果実・収量特性

節成りのキュウリ品種一覧 全96種類

節成りキュウリ 節成りとは 節成り(ふしなり)とは、キュウリの茎の各節(葉の付け根の部分)に雌花が連続して着生する特性を指します。キュウリの花は葉の付け根(葉腋)から着生しますが、品種によってその雌花の着き方が大きく異なります。節成り品種で

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節成りについて

節成りキュウリ

節成りとは

節成り(ふしなり)とは、キュウリの茎の各節(葉の付け根の部分)に雌花が連続して着生する特性を指します。キュウリの花は葉の付け根(葉腋)から着生しますが、品種によってその雌花の着き方が大きく異なります。節成り品種では各節または連続した複数の節に雌花(果実)が並んで着くため、単位面積・単位長さあたりの果実数が多くなる多収性の特性として評価されています。

節成り性と対比されるのが「飛び節成り」と呼ばれる着果パターンです。飛び節成りでは、雌花が数節おき(3〜5節に1果程度)にしか着かないため、単純に果実の着く節の数が少なくなります。節成り品種はその名の通り、より高い頻度で雌花が着くことで多収性を実現します。

ただし、「節成り」と表記されていても品種によって着果の密度には幅があります。主枝の各節に雌花が着く品種(強い節成り性)もあれば、概ね2〜3節に1果の割合で着く品種もあり、カタログ上の「節成り」という表記だけで着果数を単純に比較することはできません。品種選定の際には、着果数・収量に関する具体的なデータを確認することが望まれます。

節成り性の魅力

節成り品種が生産者に評価される最大の理由は多収性です。着果節数が増えると単純に収穫できる果実の数が増え、収量の向上につながります。特に施設栽培・促成栽培では単位面積あたりの生産性を高めることが経営上重要であり、節成り性の高い品種が選ばれやすいのはこのためです。

収穫作業の効率という観点からも節成り性は有利です。果実が主枝に連続して着いていると、一度のつるの確認で複数の果実を収穫できるため、一株あたりの収穫に要する時間が短縮されます。大規模生産農家や施設栽培農家では、収穫作業の効率化が労働コスト削減に直結するため、節成り性は経営的なメリットとして捉えられています。

家庭菜園においても節成り品種は人気があります。限られたスペースでも次々と果実が収穫できる達成感と、収穫適期を見逃しにくいという管理しやすさが、初心者にも扱いやすいとして高く評価されています。

消費者・市場ニーズ

消費者にとって節成りという特性は直接目に見える指標ではありませんが、節成り品種が多収であることは産地の安定供給に貢献し、量販店への安定納品を実現するうえで間接的に市場に貢献しています。

業務用・加工用途では数量の安定調達が重要であり、多収性を持つ節成り品種は産地の出荷量を安定させる品種として産地内での採用率が高い傾向があります。スーパーの青果バイヤーにとって、産地から安定した量と品質で調達できることは重要な条件であり、多収性の品種はその要求に応えやすいと言えます。

一方、家庭菜園・直売所向けでは「次々と収穫できる」という節成りの特性が、消費者向けのアピールポイントになります。家庭菜園用の種・苗では節成り品種の表記が購買動機の一つになっていることから、直売所での自家採種農産物の販売や農業体験農園でも節成り品種の人気は高いです。

栽培のポイント

節成り品種は着果数が多い反面、草勢管理が通常品種より難しくなる側面があります。着果負荷(果実がたくさん着くことによって株にかかる負担)が大きくなると、株が疲弊して草勢が急激に低下する「草勢落ち」が起こりやすくなります。多収を安定させるためには、果実の着き具合と草勢を常に観察しながら摘果・灌水・追肥を調整する「草勢管理」が重要です。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。節成り品種の着果ポテンシャルを最大限に引き出すためには、初期の草勢をしっかりと確立させることが前提条件となります。定植後に根の活着を丁寧に確認し、草勢が安定してから着果させるようにします。初期に無理に着果させると株の消耗が早まり、収穫期間が短縮してしまいます。

灌水管理は節成り品種において特に重要です。果実が連続して着くと水分要求量が高まるため、土壌水分の不足が果実の変形(洋梨型・曲がり果)や品質低下につながりやすくなります。点滴灌水などの設備を活用して、安定した土壌水分を維持することが多収・高品質の基本です。

収穫適期の管理も欠かせません。節成り品種は果実が密着して着くため、適期より遅れると大きくなりすぎた果実が隣の着果を妨げたり、株の消耗を早めたりします。こまめな収穫(1日おき〜2日に1回)で果実サイズと株の負担を管理することが、収穫期間の延長につながります。

品種選びのコツ

節成りキュウリの品種選定では、以下の点を確認することが重要です。

カタログに「節成り」の表記があっても、着果節の頻度や1節あたりの着果数は品種によって差があります。「各節1〜2果」「主枝節成り」などの詳細な記述を確認し、自分の栽培規模・出荷ペースに合った着果特性を持つ品種を選ぶことが望まれます。

