用途・販売ターゲット

加工用のキャベツ品種一覧 全52種類

加工用キャベツとは 加工用キャベツは、青果市場や直売向けではなく、カット野菜・惣菜・漬け物・冷凍食品・業務用食材などへの加工を前提として栽培されるキャベツです。スーパーに並ぶ青果用とは求められる特性がかなり異なります。結球の外観や葉色の美し

加工用について

加工用キャベツは、青果市場や直売向けではなく、カット野菜・惣菜・漬け物・冷凍食品・業務用食材などへの加工を前提として栽培されるキャベツです。スーパーに並ぶ青果用とは求められる特性がかなり異なります。結球の外観や葉色の美しさより、加工歩留まり・カット適性・収量性・機械収穫への対応が優先される品目です。

加工用キャベツで特に重要になるのが「歩留まりの高さ」です。外葉を取り除いて芯を抜いた後、どれだけ可食部が残るかが加工コストに直結します。結球が締まっていて外葉が少なく、芯が細い品種ほど加工業者から好まれます。また、千切りや短冊切りなどのカット加工に向いた葉質——柔らかすぎず硬すぎず、カット後に変色しにくいこと——も重要な特性です。

国内では愛知・群馬・千葉・茨城などが主要産地で、カット野菜メーカーや漬け物会社・惣菜メーカーとの契約栽培が中心です。カット野菜市場の拡大とともに加工用キャベツへの需要は年々増えており、安定供給できる産地・農家への引き合いは今後も続くと見られています。


加工用キャベツの魅力

  • カット野菜市場の拡大が追い風
    コンビニや惣菜チェーンでのカット野菜需要は年々拡大しており、その主役のひとつがキャベツです。千切りキャベツや刻みキャベツの需要は底堅く、安定した出荷先を確保しやすい品目です。

  • 契約栽培で価格が安定する
    キャベツは豊凶による市場価格の乱高下が激しい品目として知られています。加工用の契約栽培なら相場変動に左右されず、事前に決めた単価で安定出荷できます。

  • 通年で需要がある
    キャベツは春・夏・秋・冬と周年で需要があり、産地ごとの作型を組み合わせることで年間を通じた安定供給が可能です。作型と品種の選択肢が多いことは、経営の柔軟性につながります。

  • 大規模・機械化生産に向いている
    加工用では外観規格が緩やかなため、機械収穫を前提とした大面積栽培がしやすいです。トラクターや収穫機を活用した省力生産体系が確立されており、規模拡大を目指す農家に向いています。

  • 多様な加工形態に対応できる
    千切り・カット・漬け物・冷凍など、加工の幅が広いため、複数の加工業者と取引しやすく、販路リスクを分散できます。


主な用途

加工用キャベツは食品産業の幅広い場面で活用されています。

カット野菜(千切りキャベツ)が最大の用途です。コンビニ・スーパー・外食チェーンで大量に消費される千切りキャベツは、加工用キャベツの需要を支える中心的な用途です。カット後の変色が少なく、シャキシャキとした食感が長持ちする品種が加工業者から特に好まれます。

漬け物・ザワークラウトも重要な用途のひとつです。塩漬けや浅漬けは惣菜・弁当の定番品として安定した需要があります。ドイツのザワークラウトに相当する発酵漬け物は、健康食品としての需要も高まっています。

冷凍キャベツは炒め物・スープ・餃子の具材として業務用で大量に使われます。ブランチング後の色と食感が保たれる品種が求められます。

惣菜・業務用食材として、お好み焼き・ロールキャベツ・コールスローの原料として飲食店や食品加工の現場で広く使われます。大量・安定供給が求められる用途で、長期的な契約取引につながりやすいです。

お好み焼き・餃子用原料は専門メーカーや外食チェーンからの需要が安定しており、一定量を継続的に供給できる農家には魅力的な取引先です。


栽培のポイント

加工用キャベツの栽培は青果用と基本的に同じですが、加工歩留まりと大量生産を意識した管理が求められます。

作型は春・夏・秋・冬と周年対応が可能です。産地の気候に合った作型を選び、品種を組み合わせることで年間を通じた安定出荷体制を組めます。高冷地や冷涼産地は夏場の供給で強みを発揮し、温暖産地は冬春の出荷で優位に立てます。

結球の締まりと均一性が加工歩留まりを左右します。結球が緩いと外葉が多くなり、可食部の割合が下がります。適切な施肥設計と水管理で結球を促し、均一なサイズで揃えることが重要です。

