果実・収量特性

赤色完熟のピーマン品種一覧 全12種類

赤ピーマンとは 赤ピーマンとは、ピーマンが完熟して果皮が赤色に変化したものを指します。ピーマンはもともと緑色の状態(未熟果)で収穫されるのが一般的ですが、そのまま木の上に置いておくと果皮が赤・オレンジ・黄などの色に変化します。赤ピーマンは、

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赤色完熟について

赤ピーマンとは、ピーマンが完熟して果皮が赤色に変化したものを指します。ピーマンはもともと緑色の状態(未熟果)で収穫されるのが一般的ですが、そのまま木の上に置いておくと果皮が赤・オレンジ・黄などの色に変化します。赤ピーマンは、この完熟赤色の状態での出荷・利用を前提として栽培される品種群、あるいは緑ピーマンとして登録された品種でも赤熟果として出荷が可能なものを指します。

ミノリスでは、既存タグ「カラーピーマン」が色付きピーマン全般(赤・オレンジ・黄・黒など)をカバーしています。本タグ「赤ピーマン」は、そのなかでも特に赤色に特化した品種を細分化して検索・比較できるようにするための粒度の細かいタグです。両タグは共存関係にあります。

赤ピーマンの魅力

赤ピーマンの大きな特徴は、緑ピーマンと比べて甘みが強く、苦みが少ない点です。果実が完熟する過程で、クエルシトリン(苦み成分)が分解され、代わりに糖分が蓄積されます。また、完熟によりビタミンCやビタミンA(β-カロテン)の含有量が増加するとされており、栄養面でも注目されています。

調理面では、独自の甘みと鮮やかな赤色が料理の彩りに貢献します。サラダ・マリネ・炒め物・肉詰めなど、幅広い用途で活用できます。飲食店では「カラフルな彩り」として3色ピーマンのセット(緑・赤・黄)として使用されることが多く、見た目のインパクトが高い食材として位置づけられています。

生産者にとっては、収穫時期をずらして赤熟果として出荷することで、緑ピーマンと異なる販路・価格帯を狙えるというメリットがあります。ただし、木の上で完熟させる分、収穫にかかる期間が長くなり、その間の病害虫リスクや果実の傷みリスクも考慮が必要です。

消費者・市場ニーズ

赤ピーマンは、量販店の青果売場では「赤パプリカ」と並んで取り扱われることがあります。パプリカは大型で果肉が厚く糖度が高いのに対し、赤ピーマンは一般的に小〜中型で、苦みはやや残る品種もあります。このサイズ感と価格帯の差異から、赤ピーマンは「パプリカよりは手頃で、緑ピーマンよりは甘い」という中間的なポジションで需要があります。

外食・中食産業では、サラダバーの彩り野菜・ピザトッピング・惣菜の炒め物素材として安定した需要があります。ケータリングや弁当業者では、色味の鮮やかさが商品の見た目に貢献するとして、緑ピーマンよりも赤ピーマンを積極的に採用するケースがあります。

消費者向けのレシピコンテンツでも、赤ピーマンを使ったレシピは「甘みがあって子どもでも食べやすい」という訴求で紹介されることが多く、ピーマンが苦手な消費者層へのアプローチとしても有効です。

栽培のポイント

赤ピーマンの栽培で最も重要なのは、完熟までの管理です。緑の状態から赤く完熟するには、品種や気温にもよりますが、概ね開花から50〜70日程度かかるとされています。この間、果実は木の上でエネルギーを消費し続けるため、株全体の草勢維持が不可欠です。

追肥のタイミングと量が品質に直結します。完熟果の収穫を継続する場合、株に同時に多数の果実がついた状態になりやすく、成り疲れのリスクが高まります。定期的な追肥で草勢を維持しながら、適切な着果数のコントロールを行うことが長期安定生産のポイントです。

赤熟果は緑果よりも果皮が薄くなる傾向があり、輸送中の傷みや圧迫による変形が発生しやすい場合があります。収穫・調製作業では丁寧な取り扱いが求められ、出荷容器の選定にも注意が必要です。