推奨作型を確認します。節成り品種には促成向き・半促成向き・夏秋向きなど作型ごとの適性があり、作型に合わない品種では節成り性が十分に発揮されないことがあります。促成や半促成向けの節成り品種を夏秋作型で使用すると、高温で着果性が崩れる場合があります。

病害耐性との兼ね合いも重要な確認ポイントです。節成り性に優れた品種が必ずしも病害耐性が高いわけではなく、逆に病害耐性に優れた品種が節成り性に秀でているわけでもありません。自産地の主要病害(うどんこ病・べと病など)への耐性と節成り性のバランスを見て選定することが実践的です。

節成り品種の例として、久留米原種育成会の「翠星節成2号」、ときわ研究場の「ときわ節成」、神田育種農場の「あおい節成」「節成理想みどり」、トキタ種苗の「節成りスマート」、埼玉原種育成会の「エクセレント節成1号」「エクセレント節成2号」「エクセレント節成353」「夏秋節成り」「夏秋節成り2号」、トーホクの「節成地這 みやのはた」「早どり節成キュウリ ふしみどり」、タキイ種苗の「半白節成」、丸種の「加賀青長節成」「聖護院節成」「相模半白節成」などが知られています。各品種の詳細な特性は品種ページでご確認ください。

市場動向とこれから

節成り品種は家庭菜園向け市場で根強い人気を持ち続けており、種苗販売量でも一定のシェアを維持しています。ホームセンターや種苗店の春先の種・苗の売り場では「節成り」の表記が目立つ位置に配置されることが多く、家庭菜園需要のドライバーとなっています。

産地向け品種では、節成り性を持ちながら耐病性・食味・果形安定性を兼ね備えた多機能型品種の開発が継続しています。単純に多収というだけでなく、省力化(収穫作業の効率化・整枝の簡略化)を実現する品種特性が今後の育種目標としても注目されています。

一方、農業生産現場での労働力不足が深刻化するなか、1本当たりの生産性を高める節成り性の価値は今後も高まると考えられます。収穫ロボットや自動化技術との親和性という観点からも、着果の安定性・果実の着生位置の均一性を持つ節成り品種の改良が続くとみられます。

まとめ

節成りキュウリは、各節に連続して雌花が着く着果特性によって高い収量性を実現する品種群です。多収・収穫作業の効率化・家庭菜園での使いやすさという複数のメリットを持ちますが、着果負荷による草勢落ちへの対応として、灌水・追肥・摘果による草勢管理が通常品種より丁寧に求められます。

品種選定にあたっては、着果密度・推奨作型・病害耐性のバランスを確認し、自産地の栽培条件と販売先の要求品質に照らして判断することが重要です。節成りキュウリの品種一覧は、このページのタグが付いた品種ページからご確認いただけます。

96品種 表示中
リザーブ

リザーブ

株式会社大和農園

曲がり果が少なく、味のよい短形四葉 ■品種特徴 ○曲がり果が少ない良食味の短形四葉。 ○濃緑の果実で四葉系の抜群の歯ごたえ感。 ○にっぽん胡瓜より節成性高く、側枝発生も強い。 ○果実は25~27cmが標準サイズ。

レアル

レアル

株式会社ときわ研究場

草勢強く、安定した果形と栽培後半の高い収量性 【播種期】11月~2月まき(加温ハウス栽培) ■雌花着生 主枝雌花率は11月まきで80~100%、各節1~2果成り ■果実 果長21~22cmで果色は鮮緑、肩こけ少なく秀品率高い。果やけの発生少なく安心して栽培できる。 ■草姿 葉は鮮緑で大葉、草勢は安定した強さとなる。 ■収量性 果形は安定し初期から多収となる。低温下においても順調に果実肥大し最低夜温は13~14℃を確保すると良い。 ■栽培のポイント ・台木は「ぞっこん」「ときわGT-Ⅱ」が適する。 ・節成り性が高いため初期に十分な樹勢を確保するために7節以下の雌花は除去する。 ・灌水・追肥は早目のタイミングで行う。

一心

一心

株式会社埼玉原種育成会

■適作型 ハウス: 1~6月播き(半促成、雨よけ、夏穫り) 7~8月播き(抑制) ■雌花率 主枝着果率: 40~80%(12~6月播種) 40~60%(7~8月播種) 1節1~2本成り ■果実 100gで21cm ■耐病性 ベト、ウドンコ、特に褐斑病に比較的強い 節成性品種の常識を変える秀品率と高品質。 小葉で茎葉の無駄伸びなく省力性の理想品種。

