果実・収量特性

サニーのレタス品種一覧 全36種類

サニーレタス サニーレタスとは サニーレタスとは、結球せずに葉が広がるように生育する非結球タイプのレタスのうち、葉先が赤紫色〜赤褐色に着色するものの総称です。学名は Lactuca sativa var. crispa で、リーフレタスと同

サニーについて

サニーレタス

サニーレタスとは

サニーレタスとは、結球せずに葉が広がるように生育する非結球タイプのレタスのうち、葉先が赤紫色〜赤褐色に着色するものの総称です。学名は Lactuca sativa var. crispa で、リーフレタスと同じ変種に分類されますが、葉にアントシアニン色素が蓄積して赤く着色する点が外見上の大きな特徴です。

サニーレタスの葉は、基部が緑色で葉先に向かうにつれて赤紫色が濃くなるグラデーションを呈するのが典型的な姿です。葉の縁はフリル状に波打つものが多く、ボリューム感のある草姿になります。品種によって赤色の濃さや範囲は異なり、葉全体が濃い赤紫色になるものから、葉先だけがうっすらと色づくものまで幅があります。

日本で「サニーレタス」という名称が定着した背景には、1970年代に朝日新聞社が命名したとされるエピソードがあります。英語圏では一般に「Red leaf lettuce」と呼ばれますが、国内では「サニーレタス」の名で広く親しまれています。

まず押さえておきたいのが、サニーレタスの赤色の発色はアントシアニンによるものであり、この色素量は品種の遺伝的特性だけでなく、栽培環境(特に光条件と温度)によっても大きく変動するという点です。同じ品種でも、日照条件や栽培時期によって赤色の濃さが異なることがあり、発色の管理が品質評価に影響します。

サニーレタスの魅力

サニーレタスの最大の魅力は、赤紫色と緑色のコントラストがもたらす視覚的な華やかさです。料理の彩りを豊かにする食材として、サラダのベースだけでなく、肉料理や魚料理の付け合わせ、弁当の仕切り、焼肉の包み菜など、幅広い用途で活用されています。緑色一色になりがちな食卓に赤い葉が加わることで、見た目の印象が大きく変わります。

食感は柔らかくふんわりとしており、結球レタスのパリッとした食感とは異なる口当たりです。葉が薄く柔軟なため、他の食材を巻いたり包んだりする使い方にも適しています。焼肉やサムギョプサルの包み菜として人気があるのは、この柔軟な葉質によるところが大きいです。

味わいの面では、結球レタスよりもやや味が濃く、ほのかな苦みと独特の風味があります。この風味が肉料理や脂っこい料理との相性の良さにつながっており、口直しの役割も果たしています。

生産者にとっての魅力は、直売所やマルシェでの訴求力の高さです。赤い葉色は売場で目を引きやすく、消費者の購買意欲を喚起しやすい特徴です。また、栽培期間が比較的短く(播種から収穫まで50〜60日程度)、少量多品目経営に組み込みやすい品目です。

消費者・市場ニーズ

サニーレタスに対する消費者ニーズは、彩り野菜としての需要を中心に安定しています。量販店の青果売場では、結球レタスやリーフレタスと並んで定番の棚割りを確保しており、消費者にとっては日常的に手に取る葉物野菜の一つです。

外食産業での需要は堅調です。レストランやカフェでは、料理の盛り付けの彩りとしてサニーレタスが多用されており、緑と赤のコントラストが皿の上の見栄えを高めるために欠かせない存在となっています。焼肉店やバーベキュー需要も一定のボリュームを持っています。

ここからが実際の栽培で差がつくところです。サニーレタスは赤色の発色が品質評価の大きなポイントであり、発色が薄いと「緑のリーフレタスとの差別化ができない」として市場評価が下がることがあります。十分な赤色の発色を得るためには、日照を確保した栽培環境と、適切な温度条件の管理が重要です。

カット野菜・パッケージサラダ市場では、サニーレタスは彩り素材として需要があります。緑色のリーフレタスやキャベツに赤い葉を加えることで、商品の見た目が華やかになり、消費者の手に取られやすくなるとされています。

価格面では、サニーレタスはリーフレタスと同等か、やや高い単価で取引される傾向があります。ただし、結球レタスほどの取引量はなく、価格は供給量によって変動しやすい面があります。