病害虫対策としては、木の上に長期間果実が残ることで、灰色かび病などのカビ性病害や、アブラムシ・ハダニの被害を受けやすくなる点に注意が必要です。

品種選びのコツ

赤ピーマンの品種選びでは、以下の点を確認することが重要です。

  • 赤熟果の出荷を前提とした品種か否か: 緑ピーマンとして開発されている品種でも赤熟果の出荷は可能ですが、赤熟果での外観・食味の特性を品種説明で確認する
  • 完熟時の果色の鮮やかさ: 消費者への訴求力を高めるには、完熟時に鮮明な赤色に仕上がる品種が有利
  • 果肉の厚さと食味: 完熟時の糖度・食感の評価を確認する
  • 耐病性の構成: 長期間着果させるため、疫病・灰色かび病への対応も考慮する
  • 草勢の安定性: 長期穫りでの草勢維持がしやすい品種を選ぶ

産地によって事情が異なるので一概には言えませんが、赤熟果出荷に特化した栽培体制を組むか、緑果と赤熟果を混在して出荷するか、販路と生産計画に応じて品種を選択することが現実的なアプローチです。

市場動向とこれから

赤ピーマンの市場は、消費者の健康志向・彩り食材ニーズを背景に、緩やかに拡大しています。特に、大型のパプリカとは異なる価格帯で購入できる赤い色付きピーマンとして、直売所や産直ECでの販売が増えています。

ミニサイズの赤ピーマン(ぷちピーなどのミニ品種が完熟した状態)は、スナック感覚で食べられる食材として若い消費者層にも関心を持たれています。一方、業務用の大量出荷では、価格の安定性という観点から、赤熟果よりも緑果の方が主流です。

まとめ

赤ピーマンは、ピーマンが完熟して赤色に変化したもので、緑ピーマンよりも甘みが強く、彩りとしての訴求力も高い品目です。栽培では、完熟までの草勢維持と着果数のコントロールが品質のカギを握ります。品種選びでは、完熟時の着色の鮮やかさ・食味・耐病性・草勢の安定性を中心に確認してください。赤ピーマンタグが付いた品種一覧で、具体的な品種の特性を比較してみてください。

12品種 表示中
フルーツパプリカ セニョリータ®(レッド)

フルーツパプリカ セニョリータ®(レッド)

株式会社サカタのタネ

直径4~5cm、甘くてジューシーなカラフルパプリカ ■特性 1.果形は従来のピーマンと異なり、果長約4cm×肩幅約5cm、果重50~60gの楕円形。「セニョリータ(レッド)」は完熟果がテリのあるピュアレッド色。「セニョリータ・オレンジ」は完熟果がテリのあるオレンジ色。「セニョリータ・ゴールド」は鮮やかなゴールド色。いずれも未熟果は緑色。 2.TMV、ToMVに抵抗性がある。 3.果肉は厚く3~5mm、完熟果の糖度は8度程度で食味がよい。 4.果形がよくそろい、秀品率が非常に高い。 5.極早生で、栽培全期間を通して収量が安定し多収である。 6.ベル形大果品種と比べ着色までの日数が短く、ひび割れが出にくく、色回りがよい。 ■適応性 促成栽培から夏秋(雨よけ)で、幅広い作型に適応します。 ■育苗管理 床土はリン酸肥効が高く、有機質に富み、無病土の「スーパーミックスA」など使用するとよいです。播種床はプラントベッドを準備し、床土を厚さ5cmくらいに詰め、6×1cmの条まきにする。セルトレーで播種する場合は、72~128穴を使用してください。播種後、発芽までの地温は30℃を目安とし、発芽後は日中の気温28℃、地温は28℃から徐々に下げて25℃程度で管理し、播種後20~25日、本葉2枚くらいのとき鉢上げします。移植後の温度管理は活着を促すためはじめの地温は28℃にし、生育にしたがい20℃まで下げていきます。活着後は夕方にポットの表面が白く乾く程度の灌水とし、生育に応じ液肥等を施し肥料切れを防ぎます。 ■定植準備 土壌の通気、保水、排水をよくするため、完熟堆肥を十分に施し深耕を行います。元肥は土壌分析の結果によるが、10a当たり成分量で窒素、リン酸、カリそれぞれ20~25kgを標準とします。1条植えの場合畝幅80cm、通路幅80cm、株間60cmとし、畝立て後マルチを行い地温の上昇に努めます。 ■定植および栽培管理 第1番花の開花1~2日前の若苗が定植適期。いずれの作型でも適湿を保った土壌水分条件で定植し、第1分枝を仮支柱で縛り、できるだけ速やかに、活着させます。 活着後、順調な生育が認められれば、第1分枝より下からでた脇芽を順次かき取ります。そして第2分枝より4本の主枝を誘引し、それ以外の勢いのある枝は2節で止めます。初期から完熟果を収穫すると草勢が著しく抑制されるので、第2分枝までは緑果収穫を行い、その後は良果を完熟果として収穫します。株の内側に伸びる枝は、整枝して受光体制の改善に努めます。ただし、過度の整枝は日焼け果の原因になります。特に夏期は果実が葉陰に入るように注意します。 追肥は定植1カ月後から10日ぐらいの間隔で施します。特に、花が多く開花している時は、追肥が遅れないようにします。1回の追肥量は10a当たり窒素成分量で1~2kgを目安とします。7月以降の乾燥を避けるため、株元から畝間に厚めに敷きわらなどをします。 ■病害虫防除 栽培期間が長く、さまざまな病害虫が発生するので早めの防除が大切です。特に、ミナミキイロアザミウマは極少数でも大きな被害をもたらすため、青や黄色の粘着トラップ等を設置し、早期に防除してください。 ■収穫 完熟果のみを出荷するのではなく、完熟果(レッド・オレンジ・ゴールド)と未熟果(グリーン)を半分ずつ収穫することで、草勢の維持がはかられ、収穫期間がのび総収量も上がり、カラフルな青果の出荷ができます。