収穫タイミングの管理も品質に影響します。結球が裂球し始めると商品価値が落ちるため、適期収穫を徹底しましょう。特に春キャベツは裂球が速いため、収穫のタイミング管理が特に重要です。

機械収穫への対応を意識した圃場管理が求められます。株間を均一に保ち、圃場の排水性と均平化を整えることで、機械作業の効率と収穫品質が向上します。

病害虫管理は根こぶ病、黒腐病、べと病、コナガ、アオムシ、アブラムシなどが主な対象です。根こぶ病は一度発生すると土壌に長期残存するため、発生圃場での連作を避け、耐病性品種の導入を積極的に検討しましょう。


品種選びのコツ

加工用キャベツの品種選びは、用途と作型・産地の気候を軸に選ぶのが基本です。

カット適性と変色しにくさはカット野菜用途で最重要です。千切り後に褐変・変色しにくく、カット面が白くきれいに仕上がる品種を選ぶことが、加工業者の品質基準を満たす第一歩です。

歩留まりの高さは加工コストに直結します。結球が締まっていて外葉が少なく、芯が細い品種ほど可食部の割合が高くなります。品種のカタログ値だけでなく、実際の加工試験で確認するのが理想です。

結球の揃いやすさは機械収穫の効率と加工ラインの安定性に影響します。同じ播種日でサイズと成熟度が揃いやすい品種ほど、収穫・加工のスケジュール管理がしやすくなります。

作型適応性も重要です。春まき・夏まき・秋まき・冬まきと、作型ごとに適した品種が異なります。産地の気候と出荷時期に合った品種を選ぶことが、安定した収量と品質の前提になります。

耐病性、特に根こぶ病や黒腐病への抵抗性は、大面積栽培での安定生産に欠かせません。根こぶ病の発生リスクが高い圃場では、耐病性品種の導入を最優先に検討しましょう。


市場とこれから

加工用キャベツの市場は、カット野菜・惣菜・外食産業の拡大を背景に安定した成長が続いています。コンビニやスーパーのカット野菜コーナーは年々拡充されており、千切りキャベツをはじめとするカットキャベツの需要は今後も増え続けると見られています。

健康志向の高まりとともに、キャベツに含まれるビタミンUやビタミンC、食物繊維への関心も高まっています。機能性を訴求した加工品や、産地ブランドを前面に出した高付加価値商品の展開も十分に狙えます。

外食産業では人手不足が深刻化しており、下処理済みの加工食材へのニーズは今後さらに強まると予想されます。大量・安定供給ができる農家にとって、外食チェーンや食品加工メーカーとの直接契約は魅力的な販路です。

一方で、カット野菜市場は価格競争が厳しく、コスト管理と品質の両立が産地の競争力を左右します。機械化・省力化の推進と、品種の適切な選択による歩留まり向上が、今後の産地維持のカギになるでしょう。


まとめ

加工用キャベツは、カット野菜市場の拡大を追い風に安定した需要が続く品目です。カット適性・歩留まり・結球の揃いやすさなど、加工用ならではの特性を軸に品種を選ぶことが、収益と品質の安定につながります。

ミノリスの加工用キャベツ品種一覧では、カット適性・耐病性・作型適応性など、加工用に特化した視点で品種を比較できます。通年需要に対応できる品種構成を考えながら、自分の栽培条件に合った品種をぜひ一覧から見つけてみてください。

52品種 表示中
新緑

新緑

カネコ種苗株式会社

脇芽が少なく栽培しやすく玉しまりの良い5月収穫の寒玉系品種 (品種名 KN-0553) 特性 ●秋まきの中早生品種で、暖地5月上旬、中間地5月下旬に収穫できます。 ●玉は鮮緑色の扁円形で、玉しまりに優れ箱詰め出荷しやすい品種です。 ●外葉はややしわのある半開張性で、コンパクトに揃います。 ●葉質がやや厚くしっかりしているので加工・業務出荷にも適します。 ●越冬栽培でも脇芽の発生がごく少なく、省力栽培が可能です。 ●萎黄病にAタイプの抵抗性を有します。 栽培要点 ●生育が早いため、計画的な作付を行い、過熟にならないようにします。 ●年内定植では追肥主体、早春定植では元肥主体の肥培管理を行います。