栽培のポイント

サニーレタスの栽培管理は、基本的にリーフレタスに準じますが、赤色の発色に関わる管理が品質上の重要なポイントとなります。

赤色の発色を良くするためには、十分な日照の確保が不可欠です。アントシアニンの生成は光条件に強く依存しており、日照不足の環境では赤色が薄くなります。施設栽培の場合、遮光率の高い被覆資材を使用すると発色が不十分になることがあるため、被覆資材の選定に注意が必要です。

温度条件も発色に影響します。一般的に、昼夜の温度差(日較差)が大きい条件のほうがアントシアニンの蓄積が促進され、赤色が鮮やかになる傾向があります。秋冬どりの作型では発色が良くなりやすく、高温期の夏どりでは発色が薄くなるケースが多く見られます。

窒素肥料の過剰施用は赤色の発色を阻害する要因となります。窒素が過多になると葉の生育が旺盛になり、アントシアニンの蓄積よりもクロロフィル(緑色色素)の生成が優先されるため、葉全体が緑っぽくなる傾向があります。適正な施肥設計により、赤色の発色と生育のバランスを取ることが重要です。

病害虫対策としては、べと病、菌核病、灰色かび病が主な病害です。リーフレタスと同様に、べと病耐性品種の選定が防除の基本です。害虫ではアブラムシ類の被害に注意が必要です。サニーレタスは赤色の葉の上でアブラムシが目立ちにくいことがあるため、こまめな圃場の観察が求められます。

収穫のタイミングは、葉が十分に展開し、赤色の発色が良好な段階で行います。収穫が遅れると葉が硬くなり、苦みが増す傾向があります。収穫後は速やかに予冷し、低温で保管することで鮮度と発色を維持します。

品種選びのコツ

サニーレタスの品種選びでは、以下の観点を総合的に検討することが重要です。

  • 赤色の発色の濃さ: 品種によって赤色の濃さが大きく異なる。出荷先の好みや用途に合わせて選定する
  • 発色の安定性: 高温期や日照不足の条件でも安定して発色する品種は、周年栽培に有利
  • 作型適性: 夏秋どり・冬春どりのどの作型に適するか。高温期の栽培では晩抽性が重要
  • 耐病性: べと病耐性(レース対応)を確認する
  • 葉の柔らかさ: 包み菜用途やサラダ用途では、葉が柔らかい品種が好まれる
  • ボリューム感: 出荷規格に合ったボリュームが得られるか

意外と知られていないのですが、サニーレタスの赤色の発色は、収穫後の光環境によっても変化します。収穫後に暗所で保管すると赤色が徐々に退色し、緑色が強くなることがあります。店頭での照明条件も発色の見え方に影響するため、出荷から販売までの時間を短くすることが、消費者が手に取る段階での見た目の品質を維持するポイントです。

試作時には、同一圃場で複数品種を並べて栽培し、赤色の発色の濃さと安定性、ボリューム感、食味、日持ち性を総合的に比較評価することが、最適な品種選定への近道です。

市場動向とこれから

サニーレタスの市場は、彩り野菜としての地位を維持しながら安定的に推移しています。結球レタスやリーフレタスと並んで、量販店の葉物野菜コーナーに定番として並び続けています。

外食産業での需要は、料理のビジュアル重視の傾向が強まる中で底堅い見通しです。インスタグラムなどのSNSで料理の写真を共有する文化が広まり、見た目の彩りが重視される風潮は、赤い葉色を持つサニーレタスにとって追い風となっています。

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、今後は水耕栽培(植物工場を含む)でのサニーレタス生産が増加する可能性があります。水耕栽培ではLED照明の波長を調整することでアントシアニンの生成を促進できるため、安定した赤色の発色が得られるという利点があります。露地栽培・土耕栽培の産地としては、食味の良さや地域ブランド力で差別化を図ることが競争力の維持につながります。

品種育成の面では、赤色の発色の安定性と耐病性の両立が主要な育種目標です。特に高温期でも安定した発色を示す品種や、べと病の最新レースに対応した品種への需要が高まっています。

まとめ

サニーレタスは、葉先が赤紫色に着色する非結球タイプのレタスであり、料理の彩りを豊かにする食材として家庭用・外食用の双方で安定した需要を持っています。柔らかい葉質と赤色の視覚的なインパクトが最大の特徴であり、サラダ、付け合わせ、包み菜など多様な用途に適しています。

栽培面では、赤色の発色を左右する日照条件・温度条件・肥培管理が品質を決定づける重要なポイントです。品種選びにあたっては、赤色の発色の濃さと安定性、作型適性、べと病耐性、ボリューム感を総合的に検討し、自分の栽培環境と販路に合った品種を選定することが、安定した生産と高い市場評価の維持につながります。