プリティーレッドピーマン

プリティーレッドピーマン

宝種苗株式会社

小型の長型赤パプリカ。肉厚で糖度高い。 ●小型(120g前後)の少し長形の赤ピーマン。 ●果肉は厚く糖度6~8度で甘く食味良い。 ●耐病性はTMVトウガラシ系、疫病に強い。 ●熟期は極早生で草姿はおとなしく節間短い。 ●着果が安定して初期から後期まで収量が多い。

グッピー

グッピー

横浜植木株式会社

青枯れ病に強い!多収性のピーマン。 ■特性 ・青枯れ病に強く、汚染圃においても罹病の心配が少ない。 ・葉はやや大きく草勢強い、PMMoV-L3抵抗性を持ち作り易い。夏秋栽培、越冬栽培共に栽培が可能です。 ・高温期などに発生しやすい尻腐れ ・焼け果の発生が極めて少ない。 ・低温期 ・高温期でも着果良く、着果後の肥大 ・花抜けが良い。 ・果実はややタテシワは多いが尻止まり良くオーム果の発生少ない。 ・果皮色は濃緑色で色むらの発生少なくツヤ良い。 ・成熟期に成ってもヒビワレ少なく、赤ピーマンとしても出荷可能。 ■栽培のポイント ・第一分枝が確認できる頃定植する。第一分枝の花は早期に除去する。 ・潅水は、一日に給水する分を毎朝行う。(雨降りは除く)肥料切れにならないように着果確認後生育を見ながら追肥する。 ・過着果になった時には、ウドンコ病に注意し予防を早めに行う。天敵利用の場合は、殺菌剤を定期的に散布する事を忘れないように。

ピクシー

ピクシー

横浜植木株式会社

尻腐れに強く秀品率バツグン!! ■特性 ・PMMoV-L3型に対して抵抗性がある。 ・高温期などに発生しやすい尻腐れ、焼け果の発生が極めて少ない。 ・果梗長く、色むら、変形果の発生が少ない。収穫作業がし易い。 ・葉はやや大きく草勢強い、作りやすい。夏秋栽培、越冬栽培が可能。 ・芽の吹き良く着果良いため多収が期待できる。また、成り込みによる樹疲れが出にくい。 ・果実はややシワがあり軟らかくて肥大性に優れる。また、濃緑で尻止まりが良く秀品が多い。 ・赤の発色が綺麗なので完熟させて赤ピーマンとしても出荷可能。 ・葉毛が多く、天敵の定着が良い。 ■栽培のポイント ・第一分枝が確認出来る頃に定植する。老化苗や初期に樹出来が悪い場合は下段の果実を除去する。 ・潅水は一日に給水する分を毎朝行う(雨降りは除く)。肥料切れのないように着果確認後、生育を見ながら追肥する。 ・過着果になった時にはウドンコ病に注意し予防を早めに行う。天敵利用の場合は、殺菌剤を定期的に散布することを心掛ける。

