、側枝のほとんどが連続着果。主枝・側枝ともに1果成りが多い。 ■果実 きれいな円筒形で、肩はよく整い果形は安定しており、果長22~23㎝。光沢良く、高温期から低温期まで濃緑で色ボケが無く、シモフリや条線は発生しない。 ■草姿 濃緑小葉で肉厚、葉柄が立ち、スッキリした草姿で受光体制に優れる。また、主枝着果が多い割に側枝の発生はスムーズで、特に後半の低温期に向かっても安定した枝の伸長性に優れる。 ■栽培のポイント ・生育テンポの早い作型なので、元肥は初期~中期、後期に至るまでの肥効を考慮してバランスのとれた施肥設計を行う(有機質肥料を中心に施し、即効性のものは少なくする) ・健全な苗(2.5~3.5枚程度)を定植し、活着(本葉6枚程度)するまでの灌水は、株元を中心として消極的にならない。 ・活着後は原則的に灌水を減らし生育を抑えるが、極端な土壌の乾燥は根の伸長を阻害するので注意する。 ・1番果の肥大が確認できたら灌水を再開する。成りぐせがつく前に多量の灌水を行うと、茎葉が繁茂して果形が乱れる悪循環になることがあるので注意する。 ・1番果の収穫が始まった頃に初回の追肥を行う。(チッソ成分1.5㎏/10a) ・2回目以降の追肥は500㎏/10aの収穫毎に行う。主枝からの収穫が多いので、初期の追肥はこまめに確実に行うようにする。(チッソ成分1.5~2㎏/10a) ・子づるは1節止めを基本とする。成りぐせをつけるため、下段の子づる・孫づるはその節の雌花が開花する直前まで待ってから摘む。(強摘芯になることが多いので1度に摘むのは2本までとする。) ・孫枝以降は、ほぼ連続着果なので放任枝を1~2本残すように心掛ける。込み過ぎるようであれば、摘葉を中心に行う。 ・初秋の頃に病気の発生を防ぐため、換気を優先させることが多いが、果実肥大が鈍らない程度の温度管理が必要である。午前中は28~30℃を目標にし、午後は徐々に温度を下げるように換気を行うが15℃が限界である。最低夜温が12~13℃以下になる頃からサイドの開閉を行う。加温時は、果実肥大を考えて最低13~15℃を確保する。

ゆうみ(結実)637

ゆうみ(結実)637

株式会社埼玉原種育成会

■適作型 ハウス: 1~8月播き(半促成、雨よけ、抑制) ■雌花率 主枝着果率: 70~80% 2本成り多い ■果実 100gで20~21cm 単為結果性が極めて強く、夏の高温時にも尻コケ果、流れ果等は少なく、確実に肥大するため秀品率が高い。 特に褐斑病に対して強い耐性を持つ。

よしなり

よしなり

株式会社サカタのタネ

複合耐病性、高品質、省力型キュウリ ■特性 1. 葉は子葉、やや角型で受光態勢がよいです。低温、弱光線に強く、側枝および孫枝が安定して発生します。 2. 主枝雌花率は12月まきで70%程度です。側枝連続着果性が高く、2果成節が40%くらいで時差肥大します。そのため収量に波がなくて秀品率が高く、多収となります。 3. 果長は21㎝(果重100g前後)で果ぞろいがよいです。とくに果色は濃緑できわめて光沢が強く、食味もよいです。 4. べと病、褐斑病、うどんこ病に耐病性で、薬散を軽減できます。とくに褐斑病激発地に有効です。 ■適応性 越冬、促成、半促成、トンネル栽培などの低温弱光線下で、とくに能力を発揮します。また、べと病、褐斑病、うどんこ病に耐病性なので、他の品種に比べ薬散の回数を減らすことができます。 ■床土 保水と排水のよいことが床土の必須条件なので、完熟堆肥を十分に含んだものを用意します。pHは6.0~6.5程度、ECは0.4~0.8程度がよいです。床土の肥料分は完熟堆肥が十分使われている場合はあまり問題ありませんが、リン酸の肥効が高いので床土づくりの際施しておくとよいです。 ■播種と育苗 播種床は床土の厚さ5㎝程度とし、地温を28℃前後に保ち、発芽を斉一にさせます。 接木をしますが、低温期の栽培には黒ダネカボチャ、半促成・トンネル・抑制栽培には「つやかEX」を用います。育苗期間中の温度は、接木活着後徐々に下げ、日中は25℃前後、夜温は12~13℃とします。 ■定植準備 初期より根を深く広く張らせることが、秀品多取のポイントです。したがって、有機質の多様と深耕を行います。また、地温は18℃以上に保ち、ベッドに地下水の結びつくくらいの灌水をしておきます。 施肥量は一般に10a当たり窒素30~35㎏、リン酸35~40㎏、カリ30~35㎏を標準とします。 ■定植および定植後の管理 草勢がやや強いので、抑制・越冬栽培では4枚程度の大苗で、促成・半促成・トンネル栽培では、3.5枚程度で定植します。定植後活着までは夜温を15℃くらいに保ち、湿度も保つようにします。活着後は、根を十分に深く広く張らせるようにするため、やや灌水を控え、主枝の葉を大きくさせないようにします。この時期の最低夜温は11℃くらいとします。 主枝の雌花が2~3花開花し、肥大し始めたら灌水、追肥(窒素成分で2㎏/10a)をかるく行い、果実肥大を確実にします。この時期より最低夜温を1~2℃程度上げます。 ■施肥と潅水 追肥は主枝雌花開花ごろから開始し、窒素を10a当たり2~3㎏くらいずつ施します。追肥の間隔は草勢、天候などにより5~7日くらいとします。 灌水は定植前ベッドに十分行い、定植後主枝雌花開花まではなるべく控えます。主枝雌花開花ごろより本格的に灌水を始め、少量多回数を原則とします。 ■整枝と摘葉 側枝は下位5~6節までは摘除し、その上4~5節は1節止め、その上の節は2~3節止めとし、上位2~3節の側枝は1節止めとします。 主枝摘芯後は、必ず力強い生長点を2~3本残し草勢を維持します。孫枝は草勢を見て、強い枝だけ摘芯し、他は半放任とします。 摘葉は、原則として、老化葉、罹病葉から摘みますが、光線と風通しを考え、上中位葉を1回当たり1~2枚を限度に摘みます。

エクセレント620

エクセレント620

株式会社埼玉原種育成会

■適作型 ハウス: 1~10月播き(半促成、夏穫り、抑制、越冬) (短期促成:西南暖地) ■雌花率 主枝着果率: 60~70%(1~4月播種) 40~50%(5~8月播種) 30~40%(9~10月播種) ■果実 100gで20~21cm エクセレント節成1号・2号より枝が出やすい。 褐斑病に強い耐病性を示す。 果実肥大が早く、長期に亘り極めて安定する。 草勢が安定するため、収量の山谷がなく作り易い。 果ヤケは出にくい。 特に褐斑病に対して強い耐性を持つ。

残り62品種を見る ›

キュウリの関連タグ

苗注文サービス

苗の注文サービス

ミノリスでは苗の注文・見積もり依頼が可能です。

  • 見積もり無料・キャンセル可
  • 2〜3営業日以内に回答
  • 有機栽培対応
詳しくはこちら ›