36品種 表示中
晩抽サーフレッド

晩抽サーフレッド

横浜植木株式会社

猛暑で本領発揮!極晩抽性品種! ■特性 ・極晩抽性の中生種で、高温期の赤色発現が良く、高温期の栽培に最適な品種。 ・草姿はやや開帳性で株張り良く、ボリューム感がある。葉肉の厚さは中くらいで、葉数型の品種である。 ・葉先の欠刻は適度で、葉色は赤と緑の配色バランスが良く、明赤色で美しい。 ・葉柄の褐色亀裂は殆ど発生しない。 ■栽培のポイント ・伸張性が不足することがあるため、乾湿害の発生しにくい圃場に作付し、やや多肥栽培とする。 ・厳寒期は赤色が濃くなりすぎ、丈も短いため、栽培しない。

ロザンナ

ロザンナ

横浜植木株式会社

低温期での草丈、株張りが良い。 ■特性 ・低温期でボリューム感がでる早生種。 ・草姿は、開張性~やや立性。葉数が多く、赤色は鮮やかで美しい。 ・株元の葉柄部分への亀裂症状(サビ症)、チップバーンの発生が少ない。

ハワイ2号

ハワイ2号

横浜植木株式会社

色良し!形状良し! ■特性 ・株張りが良く、赤色は鮮やかな中生種で、草姿は開張性。 ・葉柄部分の安定性が非常に高く、市場性が高い。 ■栽培のポイント ・厳寒期獲りは赤色発現が強くなる可能性が高いので注意する。

レッドウェーブ

レッドウェーブ

株式会社サカタのタネ

耐寒性が優れ、尻腐れの少ないサニーレタス ■特性 1. 耐寒性があり、尻腐れはほとんどなく、出荷、調整が容易です。 2. 厳寒期の株張りがよいです。外葉が大きく中心部まで包むので、箱詰めにしたとき見栄えがします。 3. 葉肉は厚く、やや多汁ですので食味がよく、日持ちもよいです。 ■適応性 温暖地・暖地の冬春どり作型に適します。土壌はとくに選びませんが、酸性土壌では生育が悪くなるので注意します。 ■育苗・育苗管理 セル、ペーパーポット、ソイルブロックなどを用いて育苗します。 発芽ぞろいまでは乾燥に十分注意し、一斉発芽させます。レタス類の発芽最適温度は18~20℃なので、低温期は温床線などで加温し、高温期は寒冷紗やヨシズなどで気温を下げるとよいです。 ビニルハウスなどでの育苗は高温になりやすく、軟弱徒長ぎみとなるので、十分換気して20~22℃の温度を目標とします。低温期の定植では苗を十分に順化させ、活着不良や生育の遅れにつながらないようにします。また、老化苗は活着や生育に影響があるので若苗で定植します。 ■定植準備 水田圃場は早めに排水を行い、乾燥させておきます。10a当たり完熟堆肥2,000kg以上、苦土石灰を90~100㎏を全面に散布し、深く耕起しておきます。施肥量は作型、前作や土地の肥沃度により加減を必要としますが、10a当たり成分量で窒素25㎏、リン酸20㎏、カリ25㎏を標準とし、年内どりはやや少なめにし、普通は定植の2週間前に全量元肥にして施します。 ■収穫 収穫の目安は草丈23㎝、重さ300gとし、収穫後は速やかに作業室か日陰のところに運び、下葉や枯れ葉を除去して調整、出荷します。