はばたき3号

はばたき3号

横浜植木株式会社

樹勢はバテにくく、多収性!果実は濃緑で、差別化販売も可能! ■特性 ・PMMoV-L3型に対して抵抗性がある。 ・葉色濃く、やや小葉、節間はやや短く草姿は中ぐらい。 ・成り込み型で小苗、多肥で樹を追い込むタイプ。 ・果実は肥大が良く光沢がある。 ・しわは多少あるが尻止まりが良い。 ・花抜けが良くスリップスなどの被害が出にくい。 ・赤の発色が綺麗なので完熟させて赤ピーマンとしても出荷可能。

ぷちピー・アップルレッド

ぷちピー・アップルレッド

トキタ種苗株式会社

直径2ー3cm、まるで果物みたいな甘さと香り 鮮やかな赤色の果色ミニカラーピーマン ■特性 果物のような香りと、甘さを兼ね備えたの完熟果は、鮮やかなアップルレッドでまさにフルーツ。冷やしてそのままデザート感覚で食べられる。 種が少なく、ヘタも小さいので調理は容易。 未熟果も甘みがあり、ピーマンより食べやすい。 従来の中、大玉のカラーピーマンよりもたくさんの果実が収穫できる。 ■栽培上の注意 分枝、生育は旺盛。最初の果実は摘除し、生育を優先させる。収穫が始まったら追肥を与え、樹勢を保つ。 果実が小さいので樹の負担も軽いが、適期収穫を心がける。

パプリ(R)レッド

パプリ(R)レッド

丸種株式会社

おしゃれな完熟ピーマン 1. 草姿は半立性で、草勢はやや旺盛で栽培容易です。果実はベル形で果重220~240g位、鮮やかなツヤのある赤色に色づく完熟収穫用のカラーピーマンです。 2. 果肉は肉厚で柔らかく甘味があり、ピーマン臭が少なく、カロテン・ビタミンCが豊富です。 3. サラダ等の生食はもちろん、炒め物など幅広い料理に利用できます。 4. 開花後60日くらいで着色しますが、摘果を兼ねて未熟果(青果)でも収穫できます。

メガホン

メガホン

株式会社大和農園

5寸人参サイズ・中早生・肉厚・多収 ■品種特徴 ○5寸人参サイズの中早生肉厚多収ピーマン。 ○果実は100~120g、長さ15cm位の長筒型。 ○完熟果は赤色となり、カラーピーマンとしても使用できる。 ■栽培方法 <ピーマンの育苗> 発芽温度は20~30℃、生育温度は25℃前後なので育苗期間中は保温に努める。日中は温度が上がりすぎないように換気する。 <整枝> 第1花の場所から2本又は3本に分枝する(第1分枝)。それより下の脇芽はすべて摘除する。 <追肥・水やり> 乾燥に弱いのでこまめに水やりを行う。追肥は収穫開始後は月に2回程度、畦の片面に1株あたり化成肥料20g程度施す。

クリムソンルビー

クリムソンルビー

株式会社大和農園

鮮赤色で大果!肉厚多収品種 ■品種特徴 ○未熟果は濃緑で完熟(着果後約70日)で赤色になる。 ○果実は150g、肉厚5mmの大型ピーマン。 ○未熟果、完熟果ともに食味が良い。

どでかピーマン

どでかピーマン

株式会社トーホク

果実は長さ20cm以上になるジャンボサイズ。果肉も厚く食べ応えが十分。苦みが少なくジューシーで、完熟して果実が赤みを帯びてきても甘みはあり、おいしく味わえます。暑さに強く、作りやすい栽培特性です。

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