新藍

新藍

株式会社サカタのタネ

耐病性が優れる、おいしいキャベツ ■特性 ● 生食用から加工用まで幅広い用途に使えるキャベツ。みずみずしく甘みが強く食味が優れる。肉質はしっかりしていて歯切れがよく、食感は滑らかでゴワゴワ感が少ない。 ● 耐病性が優れ、一般地の年内どりや高冷地の夏秋どり栽培で主に問題となる各種病害に強い。萎黄病に抵抗性、黒腐病と根こぶ病に耐病性があるため、安心して栽培できる。 ● 肥大力が優れる偏平球でよくそろい、尻とがりなどの形状の乱れが少ないので、収穫や箱詰め作業が容易。 ■適応性 外葉形成と並行して比較的早いステージで玉形成が行われ、玉の形ができた後に内側から外枠を満たすように肥大充実が進行します。 環境、作型に対する適応性は幅広く、黒腐病や根こぶ病の発生しやすい湿潤条件で特にその能力を発揮します。西日本で多くみられるような水田裏作などにも好適です。もちろんこのような病気が問題になっていない地域でも玉ぞろいのよさ、品質のよさから高い評価を得ており、幅広い地域で安心して栽培できます。 ■肥培管理 外葉形成と並行して、比較的早いステージで結球が始まるので、速効性の化成肥料を施して、定植後の外葉形成から結球初期までをスムーズに進行させるのがポイントです。また生育状況を見ながら適時追肥(1~2回)をします。土壌中の窒素成分が多すぎると、拮抗作用によりキャベツが他の微量要素を吸収できなくなり、最終的には生理障害などの原因となるため、窒素過多にならないように注意します。また極端な乾燥によっても微量要素が吸収できなくなります。過剰施肥や極端な乾燥条件にならないように、日ごろから圃場管理に気をつけてください。 ■播種 地域に適した播種期を守ってください。無理な早まきや遅まきは避け、その地域での適期播種を心がけます。特に年内どり栽培では播種が遅すぎると結球不良になり、球内部にアントシアンが発生する場合があるので注意します。 ■育苗・育苗管理 苗床では水のやりすぎに気をつけ、苗床の風通しをよくして苗を徒長させないように注意します。徒長苗は苗床での立枯病の発生や定植時の植え傷みの原因となります。 ■定植および定植後の管理 栽植密度は地域により異なりますが、無理な密植は避け、十分に株間を広げて栽培します。条間55~60㎝、株間28~33㎝(5,500株/10a)程度が目安です。 ■病害虫防除 主な害虫であるコナガ、ヨトウムシの他にハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)やオオタバコガによる被害に注意します。成長点付近の包まれた葉の中に隠れているため、一度圃場で大量発生してしまうと薬剤散布してもなかなか防除できません。定植前から苗床での薬剤散布を効率的に行い、早めの防除を心がけます。フェロモン剤などを使用して害虫の数を減らすことも効果的です。 ■収穫 球の形ができた後に内側から外枠を満たすように肥大充実が進行します。そのため、結球初期では球の形ができていても内部が十分に締まっていないことがあります。球の内部がしっかりと締まっていることを確認してから収穫をしてください。無理な遅どりは輸送中の裂球や品質低下の原因となります。