にしなべに

にしなべに

株式会社サカタのタネ

株張り旺盛、栽培容易なサニーレタス ■特性 1. 春の上昇気温にも赤色の発現がよい、晩抽系早生種です。 2. 葉は濃赤色で、葉肉厚くボリューム感があるので荷姿がよく、日持ちもよいです。 3. 草勢強く、株張り旺盛で低温伸長性に優れ、栽培は容易です。 ■適応性 温暖地・暖地の春まき初夏どり、夏まき秋~年内どり、寒冷地の春まき初夏どりに最適です。 土壌はとくに選びませんが、酸性土壌では生育が悪く収量は上がりません。 ■育苗・育苗管理 セル、ペーパーポット、ソイルブロックなどを用いて育苗します。発芽ぞろいまでは乾燥に十分注意し、一斉発芽させます。レタス類の発芽最適温度は18~20℃なので、低温期は温床線などで加温し、高温期は寒冷紗やヨシズなどで気温を下げてあげるとよいです。ビニールハウスなどでの育苗は高温になりやすく、軟弱徒長ぎみとなるので、十分換気して20~22℃の温度を目標とします。低温期の定植では苗を十分に順化させ、活着不良や生育の遅れにつながらないようにします。 ■定植準備 遅くとも定植2週間前に、10a当たり堆肥2,000kg苦土石灰100㎏を全面散布して耕起し、他の肥料はベッドにすき込みます。 施肥量は10a当たり秋どりで、窒素、リン酸、カリそれぞれ18~20㎏を標準とします。トンネル春どりは、施肥量を40%ほど少なくし、初夏~夏どりでは30%ほど少なくします。定植ベッドは3~4条植えで条間30㎝、株間27~30㎝とします。 マルチは生育の促進、安定にきわめて有効です。春まき、晩夏まきは黒マルチ、秋まきは透明マルチを用います。夏まきでは地温上昇の抑制効果がある白黒マルチがよいです。 ■定植および定植後の管理 本葉4~5枚ごろに定植を行います。外葉を傷めないように浅植えとし、定植後は速やかに灌水し、順調な活着をはかります。 ■病害虫防除 各作型により発生する病気や害虫が異なりますが、肥培管理を適切に行うとともに、早期防除を心がけます。 ■収穫 中心葉が伸び、株が盛り上がってきたら、重さ300gを目安に行います。収穫遅れは鮮度が落ち、商品性の低下を招くので、熟期に入ったら早めに収穫します。

アサヒ パパっとシリーズ★ いろどりレタス

アサヒ パパっとシリーズ★ いろどりレタス

株式会社アサヒ農園

作りやすいコンパクトな赤色の綺麗なリーフレタス 商品特性 ■特性 ・生育早く、葉先がほんのり赤く染まるサニーレタス。 ・パリパリとした食感と葉先の薄い赤、中心の緑のコントラストがサラダを鮮やかに彩ります。 ・一枚の葉が大きいので、肉巻きとしても利用できます。 ・高温期は、赤色が通常よりも薄くなります。

レッドバーバリアン

レッドバーバリアン

ヴィルモランみかど株式会社

極立性! 収穫・箱詰めが容易な 晩抽サニーレタス ■特徴 タイプ リーフ・サニー ■品種の特性 1. 草姿は極立性で、作業性に優れる。 2. 高温下でも赤色が強く、しっかりと発色する。 3. 抽だいは遅く、高温期の栽培にも適する。 4. チップバーンや斑点細菌病の発生が非常に少ない。 5. 草勢が強く、土質を選ばず作りやすい ■栽培のポイント 1. 窒素が効きすぎるとチップバーンの発生を助長するので、過剰施用は控える。 2. 葉枚数はやや少なく、葉長が出やすいのが特徴。 3. 乾燥条件では芯が伸びやすいので注意する。

アフロ

アフロ

渡辺農事株式会社

色鮮やかなサニーレタス(早生) ■特性 ・早生で草勢強く、大株となり、栽培容易な多収種。 ・葉縁より鮮やかな赤褐色を帯び、中心部は鮮緑色。 ・葉肉が厚いちりめん葉で、葉幅は広く、葉質は柔らかく食味が良い。 ・低温伸長性が高い。 ・球重300g前後が収穫適期。 ■栽培のポイント ・植え傷みを軽減するには若苗定植が良い。 ・肥料は緩効性のものを中心に施す。 ・中間地・暖地の晩春から夏までの播種は抽苔する危険があるので避ける。

ディープパープル(YLS781)

ディープパープル(YLS781)

住化農業資材株式会社

病気に強く作業性も高い定番サニー品種 病気に強く色鮮やかな、汎用性の高いサニーレタスです。 ■品種特性 ・立性が強く、収穫作業性および結束・袋詰め等の出荷作業性に優れる ・下葉の傷みや軸折れが出にくいため歩留まりが良く、調整しやすい ・従来のサニーレタスに比べ非常に濃い赤紫色で、グラデーションも綺麗 ・加工・洗浄後においてもボリュームが出るため、加工・業務向けにも最適

晩抽ディープパープル(M812)

晩抽ディープパープル(M812)

住化農業資材株式会社

色濃く病気に強い晩抽サニー べと病およびレタス根腐病レース1,2に強い晩抽サニーレタスです。 ■品種特性 ・耐暑性・晩抽性に優れ、気温の高い時期の栽培に適する ・高温下でも発色がよい ・従来のサニーレタスに比べ葉が萎れにくく、店持ちに優れる ・葉軸がしなやかで折れにくく、収穫および箱詰め作業が容易

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