加賀青長節成

加賀青長節成

丸種株式会社

歯切れのよい節成豊産種! 1. 収穫期の長い豊産種です。

千秀2号

千秀2号

株式会社埼玉原種育成会

■適作型 ハウス: 8~3月播き ■雌花率 主枝着果率: 40%(8~9月播種) 70~80%(11~3月播種) 側枝:60~70% 孫枝からは、ほぼ節成り ■果実 100gで21~22cm ■耐病性 褐斑病には極めて強い耐性を持ち、防除の労力を軽減できる。 褐斑病・べト病・ウドンコ病に強い。 初期から力強い生育をし、春の強光、乾燥条件下でも茎葉の生長が旺盛であるため摘芯作業が単純化できる。 草勢維持しやすい。(枝の発生の仕方、性質はハイグリーン的) 雌花着果・果実肥大の連続性が特徴。 低温・弱光線下での果実肥大良好。 つる下ろし栽培や摘心栽培での半放任がしやすい省力性。

千羽(白イボ・グリーン胡瓜)

千羽(白イボ・グリーン胡瓜)

中原採種場株式会社

耐暑、耐病性強く、濃緑の豊産種!! ■特性 ・果長21〜22cm、果重約100gのテリがある濃緑果で、揃いよく、高温期にも色つやがよい。 ・葉は、やや小さく、主枝・側枝とも節成性が強く、草勢はやや強い。 ・耐暑性強く、きわめて多収の品種。 ・耐病性はウドンコ、ベト病に特に強い。

半白きゅう太郎

半白きゅう太郎

丸種株式会社

ユニークで食味に優れた、半白のミニキュウリ! 1. 葉は濃緑、小葉で草勢はコンパクトにまとまる秀品 率のよい品種です 2. 果長10 ~ 12cm、果重50g前後のミニ半白胡瓜で、 果皮がやわらかく歯切れがよいのでサラダなどの生 食に向きます。ピクルスや浅漬けでも美味しいです。 3. 主枝は完全節成で、主枝及び側枝どちらにも複数 の花が咲く多収性品種です。 4. うどんこ病に非常に強いため、減農薬栽培に最適で す。べと病にも強いです。 5. 作型はハウス雨除け、露地、抑制と幅広く栽培でき ます。

半白夏秋(はんしろかしゅう)

半白夏秋(はんしろかしゅう)

株式会社久留米種苗園芸

【特性】 1.半白胡瓜の持つ、独特の硬い肉質の為“煮たり・炒めたり・キムチに”と幅広い用途に利用できる。 2.節成りは、80~100%で各節1果成。 3.側枝も連続性が高い節成で1果成。 4.葉は、やや黄葉で、心持大きい。 5.生育は早く、節間もやや伸びる。 6.側枝の発生も早く、草勢は強い。 7.果実は、22~23cm程度の円筒形。 8.肩の部分は青く、中程から花落にかけて白い果実になり光沢のあるきれいな果実。 9.従来の半白は、イボが黒いが本品種は白いぼであるので、果実の黄化が少ない。 【栽培上の注意点】 1.若苗を定植し、活着を促す。 2.過度な乾燥とならないようにこまめに潅水する。 3.節成性が高いので肥料切れにならないように十分注意し、早めの追肥を心がける。 4.虫による果実の食害には、気をつけましょう(予防散布)

半白節成

半白節成

タキイ種苗株式会社

果皮がやわらかく歯切れのよい短形の半白キュウリ! ■特長 ・平均果長が18cm程度の短形半白キュウリ。 ・果形は円筒形によく整い、クズ果の発生が少ない。 ・果皮がやわらかく、果肉は歯切れがよくて風味がよい。 ・草勢が強く、耐寒性にすぐれているので栽培が容易。 ・節間は短く、側枝の発生が少ない。 ・節成り性が強く、初期から多収となる。 ■栽培の要点 ・ハウス半促成からトンネル、露地早熟栽培に適する。 ・節成り性が強いため、やや若苗を定植し、初期から草勢を強めに管理する。 ・初期より多収となるため、収穫中は追肥や潅水を積極的に行う。 ・生育中期以降は過繁茂にならないよう、整枝・摘葉を適宜行う。

南極1号

南極1号

株式会社ときわ研究場

全国露地産地完全制覇の実績、 高品質と作り易さで信頼度No,1 【播種期】2月下旬~8月下旬まき ■雌花着生 主枝雌花率は、2月まきで60~70%、4月まきで40~50%、7・8月まきで20%前後で各節1~2果成り。側枝は節成りで成り戻りも多い。 ■果実 果長21~22㎝、きれいな円筒形で肉厚となる。果色は環境を問わず常に濃緑色で、テリ輝き、高温・乾燥等の不良条件下でも色ボケ、尻部の黄線も全くない。食味抜群で歯切れの良さ、みずみずしさを備えた美味しいキュウリ。 ■草姿 葉は、やや角味を帯びた濃緑の中葉で、茎は太くガッチリ生育する。 ■収量性 低温・弱光線下でも連続果実肥大力の強い早生種で、全期間にわたり収量に波がなく高いレベルで安定している。 ■食味 果色は栽培環境を問わず常に濃緑色で、テリ輝き、高温・乾燥等の不良条件下でも色ボケ、尻部の黄線も全くない。

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