冬藍

冬藍

株式会社サカタのタネ

低温期に肥大する、おいしいキャベツ ■特性 ● 「新藍」より約10日遅い中晩生品種(定植後80〜90日)。 ● ゴマ症などの生理障害に強く、球内部のアントシアンも発生しにくいため、低温期に栽培しやすい。萎黄病抵抗性、黒腐病耐病性。 ● 「新藍」と同様に甘みがあり食味がよい。肉質はしっかりしていて、歯切れがよく、食感は滑らかでゴワゴワ感が少ない。 ● 歩留まりよく、加工・業務用に適する。低温下でも肥大し、大玉での収穫が可能。玉ぞろいがよく、一斉収穫に適する。 ● 高冷地の秋どり、一般地・暖地の冬どりに適する。 ■適応性 低温下でも肥大するので、高冷地・冷涼地の秋どり、一般地・暖地の冬どりに最も適します。高温期でも栽培可能ですが、草勢が強いので管理がやや大変です。 ■肥培管理 「新藍」と同様に、定植後の活着から外葉形成までをスムーズに進行させるのがポイントです。土質や気候により異なりますが、全成分量で10a当たり、窒素20~30kg、リン酸10~25kg、カリ20~30kgを標準とします。元肥をしっかりと効かせて、早い時期から大きさのそろった外葉をつくることにより、収穫時の玉ぞろいが格段によくなります。逆に生育初期の不ぞろいは生育後期まで影響するので注意します。また生育状況を見ながら適時追肥(1~2回)を行います。特に定植後に雨が続いて元肥が流亡してしまった場合は、追肥のタイミングを少し早め、後半の追肥の回数(もしくは量)を増やして調節します。 ■播種 品種に適した播種期を守ることが大切です。「新藍」を無理に長期間播種しないで、高温期栽培では「藍天」を、低温期栽培では「冬藍」を播種します。 一般地・暖地・夏まきでは、播種が高温期であるので、なるべく涼しい時間帯(朝か夕方)に播種・灌水を行い、子葉が展開するまでの期間は、日中にネットや新聞紙で遮光して温度が上がりすぎないようにすると、発芽のそろいがよくなります。 ■育苗・育苗管理 本葉が展開してからは水をやりすぎないようにして、苗床の風通しをよくし、しっかりとした苗を育てるように心がけます。徒長苗は立ち枯れの原因となるので注意します。 ■定植および定植後の管理 畑では無理な密植は避け、条間60cm、株間35㎝(5,200株/10a)程度で定植します。加工・業務用として2~3kgの大玉で収穫する場合は、条間65㎝、株間40㎝(4,200株/10a)程度に広げて、しっかりと大きな外葉を作ることにより肥大力をアップさせます。老化苗での定植は活着遅れの原因となるので、苗がトレーから抜けるようになったら、根の先端が白いうちに(茶色くなる前に)定植し、定植後3~4日は畑が極端に乾かないように注意します。 ■病害虫防除 根こぶ病に耐病性はありません。根こぶ病が問題となる地域では活着促進資材の使用をおすすめします。 ■収穫 「冬藍」は、「新藍」と同様に球の形ができた後に内側から外枠を満たすように肥大充実が進行します。玉の内部がしっかりと詰まってきたら収穫適期です。収穫遅れは輸送中の裂球や品質低下の原因となります。消費者の方々に、本来の性質である「おいしいキャベツ」を味わっていただくためにも、適期収穫を心がけましょう。

藍天

藍天

株式会社サカタのタネ

高温期に強い、おいしいキャベツ ■特性 ● 「新藍」より約10日早い中早生から中生品種(定植後60〜65日)。 ● 石灰欠乏症などの生理障害に強く、高温期に栽培しやすい。萎黄病抵抗性、黒腐病耐病性。 ● 「新藍」と同様に甘みがあり食味がよい。肉質はしっかりしていて、歯切れよく、食感は滑らかでゴワゴワ感が少ない。 ● 歩留まりよく、加工・業務用に適する。高温期でも腐れや裂球が遅いため、大玉での収穫が可能。玉ぞろいがよく、一斉収穫に適する。 ● 暑さに強いので、高冷地の夏どり、一般地・暖地の初秋どりに適する。低温期には結球が緩くなる。 ■適応性 暑さに強いので、高冷地・冷涼地の夏どり、一般地・暖地の初夏どりに最適です。結球が緩くなるため、低温期には適しません。 ■肥培管理 「新藍」と同様に、定植後の活着から外葉形成までをスムーズに進行させるのがポイントです。土質や気候によって異なりますが、全成分量で10a当たり、窒素20~30kg、リン酸10~25kg、カリ20~30kgを標準とします。元肥をしっかりと効かせて、早い時期から大きさのそろった外葉を作ることにより、収穫時の玉ぞろいが格段によくなります。逆に生育初期の不ぞろいは生育後期まで影響しますので注意します。また生育状況を見ながら適時追肥(1~2回)を行います。特に定植後に雨が続いて元肥が流亡してしまった場合は、追肥のタイミングを少し早め、後半の追肥の回数(もしくは量)を増やして調節します。 ■播種 品種に適した播種期を守ることが大切です。「新藍」を無理に長期間播種しないで、高温期栽培では「藍天」を、低温期栽培では「冬藍」を播種します。 一般地・暖地の夏まきでは、高温期に播種をするため、なるべく涼しい時間帯(朝か夕方)に播種・灌水を行い、子葉が展開するまでの期間は、日中にネットや新聞紙で遮光して温度が上がりすぎないようにすると、発芽のそろいがよくなります。 ■育苗・育苗管理 本葉が展開してからは水をやり過ぎないようにして、苗床の風通しをよくし、しっかりとした苗を育てるように心がけます。徒長苗は立ち枯れの原因となるので注意します。 ■定植および定植後の管理 畑では無理な密植はさけ、条間60㎝、株間35㎝(5,200株/10a)程度で定植します。加工・業務用として2~3kgの大玉で収穫する場合は、条間65㎝、株間40㎝(4,200株/10a)程度に広げて、しっかりと大きな外葉を作ることにより肥大がよくなります。老化苗での定植は活着遅れの原因となりますので、苗がトレーから抜けるようになったら、根の先端が白いうちに(茶色くなる前に)定植し、定植後3~4日は畑が極端に乾かないように注意します。 ■病害虫防除 多湿条件でべと病が発生することがあるので、圃場の排水をよくし、結球前には殺菌剤を散布して、しっかりと予防します。「新藍」は根こぶ病耐病性がありますが、「藍天」にはありません。根こぶ病が問題となる地域では活着促進資材の使用をおすすめします。 フェロモン剤などを使用して害虫の数を減らすことも効果的です。 ■収穫 玉の形ができた後に内側から外枠を満たすように肥大充実が進行します。そのため、結球初期では玉の形ができていても内部が十分にしまっていないことがあります。玉の内部がしっかりと締まっていることを確認してから収穫をしてください。無理な遅どりは輸送中の裂球や品質低下の原因となります。

青琳

青琳

株式会社サカタのタネ

そろいがよく、在圃性抜群の中早生キャベツ ■特性 ● 萎黄病抵抗性でバーティシリウム萎凋病に強い中早生品(定植後約70日)。 ● 外葉がコンパクトで、生育のそろいが抜群によく、管理しやすい。 ● スムーズな形のよい偏円球で、秀品率が高く、収量性が高い。 ● 在圃性が優れるため、出荷調整がしやすい。 ■適応性 冷涼地の夏秋どり、特に8~10月どりに最適です。温暖地・暖地の夏まき年内どりにも適します。また、幅広い土壌適応性があり、肥沃な黒ボク土でも外葉はコンパクトでよくそろい、水田裏作などの重い土でもしっかりと肥大します。 ■肥培管理 もともと外葉が小さめの品種ですが、施肥量は一般的な品種に準じます。土質や気候によって異なりますが、10a当たり成分量(元肥+追肥)で窒素20~30Kg、リン酸10~25Kg、カリ20~30Kgが目安です。多肥栽培をすると、腐敗の原因となる場合もあります。適切な施肥量を守れば、「青琳」の特性である在圃性のよさを引き出すことができます。 ■播種 地域に適した播種期を厳守します。春に無理な早まきをすると腰高球となることがあります。また、夏まき年内どりで播種が遅れると、低温のため結球が緩くなる場合があるので注意が必要です。 ■育苗・育苗管理 温暖地~暖地・夏まきでは播種が高温期のため、なるべく涼しい時間帯(朝か夕方)に播種・灌水を行い、子葉が展開するまでの期間は、日中にネットや新聞紙で遮光して温度が上がり過ぎないようにすると、発芽のそろいがよくなります。 本葉が展開してからは水をやり過ぎないようにして、苗床の風通しをよくし、しっかりとした苗を育てるようにします。徒長苗は立ち枯れの原因となります。 ■定植および定植後の管理 条間60cm×株間30cm(約5,500本/10a)程度を標準とします。外葉がコンパクトなので、作型・地域によっても異なりますが条間50cm×株間30cm程度(約6,600本/10a)の密植も可能です。老化苗での定植は活着遅れの原因となるので、苗がトレーから抜けるようになったら、根の先端が白いうちに(茶色くなる前に)定植し、定植後3~4日は畑が極端に乾かないようにします。 ■病害虫防除 高温期栽培では、リゾクトニア菌由来の株腐病(尻腐れ症状)の対策を心がけます。リゾクトニアの菌密度が高まり、発病の危険性があるので、未熟堆肥の施用は避けます。また、圃場の排水をよくすることで、発病を軽減できます。予防として薬剤を散布する場合、結球期の直前から2、3回行うと効果的です。 夏秋どりから年内どりにかけては、黒腐病の対策を心がけます。特に台風や大雨、大風の直後には茎葉にできた傷口から病原菌が進入し、畑全面に発病することがあります。まん延後の薬剤散布は効果が低いため、予防に努めることが重要です。 ■収穫 裂球が遅く、在圃期間が長いので、出荷調整がしやすい品種です。球形状はスムーズで形のよい偏円で、玉ぞろいが抜群です。秀品率が高く、一斉収穫にも適しているので、効率のよい作業体系を組むことが可能です。また、結球はきれいで球内部が隙間なく詰まるので、重量感があり加工用にも適します。

おきなSP

おきなSP

タキイ種苗株式会社

加工・業務用に適した肥大性と在圃性にすぐれる早生種! ■特長 ・適期栽培では、定植後60〜65日で収穫できる早生種。 ・生育旺盛で作型・土壌適応幅が広く、栽培容易。 ・玉肥大がよく、L〜2Lサイズの大玉収穫に適する。 ・収穫適期後の裂球が遅く、収穫期幅が広い。 ・夏まきで問題となる萎黄病に対して耐病性を示す。 ■栽培の要点 ・早生性や肥大性を生かすため、極端な密植栽培を避ける。 ・加工・業務用に出荷するには、株間を40cmと広めにとる。 ・早生種のため、元肥主体で初期生育を促す。 ・黒腐病や株腐病、根こぶ病に対して予防防除を行う。

YR天空

YR天空

タキイ種苗株式会社

肥大性と在圃性にすぐれる初夏〜夏どりの多収種! ■特長 ・萎黄病に耐病性で、晩抽性と肥大性にすぐれ、秋まきの初夏どりや春まきの夏どり栽培に適する。 ・生育旺盛で栽培容易、密植栽培でも肥大と玉ぞろいにすぐれる。 ・形状は扁平で安定し、箱詰めしやすい。 ・結球後の裂球が遅く、高温期における腐敗も少ないため収穫期の幅が広い。 ・大玉で球芯が短いので、加工・業務用品種としても適する。 ■栽培の要点 ・施肥量は通常より2割程度少なくして、外葉をコンパクトにする。 ・玉ぞろいがよいので株間は狭めにし、中程度の株に仕上げる。

湖月SP

湖月SP

タキイ種苗株式会社

肥大がよく裂球も遅い多収の寒玉中生種! ■特長 ・根張りが強く、生育旺盛で栽培容易。 ・適期栽培では、定植後75〜80日で収穫できる中生種。 ・裂球が遅く、肥大が持続するので業務加工用品種として適する。 ・食味は、気温の下降とともにうまみと甘さが増す。 ■栽培の要点 ・元肥1/2、追肥1/2の配分とし、収穫期まで肥効を持続させる。 ・極端な密植栽培を避ける。 ・萎黄病に耐病性がないので注意する。 ・黒腐病や株腐病、根こぶ病に対しても、適切な防除が必要。

夢舞妓

夢舞妓

タキイ種苗株式会社

すぐれた在圃性で4月どりが可能な夏まき寒玉晩生種! ■特長 ・在圃性にすぐれ、端境期の4月どりでも品質のよい玉が収穫できる。 ・冷蔵時の退色やしおれが遅く、貯蔵後の品質にもすぐれる。 ・4月どりでも形状が甲高扁円に安定し、箱詰め容易。短芯でくりぬきやすく、歩どまりが高いため、青果だけでなく加工・業務用にも適する。 ・萎黄病に強く、黒腐病にも圃場耐病性を示す。 ■栽培の要点 ・生育がじっくりしているため、遅まきでは肥大・葉数不足を招く。 ・生育初期〜収穫期まで安定した肥効を保ち、株張りと肥大を確保する。肥料・水分の抜けやすい砂質土壌では細やかな追肥、潅水を行う。 ・青果向けに出荷するなら株間33cm程度、加工・業務向けには35〜40cm程度が目安。 ・根こぶ病、黒腐病、菌核病に対し、適切な防除を行う。

YR武勇甘藍

YR武勇甘藍

株式会社カイヤ採種場

極濃緑で良質多収の11~1月どり 全日本野菜品種審査会2等受賞! ■特性 ・萎黄病抵抗性で、その他の病害にも耐病性のある中生種。定植後80日程度で収穫できます。 ・外葉はやや開性の濃緑色で、生育はやや旺盛。 ・結球は充実肥大型で、玉は濃緑色の扁円甲高球となります。また、裂球は大変遅い品種です。 ・食味は大変良く、生食から加工用まで幅広く利用できます。

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